石鹸作りステップ1






Oils,SAP value,Discounts

オイル:
石鹸作りの楽しいことの一つとして、オイル選びがあります。基本的には動物脂でも植物油でも、オイルならば石鹸を作ることができます。ただし、選ぶオイルによってできあがった石鹸の性質が変わってくるので、オイルの性質を知ってバランスの取れたオイルの組み合わせのレシピを作成します。例えば、廃油だけで作った石鹸は柔らかくてすぐに溶けてなくなってしまうような石鹸ができてしまいますが、牛脂などの固い石鹸を作る性質のあるオイルを含んだ石鹸は固くしっかりしたものになります。また酸化しやすいオイルばかりを使って作った石鹸はすぐに酸化してしまうようです。使用するオイルの割合として、私は泡立ちをよくするオイル(ココナッツオイルなど)を20%、固さを保つ性質のあるオイル(パームオイルなど)を20%、残りの60%を保湿効果のあるオイル(オリーブオイルなど)を作りたい石鹸の性質によって決めています。( 「オイル効能表」 を参考にして下さい。)手作り石鹸のいい所は、市販の石鹸と違って、保湿力のあるグリセリンをいっぱい含んだ石鹸を作れることです。手作り石鹸を始めると、ついつい保湿力のある石鹸を作ってしまいたくなり、高価な保湿力満点なオイルを石鹸作りに使用してしまいたくなるのですが、そういうオイルの良さを石鹸から得るのは、大量のオイルが必要で、10~20%含んだばかりではそのオイルの特徴を引き出すのは難しいと思います。考え方は人それぞれですが、私は石鹸は元々は汚れを落とすためのものと考えているので、なるべく高価なオイルは勿体無いので石鹸なんかには使わずに、洗顔後のフェイシャルクリームなどを作るときに使うようにしています。


鹸化値&ディスカウント:
オイルによって、石鹸になるための必要な苛性ソーダの量が変わってきます。 「オイル鹸化値表」 で、オイルそれぞれ1gに対して、100%鹸化するための苛性ソーダの必要量を載せているので参考にしてください。ただし、オイルを100%鹸化させるレシピでは、保湿力の少ない石鹸ができるどころか、もしかしたら苛性ソーダの量が少し多くて石鹸の中に、オイルと鹸化せずに残ってしまっている可能性もあるのです。そこで必要なのがディスカウントで、5~10%ほど苛性ソーダの量を少なめにすることです。そうすることで、石鹸の中に確実にオイルが残るのでしっとりする石鹸ができ、さらに苛性ソーダの残りがないという安心が持てます。ディスカウント数が高ければ高いほどトレースが出にくく、柔らかく、酸化しやすい石鹸ができあがります。私は、キッチンで食器洗いに使う石鹸や洗濯に使う石鹸を作るときには、保湿力なんて一切考えず、固くて洗浄力の高い(アルカリ性の高い)石鹸になってほしいと思うので、ディスカウントなしで石鹸を作りますが、逆に肌に優しくて保湿力のある石鹸を作りたいときにはディスカウント7%ほどにしています。日本のソーパーさんはディスカウント10%をする方が多いようですが、アメリカでは5%が主流なようです。


水:
精製水、ミネラル水、雨水などのきれいな水が使えます。苛性ソーダやオイルを計るほど水の量を的確に計る必要はありません。オイル全体(バッチ)量の30~38%の水分が必要ですが、水が多ければ多いほどトレースの出るまでの時間は長引き、石鹸は柔らかくなります。私は水分量少な目の30%で石鹸を作っています。苛性ソーダを突入した途端に温度が急上昇するので、なるべく冷たい水を使うようにし、絶対に熱いお湯などは使わないでください。水の変わりにコーヒーや牛乳を使う場合はさらに温度が高くなるので、これらは冷蔵庫で冷やしておくといいです。


苛性ソーダ:
量を計った苛性ソーダを水と合わせるときは、必ず苛性ソーダを水に入れるようにします。水を苛性ソーダに突入すると、苛性ソーダが飛び散る危険性があります。苛性ソーダを水に入れたらすぐにかき混ぜます。というのも、すぐにかき混ぜないと苛性ソーダは底で固まってしまう性質があるからです。約1分ほどかき混ぜて、水が透明になったら苛性ソーダが溶けた証拠です。しかし、大量の苛性ソーダと水を合わせる場合、その混合水(アルカリ水)が沸騰してしまうこともあるそうですが、その場合は泡が出なくなるまではかき混ぜ始める必要はないそうです。取り扱いについては、 「苛性ソーダについて」 を参考にして下さい。


next next







pinoa ranking blogranking! handmadeunion


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: