おとぼけ香港生活から脱皮

おとぼけ香港生活から脱皮

bebeの母香港現る(までの道)


私が何度となく、「香港にいつ来るの?」と聞いても
母は「行きたいね」と言い、父は仕事、仕事で相手にもしてくれなかった。

豊ママの入院看病の都合で一人日本に残ったbebe。豊ママも晴れて退院し、
香港に帰るチケットを探し出したそんな時、ABロードで香港行きのチケット
を書店で立ち見していた。
3泊4日の39,800円発見!この時期、学生の冬休みでエアーチケット代が
高かった時期であった。
さっそく 紙とペンで旅行社の電話番号を書き留め 母に行くか?と
聞いてみた。 父に聞いて見なきゃわからないと母。
堅物な父に恐る恐る聞いてみる・・・

母「3泊4日で39,800円なんだって。bebeもどんな所に住んでるか見てみなきゃ」

父「そっか。3泊4日だったらいいか。ま、行って来い」

ありゃ、即答でOKもらっちゃったよ。、ま、いいって言うんだからいっか♪

と、いうことで翌日旅行社に電話をし、2名の予約をした。

bebe「39,800円の香港ツアー2名予約お願いします。1人は行って帰って来る
   のですが、もう1人は香港に残るので帰りのチケットはいらないのですが・・」

社員「ツアーは基本的に片道チケットを捨てる事はできません。」

ゲゲッ。マジかよ・・・

bebe「じゃぁ、1人はツアーで一人は格安チケットにツアー参加で・・・」

社員「格安チケットは基本的に片道破棄することはいけないんです。
   航空会社からそれは禁じられているんですよ。そんなことしたら
   旅行社が責任を負わなくてはならないんです。」

 ええ?以前、片道捨てたことあるんですが・・・

社員「でしたら、お客様の責任ってことで、旅行社は知らなかったって
   ことでどうでしょう?」

 そんな工作するのかよ!てか、客とそんな段取りまでしなくちゃならんのか!

と、社員と試行錯誤の上、格安チケットの帰りのチケットはお客が
勝手にキャンセルしたので旅行社には何の責任もありませんよ。
ってことで話がついた。

そうなのか、格安チケットにはそんな規定がついていたのか。
旅行社は責任を問われる為に 知らない振り をしなくては
ならない・・・・

かくして1つ勉強になった私ではあったが、同じ出発日ではあるが、
ツアーと格安チケットの航空会社が果たして同じ会社と便になると限らない。

母は海外旅行は初めてなので極力JALになるようにお願いしておいた。

さて、万が一、万に一つ、外資系の飛行機だったらどうしよう?
母にはそれがクリアできるだろうか?
まず、ドリンクサービスである。英語で飲み物を注文することができるの
だろうか?母の口から英語らしい英語を聞いたことがない・・・
オレンジジュースも レンジジュースとならずに
「オ、オ、オ ンジジュース・・」となるのではないか?←(緊張してどもっている図)

いやいや、本当はオレンジジュースではなく彼女はビールが飲みたかったに違いない。
ビールと言ったつもりがオレンジジュースが出てきたのでは情けない。
「ビア」も教えなくてはならない。

ドリンクサービスの後は機内食だ。「chicken or beef?」と聞かれた時には
あせらずに「びーふ」と教えておこう。

おっとっと、その前に、成田でチェックインができるだろうか?など等
一人で飛行機に乗らなくてはいけないかも知れない母を心配し、
発声練習をし、家から出発して飛行機に乗るまで、香港国際空港に着いて
到着ゲートに出るまでの手順を逐一文章にして教え込んだ。

そうこうして、旅行会社よりチケットの引換券が送られてきた。
なーんだ。JALか。ま、間違ってもビールがオレンジジュースになる羽目には
ならないだろう。
が、2人ともJALだったのが、午前便と午後便に別れていた・・・

ま、しゃーないけど、母には一人で香港に来てもらおう。

と、午前便の私は母と一緒に東京の親戚の家に一泊するべく、
前日に出発したのだった。



(続く)





























































































































































































































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