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端午の節句・こどもの日/人形のしまい方

「端午の節句
こどもの日」

男の子の節句（5月5日）のことをいいます。男の子は男の子らしく、
健やかに成長してくれるように願って行う行事です。
この時は鎧兜や武者人形などを飾り、
ちまき・かしわもちを食べたりしてお祝いをします。

　端午の節句の始まり

端午の節句の起源は、古代中国の時代までさかのぼります。
古来より中国では、物忌みの月の５月には厄払いや悪事災難を避けるための行事が盛んに行われていました。
その儀式が伝わったもので、後に男の子の厄除けと健康祈願のお祝いへと変わっていき、定着したものです。
ちなみに端午の節句の「端」は“はじ”と言い“最初”の意味で、「午」は“うま”と言い、
五月の最初の午の日に行われるという意味だそうです。
日本には奈良時代と平安時代に五つの節句が取り入れられ、貴族の間で、
厄払いの大切な行事として様々な事が行われてきたそうです。
端午の節句が５月５日になったのは、戦後のことのようで、端午の「午」の音読みが五の読みと同じだったため
それがいつのまにか五日になってしまい、「五」の重なる５月５日に行われるようになったといわれていますが
さだかではありません。
また、一般に端午の節句は菖蒲（しょうぶ）の季節なので、「菖蒲」を「勝負」や「尚武(しょうぶ)」に通じる
語呂あわせで、男の子が立派な武士になるようにと、男の子の節句と考えられるようになったそうです。

　鎧兜・人形のしまい方

上手な保管、しまい方の基本は汚れを取り、湿気を寄せ付けない事です。
お子様が大きくなると飾るのをやめるお宅もありますが、毎年出すようにしたいものです。
また、季節の節目を祝う意味合いもある節句ですので、遅くとも五月中旬までには片付けましょう。
空気の乾燥した天気の良い日に、羽・毛バタキか柔らかな小型の洋服ブラシでほこりを払い落とします。
直接人形を手で触れると脂が付き、シミになりやすいので気をつけて。
やわらかい白紙でそっと包み、防虫剤が直接触れないように箱に収めます。
樹脂製の台やぼんぼり等は、ナフタリンか樟脳などで溶けることがあるので、
防虫剤は専門店指定のものを少なめに入れるといいでしょう。
極度に乾燥した場所にしまうのも避けてください。

「端午の節句」雑学編

「こののぼり」の発祥
中国では『鯉が、中国の黄河にあるとされる水脈（登竜門）に昇りきった時に竜になる』という故事から、
鯉の滝のぼりは立身出世の例えとされていたそうです。
鯉のぼりにも負けない強い男の子に成長して欲しいですね。
「柏餅」
柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないという特徴があるので、
これを「子供が産まれるまで親は死なない」=「家系が途絶えない」という縁起に結びつけ、
「柏の葉」=「子孫繁栄」との意味を持つそうです。
「ちまき」
“難を避ける”という縁起かつぎの意味があるそうです。これは中国の故事からきています。
「菖蒲湯」
菖蒲湯に入る起源は古代の中国にさかのぼると言われています。日本では室町時代に始まったと言われています。
邪気を払い、健康を維持しようという意味合いを持つそうで菖蒲」が「尚武や勝負」に通じる語呂合わせから
男の子の節句に行われるようになったと言われています。
○菖蒲の成分、効能・・・・精油の含有量が多く、皮膚や毛細血管を刺激し血流促進効果を示し、
神経痛・リュウマチ・腰痛・疲労回復・鎮痛などに効果があるとされ鎮静、保湿作用も期待できるそうです。
又、揮発性油成分の芳香によりリフレッシュ効果（アロマ効果）が得られ、リラックスもできるとか。
○使用方法・・・・菖蒲の根を天日乾燥して布の袋に入れ煮だします。
その煮汁を浴湯に入れて用います。
（根は葉より血流促進効果が高いと言われています）葉はそのまま浴湯に浮かべて用います。