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Jul 29, 2014

潜む病気の兆候に注意！

(4)

テーマ：愛犬のいる生活(77261)

カテゴリ：わんこネタ

でも、皆様に是非ご注意いただきたく、今日は病気の話です。

現在９歳の小型犬の女の子です。
昨年末に結構長い間下痢が続き、病院へ通っていたのです。

意外とわんこにはストレス性の下痢も多く見られます。
ストレスにより胃腸系ホルモンの分泌が阻害され、消化不要性の下痢を起こすことがあります。

また、寄生虫や細菌、ウィルスに関連したものもあります。
寄生虫は便を調べることで判明しますし、ウィルス感染症は怖い病気ですが、通常ワクチン予防接種をしていれば、罹ることは滅多にないでしょう。
細菌性の場合、抗生剤などが投与されます。

このわんこの場合、抗生剤と消化剤などを服用することで、何とかおさまるということを繰り返していたようです。

もう１つ、３年ほど前から、皮膚に痒みが出ていました。
元々皮膚は強い方ではなかったのですが、最近は皮膚が赤く、毛が短く色が変わってしまう個所が出てきたりしていたのです。
オーナー様は「乾燥するので」とオイルなどを塗っていらっしゃいました。

今年に入ってから状態があまりよくないので、ただの乾燥とは異なる気がしていたのですが、病院へも行っていらっしゃるので、ELLYとしてはそれ以上申し上げられずにいたのです。

オーナー様は、病院を途中で変えられ、２つ目の病院では獣医さんも一生懸命診てくださったそうです。
ただ、なかなか原因がわからないため、予防接種のために別な病院へ試しに行かれたところ、そこの獣医さんから、下痢が続く同じような症状の子がいたということで、検査を行うことになりました。

詳しい血液検査を行ったところ、タンパク質が分解されにくい状態であると判明。
その後様々な検査を行いました。

結果から申しますと、小腸に悪性腫瘍が出来ていたそうです。
（その獣医さんが、以前診察した子も同じ状態だったそうです。）

陰窩の腸細胞が増えると、それが前の細胞を押し上げ、消化細胞へと分化して、絨毛の先端で消化管の内容物と接して消失するのだそうです。
タンパク合成がきちんとされることによって、絨毛がしっかり長くなって消化ができるということです。
ですから、ストレスや何らかの病原体による感染によって絨毛を作るための腸細胞が少なくなると、絨毛が短くなり、結果としてさらに消化ができなくなって、下痢を起こすことになるそうです。

このわんこはリンパ腫だそうで、切除はせず、現在はフードをプロテインの療法食に変え、投薬で体力回復をされているようです。
そして今後は抗がん剤治療をされることになるようです。

（辻よしなり氏の『人生実況生中継！！』にについての記事がありましたので、ご参考まで）

わんこは、ちょっといつもより大人しくなっておりましたが、体重も問題なく、食欲もあり、お散歩でも大好きなボール遊びをしているそうです。
お薬のせいか、皮膚の状態もすっかり良くなり、それは驚くほどでした。
本当に可愛いわんこで、とても９歳には見えないのです。
どうか痛みがなく、楽しく、ご家族と過ごせますように☆

（参考：『イラストでみる犬学（講談社）』）
（参考：『亀戸動物病院』さんのブログ）

下痢や嘔吐は、結構な頻度であると思います。
でも続く場合、いつもと違う場合は、どうか過信しないでください。

さらに、他に症状がある場合（今回は皮膚疾患）も、それ単体として考えずに、病気の複合サインであることも考慮に入れてください。

そして、もし、行っている病院で症状が改善されない場合、セカンドオピニオンを仰ぐことも躊躇しないでください。
獣医さんでもご存知ないことはたくさんありますので。

↓現在おつけしているリボン
（本文とは全く関係ございませんが・・・(^_^;)）