さて、本盤『安息の地を求めて(There’s One In Every Crowd)』は、名作として知られる『461オーシャン・ブルヴァード』に続く本格復帰後のソロ第二弾アルバム。上のようなクラプトンの波乱の人生を考えると、ある意味安定していた時期ということになるだろうか。だからといって他に埋もれていいアルバムというわけではない。原題を直訳すると“どんな群れにもそんな奴はいる”と言ったように意味になるけれど、まさしく他に埋もれるのではなく、“群れの中で存在感を示す個”というタイトルにふさわしい内容ではないかと感じている。