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少女が神隠しに遭い、居るはずのない子供たちの笑い声が聞こえる…。「化け物屋敷」と噂される友人宅の古家に滞在した「私」は、いつしか「家が見せる夢」に憑かれていく―(表題作)。雨の夜、裏路地に蹲る影。それは雨粒が象った朧気な女性の輪郭だった。妖しい美しさに惹かれた男は…(「幻の女」)。怪異蒐集家としても名高い著者による、甘美な幻想譚7編。
ワタシの初・加門作品です。
彼女の文章は共作の この本
で読んでいたので実はあまり期待していなかったのですが
(この本自体は大変面白かったのだけれども、この文章でホラー書いてもなぁ・・っておもってた)
すみません。
見直しました、加門七海。
この本は短編集ですがどれもすっきりまとまっているけれど
ちゃんとその世界に連れて行ってくれて
読後何かが残る、そんな本でした。
この間読んだ宮部みゆきの「取りのこされて」にちょっと
テイストが似てるかなぁ?(褒めてます、すごく)
一番すきなのはやっぱり表題の「美しい家」。
「家」そのものが記憶を持っていて昔を懐かしんでいるのですが
100年くらいたった古い”モノ”にはそんなこともあるんじゃないかと。
人間だけじゃなくて”モノ”も年をとって記憶があるなんて、ノスタルジー。
って我が家も築120年でしたぁ~。
やっぱり昔は良かったって思ってるのかな?
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