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豚の角煮に大根と玉子を入れて作ってみた。ルクルーゼで長時間煮込んだのが良かったのか、最後はトロトロになり、めちゃめちゃうまくできた。味の方も、我ながらホンマに旨い。おそらく焼酎に最高に合うはず。角煮大根がうまくできたのは良いのだが、 昨夜のフジテレビの『土曜プレミアム』を思い出し 、角煮大根で喜んでいる場合かと憂鬱な気分になる。
2007年07月01日
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本日の昼飯はミャンマー料理の店に「モヒンガ」を食いにいった。モヒンガというのはミャンマーで最もポピュラーな料理のひとつで、モモンガとは全然別のものである。モモンガは食わない。モヒンガは麺料理であり、ナマズとタマネギを思い切り煮込んだ濃厚スープの中に、ビーフンをもう少し太くした感じの米の麺を入れ、その上から好みの具材をトッピングして食べるのである。注文して運ばれてきたプレートには、スープ、米の麺、トッピングの具材がそれぞれ別の皿に盛られており、トッピングの皿にはゆで卵、エビ天、タコ天、蒸し鶏、パクチー、焦がしネギ、レモンなどが乗っている。店員のミャンマー人姉妹は「ミンガラーバー(コンニチハ)」と微笑むのみで特に盛り付けの指導もないようなので、自分で適当にやってみる。米の麺がダンゴ状態でほぐそうとするとビヨンビヨンに伸びまくってかなり苦労したが、まあまあそれっぽい感じになった。ナマズの煮込みということで、ある種ゲテモノ料理っぽい予想もしていたのだが、実際食べてみると、なかなかどうして、ちゃんと「あり」な味である。スープはややピリ辛で思ったほどしつこい感じではなく、ブイヤベースによく似ている。昔フランスの港町の有名店で食べたブイヤベースよりも美味しい気がする。あっさりした米の麺とよくマッチしていてい、トッピングの感じからは中国方面の朝粥とも近いものがある。実際、このモヒンガも現地では屋台の朝食メニューとして食べられるのが一般的のようである。さすがに日本で何度も食べたいとは思わないが、やはり現地の屋台をプラプラしながらできたてアツアツをいただくのが、正しいモヒンガの食べ方であろう。モヒンガの作り方。 ←これ見て実行に移す率0%の予想
2007年06月27日
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先日、某百貨店の企画の打合せをしているテーブルの上に、メンバーのひとりである装飾デザイン会社の女社長Nさんが、バラバラとサイコロを振った。何事かと思ってよくみるとそれはサイコロではなくて、「チロルチョコ」であった。しかもこれは、新製品の「塩バニラ」!ちょうどタイムリーなことに、近頃コンビニのレジ横に積まれているのを横目で見ながら、チョコレートジャンキーのワタシとしては、少々気になっていたところだ。四角いホワイトチョコを噛むと、ジャリジャリと確かに塩の粒の食感が。しょっぱいけど、甘い。いわゆる「対比効果」というやつで、スイカに塩をかけるとより甘く感じるのとまったく同じ原理であるが、人工的な甘さのチョコレートに塩というのは、ひと際甘さが引き立つ感がある。そのうえこちらは「塩バニラ」、バニラもどきのマシュマロというか白いグミのようなものが中に入っていて、これがまたグニュニュと不思議な食感である。その後、この妙な食感に味を占めたワタシは、オフィスの近所のコンビニ店で見かけるたびに大量に買い占めているので、その店だけ局地的に「塩バニラ」の売上が突出していてPOSデータに異変が起きているに違いない。袋で買うと100円で10個入りなのだが、バラ売りで買うと1個20円と倍の値段。チロルチョコは10円じゃないのか?それにしても、最近はお昼時のOLさんが買っていく姿もよく見かけるようになった。バニラソフトの周囲を塩粒の結晶がまるでスワロフスキーのクリスタルのようにキラキラ光るイラストで、オフィス街のOLの心をくすぐるのである。ふたつに切ると、中からこのように純白のマシュマロが顔を出す。ちなみにこの商品、西日本のみ先行発売。東日本は、7月に入らないと発売しないようである。詳しくは、チロルチョコ株式会社
2007年06月15日
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そういえば2月頃に日帰りの東京出張があり、珍しいことに行き先は御徒町(おかちまち)であった。メインの用件は某クライアントの新製品発表会への出席で、発表会自体は午前中に終わってしまった。この日はやや時間に余裕があったので、同行した営業部長と一緒に、少し街をブラついてみた。御徒町といえば、「アメ横商店街」。正式には「アメヤ横丁」で、御徒町駅から隣の上野駅までを結ぶ山手線高架のすぐ西側に伸びる長さ400mの商店街である。なぜ「アメヤ」というのかについては、かつて米軍払い下げ品を安く売っていたからとか、飴を売る店が多かったからとかいろいろ説があるようだが、本当のところはよく知らない。ただ、昔歩いたときには、確かに米軍払い下げ品を売るアーミーショップが目に付いた記憶はある。久しぶりに歩いてみると、アメリカ的な匂いというのはよくわからない感じで、どちらかと言えばどこか東南アジアの空気に近い。特に横の小路に入ったりすると激安系やコピー系など雑多な衣料品店が所狭しと軒を連ねていて、香港とかタイとかの市場によく似た風景である。歩いている途中に何やら人だかりのしている一画があり、近づいて見ると、通りに並べたテーブルで海鮮系の丼を食わせる屋台営業風の店で、テーブル席は一杯で空席待ちの列もできていた。有名店なのか、なんだか旨そうに見えたので、ちょうど昼飯時ということで我々もここでランチにすることにした。店頭に貼ってある写真つきのメニューを見て注文するのだが、マグロ×ホタテ、ウニ×イクラ、マグロ×ホタテ×イカ、ネギトロ×イカ×サーモン、中トロ×ネギトロ×月見、といった具合に丼の具材のバリエーションがとにかく多すぎて、とても選びきれない。というわけで、メニューにあるのかないのか知らんがとにかく食いたいネタの組み合わせを注文係のお姉さんに申し伝える。ワタシの注文:「中トロ×ホタテ×ネギトロ×イクラ×サーモン丼」。味は…うーんなんとも言えんが、まぁこういうのは雰囲気重視ということで。
2007年04月04日
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今年に入って、パエリヤを2回作った。普段は外食でもパエリヤなんて(あの貝やらエビやらが上に乗っかってるのがすごくジャマくさい感じがして)、食べようと思ったこともないのだが、某サイトでスペイン料理のレシピを見ていて突発的に作っみることにした。ホントはムール貝を使うのだが、スーパーで売っているアサリを代用し、白ワインをぶっかけてレンジするだけで簡単にコクのあるベースの煮汁ができてしまうということだったので、真似して作ってみたらこれがなかなかのデキで、予想外の旨さであった。作り方(量は適当)1.アサリは砂抜きをしてから白ワインで蒸しておく。(煮汁はとって置く)2.タマネギ、にんにくはみじん切り、ピーマン、赤ピーマン、トマトを食べやすい大きさに切る。3.とり肉、イカ、魚も食べやすい大きさに切る。4.チキンコンソメの素でスープを作っておく。5.鍋にオリーブオイルを熱し、にんにく、タマネギ、月桂樹の葉を入れキツネ色になるまでよく炒める。6.とり肉、イカ、エビ、魚などを入れ軽く炒める。7.米をふり入れ軽くまぜる。8.ピーマン、赤ピーマン、トマト(トマトピューレ)、貝の煮汁を入れ、スープを少し入れる。(鍋から溢れない程度に)9.サフラン、塩、コショウを入れさっとまぜる。10.米が煮えてきたら蒸したあさりを入れ中火で20分くらい煮る。(スープが足りなくなったら少しずつ足していく。アルミホイルで蓋をすると早くできる)11.米がちょうどいい具合になったら、火を少しの間(1分弱くらい)強くして残っている水分を飛ばす。(この時アルミホイルで蓋をしている場合は蓋を取る。)12.火を止めて15分くらい蒸らす。13.好みで、パセリ、レモンをちらす。家族にも好評で、珍しく再度のリクエストを受けて調子に乗り、翌々週にもまた作った。この深みのあるコクはいったい何だ。旨い。
2007年04月01日
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たまに実家に立ち寄ると、なぜかいつも母親がまるで仕事のように「温泉玉子」を大量に作っていて、やたら食え食えと勧めてくる。ワタシも温泉玉子は決して嫌いではないのだが、とはいえ玉子ばかり一度に何個も食えるものでもなく、帰り際には必ず5個6個と持たされるのである。我が家は妻も娘も玉子が苦手で、温泉玉子など絶対に食わないので、結局、何日かに分けてひとりで全部食う羽目になる。先日、久しぶりにまた実家に行くと、温泉玉子に加えてダシ巻きなどいつもにまして玉子料理が食卓に並んでいた。で、また食え食えと言われるのだが、ふと気がつくとテーブルの上に、いつもは見かけない醤油のボトルがあり、ラベルには『寺岡家のたまごにかけるお醤油』と書いてある。一瞬、「どこかの寺岡さんの家まで行って、そこの玉子に醤油をかけている自分」が頭に浮かんだが、そういうことではもちろんなくて、「寺岡家」という会社が作って売っている、玉子専用の醤油だそうである。かけてみると、ややダシの効いた甘みがあり、これが確かになかなか玉子とよく合って旨い。 母親は成城石井で買ったというので、仕事帰りに梅田の店舗に立ち寄って手に入れたのだが、その後近所のコープでも普通に置いてあるのを見かけたので、結構どこでも売っているのかもしれない。玉子専用ということであるが、ワタシは勝手に豆腐や焼き魚や納豆などにも使っている。いずれも結構いけるぞ、寺岡家。オゥ!探してみてくれ!ヒントは【1】だ。あ、これは高岡。
2007年03月09日
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先月、妹がフィンランドから帰ってきた際、お土産に「サルミアッキ」をもらった。フィンランド人は皆いつも食べているそうだが、他国のヒトからは「とにかく、マズイ」ということで評判で、ギャグとしてお土産に買われることが多いとか。袋を見ると、これはサルミアッキの頭に「スーパー」と付いているので、格上タイプのようである。中を開けると、真っ黒で500円硬貨大のグミのようなものがたくさん入っている。どの程度マズいのか、試しにひとつ口に入れてみる。食感は、通常のグミよりもさらにもう少し弾力が強く、噛むと、口の中になんというか「ションベン臭い」ニオイが唾液と入り混じって一気に広がる。ぐええ。世界一かどうかは知らんが、こりゃあ確かにマズいや。吐き出すのも悔しいので根性を出して噛めば噛むほど、グニョグニョと捕らえどころのない不快な食感とともに、なんともいえないションベン臭い汁が口の中いっぱいに広がり、本気で気持ち悪くなって、少し泣きたくなってきた。イヌ並みの嗅覚のワタシには刺激が強すぎるようである。一度食べてみたいヒトは、うちまで取りに来てください。●サルミアッキあれこれ
2006年12月02日
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自称チョコレートジャンキーのワタシは、控えめに見積もっても年間で50種類ぐらいのチョコレートの新商品を食っているのだが、そんな中でこないだ久々に「おぉ、これは」というちょっとしたヒット作に出会った。明治製菓の「カカオスタイル オレンジピール 」という商品で、オレンジピールの部分はグミなのだが、その周りはややビターのチョコがパリっと潔く硬めの食感で、なかなか本物のオレンジピールチョコに近い出来栄えなのである。たまたま自宅にオッジのオレンジピールがあったので試しにブラインドテストで比較をしてみたところ、さすがに間違えはしなかったが、かなりイイ線行っている感じ。最近では店頭でもすぐに品切れになっているようなので、コンビになどで見かけたときは、3つ4つまとめ買いするようにしている。
2006年12月01日
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先日のパン屋と違って、さほど全国メディアに取り上げられているわけではなさそうなのだが、いつもお客で満杯のパン屋が、もう一軒オフィスの近くにある。お昼に坦々面を食べた後その店の前を通りかかったのでつい中に入ってみたのだが、店内は界隈で働くOLさんでかなり賑わっていた。そのお店はココ。ワタシが入店した瞬間はまだそうでもなかったのだが、気がつけば続々とOL軍団がさらに押し寄せて来て、店内はあっという間におしくら饅頭のような状態になってしまった。パンの棚に近づこうとするのだが、殺気立つOL軍団にえらい勢いで跳ね退けられ、店内に男ひとりだけのワタシはトレイとトングを持ったままアレーっとくるくるその場で秋の木の葉のように虚しく舞うのみであった。OL陣の勢いが少しおさまるのを待って、ようやく商品に近づくことができたのだが、実はこれがなかなか壮観なのであった。パン屋のラインナップというよりも、見た目はまるでケーキ屋である。野菜を中心に色とりどりの季節の食材を、まるでケーキをデコレーションするようにあしらった様は、なるほど女性に人気の理由も頷ける。何個か買ってオフィスに戻ったのだが、あんまり良い匂いがするので昼飯の直後だというのに試しに一個食べてみたら、これがまためちゃうま。チーズとほうれん草を練りこんだようなパンを食べたのだが、パン生地の深い香りともっちりした柔らかさが絶妙で実に病み付きになりそうな味わい。クロックムッシュなども、表面のチーズに加え、パンの隙間からグラタン状のペーストが溶ろけ出てきて、こちらも相当女性好みの味わいである。パン屋という商売は、品揃えとして種類が豊富に必要な一方で、その反面必ず売れ残りが発生するので、シュークリーム屋とかチーズケーキ屋などの単品勝負の店に比べるとコスト効率が悪くてリスクが高いというのを聞いたことがあるが、これだけ高回転で売り切っていく人気店にはまったくあてはまらないのだなぁとつくづく思った。ところでワタシはこうして結構食べる割にあまり太らないのだが、何故かというと、幸か不幸かもともと胃腸があまり丈夫でないのでこうしてあれこれ食べた後や飲んだ後はてきめん、ゲーリー・クーパーやゲーリー・オールドマンやゲーリー・ムーアなどが激しく襲ってくるからである。
2006年08月01日
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オフィスの近所に、パン好きの人々の間では全国的に超有名なパン屋があり、たまに店の前を通りかかると、たびたびものすごい長蛇の列ができている。誘導係の警備員が2人ほど路上に立ち、溢れた人たちの交通整理に日々追われるというたいへんな状態である。テレビや雑誌など相当あちこちで紹介されているらしく、さらにこの大行列の視覚効果が界隈での噂を呼び、さらに行列の長さに拍車をかけているようである。午前中はいつも11時頃には一度完売閉店となり、午後3時頃からもう一度再開するというので、夕方4時過ぎに立ち寄ってみた。店の前に警備員はいたが、さすがに行列はなく、すんなり店内へ。やや薄暗く狭い店内には先客が4人。売場と厨房との境目のないオープンキッチンのようなスタイルで、売場にはざっと見て20種類ほどのパンが並んでいた。入った時間帯のせいか、並んでいるのはハード系のパンがほとんどでいわゆる調理パンとか菓子パン系はほとんどなく、全体的に硬派なメニューの印象であった。※ここのオーナーは、もとは神戸・御影の有名なケーキ屋出身ということでデザート系のパンも相当レベルが高いらしいが。ここの代表的メニューと噂の、オリーブのパンを含め、目に付いたものを適当に8種類購入。あとですぐにその天然酵母のオリーブのパンを食べてみたが、なんだこれは!のウマさ。ちょうど巨大な枝豆のような形をしたパンの中に、アンチョビをまぶしたオリーブの大粒が4個入っていて、外側は香ばしいが中はしっとりしたパン生地と、噛むと口の中にジュッと広がるオリーブの香りが絶妙にマッチング。これはもうワインのあてに抜群である。このパンだけ2個買っておいたのは大正解。その他のパンもなかなか美味しかったのではあるが(生ベーコンと黒胡椒のパンとか、生ハムと玉葱のパンなど)、正直言ってこのオリーブパンを食べた後で比較してしまうと、その他のパンはあまり印象に残らず霞んでしまうのが気の毒なのであった。天然酵母 オリーブ天然酵母 チーズと黒胡椒天然酵母 生ハムと玉葱天然酵母 ソーセージ天然酵母 ベーコンと黒胡椒マンゴーとチーズのベーグル紅茶のクリームパンクリームパン
2006年07月28日
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子供の頃、なぜか透明っぽいぷるぷるしたゼリー状の食べ物が好きだった。ゼリーはもとより、わらびもち、トコロテン、水羊羹、ういろう、などなど。小学生の頃は、時折自分で寒天やゼラチンを煮詰めてオリジナルのデザートを作ったりもしていた。しかしさすがに小学生男子による自作のゼリーなどの出来ばえは概ねいつも家族に不評で、仕方なくイヌにやっても「ぺっぺ」と吐き出して食わないことが多かったため、そのうち自分で作ることもなくなった。大人になって、さすがにそういったデザート(いま風に言うなら「スイーツ」)を食べることもめったになくなったが、いまでも時々食べるのがわらびもちである。スーパーで売っているものや、町の和菓子屋で売っているのも良いのだが、今まで試した中での最高峰は、京都の『文の助茶屋』のわらびもちである。ここのわらびもちは、一切れが大ぶりな上に本当にぷるんぷるんで、おまけに余計な雑味がいっさい感じられない上品な味である。文の助茶屋の本店は八坂神社の裏手にある「八坂の塔」に向かう坂道を登ったところにあり、店先にちょっとした庭のあるいい感じの店構えで、観光客も多い。先日行ったときは、やはり王道としてのオーソドックスなきな粉のわらびもちを注文したのだが何か物足りず、さらにコーンフレークの上に抹茶とバニラのアイスクリーム、小豆と白玉、そして抹茶のわらびもちなど乗ったパフェのようなものを注文してみたら、これがなかなか美味しかった。またひとつ京都に行く理由が増えた。
2006年06月01日
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「梅田の阪急百貨店で『北海道物産大会』というのをやっているから近日中に指定の品物を確保せよ」、という指令が自宅から飛んできたので、さっそく会社帰りに立ち寄ってみた。営業終了間際に滑り込みで入店し、エスカレーターを急ぎ足で駆け昇り、目指す催し物会場に到着すると、開催初日の現場はエライことになっていた。主婦のおばちゃんたちに加えて、ちょうど通勤帰りのOL様たちが殺到している様子で、催し物会場の通路は押し合いへし合いの超満員電車状態。なかなか前に進めず、ようやく目当ての人気店の前に到達すると、今度は注文待ちの人々が会場の外の階段通路にまで延々と続く長蛇の列である。北海道系の催事はすごい人気なのだと聞いてはいたが、なるほど確かにこりゃすごい。よくは知らないが超人気店の数量限定の弁当などは、「はいこちらのお客さんまでー」と列の途中で切られてしまう一幕もあり、買えなかったお客はまるで死刑宣告されたような悲壮な表情である。おばちゃんたちの中には「カニ弁当をだせ、カニ弁当を」とか「ウニ丼を返せ」などと暴動を起こしそうな勢いで猛烈に抗議するヒトもいたり、順番抜かしをした客を巡ってつかみ合いの事態が起こっていたりして、会場内は修羅場であった。そして、会場を飛び交う「ウニかにイクラ丼」や「さけイクラ弁当」など、空腹どきなのもあってどれを見ても激しく旨そうである。指令を受けた目当ての品物のうち、絶望的に客の列が長いいくつかの店は瞬時に断念し、何もないよりマシだろうと思って比較的人気がなさそうで客の少ない店に、勝手に変更。なんとかパニックに巻き込まれることなく、会場から無事撤退した。家に帰って、さっそく不人気そうな空いてる店で買ったズワイガニの握り寿司など食べてみたが、それでも十分めちゃめちゃ旨かった。ちなみにスウィーツ類も充実しとりました。あなどれない、『北海道物産大会』。
2006年05月10日
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最近、あっちこっちで「枝豆、枝豆」と言っていたら、とある方から「枝豆とビール」を一緒にいただいた。すばらしいセンスである。しかもなぜかワタシの好きなベルギービールである。枝豆にマッチするかどうかは知らないが、すばらしい。神様はワタシに真っ昼間から飲ませようとしているのだろうか。嗚呼。この春に本社から新しい役員が赴任してくることになり、ワタシと同じ西宮市内に居を構えることになったので、沿線の近くに住む社員十名ほどで小規模の歓迎会をした。歓迎会場はワタシの最寄駅にあるお店で、平日の夜に会社の仲間と自分の家の近くで飲むことなんてまずないので、少し不思議な気分であった。会は和やかに終了し、ほんとに近所の数名だけで二次会へ。それも小1時間で解散したので駅から自転車に乗って家まで帰る途中、いつも横を通りながら気になっていた「ビアカフェ」という看板の良さげな雰囲気の店がまだ開いているのが目に付き、自転車を止めて突入。入ってみると、ベルギービールの種類が無茶苦茶充実したワールドビールの専門店で、カウンターに座ると樽出しの「ヒューガルデン・ホワイト」が出てきた。すばらしい。神様はワタシに真夜中まで飲ませようとしているのだろうか。嗚呼。
2006年04月26日
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実は最近「枝豆」に凝っている。もう4日連続枝豆生活である。枝豆と言っても、生ではなくて某○ッスイの冷凍食品なのだけれど。先日ドラッグストアの一画にある食材コーナーで百円で売られていたので試しにまとめて買ってみたのだが、これが意外に旨かったのだ。茹でる必要もなくザッと流水で解凍するだけなので、超お手軽簡単便利。最初から全体に一度塩茹でしてから冷凍してあるので、そのままでも十分味付けしてあるし。もう十年以上前からのロングセラー商品らしいが、今まで気がつかなかったのが悔やまれる。昔、枝豆というのは、そういう種類の豆が存在していると思っていたのだがそうではなく、大豆がまだ未熟なうちに枝つきのまま若採りしただけのものである。枝豆は地域によって食べられている種類が異なり、関東では緑色の枝豆、上越のほうでは茶豆がよく食べられているようで、新潟の知人から時々送られてくる茶豆は味が濃厚で 別格の味である。関西では丹波の黒豆が有名であり、以前丹波篠山まで買いに行ったことがある。生の枝豆は6月から8月にかけて収穫されている国産のものが大半だが、冷凍の枝豆はほとんどが輸入物の枝豆で、産地はほとんど中国や台湾のようである。 ちなみに、○ッスイの冷凍枝豆にはちゃんと「茶豆」のラインナップもあり、噂によるとこれもかなり評判が良いようであるが、近所のスーパーには売っていなかった。見かけたヒトは至急連絡求む。ところで、「なんぞや」とはなんぞや。
2006年04月24日
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オフィスの近くに「坦々麺」の旨そうな店ができていたので、昼めしに入ってみた。メニューを見ると、どうやらこの店は「坦々麺」と「麻婆豆腐」の二本柱で勝負しているようである。出先からオフィスに戻る途中だったのでまだ昼前ではあったが、店内はすでに満席に近い状態で、結構繁盛している様子であった。メニューを見ると、坦々麺と麻婆豆腐のハーフサイズがセットになった「おすすめセット」というのがあり、おすすめされるままこれを注文。店員は厨房も含めて中国人留学生やアルバイト君なので、どうせマニュアルレシピだろうとさほど期待もしていなかったのだが、食べてみると、まず坦々麺はなかなか頑張っていて、コクもあるしピリ辛加減もほど良くまずまず合格点の旨さ。しかしもう一方の麻婆豆腐はイマイチ。コスト的な理由かも知れないが、陳さんの麻婆豆腐という割には、麻婆に中国山椒など香辛料の深みが足りないし白葱の刻みもなく、片栗粉のとろみがやや強くてちょっとファーストフードっぽい味という感じ。しかし調べてみると、ここの系列店は「サラリーマン」にターゲットを絞り、出店地もビジネス街が中心になっている。その上で、サラリーマンの心理状態や行動様式をマーケティングしているという。調査データによると、サラリーマンが昼食に求めているものは、「健康感」「手ごろな価格」「メニューバランス」。しかし、意識調査をさらに深堀したところ、「ランチにおいては健康を意識している割に、ジャンクフードを好んで食べている」という実態が判明。つまり本当は、ジャンクな物への欲求を持ちながらも、「安全・安心・健康」などの食に対する社会的通念によって、抑圧されている、と。そこで、この店ではその潜在意識に訴えかける「抑圧からの解放」というコンセプトを立てたのだとか。つまり、「坦々麺」と「麻婆豆腐」というのは、いずれも時間のないサラリーマンがサッと手軽に食べられ、かつ辛さの刺激と適度な満腹感という、ジャンクフードとしての魅力要素を満たしている。一方、成分的に見ると、唐辛子に含まれる「カプサイシン」は新陳代謝を 促し、脂肪燃焼に効果を発揮する。また山椒に含まれる「サンショオール」は脳下垂体を刺激し、全身のホルモン分泌を活性化する。特に心臓に作用し血行を促進する「アドレナリン」を分泌することで全身臓器も活発に働くため、消費カロリーも増加。いわゆる基礎代謝が向上するという効果が期待できるのである。この「ジャンク」で「健康」という一見相反するサラリーマンの要望を満たす結論が、この2つのメニューというわけである。これは、昔、哲学者ヘーゲルさんが弁証法の中で提唱した『アウフヘーベン(aufheben)』というやつで、マーケティング的にも(大幅に簡略化されながらも)よく用いられる考え方である。マーケティングで言ういわゆるアウフヘーベンというのは、先ほどの例の通り、対立・矛盾する2つの考えを、皆が気付かなかった、あっと驚くやり方でベストの結論にまとめ上げることである。そういう意味では、さきほどの店はターゲットの要望をうまくアウフヘーベンできているという点で、商売繁盛の可能性大なのである。ちなみに、知ったかぶりしてアウフヘーベンを語る場合は、バウムクーヘンと非常に間違えやすいので細心の注意が必要である。ただ、飲食店の場合、マーケティングがどうのこうのと言っても、結局最期は「味」である。いくらマーケティング完璧!なんて喜んでいても、マズけりゃそれまでの話。日記にも時々出てくる麻婆豆腐大好きの同僚Mさんは、さっそく帰り際にレジの店員の肩を叩きながら「麻婆豆腐の味、あかんで」と、力強く愛のアドバイスを贈っていたのであった。
2006年04月07日
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いまさら言うまでもないが、ワタシの日記は比較的食い物の話が多く、どちらかというとイヤシイ系である。ただ、この年になってくると、もう昔のように「ガツガツ食って腹いっぱい」というのは受け付けなくなってきて、「美味しいものを少しづつ」というのが理想である。やはりワタシが外食する場合(夜)は、飯を食うというよりもアルコールが主になるのでどうしても主食がドカンというよりお酒のアテ程度が望ましいので、「食べ放題バイキング」とか「大盛り増量1.5倍」なんていうのは、できればちょっと御免こうむるのである。そんなワタシが、かつて毎週楽しみに観ていた深夜TV番組で『魂のワンスプーン』というのがあった。和・洋・中、フレンチ、イタリアン、エスニック、寿司、ラーメン、鉄板焼きまで様々なジャンルの料理人たちが登場して異種料理対決を繰り広げる・・・というところはかの「料理の鉄人」と近いのだが、大きな特色は、大ぶりのスプーンひと匙の中に、各料理人の持てる技術と得意の食材を駆使した世界にも例を見ない贅沢な“究極の一口料理”の超絶技巧を競い合う、というものである。番組では毎回3人の料理人が判定の順位によって金の匙、銀の匙、銅の匙に決定するのだが、いずれも劣らずひたすらウマそうで、こんな店が現実にあればいいのになぁと思っていたのだが、ある料理屋でこの話をしていたら「そんなもん原価がべら棒に高くて、ひと匙ウン万円とか平気でしまっせ」とのことであった。◎残念ながら番組は1年前に終了してしまったが、最終回の内容はこんな感じ。まぁそういう意味では、いちばんイメージに近いのがスペインの「タパス料理(小皿料理)」である。つい先日行った苦楽園のタパス料理の店は、この「美味しいものを少しずつ」の趣旨にぴったりでなかなか良かった。料理はなぜかイタリアンとフレンチの折衷のようだが、美味しい。 なにかのピンチョス スペイン産チョリソとマッシュルーム、じゃがいもの温製サラダ 甘海老と帆立貝柱のタルタル、白桃のスープ仕立て 野菜とパンチェッタ、ジェノバソースのリングイネちょっとずつなのが、とても良い。嗚呼、いやしい系です。
2006年04月02日
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本日は午後から出社だったので、いつも行く最寄駅近くのインド料理屋でランチを食べた。本日の日替わりカレーは「キーマエッグカレー」。ちなみに「キーマ」というのは、ヒンディー語で「細かいもの」という意味で、この場合「挽き肉」のことを意味する。ここのキーマはチキンの挽き肉であった。 いつもは必ずナンを頼むのだが、今日は気まぐれでライスにしてみたところ、出てきてビックリ、あまりのライスの多さにビビる。食えないよこんなに。ルーがかかっているところまでは責任範囲と決めてなんとか食べたが、あとのライスは残したまま放置。すると、店のヒトがこれに気付き、ルーが足りなくなってワタシが途方に暮れているものと勘違いし「ルーを足しましょうか?」とご親切に聞いてくれるが、違う違う、ライスが多すぎて途方に暮れているのですよと丁重にお断りする。日本のカレーライスはもちろんライスがないと成立しないのだが、インド料理にはやはりナンの方が合うよなぁ、と残してしまったライスを見ながら思ったのだが、そこんところどうなんですか。
2006年03月23日
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そういえば先週出張に行った際、元関西にいた後輩H君と広尾で晩飯を食った。連れて行ってもらったのは、炭火で野菜を延々と焼いて食べさせる店で、これがもうびっくりするぐらい野菜が旨かった。野菜といっても奇をてらった珍しい種類のものではなくて、ピーマンとかカボチャとか玉ねぎとかさつま芋などを、炭火でひたすらじっくり焼いて食べるだけなのだが、なんというか味が濃厚なのだ。野菜本来の持つ「うまみ」が凝縮していてどれもこれも感動的に旨い。素材がむちゃくちゃ良いのであろう。ということは、畑の土も肥料も厳選して相当手間ひまかけて作られた野菜たちなのであろう。しかしながら、この店は焼き方にも厳しいのである。H君が網の上に野菜を適当に乗せて焼いていると、どこからかお兄さんが現れて「下に炭のないところに野菜を置いたって、いつまで待っても焼けませんよ」とか「焼く順番が違うんですよ、それは後で焼いてくださいよ」とか、結構冷たい口調で手厳しく怒られていた。最後にお兄さんが持ってきたのが、バナナである。これまた裏と表を丁寧に焼くのだが、しばらくすると真っ黒けのけになってしまう。バナナの炭火焼。これを皿にとって中を開けると熱々の焼きバナナがでてくるのだが、これがまた感動的に旨いのである。本当に良い素材というのは、味付けなんか必要ないのである。それは人間も同じで、いくらワシら凡人が涙ぐましい努力をしようが、しょせん天然素材の天才にはかなわないのである。そういうものである。
2006年03月04日
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昨日の深夜、仕事明けに打合せをしていたメンバーで遅い晩メシに出たのだが、午前1時のオフィス街で開いている店などほとんどなく、仕方なくチェーン店の焼鳥屋に入った。実はワタシは焼鳥が嫌いなのである。あまり旨いと思えないし、たくさん食べると(焼肉同様)気持ち悪くなるのである。「そこそこ旨い」と評判の店に連れて行かれたこともあるが、やはりどこで何を食べても別に旨いと思わないのである。なので、焼鳥屋に行くといつもワタシは、野菜系とかごはん系とかのサイドメニューばかり頼んでいる。この日もそうだったのだが、中でもこの店の名物「きゅうり漬」というのが旨かった。包丁で切ったのではなく素手でバラバラ引きちぎったような形状のきゅうりを、秘伝の特性ドレッシングで漬けてあるそうなのだが、味はごま油と塩で浅漬けっぽくしてあるようなものである。旨いわりに簡単にできそうなので、さっそく家でも作ってみた。まず、新鮮なきゅうりを買ってきて水洗いし、適当なサイズにボキボキ折っていく。ただし、この折り方がミソで、普通に真横に折るときれいな斜めの断面はできない。試行錯誤していて、これを布巾を絞るように捻じりながらちぎると、いい感じの断面ができることを発見した。本日の小発見って、コレだけの話なのだが、ちょっとだけ嬉しかったのだ。きゅうり2本分をこの要領でブチブチとちぎり、軽く塩もみをする。これを、断面を下向きにしてタッパーに入れ、上から全体にごま油をかける。さらに上から一味を適量ふりかけて、2時間ほど寝かせれば出来上がりである。漬物の作り方など知らないのでまったくのテキトー流なのだが、食べてみるとこれがなかなか店の味に近いものができたので幸せ。ビールのアテに最高。しかし、うちのオフィス内だけでも3人いるが、世の中には極度のきゅうり嫌いのヒトが結構いるらしい。臭いがダメなのだという。こんなのを食えと言われた日にゃあ気絶ものであろう。申し訳ないが、ワタシはきゅうり大好きである。ぽりぽり。
2006年02月18日
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昨晩から一睡もせずに貰ったチョコレートを食べ続けているわけであるが、これでちょうど千個目である。これは確か1粒で五百円はする高級銘柄である。ピエールマルコリーニ。これは旨い。さすがにさっきまで食べていたチロルチョコやアポロチョコとは、香りの奥行きが違う。それにしても、このペースで行くと全部食べるのに軽くあと一週間はかかりそうである。さすがにチョコレートジャンキーのワタシも鼻血で貧血気味なのである。これでは体がもたないので、大多数の女性を落胆させることにはなるが、来年からは思い切って勇気ある辞退を申し出る覚悟である。しかしこれはたぶん仕事が忙しくて疲れている妄想なのである。
2006年02月15日
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先日、所用があって午後から出勤する途中、最寄駅に隣接するショッピングセンターで昼食を食べてから行くことにした。手早くラーメンでもササっと食って行こうと思い目当てのラーメン屋に入ろうとすると、ちょうどお昼時で長蛇の列ができている。ありゃーと思い、飲食ゾーンの他の店を探すと、ちょど並ばずに入れる中華料理屋があったので、これ幸いと迷わず入った。本日のランチメニューである「ラーメン+炒飯セット」というのを注文しながらカウンターのイスに腰を降ろした瞬間、「しまったぁ!」と心で叫んだ。そーいえばこの店は前にも一度入ったことがあって、何を頼んだかは忘れたが、もうとにかくこれはいったいホントに食べものですか?というぐらい激マズで、半分も食べないで腹立たしく店を出たことを思い出したのだ。とはいえ、気が小さいワタシは今さら急遽注文をキャンセルして「やっぱ帰ります」と言って席を立つ度胸もなく、コップの生ぬるい水を飲みながらとりあえず「ラーメン+炒飯セット」が出てくるのを待った。前回からもう半年ぐらい経ってるし、もしかしたらちょっとは旨くなってるかも知れんしなぁ。とか、ひょっとすると厨房のオヤジは前と代わってるかも知れんしなぁ。とか、前に頼んだ料理だけがたまたま失敗作だったのかも知れんしなぁ。などなど、前向きでポジティブな想像をあれこれ思い巡らせながら待った。店内は意外にも満席に近く、待つこと5分。ようやく「ラーメン+炒飯セット」が運ばれてきた。まぁメニューがメニューだけに見た目はいたってシンプルな普通のラーメンと炒飯である。これなら特に問題あるまい、と思いさっそく箸をつける。ずるずるずる。う。・・・マズいっす(涙)。ダメだ。この間の抜けたスープの味は何だ。ちゃんとダシとってるのか?しかも微妙にぬるいし。麺も麺だ。初めから伸びきってコシがないのは何故だ。そういう麺なのか?などと落胆しつつ、食べるのが嫌になってきたので炒飯に移る。が、うぇー、これもあかん。なんでこんなにベチャついてるんですか。おまけに、全然味が薄いかと思えば、局地的にすんごい塩辛かったりして、味付け具合が激しくまだら模様になっている。炒飯を頑張って半分ぐらい食べたところでつらくなってきたので、変化を求めて再びラーメンへ。ずるずるずる。ん、マズイけど比較すると炒飯よりはやっぱマシかも。と思いつつ食べるが、しばらく食べると、うーダメだやはりマズい。口直しに再び、炒飯へ。アレ?やっぱラーメンよりこっちの方がマシかなぁ・・・。なんてことを何度か交互にやっているうちに、意外にも結局全部食べてしまった。なるほど、マズいものとマズいものを掛け合わせて交互に食うと次第にワケがわからなくなる、という計算で積極的なセット販売に打って出たのだろうかこの店は。それにしても、ふらふらと間違えて2度も入ったワシもワシだが、その他の客も満席というのはどういうワケだ。誰も文句も言わずに黙って食っていたが、リピート客もいるのだろうか。そういえば、調理中に見ていたら、何やら2種類ぐらいの白っぽい粉を中華鍋の中に素早く何度か投入していたが、あれってもしかして・・・。
2006年02月07日
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「大根ステーキ 明太子ガーリックソース」みなさん今晩は。きまぐれ心斎箸の、いきあたりばったりクッキングの時間です。今日のメニューは、寒さの厳しいこの時期、晩ご飯のひと皿としても、またお酒のアテにもベストマッチなこの一品、「大根ステーキ 明太子ガーリックソース」でございます。たまたまネットで全然別のことを調べていたら、偶然レシピを見つけて旨そうだなぁと思って読んでいるうちに、もともと何を調べていたのかをスッカリ忘れてしまい、ちょうど他にすることもなくなったので、急遽本日のメニューとして自作自演することになったワケでございます。では、材料とつくり方を。材料:2~3人分大根・・・・・・・・・・・・・・・約12cm水・・・・・・・・・・・・・・・・・200ccめんつゆ・・・・・・・・・・・約50cc●ガーリックバターソースバター・・・・・・・・・・・・・大さじ1ニンニクスライス・・・適量明太子・・・・・・・・・・・・・大さじ2あさつき・・・・・・・・・・・適量つくり方■その1皮をむいた大根は2cmの厚さの輪切りにする。耐熱容器に、水、めんつゆ、大根を入れラップを落とし蓋がわりに、液面にぴったりと張り付けるようにのせ、さらにラップをかけて10分加熱。まんべんなく味を染み込ませるために、5分たったら一度取り出して表裏を返す。■その2大根を調理している間に明太子の下ごしらえを。明太子は薄皮から出して、あさつきは小口切りにしておく。フライパンにバター、ニンニクを入れて炒め、香りが立ってきたら大根を入れて両面を焼き、皿に取り出す。■その3大根を焼いたあとのフライパンに明太子を入れ、電子レンジにかけた煮汁50ccと片栗粉小さじ1/4を混ぜて加える。軽く熱を通しながら、全体を混ぜてとろみを付ける。皿に盛りつけ、明太子ソースをかけて、最後にあさつきを散らす。所要時間:20分感想:明太子とガーリックバターの風味が絶妙でかなり魅惑的な香りが鼻腔を魅了します。味もなかなか良かったのですが、大根をめんつゆに浸しすぎて少々ぶよぶよになってしまいました。もう少し早めにめんつゆから上げておけば、歯ざわりのシャキシャキ感が出せて良かったと思われます。(おわり)
2006年01月22日
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今年の初ワインは、白の最高峰「モンラッシェ」であった。めでたい。しかし、高くてウマイのは当然である。安くてコストパフォーマンスの高いワインを探すことを使命とするワタシにとっては、たぶんこれが今年最初で最後の高級ワインであろう。最高です。が、寿司に合わせるのは、ちょっと難しいですなぁ。
2006年01月11日
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前日に引き続き、家にムスメもいないので昼前から買物に出かけ、ランチも外食。夙川にある、ひそかに口コミで評判のそば屋に行く。昼過ぎの店内は誰もいない。なぜか、入った店で他の客が誰もいないというケースがやたら多いのが気になるが、ひとまず「鴨汁そば」と「ゆずそば」というのをオーダー。待っている間に店内を眺めると、余計な装飾を排し、なんとなく学校の教室を思わせるストイックな内装。シンプルで小ギレイだが、照明がついていなくて自然光の明かりだけなので、うす暗くて寒い。ところが、出て来たそばが、噂にたがわず美味くてビックリ。そばの風味も良く、麺のコシも絶妙で、これは噂どおりなかなかレベルが高い。自宅からはちょっと距離があるが、またぜひ来たいと思わせる名店である。「鴨汁」。旨みたっぷりのだし汁の中に大ぶりの鴨とネギがゴロゴロ。「ゆずそば」。そばの上を埋め尽くすゆずの酸味がかなり利いていて、これまた最高。クセになりそうな味わい。
2006年01月09日
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本日ムスメは、妻の実家へ初めてひとりでお泊りに。その間に、夫婦だけで梅田に買物と食事に出かける。エスニックなものを、という妻の希望に答えてベトナム料理を食べに行った。店の雰囲気はいい感じなのだが、客は誰もいない。故に、調理場は我々専属シェフとなり、オーダーがすごいスピードで通って運ばれるので箸を休めるヒマがない。肝心の料理の味は、なんつうか、全体的に油っぽくて重いというか、とにかくイマイチであった。でた、カエルの唐揚げ?その後、気分を変えて小洒落たシャンパン&シガーBARというのに行った。シャンパンもシガーも注文せず、「ボウモア+オリジナル生チョコ」という大人向けのスウィーツのセットみたいなのがあったのでこれを頼む。オリジナルの生チョコは、ラフロイグを練りこんであるという。むむむこれは良い。あまり大きな声では言えないが、ワタシはかれこれ15年ほど前から重度の「チョコレート中毒」なのである。
2006年01月08日
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■主なデータ場所:大阪市内、オフィスから徒歩圏内のバー料金:およそ¥4,000相手:会社の同僚Kさん状況:仕事を終えて帰ろうとしていると、少し沈んだ表情の同僚Kさんに「相談があるんやけど、ちょっと付き合って」と誘われ、腹も減っていたので、近所のイタメシが食えるカウンターのバーへ。 どうも話が重そうなので、生ビールでカンパーイという雰囲気でもなく、ここはひとつ大人のギネスを静かに傾ける。で、肝心の相談の中身は、現在社内上層部で進行中らしい人事異動がらみのことであった。しかし聞いたところで何をどうできるワケでもないので、ギネスのおかわりばかりが果てしなく続く。 同僚のKさんにとっては結構シビアな話のようなので、話の重さに負けないようにとペンネアラビアータを超激辛でお願いねとオーダー。ぐ。うまいけど凶暴に辛い。時間の経過とともに、ギネスの酔いと激辛ペンネのせいでKさんも本題の話が次第にどうでもよくなってきて、最後は気持ち良く解散。結局は愚痴を聞いて欲しかっただけのようなので、これでいいのだ。
2005年12月26日
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■主なデータ場所:大阪市内の某ホテルにある広東系中国料理店料金:お呼ばれのため不明だがきっと高い相手:義父母と妻とムスメ状況:義父母がムスメにクリスマスプレゼントをくれるためだけに開催された年末ランチ会。こう毎日ヘビーなものばかり食っていると、本音としては今日なんか軽くラーメンぐらいで済ませたい気分ではあるが、そういうわけにもいかないので本日は中華のコースである。うへー。前菜盛り合わせ。一番上のチャーシューのかけらが、まるで北京ダックのような味と食感でうまい。フカヒレスープどす。フカヒレ、うようよ入ってます。が、えーとまぁ正直言ってフカヒレってそもそもそんなに旨いもんかどうかよくわからんのですが。そこらへん、どうなんでしょう。海老の天ぷらなのだが、ころもがパリッパリで例えは悪いが「オーザック」のような硬く乾いた食感。これはもう非常にグッド。なんだこりゃーの旨さです。鮑です。アワビ。うまいのはうまいが、ホント言うとこんな感じのあんかけ状態よりも、シンプルに炙ってくれたりする方が嬉しかったりなんかして。そんな奴、中華食いに来るなって。ホタテと野菜の炒めものです。ホタテ、昨日も食ったな。これはあっさりの味付けでなかなかうまい。しかし、うまいということを表現する語彙が貧弱でうまいうまいばっかりで我ながら情けない気もする。細切り牛肉を野菜と炒めてあんかけ焼きそばにしたものだが、これも結構うまい。けどもうさすがに腹いっぱいでごわす。ラストはデザートの杏仁豆腐。もう食えない。ご馳走様でした。げふー。
2005年12月25日
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■主なデータ場所:西宮市内の某自宅料金:いただきものの高級国産和牛使用のため不明相手:妻とムスメ状況:クリスチャンでもなんでもない我が家は無理して世間に合わせることもないので、クリスマスイブの本日は「すき焼き」。ムスメのために一応雰囲気として「シャンメリー」だけ抜いてあげた。ケーキだって毎日食っているので、クリスマスケーキも省略なのだ。これでいーのだ。やはり、高級なお肉はおいしいねぇ。もらい物だと一層美味しく感じるねぇ。最高だねぇ。But,豆腐は近所のスーパーで買った低級品なので美味しくないねぇ。ちなみに我が家は割り下を使わないで醤油と砂糖だけで勝負の関東風すき焼きでございます。 ちなみにこの夜サンタさんがくれたのは、ムスメの希望通り「一輪車」。ちなみにサンタさんはインチサイズを間違えてムスメの足が届かなかったので、翌日トイザラスに交換しにいったらしい。ちなみに、サイズ交換したけどムスメは全然まったく乗れなくてすでに放置一輪車になりつつある今日この頃である。
2005年12月24日
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■主なデータ場所:大阪市内の某大企業が運営するレストラン料金:いただきもののご招待券使用のため不明相手:妻とムスメ状況:年内最後のプレゼンも終わり、脱力の休日。まだクリスマスイブイブなのだが、このご招待を我が家のクリスマスイベントに決定。この日の店内はご招待集団でいっぱいなのだが、華道のお師匠はん風やら企業重役風やらワシらのような普通の家族連れなど混在していてよくわからん取り合わせ。アミューズに、ウニのムースの生セロリ添え。うまー。実はセロリは一番苦手な野菜なのだが、こうしてボキボキ食うと意外とイケる。軽く炒めたホタテ貝にキャビア添え。あ、これもなかなか。伊勢海老。こりゃうまい。海老のダシが効いたソースがメチャうま。 ローストビーフのソテー。メインの肉はたいてい普通のステーキなのだが、そのボリューム感がいつもあまり得意でないワタシには、これなら軽くて丁度良い。 デザート。なんだっけコレ。これはちょっと甘すぎてうへーという感じであった。苦いエスプレッソで締め。ふー。
2005年12月23日
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■主なデータ場所:大阪市内の某インド料理屋料金:サービスデーのランチ¥600(安い!)相手:謎の美女状況:徹夜明けで一旦帰宅して2時間睡眠。朝から雪で電車が遅れるがなんとか大阪に辿り着いたプレゼン当日のランチ。夕方のプレゼンに向けて気合を入れるためにインドカレーである。 朝起きたら、インド人もビックリの積雪であった。猛然とデジカメ撮りながら雪の中を進む激烈ビジネスマンなのである。北インド料理ということで、カレーは上品で辛さもマイルド。2種類のカレーには野菜がゴロゴロ入っていてヘルシー。ナンは、ややチャパティっぽい感じでパリパリ感があって良い。全体的にうまー。
2005年12月22日
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鬼のようなスケジュールがようやく一段落したので、溜まりに溜まった代休をとって自宅でゴロゴロ。半年ぐらい前から近所のショッピングセンターの片隅にインド料理屋ができていて、先日、妻が行ってみたらなかなか良かったというので、ランチをしに行ってみた。ほとんど飾り気のない地味な店内であったが、お香とスパイスが混ざり合った匂いと、ヒンディーミュージックがあれば店内装飾が完成してしまうところが、インド料理屋の強みである。あと、ガネーシャのタペストリーとか。厨房ではインド人が2名働いていた(そういえば、インド料理屋で働くインド人女性というのは、なぜかほとんど見たことがないな)。日替わりメニューで「チキンとホウレンソウのカレー」というのをいただく。見た目は不気味な緑色でかなりバッドだが、テイストは意外にグッド。予想以上の辛さで舌が燃える。ナンも美味しい。ランチでだいたい800円とか900円なのだが、インド現地の定食屋では一食40円程度でプレートを食べられたので、物価事情が違うから原価がかさむのはわかるけれど、それでも日本のインド料理屋は概してちょっと値段が割高すぎる印象があるなぁ。味は、日本で食べる方がやっぱり圧倒的に美味しいけど。ナマステ。
2005年11月29日
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義父母がムスメに宝塚歌劇のレビューを観せてくれるというので、夕方から宝塚の大劇場にムスメを送り届け、久しぶりに夫婦だけなので普段なかなかゆっくり行けないところでメシにしようということになり、たまには回らない寿司屋に行くことにした。てなわけで、今年の4月に芦屋にできたばかりの『波沙鮓 NAMISUS(ナミサス)』というオサレで話題の寿司屋へ。ここは内装を空間デザイナーの森田泰通さんが手掛け、寿司は小鯛の押し寿司で有名な関西の老舗「すし萬」の職人というコラボでやっている。電話で予約した時間に店につくと、予想通りオサレでちょっとばかし気取った内装の店内通路を通って、大理石と白木でできたコの字型のカウンターに案内された。どうやら我々が一番乗りで、店内にはまだ他の客が誰もいない。ちょっとばかし気になるのは、我々2名に対して、板さん3名+フロアの黒服1名+女性2名の計6名体制の構えであり、サービスを一手に受けるのは構わないが、全員がワシらを見張っているような感じで、なんとなく落ち着かない。ともかくオーダーということで、とりあえずおまかせの握りと、焼き物の鴨ロースと、茶碗蒸などを発注した。握りは、鯛、中トロ、づけまぐろ、サンマ、しめ鯖、海老、蒸し穴子、トリ貝、イカ、イクラ、うに、タマゴの計12貫。どれも旨かったが、特に旬のサンマが旨かったのと、蒸し穴子が最高。タコを別途注文し、レモンと塩のみでいただいたが、これまた絶品。と、寿司は比較的リーズナブルな料金の割にどれもネタが良くて、かなり満足。日本酒も飲んでしまいました。が、しかし最後まで気になったのがやはり店員たちの存在と視線。カウンターの中と店の隅から、握りが一貫出されるたびに仁王立ちの店員たちが「ほら食え、早よ食え、さあ食えもっと食え」とばかりに視線にパワーを込めて一斉にギンギンの食え食え光線を照射してくるので、うう、酢めしが喉につかえるぜよ。途中で一組老夫婦の客が来たので若干注意が逸れてほっとしたが、目の前の板さんは握ったあといつまでもヒトが食うところをじっと見つめないで欲しいなぁ。お蔭でワシらはついつい伏目がちになり、会話少なくうつむきながら出された寿司を黙々と口に運ぶしかないので、なんだかすごいペースで食べてしまったよ。それにしても全体的に味は良かったし、せっかくなので名物の押し寿司をお土産に作ってもらい、自宅に帰ってからまた食べてみたのだが、うーん、これも旨かったぞ。なんだか全体的に旨い旨いばかりですまぬすまぬ。ちなみに『波沙鮓 NAMISUS』というやたら渋い店名の由来は、すし萬(SUSIMAN)の逆さ読みでした。
2005年10月23日
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夜、仕事を終えて帰ろうとしていると、暑苦しい顔のMさんが席にやってきて「さ、行こか、行こか!」とさらに大きい顔を近づけて来て言うので、一緒に晩飯を食べに出た。先日の麻婆豆腐の日記にも書いたが、Mさんはここのところ麻婆豆腐にすっかりハマりまくっていて、最近では豆板醤(トウバンジャン)、甜麺醤(テンメンジャン)、豆鼓(トウチ)、花椒(ホアジャオ)などの中国調味料を自宅に取り揃え、暇さえあれば本格四川風麻婆豆腐を作っているという。というわけで、この日のテーマは四川料理の真髄である「麻・辣(マーラー)の追求」であった。麻・辣(マーラー)は四川料理特有の「辛み」の意味であって、オーストリアの作曲家の名前ではないですね。向かったのは、宗右衛門町にあるMさん馴染みの『福龍』という小さな四川料理の専門店で、間口の狭い目立たない場所にあった。ここは担々麺で有名なのだそうだが、Mさんの強い薦めで、まずは麻婆豆腐、エビチリなどの四川の定番と、叉焼、ピータン、焼き餃子などの単品を攻める。これがマーどうですか、かなりハイレベルで旨い。とりわけ麻婆豆腐はMさんが絶賛するだけあって、ベースの旨みとともに四川山椒のシビレぐあいが最高で、痺れの余韻が舌に心地良く続きます。エビチリも、キッチリ辛味の味付けの奥にふわりと香るショウガとニンニクの風味がとても良い。その他単品ものも全体的にレベルが高く、カウンター席で飲みながらのアテとして、かなり申し分ないです。シメに、これもMさんが「ぜひに」というので担々麺ではなく「ネギ酸辣麺(スーラーメン)」をいただいたが、これまた絶品。酸っぱさと辛さが絶妙なマッチングで、かなりクセになりそうな味わいでありました。★★★★★:ぜひまた行きたい。(できれば別の人と)麻婆豆腐芝海老のチリソースピーマンと豚肉の炒め葱スーラーメン オーナーシェフは、陳健民さんの弟子。有名ホテル料理長の職を辞して始めた店だとかで、なるほどそりゃあ旨いはずや。価格も手頃です。
2005年10月18日
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最近西に行く仕事が多いのだが、大阪からJR新快速で1時間かかって姫路まで行ってきた。夕方からの打合せは1時間足らずで終わったので、再びトンボ帰りで大阪に戻ることにした。切符を買って上りのホームに行くと人が群がっている場所があるので何かと思って近寄ると、立ち食いそばコーナーであった。暖簾も何もないので、主婦やら子供やら学生が、そのへんにしゃがんだり突っ立ったり無防備にずるずると麺を啜っている姿は何となく震災後の時の炊き出しを見ているようだった。我々も、見ているうちに小腹が減ってきたので思わず、食券を買ってそばを注文した。夕方のタイムサービスとかで、天ぷらそば300円が200円だった。この「えきそば」、麺が白くて太さも微妙で焼きソバの麺みたいやなぁと思っていたら、これは終戦後何もない混乱期に統制品であった小麦粉の替わりにこんにゃく粉とそば粉をまぜたそばを販売し、その後試行錯誤の結果現在のかんすい入りの、中華麺に和風だしというミスマッチの商品が誕生した、とのことで50年の歴史があってわざわざ遠くから食べにくるファンもいるという商品なのだそうだ。ホンマか?どちらかと言うと、ワシはもういいです。
2005年09月26日
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今まで黙っていたが、実はワタシは周期的に麻婆豆腐に狂ったりする。中華料理屋で何品か頼む場合はほぼ確実にオーダーするし、昼飯時にはオフィスの近くの四川料理屋で人知れず密かに3日連続で麻婆丼を食べていることもある。ところがだ。不思議な事に、麻婆豆腐ほど店によって味が違うメニューはちょっと他にないのではないかと思うほど、行く店行く店、味が違う。味が違うというレベルならまだいいが、「これはあんかけ豆腐ですか?」みたいな、甘酸っぱいだけで辛くもなんともない、まるでもう別のモノになってしまっているケースも少なくない。なぜなんだ。こんなことでいいのか。あの、まるで期待ハズレのへなちょこ麻婆豆腐に出くわしてしまった時の落胆がわかるか。そこらへんのところ、麻婆豆腐関係の責任者は、いったいどう考えておるのか。なんて憤っていたら、先日、顔は暑苦しいが食いものにはこだわりのある会社の先輩Mさんが、暑苦しい顔をさらに近づけてきて「おいおい、スーパーで売ってる『中華名菜』という調理食品のシリーズを知ってるか。ここの陳健一プロデュースの麻婆豆腐 が激ウマでな、騙されたと思っていっぺん食べてみてくれ」と熱心に語っていたのを思い出し、ならば作ってみるかと、買って来た。袋に入った麻婆ソースを鍋に入れ、賽の目に切った豆腐を投入して混ぜ合わせながら中火で煮立てるだけなので簡単。最後に刻みネギを載せて、できあがり。さっそく食べてみたが、うーん・・・。何か違う。おそらく基本的なミスとして、ソースの量に比べて、豆腐が多すぎた。ゆえに、旨いとか不味いとか言う以前に、麻婆の味があんまり全体に行き渡らなくて、豆腐の食感ばかりが口の中でモソモソとして、なんだかなあ、という感じになってしまった。ソースは香辛料の風味が結構いい感じなので、たぶんちゃんと作れば旨いんだと思います。陳健一先生、すいません。出直します。
2005年09月25日
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役所で会議があった。毎年毎年かれこれ十数年も携わってきた行政主催のイベントの仕事が今年限りで終了することになった。関西のイベントとしては比較的規模の大きな仕事だったし、人間関係も含めて色々得たものも多かったので残念である。会議の後、行政関係者は抜きにして、イベントを支えてきた主要な関係メンバーたちと、まだ昼の陽も高いうちから役所の真ん前にある店に入り、そこにいない人達の悪口などいいつつビールで乾杯し、青空の下で静かに散会した。その後他のメンバーと別れて、イベント事務局を長年取り仕切ってくれたプロダクションのY君を連れて北野の坂を登り、ワタシが最近神戸に来ると必ずいつも立ち寄るバーに行った。この店は、長さ30mはあろうかと思われる巨大な1枚板のカウンターに、一人掛けの革張りのソファがズラリと並んでいて、ゆるやかにアーチを描くコンクリート打ちっぱなしのトンネルのような高い天井にモダンな間接照明が映える、今時珍しいぐらいの思い切りゴージャスでスノッブなバーである。この日も「モヒート」を頼んだ。ヘミングウェイも好きだったというキューバ生まれのハーブ系のカクテルで、大量のミントの葉をすり潰し、そこにラムと炭酸とライムを入れて掻き混ぜたものなのだが、この店のモヒートは絶品で、来るといつもこればかり飲んでいる。Y君は、数年前に独立してイベント関係のプロダクションを経営しているのだが、この行政イベントの運営を一手に請け負っており会社の収益のかなりの部分を占めていたので、突然の終了宣言に、すっかり途方に暮れていた。どちらかというと、もともとはうちの会社が彼をこの仕事に引き込んだ形なので、ワタシとしても責任を感じる部分が大きい。「まぁキミならなんとかなるよ」などと全然アテにならない励ましの声をかけながら、どうしたもんかなぁと今後の彼への支援の方法を考えながら飲むモヒートの味は、いつもよりも渋く苦かった。
2005年08月26日
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取引先のショッピングセンターで、社内外のプロモーションスタッフが休日のイベント運営に出ていたので、お昼過ぎから様子見がてら家族を連れて出かけることにした。到着して少し状況を見た後、現場のスタッフに「後はまかせた。よきに計らえ。」とお願いだけして、そのまま館内のレストランで遅めの昼食をとる。すき焼きやしゃぶしゃぶで有名な「柿安」が全国で展開している『三尺三寸箸』というバイキング形式の惣菜レストランに入った。三尺三寸というのはセンチに直すと99.99センチなのでほぼ1mである。この店のルールとして、店内中央の大きなテーブルに並ぶ大皿に盛られたアレやコレやのできたてのお惣菜が食べ放題なのだが、お客は皆この長さ1mの箸を使って食事をしなければならず、万が一こぼしたり残したりすると3倍の金額を払わせられることになっている。というのはまったくの嘘である。店名の由来は、次のとおり。地獄には、三尺三寸の長い箸がある。食事の時、地獄の住人はその箸で食べることを強制される。腹ペコなので食べたくて仕方がないのに、この箸では食べるに食べられない。一方、天国にも三尺三寸の長い箸があるのだが、天国の住人はこの箸を使って仲良く楽しく食事をしている。その理由は、地獄の住人は自分が食べることだけに執着して他の人が食べるのを妨害するのに対して、天国の人達はその箸を使ってお互いに、相手の口へ食べ物を運びあっているからである。“他人のために生きることによって、自分も幸せになれる。”という仏の教えが「三尺三寸箸」の店名の由来だとか。ということで、この店の本当のルールを言うと、食べるときに絶対に自分の箸を使ってはいけない。必ず周囲のヒトにお願いして、ヒトのお箸であ~んと口に運んでもらって食べないと、会計の時に3倍の料金を取られてしまうシステムである。あ、もういいって?←結局、箸の長さは普通であった。
2005年07月24日
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食文化についての造詣を深めるために支社のボスと一緒に、「ワインと料理塾」というのに参加した。仕事を終えると会社から15分ほど歩いたところにある、初めて行くワインのお店に直行し、我々男性2名はそのお店の常連というワイン大好き奥様3名に混じって、テーブルに着く。本日のワインと料理のリストと、料理レシピが書かれた資料が配布される。高級グラン・ヴァンではなく、リーズナブルなワインと料理の組み合わせでどこまで楽しめるか、というのの追求がこの教室のテーマのようである。講師のセンセイは、男前で物腰も丁寧なソムリエ兼シェフのHさんが登場し、テーブルにセッティングしたコンロに火を入れ、まな板の上で鮮やかに調理をこなしながらソフトな語り口で“ワインと料理のマリアージュ”について語る。奥様たちは懸命にメモをとり蛍光マーカーで重要と思われるポイントにアンダーラインを引く。ワタシもペンを片手に資料に向かい、黙々と文章中の「の」の字の丸い部分を塗りつぶす作業に励む。最初のスパークリングが出されると、喉の渇いていた我々おっさん2名はさっそく生ビールの如く、うぐうぐプハー「うめー」と一気に飲み干す。支社のボスがフォークを握ったまま「お腹すいたなあ、お腹すいたなあ」を連発していると、一品目の「剣いかのフリット」がサーブされる。すかさずグラスおかわり。ワイン大好き奥様たちも、おかわり。一瞬でボトル2本がカラになる。続いて出された「モッツァレラ・ブーフェラのカプレーゼ(写真)」にあわせて、旨みが凝縮された上品な果実の香りの、イタリアの白を。もぐもぐ。さらに、「牛肉のインボルティーニ(野菜巻き)」ちゅうのにあわせて、甘味のあるタンニンと独特のビターさを併せ持つイタリアの赤。ゴクゴク。最後に、デザートとして「プチ・フロマージュ」にあわせて、中甘口のフランスの白。ぱくぱく。さすがに高齢のボスは、「もう食えないよう」。子供か。ソムリエを中心にワイン大好き奥様たちとの会話も弾み、我々の食文化についての造詣もおそらく地下3mぐらい深まったと思われる。ただ飲んで食っていただけ、という説もある。水牛の乳で作った本チャンのモッツァレラ、極甘のフルーツトマト、EVオリーブオイルに丸一日漬け込んだ後磨り潰したバジリコのソース
2005年06月16日
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早朝から雨の中、髪を切りに行った。行きつけの美容院のオーナーにヘアカットをしてもらいながら、日本の動物園のありかたについて、なぜか朝から激しく議論する。帰ってくると、することがなくなった。ムスメとの公園遊びも、本日は雨天中止である。最近外食にも飽きてきたので、再び家族のために炊事当番をかって出る。買っておいた白ワインが冷えていたので、イタメシの一品を作ることにした。本日のメニュー『トマトソースとパプリカのペンネサラダ』。たっぷりのオリーブオイルでニンニクを炒めて香りをつけ、そこにベーコンとタマネギを投入してさらに炒める。その上からトマトホールを丸ごと一缶投入し、塩コショーで味を調えながら煮詰めていく。パスタは、ペンネを切らしていたので代わりにルマーケというカタツムリ型のショートパスタを使い、ソースが煮詰まったところで火を止め、パプリカとともに茹で上がったパスタを混ぜ合わせる。皿に盛りつけ、パルメザンチーズを軽く振り、さらにアクセントとして小さくカットしたゴーダチーズを落として出来上がり。うーむ、上出来、上出来。きっちりアルデンテにしたパスタにトマトソースが程よく絡み、パプリカのシャキシャキ食感も涼しげで、キーンと冷えた白ワインに合いますな。ふー。
2005年06月11日
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ワタシはどうもいまだにコーヒーの旨さというものがよくわからなくて、「コーヒーか紅茶かどっちにするか?」と言われると即座に紅茶を選んでしまうのだが、実はお茶についても特にウルサイわけではない。そりゃあ、かつてパリに行った時は当時まだ日本に入っていなかったマリアージュ・フレールの小さな本店を探してマルコポーロを買ってきたり、ロンドンに行けばハロッズの紅茶売場に直行して定番のNo.14を大量に確保してきたり、台湾に行けば幻の(ウンコみたいな)凍頂烏龍茶を担いで帰ってきたりもするのだが、普段はディスカウントショップで大量購入したリプトンのティーバッグを飲んでいたりもする。ま、そんなもんである。今日は、ランチに近所のベトナム料理を食べに行った。ここには時々行くのだが、“パリのベトナム料理屋”という解釈らしく、今どきのお洒落な店内はいつも女性客ばっかりである(ワシらだけ男2名ね)。ランチはカリー・ガー(ココナツ風味のチキンカレー)を食べて、これはこれで旨かったのだが、食後に出てきた「ハス茶」がヒジョーに旨かった。ハス茶というのは初めて飲んだが、甘いバターに近い香り漂う不思議な味である。そういえば、以前見た世界ウルルン滞在記でハス茶づくりをやっていたなぁ。てなことを思い出しながら、オッサンふたり見つめ合い、ズズズとハス茶を飲む午後のひと時。
2005年06月07日
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たいした話でもないが(それはいつもそうなのだが)、先週家族で行った近所の和食の店は、なんだかよくわからない中途半端さに溢れた珍しい店であった。いつも近所を通るたびに気になっていたのだが、なんとなく素通りしていた店だ。夕方7時頃だったのだが、店に入ると我々の前には一組だけ常連らしいお客がカウンターに座っていた。我々は、フローリングに掘りごたつという和洋折衷のテーブル席に案内される。なんとなく落ち着かないなと思っていたのだが、我々の席の真上の電球だけワット数が違うのだろうかどうも照明が暗い。また、ワタシの席はどちらかと言うと蒸し暑いのだが、妻とムスメの席はエアコンの冷風が吹きつけて寒いらしい。うーむ。和食の店なので、まず刺身でも頼もうと思っていたら、店主と常連客の会話が聞こえてきて「今日の魚は仕入れ元がアカンからあんまりお薦めできませんわ」なんて言ってるのが聞こえてきたので、即座にやめた。和食の店なのに。鶏のピリ辛煮というのを頼んだが、食べると不味くはないのだが、何もピリ辛くない。神戸牛と野菜の炒め物というのを頼むと、どう見ても吉野屋以下のクズ肉にエバラ焼肉のタレを絡めたようなものが出てきた。タコの唐揚を頼むと、これは結構旨いのだが冷めていた。当店名物!というだし巻きを頼むと、長さ40センチほどのロールケーキのような巨大な卵の塊が出てきた。うう、タマゴこんなに食えないよ。うーむ。といった具合に何か全てにおいてチグハグな感じである。あまり長居しても仕方なさそうなので、そこそこに切り上げて勘定をしてもらうと、お釣りに50円玉を8枚もくれたので、さすがに可笑しくなってきてちょっと笑ってしまった。最後に店主が店の外まで見送りに出てきたのだが、なぜか店主の母親らしき人が追いかけてきて「アンタどこいってんの!店の(ナントカ)ちゃんが探してるやないの!」と厳しく怒られていた。うーむ。まぁ、今回は名誉のために店の名前は伏せておこう。明日からまたこの店の前は、規則正しく素通りする予定である。ちなみに生ビールは、最初から中途半端に泡が少なかった。
2005年05月17日
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急に思い立って、韓国風冷奴を作った。材料は、絹こし豆腐、キムチ、白胡麻、胡麻油。《作り方》■絹こし豆腐をやや大きめの器に移し、豆腐の上にえいやあ、と大量にキムチを乗せる。バランスを崩してキムチがこぼれ落ちても一切気にしない勇気が大切。■次に、その上から今度は大量に胡麻油を投下。あぁそんなにかけては溢れてしまうわだめよだめよなどと言われても一切躊躇せず、キムチの上にたっぷりと注ぐことが大切。■最後に、その上から白胡麻をほどほどに投下。これはあまり大量に降りかけすぎると、もはや何者なのか見た目がわからなくなるので潔く自制する気持ちが大切。以上、それだけ。キムチの辛さが豆腐と胡麻油にマイルドに調和し、これからの季節、ビールのおともには最高の一品でございます。ホホホ。お好みに合わせて、ネギや納豆を加えてみるのも良いでしょう。(講師:心菜箸ワタル)
2005年05月07日
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妻の知人の紹介で、関西A級グルメの方々が密かに集まるというワイン会に参加してきた。このワイン会は、もう20年以上も関西で活動している歴史のある会で、毎回20~30名の完全予約制になっていて、おもに京阪神を中心とするフレンチやイタリアンのレストランを会場に、美食とワインを楽しむというのが趣旨だそうな。前々から誘いは受けていたものの、参加費が結構高額だということでちょっと躊躇しておったのだが、よく考えると、ほとんど聴かないCDや読まない画集などに日頃意味なく無駄な出費をしていることを考えれば、1度ぐらい試してみてもエエかにゃあ・・・と、エントリーしてみることにしたのであった。午後7時半開会ということで、八坂の塔の足元に建つ古い一軒家を改装した抜群に渋いロケーションの店、『イル・ギオットーネ』に集合。ここはいま関西で最も予約が取れない店と言われている超人気のリストランテである。本日の参加人数35名ということで、1Fのテーブル席はほぼ満席。みたところ、割と品の良さげな40代ぐらいの夫婦連れが多いが、男性ひとりでの参加者もちらほら目に付く。主催者の方の「えー、ほな乾杯」というシンプルな挨拶で、会は唐突にスタート。ワインが注がれると、皆、グラスをぐるんぐるん回しながら口々に「ふぉぉぉ、サッシカイアですな。このカベルネソーヴィ ニヨン特有の濃い色調と熟したカシス の風味とフレ ンチオークの小樽で熟成させたスパイシーな風味が口中に広がって圧巻ですなぁ。ふぉふぉふぉ。」・・・な~んてウンチクを垂れてるヒトなんかはひとりもいなくて、予想に反して皆、静かに料理とワインを楽しんでいるだけである。本日のMENU:1.美味しいトマトとクリーミーなモッツァラレラチーズ、風変わりなカプレーゼスタイル・・・うまい(と周りのヒトが言っていた)2.片面だけサッと焼いた鰹と飯蛸の蒸し物、タップリの山菜とカラスミのサラダ・・・うまい(と周りのヒトが言っていた)3.アスパラガスを巻いた細魚の冷製ミモザ仕立てキャヴィア添え・・・うまい(と周りのヒトが言っていた)4.ファッロで蒸して焼いた帆立貝のブディーノ、エンドウ豆のソース・・・うまい(と思った)5.採れたての野菜たっぷりのリゾット、パルミジャーノに見立てたフォアグラ添え・・・うまい(と周りのヒトが言っていた)6.コンフィにした鴨と朝掘筍のタリアテッレ、木の芽の香りで・・・うまい(と周りのヒトが言っていた)7.子羊のロートロ、暖かい馬鈴薯のスプーマと空豆、ラルド風味・・・うまい(と周りのヒトが言っていた)8.オレンジ風味のカタラーナとチョコレートのソルベット・・・うまい(と思った)本日のWINE:1.Champagne Beaumont des crayere Cuvee Nostalgie Brut 1997・・・うまい(と思った)2.Gruner Veltliner Steinsetz 2003 Schloss Gobelsburg・・・やや甘くてどうも(と思った)3.Grato Grati Vecchia Annata 1979・・・うまいのか?(と思った)4.Vosne-Romanee 1970 Dmaine Gros Frere et Soeur・・・うまい(と思った)5.Chateau Montrose 1979 AC Saint-Estephe・・・うまい(と周りのヒトが言っていた)6. Champagne Beaumont des crayere Fleur de Prestige Brut 1997・・・忘れた本日の感想:なんとなく美味しかったフリをして最後までニコやかに全部いただいたが、日頃、コンビニ弁当などのB級ジャンクフードにどっぷり漬かっていると、世の中で高級とされているモノの味は、実はあまりよくワカラなかった。それにしても、グラスが空くとすかさず店員に注がれるので、少なくとも各種類×4杯ずつの計24杯ぐらいは軽く飲んでいるはず。最後の方はちょっと頭痛がしてきた。が、料理とワインの内容からすれば、相当コストパフォーマンスは高いらしいので、十分モトは取ったのだろう。よしよし。本日の出費:参加費、 2万円×夫婦2名分=4万円也。(なんの記念日ですかコレは、というお値段)本日の総括:全体的によくワカラン、ということがよくわかった。勉強になった。
2005年04月29日
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この前の土日は両日とも出勤だったのだが、家族はどこかに連れて行けとぶーぶー言うので、一日だけ午後からの出勤前に外でランチをすることにした。行ったのは、ウーバレゴーデン。スウェーデン語で「庭を越えたところに」という意味だそうだ。地元西宮に1年ほど前にオープンした店で、エントランス前の敷地の庭と、店の奥に面した中庭がアクセントになってる。店舗設計、家具、小物、店内装飾などを新進のアーティストとのコラボでつくっているそうだが、これまた違和感なく全体がコーディネートされていて感心。店舗自体は、鉄骨とレンガとガラスと木を組み合わせたシンプルなローコスト設計だが、外光の取り入れ方が巧みで店内には自然光が広がり、ゆるーい空気感が心地良い。新しい図書館のような雰囲気だ。予約をしておいたのは正解だった。席数は30~40席ほどあるのだが、我々が店に入ると空席待ちの人が10人ほどいた。ランチはパスタのコースを頼んだ。前菜のサラダは、提携農家から仕入れた有機野菜で、どれも香りがハッキリしていて良い。パスタは、焼いたハモをフレーク状にしたものが乗っていて、全体的にシンプルな味付けだが、麺に絡むソースが不思議な深みのある味わいがあってなかなか美味しい。しかしデザートを食べてエスプレッソを飲み終わる頃になって、なんだか急にお腹がイタくなってきた。トイレに行こうとするとムスメがついて来る。先にムスメの用を足して席に戻らせ、ようやく個室に腰を降ろすと、席に戻ったはずのムスメがトイレの前でドアをガンガン叩きはじめる。「おとーさん、おとーさん、はやく出てきてよー」って、今入ったとこじゃないか。「しー!席に戻りなさい」「おとーさん、何やってんのー」って、決まってるじゃないの。「しー!あっちに行きなさい」。てな攻防を何度か繰り返し、なんとか事を終えて席に戻ると、今度はムスメは嬉しそうに店内に響く大きな声で、「おとーさん、うんち?」と聞く。「うぅ、静かにしなさい」「あ、おとーさん、やっぱりうんちでしょ、ママー、おとーさんうんちしてたんだって!」「うるさい!(メニューまで言うな)」 店内の客が一斉にこちらを見ている。デート風の若いカップルなどは、肩を揺らして笑いをこらえているのがわかる。あーそうですよ。レストランでうんちしましたよ。お庭のキレイなレストランでうんちしましたよ。 悪いか。←うーばれごーでん。
2005年04月28日
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またもや東京日帰り出張。伊丹空港を発つ時はまだ曇り空だったが、羽田に着くと雨がしとしと降っていた。銀座の本社に一応顔を出すが、あまり時間がなかったので急いで知り合いのいるフロアだけをグルグルまわり、滞在時間5分で再び出る。随分前から存在は知っていたが入ったことのなかった老舗のカレー屋に立ち寄り、目玉焼きの乗ったカレーライスを食う。しかし、老舗なのはいいけれど店舗も店主もかなり老朽化が激しく、ついでに言うと狭い厨房の奥が住居につながっていて、干してある洗濯物が視界に入るのがやや不快であった。午後から半蔵門にある会社で小1時間打合せを済ませると、この日はもう急いで帰るだけ。帰りの飛行機までまだ時間があったので、品川にオープンしたばかりの水族館エプソン品川アクアスタジアムに行ってみた。が、オープン直後のためか平日の雨天の午後というのに、入場待ちの長蛇の列が出来ていたので諦める。大人ばっかり。東京はヒマな大人が多いのか。仕方なく、品プリの中にあるカフェでお茶を飲んでいたら、横のテーブルにフィギュア・スケート界のアイドル、ミキティ(安藤美姫)ちゃんが座っていた。その後空港に移動し、売店でムスメのお土産にと、「東京ばな奈」シリーズの新商品『しっとりクーヘン』を買う。バウムクーヘンが3層になっていて、外側からチョコレート、バナナ、プレーンの味で、商品名通り生地に適度な潤いがあって確かにしっとり感が強い。「しっとりクーヘンください」などと、つい口に出して言ってみたくなるような語感が良い。これが仮に「しんなりクーヘン」なんかだと弱々しすぎるし、「じっとりクーヘン」だと手の平の汗みたいで気持ち悪い。この商品はネーミングの勝利か。
2005年04月12日
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結局先週末は家族に何か料理を作るという約束を果たさなかったのだが、また週末が来てしまってどうしようかと思っていたところ、楽天献立部長のナッチ(*^-^)さんが丁度手軽なレシピを紹介してくれたので、今日はそのネタを頂いて作ってみることにした。作ったのは『鶏叉焼(とりチャーシュー)』。材料は、鶏もも肉、醤油、酢、砂糖とシンプル。これを小ぶりの鍋にそのまんまエイヤと投入して、あとは鶏自身から出る油分と一緒にじっくりと煮詰めていくだけ。焦げつかないようにマメに鶏の裏表面を入れ替えながら、時折火力のチェックをしつつ、30分ほど経ってソースが煮詰まってムムムとなってきたら火を止める。適当なサイズに切り分けて器に盛り付け、最後にネギ好きなので上からウリャと刻みネギを投下して、出来上がり。ネギの緑がアクセントになり、見た目にはなかなかの出来映え。外側の「照り」の具合も完璧。家族ともども食べてみる。む。旨ーい。凄ーい。自画自賛だがかなり高得点ではないか。しかも、めちゃビールに合いますなコレ。今夜の晩めしは、これにワタシの得意とする「スペシャル炒飯」とセットでご奉仕。スペシャル炒飯は、卵に豚肉の叉焼のコマ切れとやはりネギを大量に投入し、秘伝の隠し味として中国の好得社というところから輸入している『元貝醤』というXO醤の一種を入れるととてつもなく奥の深い味わいになる。ご飯のパラパラ具合も完璧で、今夜のオトーサンはかなりイケてるはず。(当社比)
2005年03月12日
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一時的な仕事の山場は越えたとはいえ先週も何かと毎晩遅かったのだが、今週末は幸い休日出勤はなかったので、久々に何もしない完全オフモードで、自宅でホゲホゲしていた。実はこの週末は久々にワタシが「家族のために何か料理を作る」ということになっていたのだが、何だかさっぱりヤル気が起きないので、結局昨夜は寿司の出前をとってごまかした。しかし本日も引き続きまるでヤル気が出ないので、ワシはソファにひっくり返って「うー」などと死んだフリをしていたのだが、昼前から妻子が揃って「今日のお昼はどーすんのよ、うりうり」と責めてくるので耐え切れず、本日も外食でごまかすことにした。3月だというのに本日も激しく寒かったので、ラーメン屋に行くことにした。ワタシの住む西宮周辺にはやたらとラーメン屋が多い。特に阪神間の東灘~芦屋~西宮を結ぶ国道2号線沿いにはここ数年で雨後の筍のごとくスゴイ勢いでラーメン屋が次々にオープンし、ローカルの雑誌やTVでは『芦屋ラーメン戦争』とかいうテーマでやたら特集が組まれるようになった。実際、こんな感じで、ほんの3kmぐらいの間に15~16軒がひしめいている。しかしアレだな、『ラーメン戦争』という割にはなんか大人しいよな。せっかくなら、ラーメン屋のオヤジ同士がズンドウ鍋やお玉で武装して「わしゃあ博多もんのド根性みせちゃるけん」とか言いながら他店に殴り込みに行くとか、「このシマぁ荒らされるわけにはイカンぜよ!」などと言いつつライバル店の軒先に血まみれのニワトリの首を吊るしに行くとかしながら、メディアの特集も次第に『仁義なき芦屋ラーメン・死闘篇』とか『芦屋ラーメン最終抗争』など、もう少し過激な展開になると盛り上がるんだけどなあ。などと、まったくもってどうでもいいことを考えながら、本日の店「にしのみやラーメン」に入る。ここは、この界隈ではワタシが最も気に入っているラーメン屋で、伊勢海老でダシをとり、白菜と豚のバラ肉を煮込んだ醤油味のスープが、やや細めのストレート麺にしっかり馴染んで絶品なのだ。ズルズルズル。おばちゃん、ギョーザも頼むぜよ。
2005年03月06日
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支社のボスから、ついに「おヒマ」を出された。「会社にこなくてよい」と言う。ワタシだけではない。ワタシのいるマーケティング部全員である。クビになったのかというと、そうではない。我が部署は、この夏あまりの忙しさに、ほとんど全員が一日の夏休みもとれないままついに秋がきてしまい、見かねた支社のボスは、先日ワタシを「ちょっと来なさい」と呼び、こう言った。「どうもキミらはこのまま放っとくと、自発的に仕事をやりくりして休暇をとろうという姿勢が見えない」(いや、姿勢の問題じゃないんだけど)。「休みをとるのも自己管理能力の問題である」(いや、だからその問題を超えてるのが問題なんだってば)。「したがって、キミたちの部署全員、今から2週間以内に必ず2日間休みを取るように。これは業務命令だから」と。我々は、この突然の「愛の業務命令」にやや戸惑いつつも、せっかくの機会なので、各自必死で仕事の調整をすることにして、無理やり休暇届を出したのであった。ということで、突然、平日に休むことになった。さて、どうしよう。突然のことなので、なかなか気の利いたプランが思いつかない。本当なら、ひとりで鄙びた温泉にでも行って頭をカラッポにする時間が欲しいところだが、いくつかあたってはみたものの、近場で手頃で空いているところがなかなかない。そこで、かなり手近なプランではあるが、前から評判を聞いていた芦屋のレストランにフレンチを食べに行く事にした。娘は幼稚園なので、妻と一緒に。そういえば夫婦でフレンチなんて、子供ができてから初めてじゃないか?芦屋浜のマリーナに隣接したその店に予約時間の12時ちょうどに着き、黒いピカピカのポルシェの横にクルマをとめて、店のある建物に入る。店はマリーナのクラブハウスと一体になっていて、周囲にはボートの係留施設つき住宅やフィットネスクラブ、結婚式場などがある。比較的近くに住んでいながら、芦屋浜がこんなことになっているとは全然知らなかった。 ※こんなところ。 シックで落ち着いた内装のホールを通って店内に入ると、ウッドデッキに面したテーブル席に案内され、目も前にはボートの桟橋と海面が広がる絶好のロケーションである。なんか、いかにも芦屋な感じ。ぐるっと店内を見回したところ、ほぼ満席。しかも、男は店員以外はワタシのみ。あとはすべて、いわゆる「芦屋マダム風」の若奥様たちだ。いずれも3人~6人ほどのグループで来ていて、昼間からシャンパングラスなぞ片手に結構下品な笑い声を、高い天井いっぱいに響かせている。料理は、前菜とメインのプレート数だけを決め、あとはメニューからそれぞれ好きなものを選ぶプリフィクスのスタイル。この店は魚介とフォアグラがおススメと聞いていたので、注文に入れる。メニューには書いていなかったのだが、最初にアミューズ(付き出し)で、フォアグラのムースが出てくる。う、旨い。これは後の料理を期待させるなぁと思っていると、前菜の「海老のラビオリ」がくる。これも、ラビオリに包まれた海老がプリプリで、ソースも抜群に旨い。もう一皿の前菜は、「フォアグラのフェットチーネ」だったのだが、しまったなぁ、アミューズとかぶってしまった。しかも結構大振りのポーションだったので、美味しいんだけどちょっとシツコかったかも。モッタイナイ。メインは「平目と海老のパイ包み」で、これがもう絶品。ソースがカレー風味だったので、合うのだろうか思っていたが、このソースがあなどれない。確かにカレーの風味だが、それ以上に何か香りにすごく奥行きがあって複雑に旨い。思わずビールとワインも飲んでしまった。たいへん満足です。なるほどねぇ、きっとこの「芦屋マダム風」の若奥様たちも、VERYかなにかの雑誌で「関西セレブのランチはココでキマリ!」なんて紹介記事を読んだりして、ダンナがあくせく働いてる日中に、こんなところに来てこんな美味しいものを のうのうと ゆったりと 食いやがって 召し上がって いらっしゃるのですな。 まずい、うちの奥様も本日学習してしまったよ…。フォアグラのムース海老のラビオリフォアグラのフェットチーネ平目と海老のパイ包み
2004年11月01日
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何を隠そうワタクシは、コロッケがとても好きである。もしかすると「好きな食べ物ベスト5」に入るかも知れない。「好きな揚げ物部門」であれば、トンカツとかエビフライなどを抑えて、ダントツ第1位であろう。コロッケはえらい。旨いのに安いのがえらい。デパ地下のブランド銘柄でも、せいぜい100円~150円程度で、うちの近所には1個30円という店さえある。極めて謙虚である。コロッケはテイクアウトで歩きながら食べてもサマになる。エビフライだとこうはいかない。街の中で、手に手にエビのシッポを持って歩いている人々がいたら不気味である。コロッケは、ごはんのおかずは勿論だが、ビールやワインにだって合う。いつぞや、プロダクションでパーティーがあった時に、ワインやシャンパンに合うものをと、各自スモークサーモンや生ハムやチーズなどを気取った顔で持参したのであったが、約1名どこぞの有名なお肉屋のコロッケを大量に持参してきたヒトがいて、これが劇的に旨くて皆感動したこともあった。で、おじさん(ワタシ)は、この前の休日にひとりでコロッケを買いに行った。近所の商業施設の中に入っている、コロッケ専門店である。名前が「コロッケと・・・水野屋」といって、間の「・・・」が意味不明だが、ここんちの「和牛ビーフコロッケ」はそりゃあもう旨い。ワタシの知る限りでは、関西ナンバーワンと言っても過言ではない(関東の状況はよくワカランので)。神戸の水道筋という所に本拠を置くだけあって、神戸ではお好み焼きにも頻繁に使われる庶民の味「牛スジの煮込み」をベースの味に使いながら北海道産のじゃがいも&旨味の濃い淡路産のタマネギにうまく馴染み、カリリと揚げた衣の香ばしさと相まって、何とも言えず絶妙のハーモニーを醸し出している。これで1個80円である。すばらしい。それがどうしたと言われればそれまでだが、今日の言いたい事はそれだけである。水野屋のHPはこちらから。最近は人気が加速していて、百貨店などでの催事出展も多いらしい。通販もやっているが、試した事はないので再現性がどこまで可能かはわからない。店舗が近くにあるヒトは、やはり揚げたての熱々をハフハフするべし。すぐに。
2004年10月25日
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さっき思い出したのだが、この前の週末は、家族に「焼きうどん」を作ったのだった。なぜかというと、先日イベントの仕事で“山ごもり”と称して仕事先のホテルに滞在していた時に、そこのホテルの中にあるBARで頼んだ焼きうどんが感動的に美味しかったので、家でもその味をなんとか再現してみたくなったのだ。しかし、考えると「焼きうどん」というのは不憫な食べ物である。例えば「焼きソバ」には、ややジャンクな雰囲気はあるけれども庶民のB級グルメの王道、といった確固たる存在感と不動のポジションがある。一方、長崎の「皿うどん」なんかは、それはそれで、ある種ノスタルジックな情緒漂うパリパリ麺が、独自の世界観を築いていて根強いファンも多いはずだ。ところが「焼きうどん」の影の薄さはどうだ。例えば、誰かが「いやぁ、今日の昼飯は焼きうどんでも食べにいこうかぁ」なんて言うのを聞いたことがあるだろうか。朝、出勤前の家庭で「あなた、今夜は焼きうどんにしますからね」なんて会話が、果たしてあるだろうか。そこらあたりのところを、焼きうどん業界の方々はどう認識しておるのか!焼きうどんの立場は、このままでいいんですか!え!どうなんですか!はぁはぁはぁ。なんてつい必要以上に興奮してしまったが、ともかくそのホテルのBARで食べた焼きうどんは旨かった。ただ、ソース味ではない和風の味付けだったことは覚えているのだが、正確な作り方はわからない。で、ネットであれこれ検索してレシピを探してみたのだが、どうもあの焼きうどんが再現できそうなものがなかったので、結局、エイヤで作ってみた。写真は実物ではなくて参考なのだが、具材は基本的にココのを真似てみた。これに想像で、「寄せ鍋用の濃縮かつをだし」+「オイスターソース」+「ごま油」を加えて炒めてみたら、なんと、あの焼きうどんにそっくりの味になった。激うまでした。ワシって天才かも。
2004年04月13日
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