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紹介文
公園のゴミ箱から発見された女性の右腕、それは史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続女性殺人事件のプロローグだった。比類なき知能犯に挑む、第一発見者の少年と、孫娘を殺された老人。そして被害者宅やテレビの生放送に向け、不適な挑発を続ける犯人――。が、やがて事態は急転直下、交通事故死した男の自宅から、「殺人の記録」が発見される、事件は解決するかに見えたが、そこに、一連の凶行の真相を大胆に予想する人物が現れる。死んだ男の正体は? 少年と老人が辿り着いた意外な結末とは? 宮部みゆきが“犯罪の世紀”に放つ、渾身の最長編現代ミステリ。
【中古】文庫 模倣犯4【画】
言わずと知れた『模倣犯』、です。
最近『楽園』を仕入れたのですが登場人物が模倣犯とリンクしている
らしいので以前読んだことはあるもののすっかり忘れていたたたこの作品を再読。
いやー。
やっぱり 宮部みゆき、すげー。
後半、緻密で冷静なはずの犯罪があちこちからボロが出てくるのは
なんだかちょっと残念というか、もっと 『モンスター』
並みに
真犯人悪賢くてもいいかなーと思ったりもしますが。
世の中をおちょくって面白がっている、高みから見ているはずの
真犯人が実はいつかは警察の捜査によって追いつめられる
程度の犯罪しか起こしていなかったという事実には納得。
人間って自分が思うほど賢くも、また愚かでも無いんですよね。たぶん。
でも。
真面目に働き続けてきたのになにもかも失ってしまった義男さん
には幸せになってもらいたいです。
幸せとはいかなくても心の平安を取り戻してほしいです。
『楽園』でそうなってればいいな。
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