Shingo’s endless journey

Shingo’s endless journey

それでいいのか?カナダ人??

こっちに来て、いやむしろ来る前から判っていたことかもしれない。

ヨーロッパにはイタリア料理・フランス料理を筆頭に豊かな食の文化がある。
しかし、アメリカ・カナダの母体と言うべきイギリスの、イギリス料理なんて23年生きてて聞いたことがない。
しかし、それもこっちに来て納得する。
どうやら察するところ、カナダ人は味覚障害らしい。

ある日、息子の1人がバンクーバに2ヶ月ほど単身赴任するとのことで、裏主将のホームステイ先の家で小規模のパーティーが行われた。
Dinner自体はそれほど悪くない。
メインは、こっちに来て以来定番となりつつあるムースの肉の塊みたいなのもだ。
しかし、宴もたけなわ、終わりに近づいた時に、信じられない光景が!
いったい、何が起こったと言うのか!!(故ガチンコ風)

デザートが出てきた。ブルーベリーパイ&チョコレートケーキ(?)に生クリームが乗っていて、大の甘党の裏主将にはたまらない一品だ。
一口食べた。
「カナダらしくなく、おいしい!」
しかし、やはり少し甘い気はした。とは言うものの、カナディアンにしては上出来だろう。
もう一口食べる。
「おいしい。しかし、やはり思った以上に甘い気もする」
裏主将は、いくら甘党と言えど、ブラックコーヒーがあってこその甘党である。
3口目をほうばる。
確信を持った。
「確かにおいしいが、実は日本のケーキの2~3倍くらい甘い」
もうコーヒーしか頭にない。
コーヒーメーカーに一直線。
こっちの人はコーヒー好きだ。
しかもデザートはこの甘さ。
自分の分だけ煎れるのはさすがに不味いだろう。
人数はパッと数えて10人以上はいる。
俺はカップいざとなれば4杯はいけるだろう。
しかし、1杯でも我慢はできる。
とりあえず、このコーヒーメーカーの限界の10杯分煎れれば問題はなさそうだ。
そして、コーヒーが出来た。
早速、注ぎに行く。
「うまい!」
我ながら絶妙な濃さだ。

 ・・・しかし、朝は瞬殺されるコーヒーも、今は誰も見向きもしない。
おいおい、こんだけ甘いモン食っててそりゃないだろう!?
と、思って事態を見守る。

誰もコーヒーに見向きもしないまま、会は流れ解散になりつつある・・

その時、一人がおもむろにコーヒーメーカーに向かう。
ホストマザーのキャシーが言う。
「それはシンゴが煎れたコーヒーだから美味しいよ」
その人はうれしそうにうなずき、コーヒーをカップに入れる。
やっぱり、カナダにも普通の味覚を持った人がいるんだ。
さあ俺が自信を持った煎れた、そのコーヒーに舌鼓を打て!

「!?」


ブラックで飲むんじゃないんかいっ!!


おいおい、それ砂糖とミルク入れすぎだろ!!
まだ甘いのが欲しいんかい!!

おそるおそるキャシーに聞いてみる。
「コーヒー飲まないの?」
キャシーは答える。
「コーヒーは好きだけど、夜飲むと寝れなくなるから」

  ・・・ですよねぇ。

って、 そういう問題じゃないだろっ!!

当然コーヒーは残りを全部裏主将が飲む羽目になり、胃がだいぶやられました・・(涙)



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