ユキの出産(第1日目)

2002年7月3日(第1日目)

私がスターバックスで仕事している間に、ジェイミーから電話が来た。ちょうどお昼休憩の時だったので、電話に出たら、
「小屋の中から、きゅーきゅー、音がする!!まだ見てないけど、赤ちゃん産まれたかも!!」 と、興奮した声で連絡が入った。
その後は、もう仕事なんか上の空で、早く帰りたい一心で、コーヒーを作り、お客にお釣りを渡し、ラテやらアイスティーやらをがぶがぶ飲んで(意味不明)時間になったら、矢のようにすっ飛んで帰った。

その時はまだ、お昼の1時くらいで、小屋を覗いて見たんだけどユキも赤ちゃんも見えなかった。スペシャルふわふわベッドの下に隠れていたんだろうけど、それをはがして見るには、まだ出産から時間がたってなさ過ぎたので、とにかく見たい気持ちを我慢して、夜まで待つことにした。

***

夜、学校から帰り(9時半か10時頃)、覗いて見ると、やっぱり見えない。でも、中から 「きゅーきゅーきゅー」 と小さな声が聞こえる!!そして、スペシャルふわふわベッドがもぞもぞ動いている!!
本当は、ユキが自分でベッドの中から出てくるのを待って、そしたらそーーーっと赤ちゃんを除いて見よう、と思っていたんだけど、やはり、私もジェイミーも我慢ができず、脅かさないように部屋を暗くし(注:はりねずみは夜行性)、そぉーーーーっと、満身の注意を払って、ベッドの中を覗いて見た。

産まれたて赤ちゃん

見えるかなー。見えないよねー。照明をつけるわけにはいかなかったので、あまりよく見えないとは思うけど、これがユキとその赤ちゃん!!ユキの前に小ちゃいとげとげのがふたついるのが、わかるかなー?

大きさは、親指の第一関節くらいで、ちゃんととげも生えてました。とげは産まれてくるときはまだ柔らかく、次第に硬くなっていくそうです。でも、自分で歩きまわれるようになるまでは触れないので、もう硬いのかまだ柔らかいのかは、わからない。

見ちゃだめ

もっとゆっくり見たかったけど、すぐユキちゃんが赤ちゃんを隠してしまったので、 あんまりストレスにならないようにすぐまたベッドをかぶせて差し上げました。

ジェイミーが数えたところ、赤ちゃんは6匹。わたしが数えたところ、5匹。みんな、もぞもぞのちくちく。肌はピンクで、針は白かったです。

でも、偉いね、ユキちゃん。誰に教わったでもなく、ちゃんと赤ちゃんを守るのね。母性本能なのね。あんなにおっとりしてて、ボーっとしたユキちゃんも、立派に“お母さん”になりました。



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