世界で一番愛する人と国際結婚

私に尽くしてくれる人




と、ブランに何度か言われていた。


この辺では、日本のガソリンスタンドにある、ぐるぐる回る大きな
タワシが付いたような洗車機を見たことがない。
たぶんLAのほうにはあるのでしょうが、この辺にはないのです。


「ええ?洗車機ないのお?車なんて、自分で洗ったことない。」


といつまでも放ったらかしにしておいたので、
ブランは黙っていつの間にか、洗車をしておいてくれました。


ごめん、ブラン。


私はお礼を言って、彼に好物のDinnerを作ってあげたのでした。



ここは車社会なので、ちょっとした用事も自分で運転
していかなきゃいけない。


「もう、運転めんどくさーい。私専用のChauffeurを雇って~。」
(Chauffeur: 自家用車のお抱え運転手)


と冗談で甘えると、「僕がなるよ」、と運転していってくれたり。


ごめん、ブラン。


私はお礼を言って、彼にマッサージをしてあげるのでした。


いつも、こうして欲しい、ああして欲しい、
と言うとその願いを叶えてくれようとするブラン。


そうして、言わなくても察してくれるのです。
まるで日本人同士のように。いえ、それ以上に。



これは、結婚してから彼がそうなったのではなく、
実は付き合っている時から変わっていません。
彼の持って生まれた性質が優しくて、そして、私への愛情で
やってくれているのだと思います。



彼が日本にいた時、出張の度に買ってくるお土産の
チョコレートがありました。


「これ、美味しい。」


と私が言ったら最後。

それ以降、毎回、何度も何度も買ってくる。
出張に行かなくても、デパートで探して買ってきたり。


街を歩いていて、


「これ、可愛い。」


と私が言うと、


数日後にそれを買ってきてくれたりもしました。


プレゼントなども、何気に私が言った、「○○欲しい。」
という言葉をよく覚えていて、こっそり買っておいて
くれることが多かったです。


アクセサリーが多いのですが、私が自分で買ってつけているものを
よく見ていて、それに似たものを買ってくることが多いので、
同じようなアクセサリーがドンドン増えていってしまった気がします。



ああ、この人はいつも私を喜ばそうと、あれこれ尽くしてくれるな、
私もその分、彼にできるだけのことはしてあげなくては。


と、私は益々思うようになるのです。


人によるかもしれませんが、結婚前に彼女に尽くしてくれない
男性に、結婚したら変わるかもと期待するのは、ちょっと
難しいだろうなと思います。


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