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私はその昔、住宅メーカーの研究員だった(これでも建築学科を出ている)。今は全く違う仕事をしているが、勉強したことというのは無駄にはならないんだな、と常々思う。生徒さんのお家が家を建てる、ということで、わかる範囲でご相談にのっているのだが、今日のご相談は「家を建てているときに、いつ(現場を)確認しにいったらいいのか。」であった。私は専門が生産系といわれる『内外装』に関するところだったので、これは構造を専門にしている彼(昔の職場の上司です)に聞くのが一番!と、会社から帰ってきたところで質問すると・・・・基礎の打設前(配筋後)・ユニット設置の日・断熱材入れる日の3つであった。基礎は、家が建ってしまうと外からは全く確認が出来ないところなので、悪く言えば手を抜いていてもバレないから、確認が必要。ユニットを入れる日は、ユニットを基礎にくっつけるときに合わない場合があって(もちろん合うときもある)、そのときにどうするのかを確認しておくため。断熱材は、これがきちんと施工されていないと住環境にかなり影響するので、それを確認するため。ということらしい。しかし、こういう日って平日だよね?!生徒さんのお家の方は、見にいけるのだろうか?とりあえず、お伝えしておかなくては。
2010/04/14
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以前、私の実家が家を建てるとき、両親は地元の工務店に頼むことにした。「大手より、小さいところの方が小回りがきくだろうし」といったのが背景にあったようである。当時、私は『住宅メーカー』に勤めていたので、依頼する前に両親とともにその工務店が建てている建設現場を実際に見せてもらった。木造なので、大工の腕がかなり影響する。非常にきちんと仕事をしている大工さんであったので、これなら大丈夫かなと思い、両親はその工務店に依頼することにした。しばらくして、両親から「図面が出来た」と連絡をもらった。当時、私は親元を離れて一人暮らしをしていたので、構造計算書と一緒に図面を送ってもらった。会社の休み時間に、みんなに実家が家を建てるんですよ~!とその図面を見せていたら、構造部門の先輩が(研究所だったので部門によって仕事が分かれている)、「構造計算があっているか見てあげるよ!」と言ってくださったので、お言葉に甘えることにした。すると、次の日に「○○(私の名前)! これ、構造計算が違ってるぞ!」えっつ!ウソでしょ!よく見ると、外壁の仕様が両親が希望していたものと全く違うもので計算されていて、誰の家ですか?これは?という状態であった(ちなみに外観の形も違う家だった)。渡された図面は、外壁は両親が希望していたものにはなっていたが、柱や梁などは、構造計算にもとづいたもので作られていて、先輩は「この図面でこの外壁だったら、地震のときに危ない。特に1階の梁がこれだともたないよ!」あわてて両親に電話をかけて、工事を一時ストップするよう連絡した。驚く両親! 即座に工務店に話しを聞いたところによると「構造計算は、構造計算専門の事務所にお願いして出している」「(構造的に)弱いと思う箇所は、大工がその場で筋交いを入れるなどをするので、地震に弱いということはないようにしている」とのことだった。それじゃ、要するに現場合わせじゃないか!そんな一種の『勘』に頼ってていいのか!?結局、不憫に思ってくれた先輩が、図面一式(構造図面も)書き直してくれて、「これで建てないなら契約破棄する!」と両親がその工務店に言い、こちらで引きなおした図面で建てることになった(ここまでいくのにものすごいエネルギーが必要だった)。大工さんは、昔っからの職人気質のような人たちで、「そんな計算した図面なんかより、自分達の経験の方が信頼がおける」と思っていたようだったのだが(だから『構造図面』が違っていても問題ない、としていたんだろう)、実際にこちらで引いた図面をもとに施工したら「今まで建てた家の中で一番強い。」「2階にグランドピアノ置いても、大丈夫!」「計算して出した図面なんて今まで信用していなかったけれど、ちゃんとしてるんだなぁ。」と言っていた。『構造計算偽造』のニュースを見るたびに、当時、周りも巻き込んで本当に大変だった家づくりのことを思い出す。もし、家を建てられる方がいらっしゃったら、現場確認も大切ですが、『図面』チェックもきちんとされた方がいいです(そういった図面を確認できる人に一度見てもらうといいです)。(参考):木造軸組の方「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」
2005/12/01
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実家にお正月の挨拶に行く。部屋に入ってのんびりしていると、母が彼に「ちょっと見て欲しいところがあるんだけど」と言った。「何?」と私が答える。「1階の和室の壁の壁紙が変なのよ。どこかおかしいんじゃないかと思って。」気になっているという部屋の壁紙をチェックすると、確かによれているような感じになっていて変だ。中をざっとチェックした後に、外に出て行く彼。あれ~?ちょっと、ちょっと、どこ行くの?しばらくして戻ってくると「図面みないとはっきり分からないのですが、多分、東面の壁の量に比べて、西面が少ないので、多少、偏心しているんじゃないかと思います。」「じゃぁ、どうすればいいの?」「家が地震でつぶれる、ということはまずないと思うのですが、どうしても気になるようでしたら、駐車場のところの西面の開口部を鋼材でクロスでふさぐといいかもしれません(実家はビルトインガレージのような感じに駐車場がつくってある)。」施工不良かも、と思っていた母は、彼の説明に納得したようだった。その後も色々と家のことについて聞かれる彼。せっかくのお正月に仕事させちゃってゴメンネ。でもありがとう。
2005/01/02
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今日はお知り合いの方の家の「最終チェック」に、一緒に立ち会って欲しいと頼まれて、朝早くから車にのって出かける。外壁の施工方法に問題があって、やり直したと聞いていたので、その箇所を見せてもらう(外壁は色モルタル)。やり直しただけあって綺麗であるが、出隅、入隅の仕上げが気になる。ちょっとこれはないでしょう!と私なんかは思ってしまうのだが、「感性」の問題でもあるし、だから雨漏りが発生するとかではないので、他の箇所をチェックする。基礎周りをチェックしていたら、施工不良(うっかり忘れ?)を発見してしまった。基礎には、工事中の水を抜くための「水抜き穴」がついているのだが、なんとこれを塞いでいなかった!東西南北の4面あるうち、1面だけ塞いであり、他の3面は塞いでいない。■塞いでいない水抜き穴■ホントはこのように塞ぐ 水抜き穴を塞いでおかないと、そこから虫やねずみが入りこんだり、雨がふったときに、基礎内に水が入りこむ要因となるため、この穴はきちんと塞がないといけない。さっそく施主さんにお伝えする。更に外壁をチェックしていると、どうやら「通気層工法」ではなさそうな施工をしている。2×4は、もともと北米の施工方法であるため、日本のように湿気が少ないから、「通気層工法」ではないのだが、高温多湿の日本において、「通気層工法」は「結露」の面から必要であると思う。私が会社にいたときは、この胴縁が何ミリ厚だと最適なのか、実験までして決めていたのになぁ。■通気層工法をしてある外壁の断面図 もし、外壁が「通気層工法」をしているなら、サッシとモルタルの壁面との間に「隙間」がないとおかしい。今チェックしている外壁は、モルタルが完全にサッシの上まで塗ってあるので、これは「通気層工法」ではない。施主さんにお話すると、施主さんは業者の人に「通気層工法ではないんですか!」と聞く。すると業者の人は「通気層工法って何でしょうか?」と聞き返してきた。えっつ!「通気層工法」知らないんだ!業者で知らない人がいることにショックを受ける私(ちなみにこのとき立ち会ったのは営業マンではない)。通気層以外にも、外壁に関しては、開口部周りにシーリングを打ってなさそうなので、雨漏りとか大丈夫なのかも気になる。業者の人に、外壁の施工図面とかありますか?と聞いたら、どうやら外壁はすべて業者さんまかせでそういったものは一切なさそうな返事をする。う~ん、マズイなぁ。保障の面を強化してもらった方がいい、と施主さんにアドバイスする。外壁をチェックし終えたところで、内装のチェックを行う。クロスや建具、設備は良いものを使っている。「おぉ、カラリ床だ!」と彼とお風呂をみて感激する。高いんだよね、カラリ床。クロスは、1、2階は綺麗に貼れているのだが、3階は下手だな、と感じる。施主さんのチェックはもうそのあたりのことは入っていたようで、「やり直し」のシールが貼られてあった。全体的に中はとてもよいのであるが、外がどうなの、といった印象を受ける。彼は、「きっと外壁の施工方法を知らないんだよ。」というが、中の様子から想像する会社の姿勢から考えると、確かに「知らないからやっていない」んだろうな、と思える。「知らない人」に、「ちゃんとやってないじゃないか!」というのはなかなか難しい。色々と気になることを伝え、再度、業者さんと施主さんは今後のことを打ち合わせすることになった。彼に通気層工法をやっていない会社があるとは驚きだよ~。というと、「2×4はやっていないところが多いかもね。」と答える。「でも、最悪、あの使用している色モルタルの透湿抵抗が分かれば、もしやっていなくても大丈夫かもしれない。外壁が吹き付けだと厳しいけどね。」なるほど。湿気が外に逃げればいいからねぇ。だけどあの製品はそんな高機能はついていなかったような気がする。あまり施主さんを不安がらせても仕方がないので、とりあえず、保障の面をきちんと強化してもらうことをアドバイスして、今日の最終チェック同行は終了とする。だけど、なぜ、現場監督が立ち会わないのか。日曜日だから立ち会わないらしいのであるが、どうなんでしょうね。会社にいたことが役にたったなぁ、と思った一日だった。人生で無駄なことはないんだね。
2004/09/05
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家を新築中のお知り合いの方から、すごい勢いで電話がかかってきた。「外壁がむらになっているんだけど、大丈夫なの?!」その方のお家の外壁は、モルタルだったので、会社勤めをしていた頃を思い出し、アドバイスする。モルタルは、現場仕事なので、多少むらがあっても大丈夫ですよ。と、いうか、大丈夫かどうかは、一番上の仕上げの状況より、下塗りがきちんとされているかどうかの方が影響しますよ。下塗りの写真あります?「外壁までくればもう外からみて分かるだろうと思って、下塗りは写真をとっていないんですよ。」そうですか。下塗りや胴縁が何ミリ厚かとか気になりますね。法律で一応基準が決まっているのだが、会社にいたころ、実際何ミリが良いのか実験したなぁ、とふと思い出す。とりあえず下塗りはおいといて、「むら」の様子をよく聞くことにした。「うろこのような仕上げ方になっているんだけど、厚みが全然違うんですよ。」あぁ、今はやりの仕上げ方なんだな。と思いつつ、さらに様子を聞く。「なんだか、東西南北で全然仕上げ方が違っていて・・・」よくよく話を聞くと、各方位面で別々の職人が担当したため、統一感がないようだった。それでも、施主としては気になるところだと思うので、ちなみにどこのメーカーの商品か聞いてみる。「○○のだと聞きました。」○○! あっつ、それは実験したことがある商品だ。当時と今とでは多少違うかもしれないが、そのメーカー品のだったら、大丈夫だったハズ。昔の記憶をひっぱりだし、色々とお話をする。興奮気味だった施主も、だいぶ落ち着かれたようだった。「とりあえず、仕上げ方が違うのは納得ができないので、会社の方に言います。」美観的なことはやはり気になる点ではある。もし外壁をはがしてやり直し(費用の点からめったにこういうことはしないが)することになったら、今度は躯体に影響がありすぎるから、対応策としては上塗りなんだろうな、と思いつつ、電話を切る。こういうことって、もう少し現場監督が注意していれば防げることなんだけどなぁ。
2004/08/08
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今日は前から家を建てる件について、相談にのっている方の中間検査の日だった。中間検査に立ち会って欲しいとのことで、現地へ行く。業者さんが来る前に、先に現場のチェックをしていく。気になる点として、屋根まで貼ってある状態にもかかわらず、基礎に水溜りが出来ている。これは指摘しなくては。予定時間より早く、業者さんが見えた。私たちが先にいるのに、業者さんも驚く。「それでは、確認の方をお願いします。」ん?確認? 確認という言葉に違和感を感じつつ、図面を持った業者さんの後についていく。「ここに照明がつきます。高さはこのくらいでよろしいですか?」「はい。」施主が答える。「あと、ここにその照明のスイッチがつきます。位置はこちらでよろしいですか?」「はい。」・・・このような会話が続いていく。あれ? これじゃぁ、「現場打ち合わせ」であって「中間検査」じゃないじゃん。私が会社に勤めていたときも、こんな感じだったっけ? と昔の記憶を探る。施主が、「あの、基礎のところに水が溜まっているんですけど、これって大丈夫なんですか?」と、口火を切った。「水はそのうち乾きますから、大丈夫だと思いますよ。」水溜りの様子を見ないで、業者が答える。「そんなすぐ乾くような水たまりじゃないですよ。ちょっと見てください。」床下収納のところから、業者は基礎をライトで照らす。「ちょっとよく見えないですが、(水がたまっていても)今まで問題があったことはないので、大丈夫だと・・・」「見えないなら、もぐればいいじゃないですか!」施主自ら床下にもぐる。施主がもぐれば業者ももぐらざるを得ない。後に続く。「ほら、こんなに水が溜まっているんですよ! 大丈夫なんですか?」床下から声が聞こえる。しばらくして床下から出てきた業者が、「ちょっとかなり水が溜まっていますが、今まで問題が起こったことはないので、大丈夫だとは思います。どうしても気になるようでしたら、雑巾で拭くとかしますが・・・」「じゃぁ、気になるので、そうしてください。」提案したものの、まさか雑巾で拭けとは言われると思っていなかった業者は、ムっとしながら、「はい、分かりました。」と言った。施主は、「でも、どうして基礎に水が溜まるんですか?」とどうしてこういったことが起こるのかの現象を質問した。折りしも昨日、大雨が降っていたのだが、もしそれが原因なら、屋根まで貼っているのに余計おかしい。「施工中に雨が降っていて、それが残っていたのかもしれません。」業者があいまいに答える。「でも、大丈夫ですよ。」ずっとやり取りと聞いていた彼が、「『どうして?』と聞いているのに、『大丈夫です』だけだったら、不安になりますよ。『原因を調べます』とかないんですか?」と言った。「あっつ、ハイ。では、ちょっと社内で調べます。」業者が何とか答える。その後、今後の施工スケジュールの打ち合わせをし、業者は帰っていった。彼が、水が溜まった原因を分析する。「基礎に水が溜まっているのは、水抜き穴をふさいでないからかもしれない。水抜き穴がふさいでなかったから、昨日の雨でそこから吹き込んで水が溜まったのか。ただ、水勾配が取れていればあんなに水がたまらないはずなんだけど。水勾配も取れていないのかもなぁ。どちらにしても、水抜き穴がふさいであるかどうかは、確認した方がいいよ。」ん~、そうなんだ。ちょっとしたことで、水が入り込んじゃうんだね。昔、雨漏りの調査をしていたとき、進入経路を見つけ出すのにとても苦労したことを思いだす。施主にとても感謝されて、中間検査の立会いが終わる。予定より早く終わったので、「いい家が見つかったんだけど。」と家を買いたいと言っていた弟の家を見に行くことにした。埼玉から神奈川へ移動をし、完成した物件を見る。ここでも床下収納から施工の様子を観察する。大丈夫そうだ。全体的に観察して、大丈夫そうなことを伝え、弟達は、業者と購入方法について話を詰めていく。今日は一日、家チェックだった(といっても、ほとんど彼がやっているのだが)。帰りの車の中で、自分達はどうするのかの話し合いがもたれたが、とりあえず、情報集めから取り掛かりましょう、ということになった。そろそろ、自分達のことも考えないとね。
2004/06/13
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「ねぇ、今日ヒマ?」朝早く弟から電話をもらう。まぁ、ヒマと言えばヒマだけど、なんで?「あのさぁ、家を買おうと思うんだけど、安い物件があるんだよね。」東急田園都市線の「高級住宅地」にあるその物件は、値段を聞くと確かにお安い。う~ん、、、それさぁ、なんか絶対にあるよ。その近辺でその値段っておかしいもん。全室「お墓ビュー」とかじゃないの?「でもとりあえず、今日『内見できる』って話だから、ちょっと一緒に見に行ってくれない?」昨日もお家チェックで出かけたのに、今日もまた、と思いつつ、一生の買い物であるので、一緒に内見に行くことにした。弟達と待ち合わせて、目的の家まで行ったのだが、不動産屋さんが来ないので、「売り出し中」と書いてある違う物件を見る。8,000万円を超えるその物件は新築だったので、設備も最新式のが入っていて豪華な造り。デザインもオシャレだ。キャーキャー言いながら部屋を見てまわる。「どうですか?」と妹が聞くのだけれど、もう建ってしまっている家は目視ですぐにはわからない。悪くはなさそうだけど、値段が高いよね。やっと不動産屋さんが着いたので、目的の家を内見する。先ほど高級物件を見てしまったため、すべてにおいて「う~ん、、、」という印象をもってしまう。ちなみに値段が安い理由は分かった。2階は良いのだが1階がかなり日当たりが悪く、しかも建て直しがきかない家のためである。いくら「土地付き一戸建て」と言っても建て直しができないのは、購入後の転売も難しい。ん~、やっぱりオススメできないねぇ。不動産屋さんが「他の物件もございますので」と言うので、そちらも見てみることにする。車で後をついていき、紹介された物件は、坪単価の施工費がとても高い物件であった。えっつ、これ?不動産屋さんから聞く売買価格は、この施工の家ではそんな価格になるハズがない金額であった。彼と「ありえな~い!!」と言って、紹介物件が間違っているのではという疑念を抱く。よく見ると紹介された物件の囲いのところに掲げてある看板に、「〇〇様邸」と施主の名前がしっかり明記されている。あの~、この物件は違うと思うのですが。不動産屋さんに言うと、「あっつ、すみません。間違えました。新人なのではじめて来て実はよく分からないんです。」彼が、「何千万もする家を買おうというお客様に、新人一人で来させることはウチの会社ではしない。」とポツリと言う。結局、案内地図をその新人営業マンから借りて、私たちが先頭で家を探すことにした。新人営業マンが道に迷っていたロスタイムが響いている。やっと次の物件に到着した頃には、もう夕方になってしまっていた。次の物件は、ちょうど建築途中だったので、施工の様子が見えて良かったのだが、最寄駅までバスで20分のため、働きながらの子育て中の妹にはかなり厳しい条件であった。ここは立地がきついね、と妹と話をし、もう他を見る時間もなくなったので、今日の内見は終わりとする。帰り際、新人営業マンが妹に色々希望条件等を聞いていたのだが、どんな理由があったにせよ、新人一人だけをつかせる会社の姿勢がどうかと思うので、そちらの会社からは絶対に購入しないと、一同心の中で思う。なかなか「コレ!」という家を見つけるのは大変だけど、地道にアンテナを張っておくしかないね。
2004/05/23
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「基礎工事は写真を撮っておいた方がいいよ。」彼が電話でアドバイスしている。知り合いの方が家を新築されるとのことで、彼は今、その相談にのっている。家を建てる前は、どの業者がいいのかを聞かれ、良い業者のチェックポイントを教えてあげていた。今は着工に入っているので、工事の様子のチャックと、図面のチェックをしている。家はとても高い買い物だが、他のもののように返品もきかないし、買いなおしもそうそう出来ない代物である。実際に住んでみないと分からないことも多いから、事前によく検討してもなかなか難しい点もある。私が会社(住宅会社)に入って一番驚いたのが、「教科書に載っていた家の造りと、実際に建てている家の造りが違う!」ことだった。今も大差はないと思うが、そもそも大学の建築学科はあまり「住宅」を教えていない。少しだけ習った「家の構造」とかは、会社に入るまでみんな同じだと思っていた。ところが、どの会社にも独自の施工方法なり構法があり、あんな教科書に載っているようなものはないのだと言うことが分かった(全く違うということでもないが、細かいところが違っている)。周りはみんな、知ってて当然、という扱いなので、これはマズイと思った私は密かに勉強していた。それでも、時にトンチンカンな質問や答えをしていて、先輩とかに「大学で何習って来たんだぁ~!」と怒られた。あ~、懐かしいねぇ。あと、家を建てるにあたって驚いたことは、ものすごい色々な業者さんの手を借りて家が建つということだった。私は大工さんがほとんど全てやっているのだと思っていたが、サッシはサッシ屋さん、建具(ドアなど)は建具屋さん、というそれを専門にやっている職人さんがいらっしゃって、分業で進めていた。ある時自分なら何屋さんが出来るだろうか、と考えたことがあり、しいて挙げるならペンキ屋さんかな、なんて思ったりしたが、先輩には「絶対に無理。あんな高いところで作業が出来る訳がない。」と言われた。う~ん、色々なことを思い出すなぁ。彼の相談は終わったようだ。高い買い物だから心配だよね。「そうだね。営業の人と話はしているみたいだけど、実際に建てるのは現場の職人さんだからね。」そうだね、現場の職人さんが一番だよね。当り前だけど営業の人は実際に家を建てたりしないから、施工の説明されても今いち「そうなのかなぁ。」って思っちゃうんだよね。満足のいく素敵なお家が建つといいね、と彼と語り合った。
2004/05/08
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