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【口外禁止】気に入らないねぇああ、気に入らないよオイラはね鈴木ぃ、オメーのせいだかんな上映終了後、フツフツと沸く怒りを堪えきれず、こう、ツイートした。俺はね、宮崎駿監督が現役最後の(と思われる)作品をこのように作ったことには然程不満はない。単に好きじゃない、だけだ。これについては、ネタバレ編で述べたいと思う。だがね、かの鈴木敏夫の今回のプロモート手法は許す訳には行かない。公表するのは宮崎駿監督作品だというだけの徹底した情報秘匿。鑑賞前から各観客へネタバレ禁止の圧をかけるのみならず、プレスにさえ、それを強いる。正直に言っちゃえよ。「これ、上手く宣伝できねぇよ」「これ、ライトなジブリファンには受けねぇよ」「でも、稼ぎたいんだよ」世の中には、クリエイターやキャストの知名度だけで集客を行う作品なんてゴマンとある。だがなぁ、ジブリブランドでやるんじゃねぇよ。当惑した子供たちの顔見たか?俺たち大人は、いいんだよ。そのリスクも込みで観に行くから。アンタらジブリは、良質なファンタジーをエンタメとして提供することで支持されてきたんじゃねえの?宮崎駿監督が、だんだんエンタメを作れなくなってきたのは、こっちだって感じてたんだ。そりゃ仕方ねぇよ。誰だって、やりたいこととやれること、求められること、それに応えられなくなること、ってのがあらぁな。ならば、それを堂々と明示すべきだった。それでも観たいひとが観ればいいんだ。天下のジブリが、天下の宮崎駿が、安っぽい詐欺紛いの見世物小屋みたいなことしやがって。俺は、そのことだけに怒ってる。さて、作品について少々。とにかく、長いよ。スピード感が無さすぎる。それなのに、クライマックスの処理が雑じゃない?相変わらず、人物描写弱いし。劇伴も単調だったなぁ。つまりね、エンタメとしては、不出来ってこと。そもそも、俺はジブリにはエンタメを求めてるからね。『ラピュタ』『トトロ』『紅の豚』といった初期作品のほうが好きだし。あ、そうそう。こんなの、IMAXでかけてどーすんのさ。
2023.07.27
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【悪鬼羅刹】になろうと思う。まず、これは酷評だ。だから、ファンは立ち去るべきだ。また、鑑賞予定の方も立ち去るべきだ。先入観は良くない。覚悟は良いかな?さて、大前提として、私は今作品シリーズを一つも観たことがない。なーに、私にとってはよくあることだ。だからこそ、一つの作品として扱う。さて、いくぞ?【脚本】全くもって論外。これみよがしに、息子を出す。ははぁ、父と息子の絆ものか。 なんの驚きもない因縁の相手が転がり込んでくる。ははぁ、昨日の敵は今日の友か。散々、予告編で見せた最初のミッション。ははぁ、大ダメージは負わないものの、窮地に陥る流れか。チームバラバラ、人質取られる。奪還まで、複数の舞台で時間稼ぎか。この辺から支離滅裂なんだよなぁ。で、無駄に死者出すなや。弟くんのカミカゼアタック、いらんやろ。無駄にピンチになり過ぎ。どーせ、切り抜けられるの分かるやん。で、その引きはなんなん?絶対アイツら助かってるやろ。【演出】伏線の張り方下手すぎ。息子のドリフト特訓、息子がメインとなるアクションシーン来るな。エージェンシーのトップ交代and弾圧、後任に裏あるな。家族留守番、必ず狙われるな。カーアクション長過ぎ。カメラワーク、ガタガタし過ぎ。肉弾戦長過ぎ。オチ読めるから…。【キャラクター設定】レギュラー陣は不問にするが、新規さん、雑過ぎん?ジェイソン・モモアの怪演に頼りすぎだろ。【音楽】然程、気にはならなかったが、サントラ欲しいまではなかったな。こんなとこかな?まあ、ファンサービス特化だと認識したので、次回はない。第一作目を観るかどうかは気分次第だな。
2023.05.23
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【凱旋公演】ご無沙汰しておりました。皆さん、お元気でしょうか?私も元気です😄さて、去る2023年2月5日。ヨコハマ映画祭。いくつかの良縁を得て、無事終わりました。で、帰路につきながら、次のレビュー、なんて書き出そうかなと考えておりました。【完全燃焼】かなー、なんて。ところが、えらいこっちゃです。昨日、ニュースが飛び込んできました。あのドリパスでの上映候補地と上映スケジュールが決まったんです。なんと!《岡山》です!2023年3月4日11時45分~TOHOシネマズ岡南どやっ!やったー\(^_^)/💜🖤💙🧡💚念願の凱旋公演です!チケット販売は、2023年2月10日20時30分から。一緒に祭りに参加してくださった方、岡山でお待ちしております🙇♀️今からでも、間に合うのかな?あ、そうそう実は、もう一箇所でも開催されます。《大阪》梅田2023年3月5日11時45分~TOHOシネマズ梅田チケット販売は、2023年2月10日20時から。もちろん、こちらも参陣予定です。なお、チケットが一定数売れないと開催されません😢どうぞ、よろしくお願いいたします🙏
2023.02.07
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ただ今、熾烈な3位争いを繰り広げております。背後に、不気味な影を感じながら。さてさて、月曜日にはどうなるでしょうか。まだまだ支援お待ちしております。①《ドリパス》をGoogle検索する②ランキングを見る③『恋は光』のリクエスト投票をするヨロ(`・ω・´)スク!【途中秋田】これ、映画館で観たんですわ。最後まで、頑張って観た記憶があります。映画館では、《残さず食べる》子なんです。でもね、やっぱ、家では無理だったなー。最初から、ジャック・スパロウのキャラ頼みでしょ。コミカルなシーンだけで盛り上がるわけないじゃん。早々に、離脱しました。家族の笑い声が響きます。虚しい…
2023.01.27
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来ました来ましたここまで来ました3位まで肉薄月曜日のゴールまでになんとか!①《ドリパス》をGoogle検索する②ランキングを見る③『恋は光』のリクエスト投票をするどうぞよろしくお願いいたします🙏【武装集団】ヴァイキングのイメージは、まだまだ物々しいんでしょうか『ヴィンランド・サガ』という漫画、とても面白いですよその『ヴィンランド・サガ』で丹念に描かれているのが、その生活感です住居であったり、服装であったり、食事であったり、はたまた家族像であったり…で、この映画なんですけどねその一部が描かれていたことは評価しますただ…画面が暗いのよ内容以前に、画面が暗くて見えないの…以上。
2023.01.27
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『シネマライブラリ』様chicosia.comシネマライブラリ運営元は、株式会社 Rim Entertainment 様管理人様とは、Twitterがご縁となりました。なにしろ、コンテンツが豊富!まさに、ライブラリーネタバレなしの考察レビューもあり、安心安心どうぞ、お立ち寄りください
2023.01.27
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さて、具体的に何するの?①【ドリパス】をGoogle検索する②【ドリパス】サイトに行き、ランキングを見る③『恋は光』の順位を確認し、リクエスト投票する以上です!やってもいいよって方は、Filmarksの私の『恋は光』投稿のコメント欄に書き込んでくださいね🎶あと少し、力添えをお待ちしております 【完売御礼】来るべき日が来てしまったとうとう、蔵出しレビューが終わってしまったまあ、ネットの海に沈んでいたものを引き揚げられたのは僥倖でしたなさて、明日からが大変だ!では、作品について。邦題「月のひつじ」原題「The Dish」2002/9/26@シネマ・クレール丸の内 ~2002/9/27評者 ほーく 評価 4 ひとこと その瞬間、僕らはあの頃に戻る<コメント> 誰しも一度は夜空を見上げ、その星空に引き込まれるような感覚を経験してはいないだろうか?夜空に浮かぶ月の姿に、ドキドキしたことはないだろうか?この地球の外には何がある?そんなことに思いを馳せたあの頃、そこへ連れて行ってくれるのがこの作品だ。 アメリカの国力の大きさ、科学の勝利、人類の大いなる第一歩、そんなおおげさなことよりも、月っていったいどんなところ?あの月に立つ姿を見てみたい!そんなワクワクドキドキで全世界のたくさんのひとたちが興奮していたあの、1969年7月。その興奮、それを支えるひとびとの不安とそれに関わることができた誇り、そのすべてがこの作品にある。 残念ながらその瞬間を体験できなかった方々も、TVの前でわくわくした方々も、もう一度あの頃に戻ってみませんか?参考:同じ宇宙への憧れNASA映画としてのお薦め「ライトスタッフ」、「アポロ13」、「スペース・カウボーイ」
2023.01.19
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さてさて、ドリパスをググッてくれましたか?ついでに、現在のランキングを見てみませんか?とある作品が、上映権獲得目前に位置していませんか?あと少しなんですここ数日で、ここまでこぎつけました私のFilmarksフォロワーさん、約2,100人Twitterフォロワーさん、約830人みんなに、お願いします!「みんな!オラに元気をわけてくれ!たのむ!」では、作品について。【中途半端】これが一番始末に負えない邦題「宣戦布告」原題「宣戦布告」2002/10/13@新宿シネマミラノ評者 ほーく 評価 1 ひとこと 久々に出た、超弩級のアホ映画<コメント> ネタバレ警報MAX&このコンテンツには残虐描写が含まれております。 まず最初に確認しておくが、これはバカ映画ではない。わたしが愛してやまないバカ映画ではない。脱力を通り過ぎて、怒りさえ生まない、もちろん笑いなんて、とてもとても。失笑さえ、途中で飽きてしまう。つっこみどころなんてありすぎて数え切れない。それでいて、これをなかったことにするのは勿体ない、多くの人々にさらして差し上げるのが正規料金を払って鑑賞したものの務めであろう。ちなみに、わが生涯において、この作品に匹敵することができるのは、角川映画「天と地と」ぐらいではなかろうか。 普段であれば、また外国映画であれば、「2」どまりの駄作であろうし、ネタバレ警報も発令していないであろう。この作品は、ここ近年の邦画界の状況を端的に表しているような気がする。それを具体的に例を挙げながら、確認していきたい。また、かなりの長文になることが予想されるので、今作品の売りである、政治的・軍事的サスペンスin現代日本(に似た架空国家)を楽しみたいのであれば、「機動警察パトレイバー2 theMOVIE」をお薦めしておくので、そちらをご覧いただくほうが無駄がなくてよいかと思う。参考URLはhttp://www.sa.sakura.ne.jp/~straydog/k-ito/syoko.html さて、まずはこの映画の総評をしておこう。「何もかにもが中途半端」 もちろん、フィクションである限り、どんな設定であろうとも構わないと思う。現に、アメリカでは、冷戦まっただ中の時期、恐ろしいまでのタカ派映画が乱立していたものだ。最近でも、相手はテロリストだったり、某国であったり、実在の団体・国を登場させている。極端な話、面白けりゃいいという側面だってあるだろう。ところが、今作品にはそれさえない。では、政治的なアジテーション(扇動)か?いや、それにしては高揚感がない。危機管理能力の欠落した政治風刺劇か?いや、ステレオタイプな描写で工夫がない。軍事的なリアル・シミュレーションか?いや、まったく緊迫感がない。迫力コンバットアクションか?いや、動きが鈍すぎる。虚々実々を楽しむ防諜サスペンスか?いや、これまたつっこみが甘い。困難な状況を全力で解決を図る、英雄劇か?いや、解決してないだろう。無能な上司に憤る、部下思いの青年たちの情熱を描いているのか?いや、ただ怒ってるだけだ。もう一度言おう。どれもこれもが、細部を描けていないので、散漫なのだ。中途半端なのだ。だからこそ、つっこみしたくもなるのだが、数が多すぎて途中で投げ出したくなるのだ。具体例を挙げながらの説明に移ろう。☆政治的なアジテーションか?公開当時(2002年10月前後)は、おりしも北朝鮮拉致問題のまっただ中であった。しかも、実に不幸な事実が公表され、北朝鮮に対して日本全体の感情が急激に露骨に悪化した時期である。この時期に、「北東人民共和国」の潜水艦が座礁、乗組員が上陸、地元住民を殺害、機動隊及び自衛隊と交戦、とは実に狙いすましたような設定である(※)。周辺国家は、「韓国」、「中国」、「ロシア」、「アメリカ」と実在の国家名であるのに、何故に「北東」?まずはここで失笑である。オープニングに出てくる文字も明らかにハングル文字と思えるデザイン、話している言語の発音も、いかにもな響き。いさぎよく、「朝鮮民主主義人民共和国」と表記できんのか?下手に架空国家名のほうが印象悪いぞ。時期が時期だけに、防衛庁方面もかなり難色を示したらしいが、そんなに骨太な作品じゃないぞ。さらに笑えるのだが、タカ派の著名人のなかには「こんなに自衛隊は弱くない」と憤慨している御仁がいるとか。まあ、どっちにせよ、この作品でナショナリズムの高揚は無理だろう。参考URL:http://channel.goo.ne.jp/news/fuji/geino/20020926/20020926-27.htmlちなみに、作品中、「北東人民共和国」は、すぐに「北(キタ)」と表現されるようになる。☆危機管理能力の欠落したトップを風刺しているか?弱腰外交、有事の自衛隊出動に立ちはだかる法律の壁、責任のなすりあいをする政治家及び杓子定規な官僚、大局よりも自分の政治生命を気にする代議士。あ~、ありがち。そして、それを打破すべく取った手段は、最高責任者(首相)の決断の追認。野党の姿なく、国会の迷走の描写なく、決断後は、まるで挙国一致独裁政権のような迅速な命令の実行。いやー、描くはファシズムの世界か。☆軍事的なリアル・シミュレーション、迫力コンバットアクションか?これについては、さほど軍事的知識がないので素人判断なのであるが、いくらなんでも、双方動きが雑ではないですか?例えば、発砲許可が下りていないのに、やみくもに敵を追撃するというのは大丈夫ですか?かなり派手に音を立てての行軍ですし。また、潜伏して結構時間が経っている割には、ブービートラップ(罠)とか少なすぎませんか?待ち伏せにしても退路を考えましょう。また、弾薬が少ないのに、そんなに無駄玉をばらまいていいんですか?遮蔽物の少ないところにむやみに突進しちゃいけませんて。数が少ない方がそんなに姿を見せていいの?合成もろバレですよ、攻撃ヘリ。ロケットランチャーをどてっ腹に直撃受けてるのに、即死じゃないんですね、すごく頑丈です。あれだけ銃弾が当たっていなかったのに、手榴弾だと百発百中ですか、すごいコントロールですね。廃屋に立てこもった敵に、さきほどの手榴弾を使わず、いきなり攻撃ヘリのバルカン砲を浴びせるとは豪快ですね。先ほどのランチャーあったら撃ち落とされますよ。また、そんな攻撃したら、木っ端みじんになって対象を確認できませんけど。もしかしたら、無事かもしれないですよ。本物の戦闘が初めての自衛隊と警視庁特殊部隊SAT(すごい重装備)は仕方ないとしても、「北」最強の軍事組織である偵察局所属がこれではいただけない。ま、もっと詳しい方々は、憤死するかもしれませんね。☆虚々実々の防諜サスペンスか?「北」のスパイが手にする情報の提供者は…。いやー、あんまり大した情報はないように思えますが。すごい暗号を駆使しているようですが、まさかチャットしていたとは驚きです。無様に逃げられる公安も公安ですが、あっさりしっぽを捕まれすぎですよ>夏木マリ。あと、ディスインフォメーションって用語でごまかしましたね~。その偽情報がなんだったかは明かさずに。というか、あんな状況下で間に合いますかね、その偽情報。☆英雄劇か、熱血か?ここまできて言うのもなんだが、古谷一行はいい芝居をしている。夏八木勲も同様。佐藤慶、財津一郎、小野武彦と、なんとも豪華なメンバー達はステレオタイプなので演じやすかったのであろう、無難にこなす。よって、脚本さえしっかりしていれば、それなりに面白いものができていたのではないだろうか。しかし、哀しいかな、台詞は一本調子で内容希薄なものばかり。古谷演じる首相は、たしかに苦渋の選択を真剣にしたわけだが、最終的には何故ああいう結末になったのか自分では分かっていないので、英雄にはなれません。主席秘書官くん、嘘くさいほどの理想に燃える姿がさらに現実味、緊迫感を殺ぐ。夏八木勲演じる内閣情報調査室長、フットワーク軽いけど、「最後に決めるのはあなたです。わたしはついて行きます。」って、結局無責任。でもって、一か八かの偽情報、いやー、世界を救った英雄さんですね。自衛隊実戦部隊の小隊長くん、部下をむざむざ死なせたのは、君の指揮のせいでもあるんだよ?発砲許可もすぐ出ない状況でああいう指揮はいかがなものか。それで、逆ギレしちゃあいかんやろ。しまいにゃあ、連隊長までブチキレして、あーシビリアンコントロールの崩壊ですね。あんな理不尽な状況は、古来山ほどありますがな。 とまあ、思いつくままに書き上げたのですが、途中で飽きたのでつっこむのも止めました。是非とも、レンタルになってから友人たちとつっこみ大会&がまん大会を開催してほしい。そして、こんな出来の悪い映画をいけしゃあしゃあと配給する、日本の大手映画会社をしっかりと記憶していただきたい。最後になるが、原作の小説については、鑑賞後すぐさま購入したのだが、文庫本で上下2巻もあるので、まだ読み終えていない。もしかすると意外と面白いかもしれない。これについては、後日報告したい。追記:小説は意外と面白かった。ということで、脚本がダメということ決定。2003/2/1
2023.01.18
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さて、ここであるサービスをご紹介『ドリパス』って知ってます?Google検索すれば一発なんですけど、ある映画作品について広くリクエスト投票を募り一定の条件をクリアするとドリパス運営がリバイバル上映を企画するというサービスなんですちょっと、覗いてみてくださいなでは、今日はここまで。作品について。【原作特有】これを再現できるか?邦題「ぼのぼの クモモの木のこと」原題「ぼのぼの クモモの木のこと」2002/9/28@シネマ・クレール丸の内 ~2002/10/11評者 ほーく評価 3 ひとこと フルCGならでは作品<コメント> いがらしみきお原作の微妙なマンガを原作としているこの作品。正直、私個人は個人的嗜好の問題及び鑑賞時の劣悪な環境により、不快感を持ってしまったのだが、次の方々にはお薦めできると思う。☆原作特有の「会話のかみあわなさ」に頓着のない方☆癒しを求めて、ええ話を味わいたい方そして、何より重要なことは、ゴンチチの音楽でリラックスできる方である。 さて、お薦めするポイントだが、やはりフルCGの表現である。複雑でかつ透明感のある色遣いと細やかな動き、回転・俯瞰などダイナミックなカメラワーク、より柔らかなキャラクター造形、これらはやはりセルアニメよりも優れていることは否定できない。類例をあげるならば、「モンスターズ・インク」であろうか。 「ぼのぼの」という作品は、かなり記号的な表現を実験的に用いているのも特徴である。 初めてそれを目の当たりにした方は、それにも注意してみると面白いと思われる。※ゴンチチの音楽がキライ(爆):なら、最初から観るなということですな※小さなお子様が大きな声でおしゃべりをしていらっしゃった。余談だが、同様の責め苦を「インソムニア」でも受けた。親御さんは、上映作品の内容をしっかり吟味していただきたい。お子様には罪はないと思いたい。さらに、愚痴:セリフの声がくっきりしすぎではないか?やっぱり、スナドリネコさんの声に、森本レオはやりすぎだと思う。画面の縦スクロールのときに、処理が鈍くなって画面が乱れるのは哀しいぞ。
2023.01.17
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【長尺上等】ナートゥをご存知か?ナートゥナトゥナトゥナトゥナトゥナートゥナー🎶ずっと頭の中でリフレインしないかい?AmazonMusicでガンガンリピートしております密かにエンディングもインド映画と言えば、唐突に挿入されるダンスand歌唱そう思ってた私が時代遅れでしたアツい!アツすぎるよ!息をもつかせぬ三時間いやー、昨年観てたらランキングが大変だったなとりあえず、映画館に行こうや(遅)《追伸》今日もあの企画の話はパス。無粋なことはしたくない。
2023.01.15
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【断腸之思】この苦しさは分かるまい分かるかい?推しが出ている作品を非難しなければならない気持ちが公開初日Twitter上では、多くのファンが喜びの声をあげていたああ、推しが出てくるのは嬉しいよ演技も悪くなかったよ相変わらずチャーミングだったよでもね作品はアレだったそこを素通りできないそれを無かったことにはできない自分の信念から、これを絶賛できる訳が無いだが、これをツイートできるか?皆んなの喜びに水をさせるか?葛藤は数分続いただが、だめだ心が悲鳴をあげている許さない推しの経歴に泥を塗ったコイツを覚悟を決めて、ツイートした「だぁーこれは断罪せねばならぬー超駄作じゃー」そして、今一眠りして、決心は揺らいだか?いや、とうに固まっている〈ギルティだ〉フジテレビの悪癖なのか?なんだ、あの脚本はなんだ、あの音楽はなんだ、あの演出は熱演とか怪演とかどうでもいい話がつまらないのが一番罪が重いんだよはぁ、やってくれたな…《追伸》あの企画に関するお話は今回はお休みします
2023.01.14
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さぁ、じわじわ行くよ。『恋は光』、私のフォロワーさんにはほぼほぼ高評価な作品。実は、ロケ地にも関わらず、岡山での上映は短かったんです。6月から7月にかけての約一ヶ月くらいかな?恋愛ものが苦手な私、ノーマークでして、とあるフォロワーさんからの情報がご縁でした。それが、なんだかんだで、つい最近の岩手県の御成座さんまで上映が続いてました。円盤も出ました。でも、観たいよね?映画館で。そんなとき、とある素敵なことが起きたんです!今日はここまで🎶さて、作品について。【時間経過】若い頃は、結構評価が厳しいです。日テレ金曜ロードショーで視聴。何度も地上波で放映しているので、知名度は抜群のはず。今回の放映に際し、ネットでも話題になったのが、「サイコロステーキ先輩」ならぬ「サイコロステーキ隊長」。なんのことやら解らない方は、是非ググって欲しい。それと同じほど印象深いシーンが、アリス(ミラ)の三角蹴りだろう。あれはホントにカッコいい。なんで、同じ主演女優で同じ監督で同じもとネタジャンルなのに、あんな駄作になったんだか全く解せない。あ、あの怪物狩人のことですよ さて、お次は、20年前のレビュー。邦題「バイオハザード」原題「BiOHAZARD / Resident Evil」2002/8/24@新宿ジョイシネマ1評価 ★3ひとこと 基本に忠実。元ネタを見極める。 <コメント> 最近、(PC用or家庭ゲーム機用)ゲームの映画化が多くなってきている。(例:『ファイナル・ファンタジー』、『ダンジョン&ドラゴンズ』、『トゥーム・レイダー』、古いが『ストリート・ファイター』)まあ、ゲーム業界自体も、すぐ安易に話題映画のゲーム化をするのでまあお互い様である。(数から言うと圧倒的にゲーム化のほうが多いのだが) そして、更にオリジナル脚本の映画もどんどん少なくなってきている。ヒット作品の続編、ベストセラーor古典を原作としたものetc、創造性の低下ということで論じられることが多いこの傾向だが、個人的には換骨奪胎、新解釈などそれはそれでいいのではないかと思う。 でもって、この作品。パンフレット収録のインタビュー記事を信じるならば、ポール・アンダーソン監督は、この『バイオハザード』というゲームが大好きだそうである。まあ、リップサービスであっても構わないが、ゲーム版(というよりオリジナル)の強みを見事に把握している。 では、そのゲーム版の持つ強みとは何か?いわゆるホラー映画の定番演出をゲーム上に再現したのである。それは「主人公の視界(厳密には、より斜め後ろからの俯瞰)」であったり、「BGMによる緊迫感の相乗効果」であったり、「肩すかし後の本物の恐怖」であったり。ゲーム制作スタッフが数多くの優れたホラー映画を研究した成果が、そこに見える。 つまり、この映画は、ホラー映画を手本にしたゲームを映画化したものなのである。ゲームの設定・キャラクターを借り物にしているだけの先行作品と違い、監督はゲームが成功した勝因に気づいたのである。つまり、ド定番なホラー映画に徹すればいい、ということに。 結果、我々はよく出来た定番のホラー映画を楽しんだことになるのである。もちろん、よく出来たホラー映画なのだから、脚本もシンプルで分かりやすく、充分怖い。ミラ・ジョヴォヴィッチは無意味に肌を見せているものの(さすが、元モデルであるだけあって、均整のとれた姿ではある)、肝っ玉の据わったヒロインをアクションたっぷりに演じ、ダブルヒロインのもう一翼を担ったミシェル・ロドリゲスは持ち味(?)の三白眼で大役に応えている。地味ではあるが、他のキャストもそれなりの動き、とキャスト陣も善戦。 クライマックスの処理が(それまでに比べて)雑であったので「3」どまりという評価にしておこう。続編を狙っているのが露骨にみえるエンディングにも目をつぶろう(笑)※ ちなみに、この映画を更に小説化したものがある。著者は、なんと牧野修氏である!といっても一部の方にしかなんやら分からんのが残念だが、この小説版がこれまたイケルのである。文庫でもあるので、是非一読をお薦めする。正直、こっちのプロットを脚本に採用してほしかったものだ。
2023.01.11
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【一歩一歩】着実にさて、そろそろ仕掛け始めますよ?みんな、『恋は光』って覚えてるぅ?まずは、ワイのレビューを読んでね!続きは、また明日!さて、作品について。邦題「ピンポン」原題「PINGPONG」2002/8/5@シネマ・クレール丸の内 ~2002/10/18評価 ★4ひとこと 原作読まずに観てくださいよ~<コメント> 今回は、2段構成。まずは、未見の方へ。 恐るべしは、松本大洋。この作品のほか、「青い春」も映画化されているのだが、その独自の世界観は圧倒的な力をもって我々をねじふせる。 今回の作品を成功させたのは、間違いなく若手俳優陣である。ペコを演じる窪塚洋介は、若干セリフ回し等が固定化しつつあり不安を隠せないのだが、ARATA@スマイル、大倉考二@アクマ、中村獅童@カザマ、サム・リー@孔、が実にすごい!まさに熱演。 彼らは松本大洋に対して深い敬意を表しており、その映画に自分が参加できることに対して全身全霊の役作りをもって応えている。それには、ある意味、原作をしのぐほどの勢いを感じる。まあ、これは総じてメディアもベタホメしているところである。 映像に関しても、あっぱれアツイ卓球バトルを表現したところはさすが「タイタニック」経験者の曽利文彦である。 音楽のポップさ加減は、もう少しがんばってほしかったが。 さて、次は個人的な見解。映画を観て、ついでに原作を読んでからお読みいただきたい。正直、この作品、原作を読んだ者または原作者である松本大洋の愛好者であれば、おおかたの者が物足りなさを覚えるであろう。 それは何故か、この作品に関わっているもの全員が松本大洋(の才能)に敬意を表しているからである。故に、野心的な試みが少ない。手堅く手堅く、原作を忠実に再現することを第一義としている。故に、この作品が面白いのはほとんど松本大洋の力である。 今回、曽利監督は監督というより撮影&特技監督であり、宮藤官九郎は脚本家としては平凡であり、その売りである「池袋ウエストゲートパーク」で見せた独自色が感じられない。竹中直人は、すでに確立しきったイメージに付け焼き刃のように原作のセリフ回しをかぶせる。夏木マリも同様である。若手俳優は、これを自分への課題として奮闘し、経験不足なクリエイターは萎縮して冒険をせず、ベテラン俳優は怪演こそが己の存在意義と勘違いする。 わたしが今回、「4」をつけたのは、若手俳優陣に対する賞賛と期待、そして松本大洋への敬意にであり、これは充分未体験の方にはお薦めすべきものであると判断したためである。
2023.01.10
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【意気軒昂】私もかくありたい邦題「ゴースト・オブ・マーズ」原題「Ghosts of Mars」2002/8/9@シブヤ・シネマ・ソサエティ ~2002/8/30(Hurry Up!)評者 ほーく 評価 4 ひとこと いつまでも元気なオヤジだぜ! <コメント> カーペンター愛好者の方々、安心してご覧なさい。あなたの望む彼が、きっちりそこにいる。 それ以外の方、食わず嫌いはいけませんよ、とりあえずご覧なさい。 でまあ、一応警告。次に該当する方は、まあおやめになったほうがいいでしょう。○問答無用で「残酷描写」を見たくない方○問答無用で「SF的設定の齟齬が気になる」方○問答無用で「冗談or悪ノリ」が嫌いな方○問答無用で「うるさい音楽」が嫌いな方ついでに、キャスティングについて少々。元々ラップ・ミュージシャンであるアイス・キューブ@テディベアであるが、その凶悪な(笑)風貌にもかかわらず「トレスパス」、「アナコンダ」とB級(SForパニック)アクションでヒーローを演じてきたのだが、今作にしてやっと不敵かつ愛くるしいという両立しがたい魅力を発揮している。また、「スピーシーズ2」でプロポーション抜群だがそれだけ、というキャリアをもつナターシャは、意外や意外、実にシャープなアクションを繰り広げる。パム・グリアーをはじめ脇役陣も印象に残る動きをしているが、もっともこれは脚本&演出の妙であろう。
2023.01.09
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【季節限定】コンビニスイーツですね邦題「MIB2 メン・イン・ブラック2」原題「MIB2 MEN IN BLACK2」2002/8/4@MOVIX倉敷評者 ほーく 評価 3ひとこと ま、気楽に楽しんでよ <コメント> 暑さに思考能力が極限まで低下した盛夏に、小難しい文芸作品なんか観ていられるか。そうでなくてもストレスたまってるこのご時世、そんなコンディションで観る映画といえばコレ。 主演の二人を含むキャスト陣&監督を始めとするスタッフが再集合。もはや、5年ぶりの同窓会といった様相で、「ブルース・ブラザース2000」が20年ぶりの同窓会でちょっとテンポが悪かったのに比べると、非常にリラックスした雰囲気がスクリーンごしに伝わってくる。 前作で舞台設定などは説明済みなので、エピソードも効率的でシンプル。また、観客も最初から、「これはノリだけの映画ですよ~ん♪」というエクスキューズを承知で鑑賞にきているのでこれまた、リラックス。煮詰まった脳の発熱が劇場の冷房でちょうどいいくらいにクールダウンした90分程度でめでたくエンディング。まさに季節限定商品といったところでしょうなあ。
2023.01.08
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【欣喜雀躍】個人的なことで、恐縮です。凄いニュースが飛び込んできましてね。私、昨日から、ワクワクが止まりません。まだ、詳細はお伝えできないのですが…ほーく、動きますさて、作品について。Web小説投稿サイト「小説家になろう」で人気を博す原作の劇場版アニメ。オリジナルストーリーだろ?もっと脚本練らなきゃーあまりにも退屈で、何度も居眠りを…オチに憤然これが、映画館初めとは…
2023.01.07
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【正々堂々】言わねばなるまいノットフォーミーだTwitterのフォロワーさんにもFilmarksのフォロワーさんにも高評価なこの作品。実は、大晦日に鑑賞。2022年ベスト10は締め切っていたため、高評価なら2023年扱いにするつもりだった。残念ながら、微塵も心が動かされなかった。いや、クライマックスで二回涙ぐんだな。ただ、これは、私の弱点をピンポイントで抉った演出だったので、全体評価に影響はない。例によって、具体的につらつら書くと思うので、高評価な方と未見の方は、ここでお別れしたほうがよろしいかと思います。またのお越しをお待ちしております。さて、始めましょうか。少し、自分語りが入ります。私もね、いじめられっ子な時期がありました。恥ずかしながら、いじめっ子な時期も…。かれこれ、40年ほど前ですかねぇ。今に比べて、陰湿じゃないだろって?いやいや、なかなかどうして、時代に沿ったエグさはありましたよ。SNSはなくとも、村社会ってやつがね。でねぇ今作品と決定的に違う点は、私、学校には意地でも行ったんですよ。これ以上は、言いますまい。それぞれ、事情はありますし、体調もあります。秀逸なシーンがありましたね。真田たちが自宅を取り囲んだシーン。あれは、凄味のあるシーンでした。さて、感情移入できなかった点は述べました。次は、作品の作りといきましょうか。なんせ、テンポが悪い。導入が長すぎる。そして、最大の謎。何故会えないか。ありゃ、即バレやろ。すぐ、気づいたわ。服装ね。まあ、SF好きの悪癖なんですかねぇ。陳腐を引っ張りすぎるのには、萎えるんですよ。そして、ラストシーン。リオンの自己満だろ?普通、こころ、引くぞ?たぶん、心の琴線に触れた方には堪らない作品なんでしょうが、ノットフォーミーでした。無念。
2023.01.06
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【制作意図】敢えて、ノーコメント2002.7.18 鑑賞邦題「ワンス&フォエバー」原題「We were soldiers once ...and young」評者 ほーく 評価 1 ひとこと 制作意図に憤りを感じる。 <コメント>※ ネタバレ警報(MAX) ひさびさに「1」である。従来、「1」は人気先行で内容の薄い噴飯物の作品に与えてきたのだが、敢えて今作品はそれとは無関係に「1」とする。 その理由を述べるためには、かなり具体例を挙げる必要があるので、前例にないほどのネタバレになることを承知願いたい。また、当然のことながら、わたし個人としては今作品を誰にも勧めたくはない。よって、以下の文は、うっかり鑑賞してしまった方及び未見の方へ別作品を推奨することを目的としたい。 まず、この作品の根底にあるものを探っていこう。舞台はベトナム戦争。当然のように先行作品はあまたあり、幾多の議論を生んできたところである。 ここ一年(2002年7月前後)公開されてきた、戦場を舞台としたハリウッド作品を列挙してみよう。「パール・ハーバー」、「エネミー・ライン」、「ブラックホーク・ダウン」。これらに共通されるものはなにか?迫力の戦闘シーンであり、攻撃される米軍兵士であり、奮戦する米軍兵士である。 「プライベート・ライアン」、「シン・レッド・ライン」をブレイクスルーとして、無造作に訪れる確率的な死という演出は、もはや戦争を題材とする作品には必須と言えよう。 2001年9月11日。この日を境に、世界はアメリカの姿を意識しなおしているだろう。よって、前述した先行作品の根底には、「勇敢に敵に立ち向かい」、「決してひるまない」アメリカの姿勢を誇示、いや、自信を喪失している国全体の雰囲気を塗りかえる意図を感じてしまう。 確かに、この作品は北ベトナム軍を人間の集団として描いた。彼らの闘う姿勢を解釈した。わざわざ、一兵卒をしつこく描いた。毅然とした司令官を登場させた。ただ、そのために用意した演出は何か?「皆殺し」にされたフランス軍の存在である。そして、それにかぶせるように「インディアン(蔑称であるがあえて表記させていただく)」に「虐殺」されているように見えるカスター将軍率いる第7騎兵隊の挿絵である。家族の写真を胸にし、わざわざ、メル@ムーア中佐に冷徹に射殺されるシーンである。結局のところ、局地戦で戦術的に裏をかかれ敗北し、多数の部下を死なせた司令官である。安全になったところで激戦の跡に群がるお抱えジャーナリストの姿である。所詮、北ベトナム軍兵士たちは、米軍に敗北するために登場したに過ぎない。 敢えて言う。確かに、最前線で戦った兵士の多くは自分の命及び家族を守るために、全力を尽くした。それには、ある種の敬意は払うべきであろう。しかし、である。それをだしにして、その戦闘に共感するようにしむけることは卑劣な行為である。今作品で、次々と倒れる米軍兵士に目を背けた観客は多いと思うが、同様に北ベトナム軍兵士の倒れる姿に目を背けたであろうか?一種のシューティングゲーム感覚で敵をなぎ倒す快感を感じなかったか?アメリカが制作する作品であるから、当然だという方もいるだろう。ならば、問う。何故、この時期にこの映画が必要なのか?これが「1」にした理由である。 ちなみに、監督&脚本&制作のランダル・ウォレスは、かの「パール・ハーバー」の脚本家でもある。お薦めベトナム戦争関連作品:ベトナム3部作「プラトーン」、「7月4日に生まれて」、「天と地」@オリバー・ストーン、「地獄の黙示録」@フランシス・F・コッポラ、「フルメタル・ジャケット」@スタンリー・キューブリック、「ハンバーガー・ヒル」@ジョン・アービン、「カジュアリティーズ」@ブライアン・デ・パルマ、「ディア・ハンター」@マイケル・チミノ。
2023.01.05
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【業務開始】うえーん、仕事したくないよー邦題「マジェスティック」原題「The Majestic」2002/6/27@MOVIX倉敷評者 ほーく 評価 4ひとこと アメリカのもうひとつの顔。 <コメント> 映画の都ハリウッド。そこは、アメリカで輝ける世界のひとつである。また、アメリカの最大の建前でもある「自由」と「成功」が溢れるところでもある。しかし、我々はそこの溢れる光の対極、すなわち影をも知るべきである。 この作品、脚本及び演出に関しては陳腐以外の何者でもない。あまりにも読める展開、そして予定調和、臭いセリフの数々、地味なキャスト。一見、凡作のように思えるが、実は必然のなせるわざなのである。 この作品で、重要なことは「これはまぎれもなくアメリカの歴史」であることである。 つまり、いわゆる3大喜劇俳優「チャップリン、キートン、ロイド」たちが支えた映画産業も「第二次世界大戦」により衰退し、その後の米ソ冷戦構造下での「赤狩り」は「ハリウッド・テン」の抵抗を圧殺し、「非米活動委員会」で次々とハリウッドへの圧力をかけていく。そして、現在も続く、スポンサー次第で歪曲されるシナリオ。これは、まぎれもなく、「自由」の国、アメリカの歴史なのである。ならばこその、ローソンの町であり、あの華やかな「帰還パーティ」であり、「マジェスティック」の再興であり、「たったひとりの歓迎せざる者」であり、「ささやかな嘘」であり、「いきなりの離反」であり、「真っ向勝負の孤独な闘い」であり、「妥協」であり、あのエンディングなのである。 あのエンディングは、やはり「救済」であり、「鎮魂」であると思いたい。 また、これとの比較で「ワンス・アンド・フォエバー」がどれだけ罪深いかが分かるはず。※今回の背景をもう少し知る参考図書。「栄光なき天才たち」(作/伊藤智義 画/森田信吾:集英社)1巻『ドルトン・トランボ』の章「アメリカ映画の文化史(下)」(著/ロバート・スクラー 訳/鈴木主税:講談社文庫1204)第四部
2023.01.04
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【正月三日】あっという間に過ぎ去りますね明日から、ぼちぼち参りましょう邦題「ヒューマンネイチュア」原題「Human Nature」2002/4/29@シネマ・クレール石関評者 ほーく 評価 4ひとこと ラストの十数分を見逃すな<コメント> 「マルコヴィッチの穴」で一躍脚光を浴びた、チャーリー・カウフマン脚本最新作。「マルコヴィッチの穴」の監督スパイク・ジョーンズは制作に回り、同じMTV界のミシェル・ゴンドリーがメガホンを取る。そして、キャストには、ティム・ロビンス、パトリシア・アークエット、リス・エヴァンス。これは期待できる!と電波が飛んできたので迷わず鑑賞。いや、映画館の作品案内の「俳優たちの捨て身の演技」ってところに一抹の不安は感じたところは否めない。 さて、正直、ミシェル・ゴンドリーは長編映画を撮るということに関しては、それほどの適性があるようには思えない。1時間半程度の長さであったにも関わらず、体感時間は2時間半規模の作品と同程度。単調な繰り返しに、さほど凝っていないカメラワーク、ブラックジョークというのはテンポも必要と考えるわたしにとっては、それは観客の集中力を奪うのに充分なものであったように思う。まあ、これはこれからの研究次第で克服できるのではなかろうか。 脚本に関しては申し分ない。さすがは、カウフマンである。「マルコヴィッチの穴」に通じる、奇想天外な設定はやはりそれだけが目的ではなく、あくまでもその先にある伏線へと通じる。惜しむらくは、「マルコヴィッチの穴」のような丁寧な演出がミシェルにはできなかったため、独特の映像感覚による不条理感の相乗効果がなく、今回はかなり理詰めである。タイトル通りの『ヒューマン』と『ネイチュア』との関わりこそが、我々を冷ややかに笑い飛ばす。あの座り心地の悪いエンディング直前が、納得へと移るあの瞬間、あれが楽しみでカウフマンの作品をこれからも追い続けること必至である。 キャスティングについては、十二分であろう。あれだけ無茶な役にあの演技を求められ、それをカリカチュアたっぷりに演じる。性格俳優としての力量の見せ場である。いくら、イロモノ作品のイロモノ演技と見られてもである。個人的には、やはりティム・ロビンスに感嘆するのだが、ある意味ステロタイプを演じきったリス・エヴァンスも素晴らしい。パトリシア・アークエットは、どーしてこんなヨゴレな役が多いのかとついつい笑ってしまう。 何はともあれ、一番罪深いのは何か、非常に明快で痛烈なメッセージをまた突きつけられたといったところである。
2023.01.03
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【米国漫画】アメコミね邦題「スパイダー・マン」原題「Spider Man」2002/6/1@MOVIX倉敷評者 ほーく 評価 3ひとこと しなやかでスピード感あるアクションには、にんまり<コメント> アメコミの雄、「スパイダーマン」が満を持しての登場である。飛躍的な進化を遂げるCG技術と成熟してきたその演出方法。これらが、実写困難であった「スパイダーマン」の特性を表現できるようになった立役者である。先行したアメコミヒーロー映画(実写)と言えば、「バットマン」、「X-メン」だが、どちらも内面描写重視の傾向があった。それは、やはり時代の要請であり、脳天気な超人は歓迎されないということを意味する。今回の「スパイダーマン」もその例にもれず、そういった側面を付帯している。個人的には、その風潮は時代性という指針であり、排除する必要はないと思うが、やはりその内面の背景が安直すぎておりかなり食傷気味である。そのあたりは、やはり「バットマン・リターンズ」が出色であろう。 さて、妙にカルト的な人気がある監督のサム・ライミだが、今回はあまりムチャはしていない。分かりやすいアメコミをエンターテイメント重視で仕上げたところに彼の安定感を感じる。クセのある過去作品は、まあ興味がある方はどうぞといったところ。 主演のトビー・マグワイアは、マイケル・J・フォックス@「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のごとく、童顔を武器にいけしゃあしゃあと高校生を演じ、ステロタイプな等身大ヒーローという厳格なオーダーをそつなくこなしている。 今回の悪役は、愛すべきウィレム・デフォー様。その神経質そうな容貌を存分に活かし、見事なヒールを体現。最近、いいひと役や地味な役が多かっただけにうれしい限り。 その他の方々は、まあステレロタイプに働いていらっしゃったようです。 とにかく、圧巻であるのはスパイダーアクション。壁を伝う姿はちょっと情けないが、ワイヤーならぬスパイダーズ・スレッドの使い方は出色。そして、あの着地ポーズ。なんか、違う動物を彷彿させるんですがそれは気のせいでしょうか?サム。
2023.01.02
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【謹賀新年】あけましておめでとうございます昨年はお世話になりました本年も宜しくお願い致しますさてさて、今年も発表しましょうか#2022年映画ベスト10①ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ②トップガン マーヴェリック ③ベルーシ ④犬王 ⑤恋は光 ⑥エルヴィス ⑦僕が愛したすべての君へ ⑧シン・ウルトラマン ⑨クライ・マッチョ ⑩決戦は日曜日皆さんは、どんな一年でしたか?では、作品について敵のスケールはでかくなったけど、ドラマ性が低くないか?以上!
2023.01.01
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【暴飲暴食】年末年始、気をつけますよいお年を((ヾ(❛ᴗ❛๑ )⸝⸃⸃Ω➳✩⡱2002.3.17 鑑賞邦題「顔」原題「顔」評者 ほーく評価 4 ひとこと 豪華な顔ぶれがこれまた泥臭い<コメント> 藤山直美。松竹を支え、日本を代表する喜劇役者のひとりであった、藤山寛美の娘。この肩書きは彼女の背負った十字架である。彼女は、精力的に舞台公演をこなし、全国を転々とする。そして、あらゆる周辺芸能分野の実力者に熱望され、異分野との接点を持つ。クロスオーヴァーが容易な時代だからこその要請であろうが、その藤山直美が映画俳優として登場するのがこの作品である。監督は、阪本順治。そして、共演に臨んだのが、中村勘九郎、牧瀬里穂、佐藤浩市、豊川悦司、岸部一徳の面々。 顔、もちろん、仮面としての顔、表情としての顔が注目されることが意識されているタイトル。その存在感故に、藤山直美にのみ目を奪われがちだが、人物設定が綿密になされているため、短時間のエピソードでも彼らの背景が把握できる。彼らの顔、その内面に宿る「顔」もが注目に値するのである。
2022.12.31
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【重厚長大】私の好きな言葉です。2002.6.24 鑑賞邦題「ロード・オブ・ザ・リング」原題「LORD OF THE RING」評者 ほーく 評価 4ひとこと 重厚なファンタジーの名作が今ここに。<コメント> まあ、書き出しはステレオタイプにならざるをえない。つまり、「ハリー・ポッター」のベストセラー化及びその映画化を背景に、あのJ.R.R.トールキン原作のファンタジー小説の代表格「指輪物語」の映画化の決定、しかも3部作同時に撮影、「ハリー・ポッター」@映画版の爆発的ヒットの余勢を駆っての上映スケジュール、まさに計算ずくめである。 今のところは、まずまずの成功と言えるだろう。問題は次作の観客動員だが、「ハリー・ポッター」シリーズのほうがもっとギャンブルであろう。 まず、いわゆる原作と映画版との比較は今回は行わない。なぜなら、まだ読んでいないから。参考URLを読んでいただきたい。そして、これはあくまでも3部作としてとらえるべきであろうから、評価は甘めになることもお許しいただきたい。 まずは映像から。とにかく、舞台は完全に異世界である。この世界観に観客をいざなうことが重要な導入部である。豊かな緑に囲まれたホビット族の集落、モノクロで重厚感を全面に押し出した戦闘、不気味なサウロンの存在感、それはありがたいことに、まさに大河ドラマを意識させるに充分なオープニングであった。 3時間半に及ぶこの第一部。エンディングがエンディングなだけに、消化不良である方もいるだろう。しかし、わたしはここまで丹念に世界を描いてくれたことを感謝する。ストーリー展開を急げば急ぐほど、言葉で説明せざるを得ず、それは小説に及ばないこと必定である。映像の強み、それはあくまでも音楽と映像で表現することである。大河ドラマという道を選んだ以上、それは徹底されるべきであり、中途半端に手を抜くとそれは致命的となる。わたしは、その姿勢を支持する。また、3部作同時に撮影ということでその制作姿勢が一貫されたことは喜ばしいことである。 キャスト陣に関しては、イメージを損なうほどのミスキャストはないように感じた。まあ、ホビット族の描写を好むかどうかはそれぞれということだろう。どちらかと言うと、ステロタイプな種族イメージを優先してキャスティングしたというところだろう。
2022.12.30
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【選挙運動】名前の連呼ばかりに辟易。ウォーレン・ベイティにハズレ無し。地味にサントラもお気に入り。ん?音楽は、エンニオ・モリコーネ?!
2022.12.29
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【感染爆発】まさか、自分が体感するとは思いもよらなかった…ま、娯楽作品ですからね。リアリティを求めちゃいけません。しかし、めっちゃ豪華なメンバーやな。
2022.12.28
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【交通渋滞】まんまやがな成龍ことジャッキー・チェンが無事アメリカで本領発揮した作品。クリス・タッカー、ありがとう
2022.12.27
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【全身全霊】羨ましいなぁエイドリア~ン以上は、不味いか💦カール・ウェザース、好きなんですよ最近の好々爺じみた姿も良きです
2022.12.25
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【人工知能】SFの世界と、結構乖離してない?ハーレイ・ジョエル・オスメント氏の全盛期。見どころは、ジュード・ロウのみ。一時期、巨匠から距離を置くようになったのはコレのせいかなぁ
2022.12.24
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【本人確認】気をつけましょう原作のフィリップ・K・ディック『追憶売ります』、チャレンジしたけど、難しかった💦短編SF、ハードル高ぇシャロン・ストーンが綺麗だったのと、シュワちゃんの顔芸しか印象にありません
2022.12.23
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【全力疾走】今やったら確実に救急車案件。ミニマルテクノの大勝利。サントラも超お気に入り。この時期、ドイツ映画ばっかり観てたなぁ。
2022.12.22
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【工夫不足】ヒップホップにしただけ以上
2022.12.21
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〈お詫び〉発掘作業及び鑑賞の時間が確保できませぬ下手すると年明けまで、こんな調子かもしれませんが、見捨てないでいただけると嬉しいです【発声練習】たゆまぬ努力。好きすぎる。ブルース・ブラザースの次に好きなサントラ。オキニのハーヴェイ・カイテルが出てる。
2022.12.20
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【執筆活動】モリモリ、レビュー増産中!キャシー・ベイツですよ!それ以外なんかある?あのシーン、トラウマやん
2022.12.19
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【突貫工事】物凄い勢いで、レビューを量産しました約一週間、お付き合いいただけると幸いです作品について。【突貫工事】でググッたんです、ごめんなさい
2022.12.18
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【禁止事項】生き物飼う資格ねえな、アイツら以上。
2022.12.17
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【時空警察】結構、横暴映画館デビューがこの作品だって話しましたっけ?フタバスズキリュウとかロマン溢れる時代でしたリメイク版も好きですが、これには勝てますまい短いレビューが続きますすいません、発掘する暇がなくて…
2022.12.16
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【論理思考】常に心掛けたいものです。1983年と言えば、東西冷戦真っ只中。小学生でも実に分かりやすい、相互確証破壊の概念でした。あの頃の地上波は充実してたなぁ。
2022.12.15
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【刎頚之交】まあ、そういった状況は考えにくい現代日本ですが。こんな私でも、長い付き合いの友人が数名おります。昔ほど、頻繁には会えなくなりましたが。『のび太の恐竜』が映画館デビューな私ですが、一番心に残っているのがこの作品です。ロップルとの別れ、胸熱でした。かっけぇじゃん、のび太。
2022.12.14
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【注意散漫】最近、寝不足気味でしてね日中、ぼやぁとしておりますだもんで、なかなか出てきませんそう、四字熟語がでは、作品について邦題「アイアン・ジャイアント」原題「The Iron Giant」評者 ほーく評価 2ひとこと む、これで感動できるのか・・・。<コメント> 大人が泣けるアニメだ、との評判が高いこの作品。残念ながら、何一つ心打つものがないわたしは、ひととしてどうかしているのだろうか?たしかに、劇場では小学校4,5年らしき少年が泣いていた。たしかに、物語的には涙することができるかもしれない。しかし、涙した彼ら彼女らは、いったい誰に感情移入したのであろうか?あのロボットか?あの少年か?それともまた別の人物か?謎だ。 いわゆる大阪万博世代(‘60年代生まれ)の方々に主に評判が良かったらしいのだが、あのメカデザインが良かったのだろうか?申し訳ないが、あのデザインを見て懐かしむ層は前出の万博世代だろうし、そのノスタルジックなデザインに新鮮な驚きを感じるのはいまの若年層であろう。つまり、わたしはそういう意味でのターゲットからずれていたのではなかろうか? 出てくる人物(主人公の少年・悪役)、話の展開、まったくステレオタイプではないか。そして、あのエンディング。予定調和のひとつとして、予想の範囲内ではないか。 まったく、何に感動していいのか途方にくれる、そんな作品であった。まあ、絵本のようなパンフレットは良かったけどね。
2022.12.13
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【隔靴掻痒】ホント、惜しい邦題「ハンニバル」原題「Hannibal」評者 ほーく 評価 2 ひとこと あかんがな、レクター博士だけじゃん。<コメント> 駄目ですなあ。原作の神々しいまでのレクター博士の強さ・完璧さが少ししか描かれていない。アンソニー・ホプキンスは、己の持つ力でもって、「羊たちの沈黙」のレクター博士を再現させてはいる。だが、いかんせん、舞台が用意されていないので彼の努力も水の泡である。もっと思い切って、フィレンチェ編を描ききれなかったのか?リドリー・スコット。キミの得意な水だよ、暗闇だよ?グラディエーターで再評価されてるようだが、やはり往年の力は出ないようだね。今回の失敗の要素はふたつ。キャスティングミスと中途半端な脚本である。クラリス@ジュリアン・ムーアは、やはりクラリス@ジョディ・フォスターには到底及ばない。レクター博士に惹かれながらも、踏みとどまっていようとするそのギリギリ感と、その一線を越えてしまうその瞬間を表現してこそが今回の見せ場であったのに、ああいった展開の脚本にあの表情では論外である。 さらに、周辺人物がこれまた全くの大根揃い。かのゲイリー・オールドマンは、それほどインパクトのある役柄ではないので勿体ない。もっと、脇役をしっかり使うべきである。あんなに弱いと、せっかくのスーパーマン・レクター博士の強さが際だたないじゃないか!と歯ぎしりしてしまう。エンディングのあのエピソードなんかは全くの蛇足であり、あんなレクター博士はもはやステロタイプである。 稀代の怪人レクター博士もスクリーン上では、単なるサイコさんとして消えていくのであった。残念である。映画を観て失望した方は、是非とも原作を読んでレクター博士に惚れ直してほしいものである。
2022.12.10
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【無限増殖】バイバインって知ってます?ドラえもんのひみつ道具のひとつでしてね。それをふりかけた物体が一定時間経過する毎に、倍々に増加していくんですよ。のび太ったら、それを栗まんじゅうにふりかけまして…一個が二個、二個が四個、四個が八個、八個が十六個、十六個が三十二個、三十二個が六十四個、六十四個が百二十八個、百二十八個が二百五十六個、二百五十六個が五百十二個、五百十二個が千二十四個、千二十四個が二千四十八個、二千四十八個が四千九十六個、四千九十六個が八千百九十二個、八千百九十二個が一万六千三百八十四個…怖くなったのび太とドラえもん、あろう事か、ロケットで宇宙に放り出すんです宇宙を滅ぼす気かっ!全く見事なSFですそのバイバインで有名な栗まんじゅうが出てきとりました。現場からは以上です。
2022.12.09
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【豪華絢爛】ラスベガス、華やかな場所ですよね若かりし頃、何度か遊びに行きましたカジノもオープンな雰囲気で、鉄火場といった様子もなく、みんな楽しそうでしたま、それなりに負けましたけどね邦題「オーシャンズ11」原題「OCEAN’S ELEVEN」2002/1/26@MOVIX倉敷評者 ほーく 評価 4ひとこと テンポ、音楽、脚本。豪華キャストはおまけだな。<コメント> 実に快適な娯楽映画である。しかも、実に魅力的な男性があふれんばかりに登場している。 恐るべしは、ソダーバーグ。「エリン・ブロコビッチ」「トラフィック」ときて、この作品。どれだけ引き出しがあるのやら。キャスティングは、非の打ち所がない。「エリン・ブロコビッチ」ではジュリア・ロバーツの魅力を前面に押し出しているが、ここではどれだけ彼女の美貌のみを地味にかつ嫌みにならない程度にアピールするかという難易度の高い演出に成功している。アンディ・ガルシアも、これで悪役の仕事もこなせることを証明。ジョージ・クルーニーは、やはりひげ面が似合う。ブラッド・ピットは相変わらず器用。マット・デイモンはまだまだ修行が必要ですな。えーっとこれで派手なキャストには触れたかな?わたしはどっちかというと脇役陣のほうが好きだけどね。 そうそう、音楽もアップテンポなのでサントラも買い。また、彼ら&彼女らのファッションは実に洗練されているので、それも楽みのひとつ。
2022.12.08
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【妨害工作】私の好きな戦法です邦題「ラットレース」原題「Rat Race」2002/2/1@MOVIX倉敷評者 ほーく 評価 3 ひとこと 実にばかばかしい内容だが音楽とテンポが絶妙。<コメント> 昔、キャノンボールという映画があった。キャノンボールといえば、ジャッキー・チェンというイメージが日本人にはあるのではなかろうか?(極論)あれも実にばかばかしい映画であった。ひたすらゴールを目指す。そして、妨害工作はなんでもござれ。冷静に見れば実に陰険な方法であったりするのだが画面の向こうの彼等に我々は大笑いする。そんなレースが戻ってきた。地味なようで派手なキャスティング。なんとも脂っこい面々が走り回る。まあ、最終的にウェルメイドな脚本に収まったのはご愛敬ってもんだろう。
2022.12.07
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【善戦称賛】いやー、よく頑張った!何の話かって?サッカーワールドカップのクロアチア戦のことですよ負けたら、悔しいそりゃそうだでも、観ていて、ハラハラドキドキしたまま終わった試合は久しぶりです滅多に観ないにわかですけど、選手たちを褒め讃えたいそんな気分になりましたさて、作品について邦題「オー・ブラザー!」原題「O BROTHER,WHERE ART THOU?」2002/1/4@シネマ・クレール丸の内評者 ほーく評価 4ひとこと とにかく、音楽がいいのである。アメリカの原風景。<コメント> さすがは、コーエン兄弟。たまりませんなあ、この音楽に、この風景。 アメリカのルーツをここまで肯定すると実に気持ちいい。もちろん、サントラは即買いである。ジョージ・クルーニーも気持ちよい演技をしている。脇役陣もすばらしい。ジョン・タトゥーロの不機嫌な顔、ティム・ブレイク・ネルソンの情けなさそうな顔、トミー@クリス・トーマス・キングの自然体、ちょっとスパイス、ジョージ・ネルソン@マイケル・バダルーコ。なんともとぼけた連中だ。適度にアットホーム、適度にシニカル、このへんのバランスがコーエン兄弟の持ち味だと思ってる。何はともあれ、ご覧あれ。
2022.12.06
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【眼光紙背】書物をよく読み、その内容を奥深く理解すること。原作付きの作品を手がける者よ、須らくこの言葉を刻み込めどれだけ憤慨してきただろうどれだけ落胆してきただろう何故、そんな描き方をする?決して、力量不足なんかじゃないただ、蔑ろにしてるだけなんだ原作は最高よ?是非、試してみて!
2022.12.05
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【加筆修正】過去のブログのエントリーに手を加えて、フィルマに投稿する苦肉の策も尽きてしまいましたまあ、まだサルベージしてない蔵出しレビューが幾らか残ってるんですけどねそっちを使い尽くしたときの次の腹案も、無くもないですただ、少し頑張らないとなそれにしても、今年はよく映画館に行きました来年も同じくらいは行きたいなと言うか、今年の締めくくりは何にしようか、思案中ですあと二本観られるかな?では、作品について今回、作品のコンセプトは凄く分かりやすかったんですだけど、書けない四字熟語もいいのが見つからないなんだかんだで二週間放置してしまいましたいやね、世界観強すぎでしょキャラ濃すぎでしょ後味悪すぎでしょ濃すぎて書けんわ💦作品が纏うは、狂気まさに、狂気の塊こんなに美しい狂気があったとは…救いのない、美しいフルコース決して万人にはオススメできないが、またとない経験が貴方を待っている…
2022.12.04
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【気象兵器】いやね、実は三度目の正直でしてねなんででしょうか、退屈だったんですよ今まではところがどっこい、今回は違いました自分の中での新海誠像が変わったんですかねここ一年、ナイーブなファンタジーを幾つか経験したことも大きいのかな?ただ一つ!やはり、声優はどうにかしようぜ
2022.11.25
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〈特報〉なんと、Filmarks500mark達成!約一年かー一日複数投稿もあったからなぁとりあえず、一日一投稿を目標にガンバリマス😁💪🎌【盛者必衰】栄枯盛衰、諸行無常…ギャング映画と言えば、どれもこれもこんな作り。今作品は、かのアル・カポネの晩年を描いたものなんだけど、虚実入り交じって、というか、どれが虚構か分かりづらく構成されているお陰で、何度もテンポを乱され、集中力が切れてしまい、何度も観るのを中断してしまった見終わるのに、たぶん、1ヶ月くらいかかったトム・ハーディの演技は見事過ぎるので、ファンには一見の価値あり
2022.11.22
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【最高傑作】いやね、パンフレットに書いてあるんですよ開いて1ページ目に。「新海誠監督 集大成にして最高傑作」ほんとね、センス疑うわー確かに、私が観たなかでは一番好きですでも、全作品を網羅してないし、そもそも、もう引退するん?次作は?とまあ、まずは宣伝屋さんに文句を言ってみますが、実の所、そんなに怒ってはいません単に、四字熟語を捻り出せなかっただけですし…さてさて、久々に大きく仕掛けた興行となっている今作品ですが、社会現象になるかなぁ一応、動向を見守りたいと思いますで、上映中の注目作については、憤慨した作品以外はネタバレを排除し、レビューするようにしていますまずは、声優について割と好意的に評価します主演の二人は悪くなかったなぁ一番好きなのは、神木隆之介映像についてそれほど、力みを感じないナチュラルなテンション前作、前々作に比べる声をチラホラ目にしますが、バランスが取れているように感じました脚本についてストーリー展開がスムーズで、中弛みせずただまあ、クライマックスはそれほどの熱量を感じずそこは少し残念エンディングは好きですよ総括として、「こいつは見逃すな!」的な作品ではなかったんですが、良作ではありますので、オススメです
2022.11.21
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