肉球スタンプ

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全て | ネコ日記 | 日常
2005.02.08
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カテゴリ: ネコ日記
自称「ネコ」のダンナ。
さすがに好きというだけあって、過去にもネコを数匹飼っていた。
その中でも、一番思い出に残っているネコがいるという。


名前は「たろう」。女の子。

20年近く前、仕事の帰り道に、
木の上で「ピー、ピー」と鳴く、サルのような小さな生き物。
登ったのはいいけど、おりれなくなったらしい。
ダンナは、すかさず木に登り、そのサルのような生き物を捕まえた。
よく見ると、キジトラの子猫。


たろうと名前が付けられた子猫は、とても愛想がよく、やさしい性格だった。

たろうは、外で放し飼いにしていた。
その当時、ダンナが住んでいたアパートは、坂の上にあり、
駐車場は、坂の下に借りていた。
仕事から帰り、駐車場に車をとめて、ふと坂の上を見ると、
ネコのシルエットが浮かんでいた。
「たろう」と呼ぶと、「にゃー」と鳴きながら、駆け寄ってきた。
ダンナの足元に来ると、一緒にアパートまで歩いて帰った。

たろうが時々帰ってこない日が続いた。
どうしたんだろう?と心配していたら、
ある日、お腹がポンポンになって帰ってきた。


生まれた子供を、たろうは、1匹ずつ、咥えて、ダンナの前に並べた。
「よろしくおねがいします」と言っていたように見えた。

全部は面倒見れないので、その中で一番かわいいのをのこし、
後は近所の人にもらってもらった。
残された子は、麦のような色をしていたので、むぎたろう、と名前がついた。


おしっこが出るように、水でぬらした指で、子猫のお尻を拭いてやった。
むぎたろうも大きくなり、たろうと外で飼っていたが、
ある日、たろうしか戻ってこなくなった。

たろうは、勘のいいネコだった。
10年前、明け方に、突然たろうがぐるぐるまわりだし、
うるさいなーと思って起き上がった。
なんやねん!といいかけたとたん、グラグラァッ、と激しく揺れた。
阪神大震災の日であった。

別の日。
ダンナの母が、泊まりに来ていた。
また、明け方に突然たろうが大騒ぎをはじめた。
なんやねん!と起き上がったら、寝ていたはずの母が、
妙なうめき声をあげ、苦しんでいた。
慌てて病院へはこび、母は一命をとりとめた。

10年近く、ダンナとたろうは一緒に過ごしたが、
ある日、突然行方をくらまし、そのまま帰ってこなくなった。
ネコの国へ旅立ったんだろう、と思った。
でも、その最後を見届けてないダンナは、
10年経つ今でも、たろうはどこかで元気に暮らしていると思うことがある。


わたしは、たろうには会ったことがないが、
たった1枚だけある、たろうの写真はみた。
とてもかわいい、きれいなきれいなネコちゃん。
ダンナは、たろうがいなくなって、もう2度とネコは飼わない、と誓ったらしいが、
それでもジョージと出会い、ちーぱんと出会い、ともに暮らしている。
やっぱり猫のいない生活は考えられないそうである。





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最終更新日  2005.02.08 22:22:11


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