ハワイ徒然日記

ハワイ徒然日記

ある日の出来事 1


うちの病棟も満床の日が続いています。
そんなある日、産婦人科病棟から電話が。

産婦人科のチャージナース「あのさ、うちに足首の骨折のオペ患がきてるんだけど。質問があって。」
うちのチャージ「何?」
産婦人科「Or...Or...何とかって、ナニ?」
うち「はぁ~?」
産婦人科「手術名なんだけど、Or.ナンとかって言うのよ。」
うち「あー、ORIFね。骨折している所をボルトやスクリューでつなげるんだよ。」
産婦人科「そうなんだ。それでどんな所に気をつけてみないといけないの?」
うち「神経障害や出血とかね。」
産婦人科「ありがとう!わからないことがあったら、又連絡するから。」

うちのナース多数「ワッハッハ。産科に骨折患者だってよ。笑える~。患者さんかわいそう~。」
ひとしきり盛り上がりました。

各病棟それぞれ、得意な分野があります。
それは日本でも同じだと思いますが違うのは、ベッドが空いていれば不得手な分野の患者さんも来てしまうと言う事。

整形のうちにも、腎臓や肺疾患、癌患者まで入院してくることがあります。
口は達者な骨折の患者さんが圧倒的に多いので、本当に見るからに病気のように弱っている人を看るのはうちのナース達もちょっと苦手。


その数日後。
うちの病棟のナースの1人で背も高く、体重もゆうに100キロは超える男性のナースが他の病棟へ助っ人で行きました。
そこには刑務所を脱走しそこなって捕まった、おばかな囚人が入院していたそうです。
彼の担当ナースになったそうですが、その患者さんのお部屋に行こうとすると、病室から患者さんと刑務所から付いて来たofficerが縺れながら飛び出してきたそうです。
なんとその囚人、officerの銃を奪おうとしたらしいのです。
その喧騒に他の患者さんのお見舞いに来ていた男性2名、うちのナース、計3人が加わり、囚人を羽交い絞めにしてやっと事なきを得たそうです。
銃を奪われていたらと思うと、本当に怖いですね。

うちにも時々刑務所の囚人がやってくるけれど、ありがたいことに体の自由が利かない人が多いので危険を感じたことはありません。


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