AYSA'S DAYS

DEAR MY FATHER


なかった。いつも仕事に忙しく私が起きている時間にはまず
帰宅していなかったし、朝も早くてあまり顔を見る機会も
なかった。だから、私にとっての父は、どこか遠い人だった。

でも、父は私達家族の為を思って、一生懸命働いてくれてた
んだよね。その事を本当に理解出来る様になったのは、ずっと
ずっと先・・・大人になってからの事だったけど。

ある日、私が小学4年生の時、母が出て行った・・・・

母も、寂しかったのだと思う。
家族の為とはいえ、家庭をかえりみなかった父。母は何度も彼と
解り合おうとした。何度も何度も訴えてた。
でも父は、当時は自分の事で精一杯で、そんな彼女の心の叫びに耳を
傾ける事が出来なかったんだ・・・。

可愛そうな、父・・・
可愛そうな、母・・・

でもね、彼はとっても魅力的な人。
今では珍しく頑固一徹親父。小さい時はそんな彼がとっても恐かったなぁ。
でも今は、その彼の仕付け方にとても感謝している。
色々 道を踏み外しそうになった私だけど。
それでも、最後の最後までいってしまわなかったのは、父というブレーキ
があったから。

最近めっきり年をとっちゃたね。
昔のような貫禄はないけれど、あなたはそのままのあなたでいて下さい。
今では化石の様な存在の頑固親父だけど。
私はそんなあなたの事が大好きです。

今までいっぱい いっぱい親不孝させちゃったね。でも私は自分の選んだ
生き方に後悔はしていません。
もっともっと頑張って、あなたがもう、心配なんてしなくてもいい、そんな
幸せを掴んでいくから。
どうか見守ってて下さい。そして、遅らばせながら、これから いっぱい
親孝行させてね。
愛しているなんて言ったら、あなたは恥ずかしさで卒倒してしまいそうだけど。
今まで本当に、ありがとう。
そして、愛しているよ!!!

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