人工受精・体外受精・顕微受精


たんぽぽ 人工受精・体外受精・顕微受精 たんぽぽ



<人工受精>

排卵日にあわせて、金属やゴムのチューブ付注射器で子宮膣内に精液を注入します。
注入後はしばらく安静にします。
精液の性状によって、うすめたり、濃縮したりすることもあります。
ふつうは採取後1時間くらい後の精液を使います。
配偶者間で行なう人工受精をAIHと呼びます。
AIH後は精液のために、子宮に痛みを感じることもあります。
人工受精とは、通常の性交渉によらず、人工的に精液を子宮内に注入することです。
受精して着床するのは、自然妊娠と同じです。


<体外受精>

体外&顕微は、私はまだ未体験ですので、一般的なお話を。

体外受精は、卵をとりだし精子を加えて受精卵をつくり、
個体が形成される過程のスタート時点までを体外で行う操作です。
体外受精の原理を簡単にいいますと、
排卵直前に、成熟卵を膣から挿入した針で採取し、
夫の精子を加えて体外の培養プレート上で受精させ、
受精卵が2~4細胞に分割したら、
子宮にもどして着床させるということになります。

さらっと説明してしまいましたが、
生理が来る前の周期から、準備が始まります。

具体的に言えば、勝手に卵子が排卵しないように
点鼻薬で排卵を止めます。
そして薬や注射で卵巣の卵を育てます。
さて、いざ採卵です。これが痛みを伴います。
卵を精子に加え、24時間培養します。
さらに24時間後には、2~4細胞に分裂しています。
分割しない卵(未受精卵)と分割した卵(胚)をよく病院側が調べます。

細胞の形がゆがんでいたり、不規則な分割をおこした卵では、
移植しても着床しません。
もちろんいいものだけを子宮に戻します。

体外受精をした場合、たくさんの受精卵ができることがあります。
多胎妊娠を防ぐためにも、子宮に戻す受精卵は少なくし、
余分の受精卵を凍結保存しておき、
次周期以後の母体が妊娠するのに最もよい状態のときに解凍して
子宮に戻すことがおこなわれるようになりました。

<顕微受精>

精子の数が特に少ない場合や、動きが悪い場合には
体外受精でも受精卵をなかなかつくることができません。
そこで卵の外側を覆う透明帯という殻に穴を開けたり
卵の実質の中に精子を注入したりする方法が考えられ、
日本でもこの方法で出産した例がたくさん報告されるようになりました。
睾丸より直接採取した精子を使って行う顕微受精でも成功例が出ています。

なお、最近では顕微受精のほとんどは
卵細胞内精子注入法(ICSI「イクシー」)でおこなわれています。

今、一番進んでいる高度な不妊治療と言えます。


私がおこなったAIH談へ


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