吟遊映人 【創作室 Y】

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2008.08.29
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このロシアの作品を観て、ふと思い出したのは1980年代後半、女子中高生の間で一世を風靡したマンガ、「アーシアン」である。
漫画家高河ゆんの描いたこの作品は、限りなく人間に近い姿をした天使がいて、アーシアン(地球人)を監視しプラスとマイナスの調査を進めることで、もしもマイナスの要因がプラスのそれより上回った場合、アーシアンを滅亡させるというストーリーだった。
このことからもわかるように、人間というのは国を越え、民族を越え、皆共通して善と悪の狭間で葛藤し、苦悩し続ける動物なのだということ。
「ナイト・ウォッチ」も例外でなく、“光”と“闇”それぞれの側がお互いを牽制し合っているわけなのだ。

“光”の勢力と“闇”の勢力に分かれて長い間闘争を続けて来た異種の物語。
姿・形は人間であるが、特殊な能力を持っている者たちを“異種”と呼ぶ。
1000年前、長い争いを終結させるために漸く休戦協定が結ばれたが、その一方で“光”と“闇”のそれぞれが互いを監視することでバランスを保って来た。

こればっかりは好みにもよるだろうが、当管理人はこういうファンタジーが好きだ。

完璧な人間などこの世にはなく、いつだって人間は自分の中の天使と悪魔に踊らされていることを思い知るのだ。
天使のような微笑みを浮かべながら悪魔のような残虐な行為を犯す人間。
どんな面を見せられようと、それが“人間”以外の何者でもないことを教えてくれる。

2004年(露)、2006年(日)公開

【監督】ティムール・ベクマンベトフ
【出演】コンスタンチン・ハベンスキー

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.08.29 14:16:32 コメントを書く
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