◆Flower Spot◆

湯あげ



   ■湯あげ■


  ●湯あげの原理●


    湯あげで水があがるのは、温度差によるショックと
  思われているようですが違います。お湯に茎の根元を
  浸ける事で導管内の空気を膨張させて外に追い出し、
 一旦、真空状態にします。

    その後水に浸けると、導管が冷えて再び圧力がかかるので、
     その時断面に接していた水を吸い上げるという、物理的な
     仕組みなのだそうです。

    このとき、湯気が直接花や葉に当たらないように新聞紙で包みます。
     茎先がそろっていないと、湯が浸かる茎と浸からない茎が出て
     きてしまうので、茎先は真っ直ぐに揃えてしまいます。

    湯に浸ける時間は大体ゆっくり10~20くらい数えるというのが
    一般的なようですが、湯が冷えるまで置いておくお花やさんも多々
     あるようです。

    巻き始めの根元から湯気が入らないように、根元はピッチリと詰めて
     巻いた方が良いのですが、きつすぎると茎を締め付けて傷がつき、
     そこから水が下がったり、折れたりするので気をつけましょう。


●湯あげに向く花、向かない花●


    湯あげはとくに野の花系のものに用います。
  先端まで水が行き届かない花に利用することが多い
  ようです。茎が太いものや、やわらかいもの、水分が
  おおいものには避けます。茎が煮えてしまい、
  溶けてしまいます。(球根類…チュウリップ、ヒヤシンスetc
   ・・・ 菜の花、カラーなどにも適しないでしょう)

   かすみ草、スターチスなども、水が上がりすぎて花が蒸れる
   ので向かないようです。

●湯上げに向く花●

  イベリス、ギリア、シャクヤク、ストロベリーキャンドル、
  ニゲラ、アスチルベ、アルケミラモリス、オミナエシ、
  カンガルーポー、ガイラルディア、クチナシ、クレマチス、
  コスモス、シルバーキャット、シンフォリカルポス、ストック、
   デルフィニュウム、バラ、ヒマワリ、ブルーセージ、
   ミモザアカシア…etc



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