《櫻井ジャーナル》

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2017.11.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今年(2017年)11月4日にサウジアラビアでは大規模な粛清が始まり、王族、閣僚や元閣僚、軍人などモハメド・ビン・サルマン皇太子のライバルやその支持者と目される人々が拘束されたが、イギリスのデイリー・メール紙によると、アメリカの傭兵がそうした人々を拷問、中には逆さ吊りにされている人もいるという。傭兵の雇い主としてブラック・ウォーター(現在の社名はアカデミ)の名前も挙がっているが、同社は否定している。





同じ日にレバノン首相のサード・ハリリが辞任を表明する録画映像をサウジアラビアのテレビが流していた。ハリリとビジネスで緊密な関係にあったアブドゥル・アジズ・ビン・ファハド王子に死亡説が流れたこともあり、ハリリの発言はビン・サルマン皇太子に強制されたものだと見る人は少なくなかった。なお、後にビン・ファハド王子は生存、拘束されているとする情報が流れる。

すでに本ブログでも書いたことだが、拘束されたのは王族、閣僚や元閣僚、軍人などビン・サルマンのライバル、あるいはライバルの配下だと見られる人々のようで、サウジアラビア国家警備隊を率いていたムトイブ・ビン・アブドゥッラー、衛星放送のMBCを所有するワリード・ビン・イブラヒム・アル・イブラヒム、ロタナTVを含むエンターテイメント会社のロタナ・グループの大株主であるアル・ワリード・ビン・タラル王子、ネットワーク局ARTを創設したサレー・アブドゥッラー・カメル、ブッシュ家と関係が深いバンダル・ビン・スルタンなども含まれている。

軍、情報機関、放送に影響力を持つ人々も拘束されている。こうした組織を皇太子が信頼しきれない状況にあるとも言え、アメリカの傭兵を雇っても不思議ではない。拘束場所のホテルを警備しているのも皇太子の私兵や傭兵のようだ。

2003年3月にアメリカが主導する連合軍がイラクを先制攻撃、つまり侵略した際にも拷問が問題になった。例えば、アブ・グレイブを含む「敵戦闘員」を拘束しているイラクの刑務所で拷問が横行、死者も出ているとAPが同年11月に報道している。

アブ・グレイブ刑務所の所長だった第800憲兵旅団のジャニス・カルピンスキー准将によると、虐待はアフガニスタンやグアンタナモで訓練を受けた外部の人間が行ったことで、そうした行為はドナルド・ラムズフェルド国防長官の命令に基づいていたという。司法省の法律顧問だったジョン・ユーが拷問にゴーサインを出したことが明らかになっている。また、バグダッドにある秘密の情報センターで尋問官として働くイスラエル人に会ったとも彼女は7月、BBCの取材に語っている。

その後も拷問の責任者は責任を問われなかったが、この事実を明らかにしたカルピンスキーは准将から大佐へ降格になった。2007年12月、CIAのオフィサーだったジョン・キリアクはABCニュースのインタビューでウォーターボーディングと呼ばれる拷問が行われていると同僚から聞いたと発言、機密情報を漏らしたとして2013年1月に懲役30カ月の判決を受け、刑務所へ入れられた。

本ブログではCIAの内部にテロを実行する部門が存在、アル・カイダ系武装集団やネオ・ナチなどのテロリストを政府として支援してきたことを指摘してきたが、拷問も行い、その事実を明らかにする告発者を弾圧してきたということだ。





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最終更新日  2017.11.23 19:07:25


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