巨頭星団クラブ

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2003年08月05日
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8月に入って一挙に暑くなってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

火星の大接近は8月27日が最大接近となるのですが、奇しくも私、巨頭星人の誕生日であります。火星在住のお友達が私の誕生祝に、大接近をプレゼントしてくれたということにしておいてください。当日望遠鏡で火星を覗いたら、私への誕生日祝いのメッセージが点っているかもしれません。

さて、今日の話題ですが、紫外線の脅威からわれわれを含めた地球上の生物を護っていてくれたオゾン層の破壊が少し緩やかになってきたという、やや嬉しいニュースです。
News Scientistの報じるところによると、30年前に初めて観測されて以来、悪化し続けていたオゾン層の破壊が初めて減少傾向に転じたと、ハンツビルのアラバマ大学の研究者などによって確認されたそうです。
オゾン層破壊の元凶となっていたのが、冷媒やスプレーに使用されていたフロンガスであることは周知の事実となりましたが、このことが初めて発見されたのは1974年のことでした。
それから1987年のモントリオール議定書によってこれらの化学物質の使用が禁止されるまでに十年以上の歳月を要しました。対策を施してからそれが実効となるまでには、地球の大気システムはあまりにも悠長で、いわばオーバーランという形でオゾン層の破壊は進んでいたのです。

科学者たちの予想によると、今後20年くらいかかってようやく1980年以前のレベルまで回復するとのことです。これから破壊の進行がゆるやかになり、やがて破壊は止まり、次にオゾン層の復活というシナリオになっています。いずれにしてもあと数十年はかかる計算です。

今回報告されたオゾン層の回復傾向はとても喜ばしいニュースではあるのですが、これが単純に人間がフロンガスの使用を抑えてきた結果だとするのは早計です。皮肉なことにオゾン層の回復には、もうひとつの危機である地球温暖化が寄与していることがわかってきました。


オゾン層が回復するのはいいことなのですが、過度にオゾン層が形成されるのも実は好ましくないのです。これらの研究に関わった科学者は言います。「われわれはオゾン層の破壊を心配するあまり、過度のオゾン層が何をもたらすか予想していなかった。地球も生物もある程度の紫外線は必要としているのだ」

サーモスタットによる温度調節では、温度があるレベルを超えると加熱を抑える動作に入り、再び下がりすぎると加熱を再開します。当然、目標の値から上がったり下がったりする動きが生じ、これをハンチングなどと呼びますが、高度な調節が要求される場合はハンチングを抑えるために傾向を予想し、先取りした管理を行わなければなりません。
人間の科学技術が進めば進むほど、自然界や自然の摂理に与える影響は大きくなり、これを予想し調整する能力も要求されるのです。しかも事がハンチングによるオーバーシュートだけで済めばよいのですが、いったん道を逸れると取り返しのつかない事態もありえます。

まさしく大量破壊兵器や、行き過ぎた遺伝子操作などあまりにも危険な両刃の剣がわれわれの生存を脅かしかねない現状です。開発にかけたエネルギー以上にそれを管理する技術や能力が要求されているのではないでしょうか。





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最終更新日  2003年08月06日 02時05分22秒
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