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妾稼業の美しい姉の家には、岡山では稀な遊び人たちが集まって来る。でも或る日、姉は殺された。それも全身を黒焦げに焼かれて…。大正初年に実際に起こった猟奇殺人事件が、いま甦る。
以前に感想を書いたような気がする ”ぼっけえ、きょうてえ”
の
岩井志麻子さんの作品。
岡山って言うとそれまで ”明るい穏やかな瀬戸内海””農業”
というイメージだったのですが
岩井作品後は ”陰湿””もののけ”
というイメージになりました。
岡山的には良いんだか悪いんだか。
この本も岡山を舞台に実際にあった事件を題材に書かれたようですが
やはり独特の 薄ら寒い湿気
を漂わせた本です。
事件自体は美人の妾がダンナの留守中に絞殺され家に火をかけられるという
割りにありふれたものですが
これを取り巻く人物の描写がとても巧妙で美しいモンスター、
善人のふりをしている腹黒い男(普通の人代表ってかんじ)
の対比が面白かったです。
善人というのは本当に善人なのか?
何があってもくじけず自分を信じるというのは一見ポジティブにも見えますが
実は自分以外のものを見下しているから何があっても
くじけないとも取れるのでは?
というあたり、スルドイと思いました。
”ぼっけえ”の方が数段オススメですしあまり好みの話ではありませんでしたが
読んで損したと思うような本でもありませんでした。
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