地球屋

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1・はじまり


はじまりは希望に満ちていたのに…
そんな風に言うけど
本当に?
本当にはじまりは希望に満ちていた?

いいえ
はじまりは いつも
両手いっぱいの不安と
ほんのひとつまみほどの希望だけ

生まれたばかりの赤ん坊の産声
あれは
希望の声?
それとも…
一人きり この世に放り出された不安に咽ぶ声?

神話の昔から
いつだって
希望は
パンドラの箱の奥深く

はじまりは いつも
希望なんかより
不安の方が大きくて…

未来は希望に満ちている?
本当に?
本当に 未来は希望に満ちている?
わからない

けれど
はじまりは いつも
不安だらけで
それでも 何とかココまでやってきた

未来ではなく
はじまろうとしている現在ではなく
苦しくても 泣きながらでも 躓きながらでも
時に 立ち止まって 後戻りして 回り道して
それでも 何とかココまでやってきた
確かな過去
それこそが 揺るぎない“希望”

“はじまり”は“希望”
それは
輝く未来故でなく
それでも生きてきた過去の傷跡故に…



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