Jul 29, 2004
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初日の宿はバスシェルターだった事は既に 書いた
それは新し目の丸太小屋で、床はコンクリート、備え付けられたシートは板だった。ドア等もちろん無いが、正面の約半分は壁になっていて、幅約4.5m、奥行き約2.5mの、ドアと窓さえあれば住めそうなスペースであった。

しかしバスの待ち合い所など、そう長くいる所ではない。(私の様な)人が住み着いてしまう事を避けるためか、このシートの幅は約30cm、直接壁に取り付けてあるため、背もたれは直角、座るにしても心地よくはできていなかった。もちろん、眠る為の場所ではない。

始めはそれでも、立ったり座ったりを繰り返していたが、だんだん疲れてくるにつれ、横になる事を考え始めた。バックパックを枕にし、非常用にと持参したゴミ袋を床に敷き、横になる。が、コンクリートの床は冷たく、5分もすると体が冷えてくる。
眠るどころではない。

シートの幅はかなり狭いが、体を横たえるのに長さは問題なく、バックパックを枕にして横になってみる。壁が冷たいのでできるだけ体を離すと、肩は完全に宙に浮いているが、まぁなんとか休めそうである。自分自身を抱きしめるような格好であお向け、足はずり落ちないように組んで、体制は整った。まるで棺桶に入れられたミイラの様である。

動く事はできず、足を組みかえる事もできないが、コンクリートの床よりは暖かいのだ。

10ー15分ほどすると、体の何処かが痺れてくるので、立ち上がり、小屋の中をうろうろする。ここを出て外に出ると、真後ろの家で飼われている犬が吠えはじめてしまうのだ。いざという時に、助けてくれるとは限らないが、この犬のおかげで心強かったのは事実である。



しかし人間、せっぱつまればいろいろと考えるものである。時間は朝までたっぷりあるのだ。

30cmの幅では、とても寝返りなど打てないが、打った後の横向きのポーズが有効な事を発見。肩をちょっと壁に付けなけらばならないのが残念だが、2つのポーズ(プラス左右対照)を交互に繰り返すのは悪くない。膝も少し曲げる事ができるし、こりゃけっこうイケルかも、と暫し幸せになる。

そしてまた考えが浮かぶ。自転車を体の真横に立てかけて、壁と自転車の間に挟まる体勢。新しいポーズはとても嬉しく、数回試したみたが、起き上がる時に少し大変なのと、腕が痺れてしまうと脱出不可能になってしまう事などで、あまり良いアイディアではなかった。

朝までの、おそらく8時間程こうやって過ごしていたのである。


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最終更新日  Aug 6, 2004 05:08:47 PM コメント(2) | コメントを書く


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