「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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CATのアメリカ東海岸留学
2006年グランドサークル(2)
モニュメントバレーから。
そしてグランドキャニオンへ移動。途中、チューバシティーというナバホ族の
居留地の中心地(なのかな?)の町を通るわけだけど、なんとそんな所にまで
チャイニーズレストランが・・・。といっても、今回の旅行中はチャイニーズ
フードに随分救われたから、あまり笑うこともできないけど(汗)。
ずるずるとアメリカに12年もいる割には実は未だに、そして恐らく未来永劫、
いわゆる「アメリカンフード」に胃腸がついていかない。
今回のような長期旅行だと、まじめにそのあたりが頭痛の種なんだけど、そんな
中、全米くまなく進出している全米最大のチェーン店(笑)、チャイニーズ
レストランはまさにオアシス。というわけで、チューバシティーでしっかり
チャイニーズフードを調達。
前回同様グランドキャニオン国立公園内に宿をとり、夕日
と朝日を拝むというのはすでにデフォルトか?
これはグランドキャニオンとウィリアムズかどこだかを結ぶ鉄道。
*
前回はグランドキャニオンを後にして、素直にラスベガスへ向かったわけだけど、
今回はちょっと寄り道。
子供のころから隕石口といえば
この写真
だった。
ちなみに、
衛星写真のサイト
もどうぞ。
バリンジャー隕石口。アリゾナにあるのは知ってたし、日本への帰りにたまたま
上空から見えたこともあったけど、勝手にものすごい僻地にあるのかと思ってたら、
実はインターステート40号線をちょっと外れた所にある。というわけでどんな
所だか行ってみる。
荒野の中にこんなかんじであるわけだが・・・
はっきり言って「がっかり系」観光地だった(笑)。
個人の所有地という話は行く前に友人から聞いてたけど、いかにも「たまたま
こんなものが敷地の中にあったから小銭稼いでみるか」系(ちなみにアメリカの
個人所有系の観光地にはそういうものが多い)の施設だった。
(まあ
オフィシャルサイト
からして明らかに香ばしいわけだが・・・。)
国立公園系のものと比べてもめちゃくちゃ「ゆるい」。
それでも子供の頃から写真などで親しみをもっていた場所が実際どんな所
なのか知りたい(自分もそんな動機でいろんな所に出かけていったりする
ことも多い)といったような「まあ、一生に一度くらいは」的動機か、
たまたま近くを通りかかった、といった理由でもない限りあえて行くような
所では・・・。
「形」も荒野のど真ん中というロケーションを除けば、富士山山頂のような
火山の火口とそっくりで、まあそれでも本当に隕石クレーターなので、
「目をつぶって星空に思いを馳せる」のにいくらか役に立つかもしれない
ということ以外、特にどうといったものでもなかった。
クレーター見物の後は、インターステート40号を西にとって返し、途中
からルート66、夜のフーバーダムを通って一路ラスベガスへ。
フーバーダムはテロの標的物ということで、前後に検問があったりして、
恒久的なテロ対策も兼ねて「上空」を通過する高架を建設中で、恐らくその
うち一般車両は写真の場所まで下りてこられなくなるんじゃないかな。
*
ラスベガスでは「後半戦」に備えてゆっくり休養。
ところが、今回ラスベガスで泊まった
ルクソール
は
最悪
だった。本館(ピラミッド)
は実はかなり「くたびれて」いて(そして実際にそのくたびれ度を身をもって体験
するハメになったのだが・・・)、さらに日本人にとってはがっかりなことにバス
タブがついていないことは事前に把握していたので、新館のほうを予約しておいたん
だけど、着いてみればなぜか「満室」でピラミッドルームの方へ回されてしまった。
予約のプリントアウトを見せても「とにかく部屋が空いてないから」の一点ばりで
お詫びは一言もなく、翌日には新館の部屋へ移れます、とのことだったんだけど
「○時には部屋が空きますからロビーに下りてきて下さい」の約束が全く守られず、
ロビーに下りて「部屋、移れる?」と聞くたびに「いや、まだクリーニング中で、
○ 時には終わるから・・・(そしてその「○時」がまるで守られない)」という
会話の繰り返し。
メガホテルなだけに膨大な予約をさばかねばならず、多少の行き違いくらいは仕方が
ないにしても、とにかくフロントの対応が非常に悪かった。
中にはJTBのカウンターもあり、日本からの人も利用してるんだろうけど、そんな
わけで、ここは
全くお勧めしない
。
らくさんのコメント:
ラスベガスも西海岸の国立公園たちも親の仕事のおかげで制覇している自分としてはかなり親近感のある
日記でした。ルクソールはすでに3年前からそんな感じでしたよ。出来立てのころのあの人ごみと、真新
しい壁が懐かしまれます。。。多分、誰よりも先にそのホテルでピンポンダッシュしたのは私ですm(_ _)m
いつかグランドテイトン国立公園にもいってみてください。catさんならきっと、"シェーン、カムバーック"
って叫んでくれるはずです。
CAT0857のレス:
お~おひさやなぁ。元気してるか? ってーか、今、日本なの?アメリカなの?
>ラスベガスも西海岸の国立公園たちも親の仕事のおかげで制覇している自分としては
お~、ええですなぁ。自分的にはあと行っときたいのはイエローストーンかな。
>ルクソールはすでに3年前からそんな感じでしたよ。
なんかねぇ・・・。「落ちぶれてる」ってかんじがまざまざと・・・。実は前回行った時からあのナナメに
上がっていくエレベーター(ちなみに泊まらないと使うことができない)にはちょっと興味があったんだけど、
実際乗ってみたら外が見えるわけでもないし、本当にどーしよーもなかったなぁ。場所的にもかなり不便だし
(頼みの綱のモノレールは通過扱いだったし)ま、2回目は絶対ないでしょう。
>多分、誰よりも先にそのホテルでピンポンダッシュしたのは私ですm(_ _)m
ぎゃはは。
>catさんならきっと、"シェーン、カムバーック"って叫んでくれるはずです。
やりましょう(爆)。
マユミさんのコメント:
ルクソールだめなんだぁ、、、、。ホテル指定なしのツアー申し込もうと思っててホテル一覧にそこ
はいってるからやめよっかな。サンクス!
CAT0857のレス:
サービスも悪かったけど、他のメガホテルとくらべてとにかく古い、ってかんじでしたね。
同じ金を払うんなら、自分も次は絶対に別のところにします。もしあえて泊まるんなら他のメガホテル
よりも4~5割くらい安ければ、といったところでしょうか。
*
前から気になっていたのはフォーラムショップス。
お台場の
ビーナスフォート
そっくりなわけだが・・・というよりお台場の
ビーナスフォート「が」そっくりなわけだが、これまたどうせビーナス
フォートがフォーラムショップスをパクったんだろうと思ってたら、
パクりではないにせよ、
似ているのにはワケがあった
。
しかしやはり色々な規制のせいなのか、スペースに限りがあるせいなのか、
フォーラムショップスと比べるとビーナスフォートはまったくイケてない。
なんとなく、かすかに
中野ブロードウェイ
的香り(爆)がするような気が
するのは自分だけだろうか。
ただ、さすがにビーナスフォートはアジア圏からの観光客のお目当てにはなって
いるらしく、HPをチェックしてたらけっこう免税店がある。これは次ぎに
帰った時には免税の恩恵に預かるしかあるまい。(ブログでもネタにしましたが、
海外在住者は日本人でも日本に帰った時に免税措置を受けることができます。)
kbtさんのコメント:
こんにちは。
思わず中野ブロードウェイに反応してしまいました。2枚目の写真は確かにおっしゃるとおり、中野ブロード
ウェイに似ていますね。懐かしいですねぇ、あそこはなかなか楽しめるお店が沢山ありましたよね。
CAT0857のレス:
中野ブロードウェイに反応してしまうとは・・・(爆)。
中野ブロードウェイは、まだまだ過去形じゃないみたいですよ。自分ももう数年・・・いや、10年くらい
行ってませんが・・・。
*
ラスベガスで休養の後グランドサークル後半戦に突入。
最初の訪問地はザイオン。
ここはラスベガスからのアクセスもいいし、もし日帰りツアーとかがあるなら
手軽でいいのかもしれないけど、景色を楽しむというよりは、どちらかというと
長期滞在型のリゾートといったかんじだった。
他の方の旅行記を見ても「グランドサークルをぐるっと周ってザイオンに来ると、
すでに目が慣れてしまっていてたいして感動しない」などと書いてあったけど、
まさにそんなかんじ。
さらにここの「ウリ」は水(滝など)で、どちらかというと、見頃は雪解け水の
多い春先なんだそうだ。
トンネルを抜けて東のゲート方面に走ればそこそこ面白い奇岩地帯があったりも
するけど、実はこれもこのあたりを走り回っていれば、似たような光景は目に
することができる。
もし、日本からラスベガスなどに遊びに来て、グランドキャニオンやモニュ
メントバレー以外、もう一カ所どこかをピンポイントでまわりたいというので
あれば、ザイオンはスキップして、この後登場するブライスキャニオンまで
足を延ばした方がいいかも。
(個人的には今回は行かなかったけど、ラスベガスをはさんで反対側にある
デスバレーもお勧めです。)
heveyweather@ybb.ne.jpさんのコメント:
水害でザイオンへ行く道路が不通に鳴ったという話を聞いたことがありますが、復旧したのでしょうか?
CAT0857のレス:
とりあえず、そんな話は全く聞かなかったので、かなり前に復旧したのではないでしょうか?
走ったかんじでも、特になんかあったかんじの所はありませんでした
sanfrancisco_catさんのコメント:
あ、ブライスキャニオンだったのかな、イエローじゃなくて・・・(汗)?
CAT0857のレス:
>あ、ブライスキャニオンだったのかな、イエローじゃなくて・・・(汗)?
写真見て思い出せませんかぁ~?
*
さて、これはザイオンからブライスキャニオンに向かう途中で泊まった宿。
今回の旅行中泊まった宿はたいていこんなかんじでどこも一泊60ドル前後。
というわけで、日本でもグランドキャニオンやモニュメントバレーに次いで
露出が多いと思われるブライスキャニオン。
確かに奇岩地帯ではあるけれど、既に書いたけど、グランドサークルをここまで
まわって来た後だともう目が慣れてしまっている。
それを差し引いても今回わかったのは、やはりグランドサークルのハイライトは
グランドキャニオンとモニュメントバレー周辺ということ。ダントツに人気が
あるのもうなずける。ザイオンやブライスキャニオンはそのあたりを「こなした」
後に、ぶらりと足を向ける場所のような気がする。
ちなみにこれも既に書いたけど、今回の旅行(8月)はグランドサークルの
雨期にあたっていて、こんな光景(雨の境目)を良く目にした。
とりあえずハイキングがてら谷底まで下りてみる。
(どんどん下りてる途中)
「岩肌」はこんなかんじで、いかにもどんどん溶けてきてるってかんじ。
上でもちょろちょろしていたけど、下におりるとさらに沢山シマリス
(chipmunk)がいた。
縞のパターンはバラエティーに富んでいて、はたして「個性」なのか、
実はちょっとづつ違う種類なのかはわからない。ちなみにほとんど縞が
ないやつもいた。
sanfrancisco_catさんのコメント:
写真の感じからするとブライスキャニオンだったと思うんです。でも、写真よりもずっとずっと黄色
でした・・・。ハイキングで下に降りられたんですが、私が疲れていたので、ヘリコプターで辺りを
一周しただけです。初めてのヘリコプターだったので面白かったですが、季節が悪かったので、「豪快な
滝」はちょろちょろと水道の水のようでした。ここはあたり一面黄色(黄土色)だったんですか?
CAT0857のレス:
う~ん、ブライスキャニオンは「滝」はウリじゃないですよ。滝がウリなのはザイオンのほうかと・・・。
さらに言えば滝がウリといえばヨセミテなんだけど、さすがにヨセミテじゃないだろうしなぁ・・・。
でもザイオンだとすると「黄色」というのがナゾですね・・・。どちらかというとザイオンは岩っぽい
かんじなんで・・・。ブライスキャニオンは確かに黄色い部分はあるけど、どちらかというと赤っぽい
かんじで・・・。もしかしたら全く違うところに行ったのかもしれないですね。
*
ブライスキャニオンから12号線~24号線と、キャピトルリーフ国立公園
方面へ走る。その前半はこんなかんじ。
写真を見て思いだしたけど、ザイオンほどの「さし迫り感」はないものの、
このあたりの景色はザイオンの東部に近い。ザイオンの時にも書いたけど、
ザイオンのメインはある意味単なる峡谷、多少面白い東部もこのあたりと
似た風景なので、このあたりをルートに入れているならザイオンは割愛
してもいいかも。
ちなみにこのあたりの町はそれなりに周囲から孤立していて「世捨て系」
っぽいかんじはあるんだけど、今回の旅行を通してさらにアメリカの
イメージが変わった部分がある。
このあたりの町ですら、2~3時間もかければそこそこの町に出られる。
そう、自分は未だ「走れども走れども(少なくとも半日以上)次の町や車が
見えない」という、日本で勝手に想像していたアメリカに出会ったことがない。
もしかしたらアメリカ本土にはもうそんな所はないのかもしれない。あとは
アラスカかなぁ・・・。
無論「未舗装路」に入っていけばその限りではないかもしれないけど、それは
あくまでも時間的距離の話であって、物理的距離的圧倒感はやはりないような
気がする←わがまま(爆)?
sanfrancisco_catさんのコメント:
>走れども走れども(少なくとも半日以上)次の町や車が見えない
デスバレーはどうでしたか?あと、デスバレー近くにある温泉街は?私はそこを走っているとき、
うわさの「走っても走っても風景が変わらないアメリカ(少しずつ山の角度がかわるだけ)」と一緒に
「全く対向車にあわないアメリカ」を体験して、「万が一(ガス欠したら、事故に遭ったら・・・)
を考えてしまい、少し怖かったです(苦笑)。
グランドキャニオン周辺の方が人(街)があったような気がしましたが、思い込みかな?
CAT0857のレス:
デスバレーあたりもどちらの方向に走ったにしても2~3時間くらい走ればかろうじて「人間の香り」
がする場所にたどり着けますよね。
ただ、夜にデスバレー周辺を走り回っていた時に、「全く対向車にあわないアメリカ」は体験しました。
万が一車が止まったら、干涸らびて死ぬんだな、と考えるとちょっと怖かったですね。
でも、ウサギが出るんですよね、夜のデスバレー。それを捕まえて喰うしか・・・(爆)。
>グランドキャニオン周辺の方が人(街)があったような気がしましたが、
グランドキャニオン周辺は全く開けてますね。土産物屋とかも豊富にあるしネイティブアメリカンは
そこら中に店開けてるし、規模の大きい清里みたいなかんじでしょうか(爆)。
*
後半はキャピトルリーフ国立公園内を通過する。
ここまでグランドサークルを周ってくると、さすがに食傷ぎみになる風景
だけど、後半の「巨大鬼の洗濯板」は見応えあるかも。物の本によると、
キャピトルリーフの神髄は未舗装路を奥へ入っていったところにあるらしい
けど、とてもじゃないけどチャレンジする気にはなれない。
ちなみにキャピトルリーフ内にある、このネイティブアメリカンの落書きも
けっこういろんな場面に出てくるよね。
*
グランドサークルの旅の実質的な最終日、キャニオンランド国立公園の北部と
アーチーズをまわる。実は、キャニオンランドの南部にはこの旅の序盤に寄って
いるので今回はその「対岸」。
ミニグランドキャニオンっぽいけどそれもその筈、キャニオンランドの底を
流れるコロラド川を下流へ辿っていけば、そこはグランドキャニオン。ここに
来てみたきっかけは、「視界の開け方的に、グランドキャニオンより見応えが
ある」という感想を見かけたからなんだけど、う~ん、微妙。人によるって
かんじかなぁ。時間に余裕があればもちろん寄る価値はあると思うけど、アー
チーズ方面(モアブ)からのアプローチはけっこう長く、駆け足的に周って
いる人や、アーチーズに重点を置きたい人はスキップしてもいいかも。
ただ、ここで1つ見たかった(というか、行ってからここにあることを知った)
のはこれまたネイティブアメリカンアートの
グレートギャラリー
。実はグレート
ギャラリーはキャニオンランド「本体」から北に外れたところにあって、それも
車が入れる所から片道3時間歩くようなところにある(のでそれだけで一日
つぶれる)そうで、今回はスキップしたけど、次回は是非とも行ってみたい。
sanfrancisco_catさんのコメント:
どうやら私たちは南側(対岸)から入って行ったようですね。この「地面が割れている」スケールに感動して、
グランドキャニオン自体あまり感動しなかったんですよ。大きすぎてスケールがピンと来なかったことと、
TV等で見すぎていて目が慣れてしまっていたから、です。残念ですが。。。
CAT0857さんのレス:
いやいや、自分も同じですよ。グランドキャニオンで感動できないのはスケールが大きすぎて距離感が
つかめないため、なんて言われることもあるんですが、自分の場合、事前の情報で食傷ぎみになって
しまっていて、実際に見ると、あ、こんなもん?って思ってしまっているような気がして
なりません。
あと、最近のめっちゃリアルなCGなどを使った映画なんかもよくないんですかね。映画とかに出てくる
断崖絶壁とかのほうがよっぽどド迫力に見えてしまう。
*
さて、アーチーズ。
言わずと知れたランドスケープアーチ。駐車場から砂漠の中を徒歩30分。
途中、トカゲがけっこう出る。
アーチーズのハイライト、デリケートアーチ。ちなみにこの姿はトレイルを
上まで登らないと見られない。
車でアクセスできる展望台からはこんなかんじ。稜線に沿って写真待ちをしている
人たちの行列が見える。自分たちは(人気がない)炎天下を登っていったので、
人は少なかったけどオレンジの映える夕方はやはり結構な混みようらしい。
バランスロック。ちなみに実際に見てみてわかったけど、このアーチーズの
バランスロック、けっこう「ズル」している。写真でよく見るこの角度だと
それなりに「バランス」してるけど別角度から見ると、実はそこそこしっかり
していてギリギリ感はあまりない。いつだか世界不思議発見に出てきていた、
東南アジアのどっかにある仏教の聖地になっている金箔がびっしり貼り付け
られたバランスロックのほうがはるかにギリギリのような気がする。今度
ウェブ上で写真を探してみようっと。
さてアーチーズでは二人ほど、日本からたずねてきた家族を案内している
日本人留学生とすれ違った。
二人ともソルトレークシティーに留学してるんだそうだ。モルモン関係の
ネタはおいておくとして、ちょっと思ったことを書き留めておこうと思う。
家族との会話を聞いていると、盛んに「アメリカでは」「アメリカでは」
という「『アメリカでは』的」話が多かった。(二人とも留学1~2年目との
ことなので、ちょうど一番楽しい時期なのかもしれない。)ちなみに自分の
場合「自分の住んでいる辺りでは」と言う。理由はご想像の通り、アメリカは
その面積もさることながら、日本から考えれば想像がつかない程の多様性を
もっている国だと思っているからだ。(反面、どこに行ってもウォルマートと
マクドナルドという画一的な面もあるんだけど。)だから「アメリカでは」
という一般化が非常に難しいことが多い。
気になったのは、例えば「東海岸からグランドジャンクションに着いて、そこ
からグランドサークルを周っている」と言ったらグランドジャンクションを
知らなかったので、ソルトレークシティーからデンバーまでの中間地点と
説明すると、デンバーを知らないと言う。コロラド州の州都だよ、というと
「コロラド州ってどこですか?」と聞き返された。聞けばソルトレーク
シティーからあまり出たことがないとのこと。別にアメリカに住んでいるから
には旅行しろとは言わないけど、その状態で「アメリカでは」という話を
するのはちょっと無理があるのではないかい?とは思ってしまった。
自分の場合、住めば住むほど色々な所に行けば行くほど「アメリカでは」と
話をはじめることに無理があることを実感しているので、「自分の住んでいる
あたりでは」と言うわけなんだけど、ま、そこまでこだわることはないの
では?と言われちゃうかもだけどね。
でも、日本のニュース番組などで(自分から見れば)偏った駐在経験しかない
解説者が「アメリカでは」という切り出しで偏った意見を述べているのを見たり、
未だに「アメリカで大人気」といううたい文句がまかり通ってしまっているのを
見るにつけ、そのあたりがアメリカ版「日本ではいまだに腰に刀を差している
的誤解」が生まれる背景なのかな、と思ってみたり。
*
さてアーチーズを出て、128号線を経由して一路出発地点グランドジャンク
ションを目指す。
128号線はグランドキャニオンの谷底を走っているようなルートで両側に
迫るメサの壁がなかなかの迫力。遠回りする余裕がある人にはお勧め。
これはグランドジャンクションのランドマークのメサ。
ソルトレークシティーからもデンバーからも4~5時間の距離にあって、陸の
孤島的なグランドジャンクション。日本人にはまったく縁がないかと思いきや、
インターネット上をウロウロしてみれば、ちょこちょこ留学生もいるようだ。
ダウンタウンには、ちゃんと(怪しい)日本食レストランもあったし。
グランドジャンクションには美味しいキャンディー屋さんがあると聞いていた
ので寄ってみた。いや、びっくりするくらい「アメリカっぽくない」手作り
タフィー(その他チョコレートの細工物など)で美味しかったですよ。
HP
からメールオーダーもできるから、アメリカにいる人には是非ともお勧め。
特にタフィー味のポップコーンがお勧めです。
というわけで、長きにわたるグランドサークルの旅も、グランドジャンクション
の空港で終わり。ニッサンMURANOもお疲れさまでした。総走行距離は
3000マイル弱だったかな。キロになおせば4800キロ。
さてさてまたここに戻ってくることはあるんだろうか・・・。
(
アルバム
に3年前に訪れた時の写真もアップしてあります。)
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