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A女学院のニシ・アズマ先生の許にちょっとした謎が持ち込まれる、あるいは先生自らが謎を見つけ出す。すると彼女は、鋭い観察眼と明晰な頭脳でもってそれを解き明かすのだ!飄飄とした筆致が光る短編の名手による連作推理全十二編。昭和三十二年四月から一年間、『新婦人』に「ある女教師の探偵記録」という角書付きで連載され、後に一本に纏められた短編集の初文庫化である。
黒いハンカチ
1958年の作品。
1958年って、終戦後たったの13年。
っていうか50年代。
フィフティース
っす。
まさに 古きよき時代
、を舞台にした
子供だまし
の推理短編集。
いろんなものを読んだ後には推理小説としては
とても楽しめるレベルではないけれど
(どれもこれも途中で種明かしがわかっちゃうし)
テーブルをテエブル、ジュースをジュウス。
これだけでもう ノスタルジックな雰囲気満々。
いや、ワタシこの時代に生きてたわけでは
決してないんですが。
あと、郵便屋さんが 赤い自転車
に乗ってやってくるところや
その郵便屋さんがなかなか隣家から出てこないことも
“親しい郵便屋さんで、お茶でも飲んでいるのかもしれないし・・”
なんて今じゃ考えられない。
考えられないといえば、
このころには郵便局民営化なんて考えもつかなかったことでしょうねぇ。
色々事件は起こるものの本当の今日悪人は出てこないところも
まさに サザエさん
の世界。
登場人物の名前がすべてカタカナなのには理由があるそうですが
(理由ってナンだろう?)
これもまたフィフティースでありながら
星新一のような不思議な近未来チックな雰囲気を醸し出したりして。
内容よりも雰囲気が楽しめる本
でした。
この著者は1996年に亡くなっているようですが
小説家と早稲田大学教授を2足のわらじで通したユニークな
人のようです。
そのあたりの 気の抜け方
もなんとなく作品に表れているような。
書きたいものがあるときだけ書くってスタンスが。
他の作品は読んでいないのですが。
しかし、小説家って早稲田出が多くないですか?
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