ところがどうだ、まず1枚目の「Turn on the Bright Light」。ガーン!きたーッ!なんだこりゃ。おいしい。おいしすぎるぞ、このバンド。 あぁニュー・ウェーブという言葉が死語になって10数年、待っていましたよオジサンは、こういうのを。ボーカルの声質もギターもベースラインも、まさにワタシの好みのバンドとしてこれ以上ないほどのドンズバです。中でも、ビデオクリップにもなっている2曲目の「Obstacle 1」は、群を抜く名曲だ。普通、1枚のアルバムに2曲ぐらい好みの曲があれば合格としているのだが、このアルバムはもう殆ど全編ハズレなし。
巷で言われているように、確かに彼らの楽曲は、瞬時にアタマに浮かぶものだけでも、ざっと挙げるとJoy Division、Sonic Youth、Television、Smiths、Doors、Bauhaus、Sisters of mercy、Psychedelic Fursなどなど80年代NWを中心とするバンドのサウンドをモチーフにしている感は否めないが、しかしただの物真似バンドという感じはしない。それらのバンドの魅力的な要素を吸収しながらも、さらに新しいアイデアで曲作りをしているのが十分伝わってくる。 しかし、1作目と比べると新譜の「ANTICS」
さて、そんなこんなで今月は通勤やドライブ中に、もう毎日毎日このInterpolにドップリはまってヘビーローテで聴いていたのだが、まことにタイムリーなことに、1.25-26来日じゃないですか。そう、行ってきたのですよ、モチロン。仕事の合間を縫って、夜に2時間だけオフィスを抜けて心斎橋クアトロへ。会場はほぼ満員。どちらかというと割と地味目の若い女性が7割、20代男性が2割、欧米人カップル1割。この日は仕事の都合でダークスーツにネクタイというやや場違いな格好ながら「いぇコレはInterpolファッションということで」、と言い訳を考えている30代後半の男(ワタシ)約1名。ステージ最前列から5mほどの距離にある柱を背もたれに陣取る。 ライブ開始。メンバーは全員ネクタイ姿で登場。ほーらね、みんなネクタイやね。お揃い、お揃い(妄想)。ボーカルのポールは、赤いVネックのニットにシャツ、ネクタイ(かわいい)。ギターのダニエルはワシとほぼ同じ、黒スーツに黒ネクタイだ。 オープニングは、新譜の1曲目「Next Exit」からスタート。2曲目で、名曲「Obstacle 1」のイントロのギターカッティングが始まると、場内のボルテージはいきなり頂点までヒートアップし、もはや興奮のるつぼ。あとはもう、Vo.ポールの圧倒的に存在感のあるボーカルがグイグイ観客のテンションを引っぱり上げ、約1時間強のライブの最後まで一気に突っ走る感じだった。※しかし「NYC」の演奏が始まると、みんなライターの火をつけて頭の上に高くかざしていたが、あれは「Turn on the Bright Light」のお約束なのだろうか?