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高崎のラリー屋さん



うぉずが免許取得にヒィヒィ言っている時に、試験場で出会ったのがラリー屋さんのH氏

うぉずより一足先に免許を取得して、毎晩ラリーの練習走行に誘いに来てくれるのです。
もちろん助手席で...

H氏はチームの中でも下っ端で、ドラテクもさほど大したものでは無かったのですが、それでもダートの林道を道と全く関係ない方向へクルマを向けながら駆け抜けていくのです。

チームのトップになると、準国内クラスの競技でトップ3あたりになるドライバーで、次元の違うハシリでした。


その頃に、ラリー屋さんの走りのすごさを何度か実感したのです。

ある日(深夜)、窓から出した手の先が見えないくらい濃い霧が発生していたのですが、H氏は普段と変わらぬ速度で走るのです。
もちろん、前なんて真っ白で何も見えていないのに...

走っているのは
クローズドされた林道だから、対向車の心配は無いけれど...
手入れの悪いデコボコのダートで、谷側にガードレールも付いていないような道なんですよ!

さすがのうぉずも心配になって、H氏に少し速度を落とすように言ったのですが、大丈夫だと一言...
何度か、速度を落とすように言ったら「もう5m進んだら右のタイヤを轍に落とすから...」「あと10m進んだら左タイアに石が当たるから...」とコースに落ちている石の位置まで指摘して、それがドンピシャ!なんですよ
いくら毎晩走っているコースにしたって、凄すぎる記憶力!

もう黙って命を預けました。


昼間の練習走行で、いつもと違う初めてのコースを走った時に...
前走車の巻き上げる砂埃でコースが全く見えないのに、全開で前走車に付いていくのです。
路面は砂利道でグリップは最悪、ずっと氷の上を走っているような頼り無い感覚が助手席にも伝わってきます。

ドライバーのH氏曰く
「砂埃があるうちは、前にクルマが走っているというコトだから、砂埃を追い掛けていれば安心」と根拠が無いのに自信たっぷりに言うのです。


あるコーナを抜けた時に、助手席のうぉずにだけ見える角度で砂埃が切れて、先まで見通せたのですが...

ちょっと広くなった道の両脇に高さ数メートルの巨大な岩が並んでいて、クルマ1台すり抜けるのがやっとというくらいの隙間を前走車が抜けるのが一瞬見えたのです。

コーナーを抜けたら一直線で、その岩まで数十メートル...
もう、最高の命令口調で「とまれっ!」と叫びました。

さすがに、その声に驚いたのかフルブレーキをかけてくれました...
が、路面は砂利で、ブレーキをかけた瞬間から氷の上を滑っているような感じで一直線に...

クルマを左右に振って抵抗を増して、なんとか停止
砂埃が晴れて前が見えるようになると、ボンネットの正面1mほどの所に例の巨大な岩が...
二人で、命拾いしたことに感謝しました!
砂利の上でも、的確にクルマを止めれるテクにも...

エピソードは山ほどありますが、とりあえすこの辺で...

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