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2013.09.08
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【プリンセス・トヨトミ】
20120909

「その後、豊臣の血筋はどうなったんでしょう?」
「わからんね、そんなことは」
「真実を知る手立てはないということですね?」
「歴史というのはあくまで氷山の一角に過ぎない。しかもその時々の権力者があちこちに手を加えることもあって、真実なんてどこにあるのかわからなくなる」


この作品は万城目学(マキメ マナブ)の同名小説を映画化したものである。
万城目学と言えば、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのある売れっ子作家で、代表作に『鹿男あをによし』などがある。
著者は京大卒のエリートで、一年先輩に作家の平野啓一郎氏がいるとのこと。(※ウィキペディア参照)
『プリンセス・トヨトミ』で直木賞候補にもなった作品ということもあり、さぞや見ごたえのある映画であろうと期待してしまうと、肩透かしを食らってしまう。
歴史ファンタジーというには、その背景描写が弱い気もするし、青春サクセス・ストーリーというには、目立ったヒロインの活躍はない。(あくまで映画の感想。小説の方は未読。)
じゃあ一体見どころはどこなんだと問われれば、他の映画解説にもあるように、大阪の街が無人となるシーンであろう。
普段は賑やかな繁華街や、人ごみで溢れているはずの駅の構内などが、二度とはないほどの静けさに包まれてしまうのだからスゴイ。
“大阪市民の全面協力”というのは、決してウソではないはずだ。

東京から大阪に会計調査官がやって来た。

彼らは順々に実地調査を進め、空堀商店街を訪れる。
そこで、財団法人大阪城址整備機構(OJO)を調査する。
いつものように念入りに調査するものの、経理担当の長曽我部にさり気なくかわされてしまい、違和感を残しつつも事務所を去ることに。
3人は商店街の一角に店を構えるお好み焼き屋“太閤”で食事をしたところ、松平がOJOの事務所にケータイを忘れたことに気付く。

今回、主役ではないが、重要キャラとしてお好み焼き屋を営む真田役に中井貴一がキャスティングしている。
この役者さんは、いつ、どんなキャラでも全力で演じてみせる意気込みが感じられ、見ていて清々しい。
また、男勝りでカリスマ的魅力を振り撒く茶子役に、沢木ルカが。
ティーンとしての爽やかさに溢れていて、気持ちが良い。
笹野高史や江守徹などの演技派に固められ、支えられた作品であろう。
ちなみに興行的には大成功を収めている映画だ。

2011年公開

【出演】堤真一、綾瀬はるか、岡田将生

20130124aisatsu





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最終更新日  2013.09.08 06:04:01
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