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紹介文
原発技術者だったかつて、極秘情報をソヴィエトに流していた島田。謀略の日々に訣別し、全てを捨て平穏な日々を選んだ彼は、己れをスパイに仕立てた男と再会した時から、幼馴染みの日野と共に、謎に包まれた原発襲撃プラン〈トロイ計画〉を巡る、苛烈な諜報戦に巻き込まれることになった…。国際政治の激流に翻弄される男達の熱いドラマ。全面改稿、加筆400枚による文庫化。
【中古】文庫 神の火(上)【10p12Apr11】【画】
原発が舞台
っちゃぁあんまりにもタイムリーなので読み始めました。
相変わらずの アニキ系 なカオリぷんぷんの高村作品。
母親がロシア人の宣教師と通じて生まれたハーフの主人公だけれど実業家である父親が実の子として育ててくれて生まれた状況にしてみればかなり恵まれた状況にあった主人公がなんてまたスパイになんかなったのか、ちっともわかりません。
過酷なスパイになるには信じる主義があるとか、ほかにチョイスがなかったとか
悲壮感あふれる背景というかハングリー精神というかそういうものが
なきゃなかなかなれないんじゃないかなーと思ったりするんですが
この主人公まったくノンポリ。
なんとなく昔から家に出入りしてたダンディな男に引き込まれたって設定ですが。
この男にしてもダブルスパイであったりあちこちを手玉にとって暗躍する
スパイなわけですが主義主張がなんにもない。
いちおうそれらしいことは最後のほうで言ってたりしますが・・納得できるような説明ではなかったなぁ。
しかも極め付けには主人公や幼馴染の日野が一生懸命守ろうとするロシア人がいるわけですが
その動機も一切わからない。
はっきり言って 一目ぼれしっちゃったの
っていう恋心でもなきゃ
到底理解できない。
ってか、そうなのかも・・。
そういう角度でドラマを読めば。
ま、その方向にはちょっと疎い上に男女の恋愛ですら「けっ」と
いう感想くらいしかもてない カサカサ
なワタシ的には
ちょっとわかりにくいってかむしろその設定いらないしって思うくらいでしたが。
舞台になった原発の扱いも・・よくわからーーーーん。
結局なんでまた原発のふたを開けに行った訳?
主人公はともかく友人の日野って・・。
原発の危険性を知らしめるために忍び込んだって言ったってさー。
蓋開けたら周辺住民も危険だろうよ?
この小説の書かれた段階では今起きているみたいなことはあくまで想定の
中の出来事だったんでしょうがねぇ・・。
作品中、 『いったん壊れたが最後、周辺地域が死滅するような技術の恩恵を、人間はどれほど受けてきたというのか。』 という記述がありますがこれには大きく賛同。
今後、ぜひとも原発の削減を望みます。
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