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でも私の心の中に残るのは目に涙をためた内川選手の辛い表情だ。8回の攻撃で2塁ランナーとのタイミングが合わず、アウトになってしまったプレー。「非常に高度な作戦で、誰のことも責められない」と専門家はコメントしている。でも内川選手は自分を責めていた。
「内川選手は何かあるたびに、あの瞬間を思い出すのかな・・・」そう思うとなんだかとてもかわいそうに思った。
でも、考えてみればスポーツ選手はこういうことを何度も何度も経験する。どんなスター選手でも。スポーツの世界は厳しい。勝者は1チーム(1人)だけ、それ以外の全てのチームは敗者になる。しかもどんな選手もいつか必ず体力のピークを過ぎて、悔しい扱いを受ける時が来る。楽しいことよりも辛いことの方が多いかもしれない。
「何度でも立ち上がる強さ」「打たれ強さ」がなければスポーツ選手なんて続けられないなあ、とつくづく思う。
世の中も納得のいかないことや理不尽なことで怒鳴られたり叱られたりすることが多い。不当な要求をしてくるクライアントやお客だっている。どんなに一所懸命努力しても上手くいかない時もある。でもそういうことに簡単にめげてやる気を失っていては、何かを成し遂げることはできない。
スポーツ選手ほどではなくても、その「打たれ強さ」「折れない心」を子どもの心の中に育てたい。おそらくどんな力よりも子どもを支えてくれるだろう。
シーズンが始まったら、また内川選手持ち前の、闘志むき出しのプレーを見たい。