「米軍再編と在日米軍」
森本 敏 2006
今回、この本で略歴を見てわかったのだが、1941年生まれ、防衛大学校を卒業したあと、防衛庁に入庁している。現在は拓殖大学海外事情研究所所長ということである。この本をまとめるのに6年ほどかかったとのことである。なるほど、この方、ほかには著書や編著もあるが、必ずしも多くなく、ひとつひとつが資料性のたかい著書となっているようだ。
本著も新書で出たとはいうものの、内容は軍事関係の資料といってもよく、このような関連事項に関心ある人は一冊そろえていて、辞書代わりにしてもよいくらいだと思う。まとめるのに6年かかった、という意味が伝わってくる。
軍事関係については、私は目をそらしたくなるほうで、できれば私はそれを考えたくない、と思っている人間だ。このような本をめくるということも、あまりない。しかし、本来、反戦や非戦を考えるなら、このような資料もキチンと読み込んだ上で、その数字や実態をより正確に把握したうえで考えていかないと、絵空事の理想ごとだけに傾きかねないと思う。
しかしまた、戦争や軍事というものを、このように真面目にキチンと考えている人がいるのであれば、平和や非戦についても、真面目にキチンと考えていく立場というものもあっていいだろう。専門家は専門家で、軍事にしても政治にしても外交にしても、それぞれの才能というものもあり、その立場であるがゆえに与えられる情報というものもあるだろうし、その人々がその立場で、国民や地球に住む人類に対する最大限のよい仕事をしていただくことを願うのみだ。
このような軍事ネットワークが地球上で必要とされるなら、それと同じくらい、あるいはそれをはるかに上回る非戦平和ネットワークが人々の手によって、この地球上に張り巡らされることを私は願う。
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