season dream

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★夢から醒めた夢



夢から醒めた夢


   ・・・・・・・  ○
シリアス
★★☆☆☆
LOVE
★★★★★
笑い
★★★★☆
★★★★★
ハッピー
★★★★☆
ファミリー
★★★★★
只今京都劇場で上演中!9/16からは名古屋公演決定!愛と夢の世界を再び!
あらすじ
不思議なことに憧れる好奇心旺盛な少女ピコは夢の配達人というおじさんに導かれ、
夜の遊園地で寂しげな瞳をした少女マコに出会う。

実はマコは交通事故で命を落とした幽霊で、ひとり残された母が心配で
霊の世界にいけずさまよっていたのだ。
「母を励ますために一日だけ入れ替わってほしい」というマコの願いを受け入れたピコ
はマコと入れ替わり、白いパスポートを預かり死者があつまるという霊界空港へ行く。

霊たちが光となるため旅立つ霊界空港では新任の役人デビルとエンジェル、
白いパスポートを持つ、妻を待ち続けている老人、戦争で亡くなった子供達、
グレーのパスポートで罪を洗い流されることを待つ、メソ、暴走族、ヤクザ、部長
という様々な霊たちと出会うが、とある事件からピコのパスポートが黒色に変わってしまう。

黒色のパスポートを持つ者は地獄行きになってしまう!
大ピンチのピコだったが皆に助けられ、そして愛と生きることの素晴らしさを教えられる。
しかし約束の時間がせまり、別れを惜しみながらマコと入れ替わるため霊界空港を後にする。

そしてピコはメソに送られマコと約束の場所に戻ったが
そこにはマコと、娘との別れを惜しむ母がいた------。


みどころ
赤川次郎の小説が原作のミュージカルです。
四季のファミリーミュージカルの中でも一番人気の演目ではないかと思います。
なんといってもこの演目は劇団四季のオリジナルミュージカルということで
観客サービスが盛りだくさんです。

劇場にたどり着くとまず足長ピエロがお出迎え。
チェロとフルート奏者が演奏するなかパフォーマーがパントマイムなどを見せてくれます。
ちょっとこわ~い魔法使いのおじいさんもウロウロしているのでつかまらないように注意!
ロビーに入ると綺麗なドレスをきた等身大のお人形が飾られています。
じっと見ているとびっくりする出来事が。
チケットを渡してさらに中に入るとピーッという笛と太鼓の音が鳴り響き、鼓笛隊が登場。
1階ではお爺さんが手巻きオルゴールを回してオルゴールを聴かせてくれたり
可愛らしい3人の小人はハンドベルで劇中の曲を演奏して聴かせてくれます。
近くにいると一緒に演奏にさそわれるかも。
2階ではセクシー衣裳のお姉さんが輪投げのコーナーを開催中。
そして鉄筋の音が聞こえてくると妖精と兵隊さんが登場。
小さな舞台で兵隊さんの軽快なタップダンスを見る事ができます。
近くで見ているとダンスに誘われて一緒に踊ることになるかもしれません。
客席に入ると舞台上では白黒の衣裳を着たピエロがフラフープを使って
マジックをみせてくれます。

実はほとんど劇中の役者さんがパフォーマンスをしてくれるため、
役者さんを間近で見れる貴重な演出になっています。
客席以外は写真も撮れるのでお目当ての役者さんがいる方はチャンス☆

開演間近になるとベルの音とともに「ショウターイム!」という声が劇場内に響きます。
そして舞台の幕が上がるのです。

<第一幕>
夜の遊園地のシーンがなんといっても素敵です☆
スピード感があって大勢のキャストが舞台いっぱい使って歌って踊って本当に楽しそうで、
一緒に踊りだしたくなるようなワクワクする出来上がりになっています。

マコが事故に遭う場面も迫力ある作りになっていて、
その瞬間を本当に見てしまったようにびっくりします。
マコの体にすがりながら泣く母の哀しみの歌に涙が止まりません。

そしてピコとマコが入れ替わるシーンはホントに神秘的です。
舞台上を真っ白なスモークが包み込み、まるで雲の上にいるかのよう。
その中を二人だけで「二人の世界」を歌いあげるシーンは必見!!

霊界空港のシーンでは荘厳な曲からはじまったかと思うと
軽快な曲に切り替わり職員達のテンポのよいダンスを観ることができます。
個人的に年齢的に辛そうだなあという野中ヤクザと広瀬部長の
頑張って踊っている姿が微笑ましくて好きです(笑)

先に亡くなった為12年間お婆さんを待ち続けていたお爺さんとお婆さんとの
再会シーンは毎回じんわりと心が温かくなります。

子供たちのナンバーではいつの時代もなくならない戦争の犠牲に
心が痛みます。本当に”みんなが幸せになれたらいいな”と思います。


<第二幕>

部長・ヤクザ・暴走族の3人の身の上話がそれぞれのイメージぴったりの
歌とダンスになっていて、コミカルでとても面白いです。
特に暴走族のナンバーはスピード感があって、カッコいい。
思わず一緒に踊りだすピコが可愛いです。
ピコの身の上のナンバーはピコらしくてとても可愛くてお気に入り。

「あなたのために」というナンバーではピコとみんなの優しさに心が温かくなります。
お互いを思いやる気持ちが溢れていて、すべての人が自己中心的と思っている
デビルもこの歌で改心するのです。

ピコを助けようと提案するデビルにエンジェルは
「そんなの無理に決まっているじゃないですか」と笑顔で言い切りますが(笑)
デビルは前例に無理やり当てはめてパスポートを再発行することにします。
しかし、ピコがマコの「名前」しか知らないものだから
てんやわんやの大騒動( ̄∇ ̄;)
毎年このシーンは歌のセリフが異なります。
それも少し楽しみだったり(笑)

空港でのお別れのシーンは温かくて涙を誘います。
ほんのちょっとの間のことなのにまるでずっと一緒にいたかのような哀しい別れ。
観客の私たちもひとりひとり握手してまわるピコと同じ気持ちになります。
ヤクザがこらえきれないというようにくうっ!と泣くところを見ると
ぐっと心にきます。
また「愛をありがとう」という歌がとってもいいんですよ(T▽T)
このシーンでも涙が・・・(苦笑)
ピコとメソがマコのもとに向かうシーンで暗転になるのですが、
毎回あわてて涙をぬぐいます(笑)

マコと母の別れのシーンも涙なくして語れません。
きっとどのお母さんも同じことをするのでしょうね。。

そして最後のシーンがまた感動です。
ピコが舞台にひとり立ち、ひとりひとり皆に呼びかけるのですが
スポットライトが舞台のいたるところにあたってまるでそこに皆がいるような
そんな幻がみえてくるかのようです。
そして最後にピコが皆に届けとばかりに「二人の世界」を歌い上げて幕が下りるのです。

はじめてみた時はちょっと最後は駆け足気味な印象を受けましたが、それはそれ。
これでいいんじゃないかなと今は思っております。

子供から大人まで楽しめるミュージカルで本当におすすめです。
ミュージカルがはじめてという人も抵抗なく観ることができると思います。

ぜひ劇場に足を運んでください。
きっと、愛があふれて、あなたを包み込んでくれますよ(*^-^*)



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