ばみの乱読日記　と猫雑貨。

友人が主催する真夜中のパーティで、天野ゆかりは魅力的な青年岩谷と知り合った。落ち着いた物腰と静かな喋り方に、ゆかりはひどく惹かれた。2日後、夜更けに突然、岩谷から電話がかかり、ゆかりの中で恋の炎が燃え上がった。だが、それが身も凍る恐怖の始まりだった。電話は毎夜かかってきたが、話すにつれて、彼女の心にある恐ろしい疑惑が頭をもたげ始めた。いったい岩谷とは何者なのか。気鋭の女流が毎夜鳴り響くベルに怯える女を鮮烈に描くサスペンスの傑作。

OD＞今夜もベルが鳴る（1）OD版

乃南作品の中では 中の下 ってところのミステリ。

途中から好意を持っている男と電話をかけてきている男が
別人だと気がついてコイツは誰だ？という謎解きが始まり
犯人と思われる男が3人ほどいるけれど結局は
まったくチラとしか出てこなかったアイツだった・・！！
ってあたりはうまいなと思いますが。

イマイチ盛り上がりに欠けるのはヒロインがあまりにヒロインだから、
とでも言おうか・・。

・・・・・。
そっか！

ワタシこの ヒロインが好みじゃない んだ！
何がって学生時代からのオトコトモダチをいいように利用している
ヒロインに今一感情移入が出来ないからきっとイマイチ盛り上がりに欠けると思うんだ。
この男友達にも彼女が出来るんだけれど心底ではヒロインへの
未練もあり・・っていう話ですがコイツ、新しい彼女に大変失礼。

まぁ、アナタが電話で話している相手は本当にアナタがそう呼んでいる人なのですか？みたいなモダンホラーみたいな味付けはありますが。

そもそもワタシ、電話大嫌いなんで。

大体出掛けとか、ちょうど集中して見ている映画の途中とかに
かかってくるし。
顔を見て話していない分、誤解も生じやすいと思うし。
ホント、電話なんか今すぐ解約したいくらい大嫌い。

・・という大変個人的な好き嫌いであまり面白いとは思えない本でした。