ロンドン・ホームステイ事件
私は、ボランティア・ビザで二度目の渡英を果たした。
大好きなイギリスに、約2年ぶりに来れて感無量だった。
ステキな日々が始まると、そう思っていた…。
それは、初日で断たれたのだった。
ロンドンのヒースロー空港に着くと、一緒に渡ったグループと行動を共にする。
ウェールズのとある障害者施設で働くことは決まっていたが、
1ヶ月はそれに控えて、ロンドンで語学学校に通う事になっていた。
で、その学校のスタッフが空港で待っていて、一人ずつホームステイ先に送ることになっていた。
私は以前、イギリスでホームステイをしたことがあり、その家族はすごくすばらしかった。
今でも、誕生日…あ!今、思い出した!家族の一人に誕生日カードを送るの、忘れてた~~~~~~。
しまったな。今からでも遅くない!明日、送ろうっと。言い訳考えないと!
話は戻って、今でもカードや手紙のやりとりをしているんです。
金目当てのホームステイ先が多いらしいけど、
私は大丈夫ってそう油断してました。
さ、私のホームステイ先の人とご対面!
が、ドアをノックすると、出てきたのは、若い女の人。しかも、バスローブ姿。
しかも、かんなり、怒っている。
よく聞くと、自分はこれからお出かけなのに、
予定時間より遅くきて、何事よ~!って感じで、怒ってる。
恐い…。こんな人と一緒に生活しなあかんの~?と不安にかられる。
彼女は私と同い年。
私にはバスルームと部屋だけ案内して、
お出かけに行ってしまう。
時間は夜の8時ぐらい。
お腹が少しすいているけど、勝手に食べれない。
食事なし・・・。
明日になれば、親が帰ってくるみたいやし、それまでの我慢だって
眠りについた。
朝はなんとか、食事にありつけた。
が、昼。
なんか、作っている音と匂い。
さすがに、私にもあるよねって思う。
その期待ははずれた。
いくら待ってもこない。
結局、手持ちにあるだけの、お菓子を食べて
ひもじい思いをする。
夜にはやっと、彼女の両親が帰ってきて
事なきを得たけど、そのことが学校を通して、
両親の耳に入り、彼女はかなり怒られた。
それから、彼女は私に対して、辛く当たった。
今、思い出しても悔しくって・・。
あの時は、かなり泣いたよな~。