アーユルヴェーダ



アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダはインドの伝承医学であり、また日常的に役立つ健康法や精神的な進歩を目指す生き方も教えてくれます。
生活習慣に始まり、食事法、オイルマッサージ等々、ひとりひとりが健康ですがすがしく暮らすための智慧のエッセンスを知ることができます。

アーユルヴェーダとはサンスクリット語のアーユス(Ayus)とヴェーダ(Veda)が組み合わさって出来た言葉で、「生命科学」あるいは「生きるための智慧」という意味です。

アーユルヴェーダは古代インドを発祥の地とし、遙か5000年の歴史を持ち、中国医学、ギリシャ、アラビア、チベットの医学にも影響を与えたといわれています。
現在もインドを始め数多くの国々で実践されている、世界保護機構(WHO)が認めた世界で最も古い伝統医学の1つです。

人と自然のかかわりを見つめ、それを体系化した医学であり、哲学でもあり、人間が真に健康で幸せに生きるための術を説いています。


アーユルヴェーダの5つの浄化法「パンチャ カルマ」のひとつであるオイル塗布療法【アヴィヤンガ】はとは
サンスクリット語で「滑らかなもので繰り返し擦る(さする)」という意味の、アーユルヴェーダの伝統的マッサージのことです。

「マルマ(ツボ)」を刺激しながら、温かいたっぷりのハーブオイルで全身を丁寧に、そしてダイナミックにマッサージします。
インドの古典では「老化を防いで100歳の長寿を授かる。」と言われています。
ハーブオイルの成分をしっかり体に浸透させる事で、体内毒素や脂肪、そしてストレスまでも、仕上げの発汗で汗と一緒に排出されます。

●シロダラーとは?
額にオイルを垂らすシロダーラは、脳のマッサージ」と言われ、最高のリラクゼーション法です。
特に忙しい方、不眠、憂うつな気分でお悩みの方にお薦めです。人肌に温めたハーブオイルを、ゆっくりと静かに垂らし続ける30分は、意識が遠のいていくのを感じながら、心の開放される時間となるでしょう。温かいオイルが落ちてくる感触は、何とも言えない心地よさです。

アーユルヴェーダについて最も特徴的なのはドーシャと呼ばれるヴァータ・ピッタ・カパの3つの要素(元素)です。
アーユルヴェーダにとってドーシャは、人・物・時間・季節・人生など、生活のあらゆる場面において存在し、人に影響を与えるものとされています。


●ドーシャとは

ドーシャはそれぞれに「火」「風」「地」など自然の事象をあらわし、速い、鋭い、重いなどといった性質をもっており、それぞれ相互関係の中で増減を繰り返し、あるときは安定した健康な状態を、あるときはアンバランスで不健康な状態を作り出しています。

漢方医学の「気」「血」「水」はこの流れを汲むともいわれ、この3つが体内をスムースに流れていれば健康であり、滞った時に病気となる、そのために生活の仕方を重視するといった点も共通しています。


空 私たちの体の外に空間があります。私たちの体の中にも空間があります。例えば頭蓋腟、胸膣、腹膣など
に空間がある。細胞ひとつを見ても同じです。空間は外にあって私たちの中にもあります。

風 空間があるから風が起こります。私たちの中にも風があります。私たちは空気を吸ったり吐いたりして、風を
起こします。

火 外には火があります。もちろん料理の火もそうですが、太陽は火の源です。火はものごとを変換してくれるの
です。例えば紙は火で燃えます。私たちの中にも火があります。例えば私がバナナを食べたら、バナナのまま
残りません。要らないものと要るものに分け、バナナを血液に変換します。私たちの火は消化の火であり、消
化力を表します。

水 外には水がいっぱいあります。私たちの中にも水があります。その水は私たちの血液だったり唾液だったり、体
の中の液体をあらわします。

土 外には土(地)があります。そして私たちの中にある土は筋肉と脂肪です。

以上5つのものは、外にあっても体の中にあります。このようにこの5大元素、空、
風、火、水、土のバランスは、その分量がひとりひとり生まれつき違います。それは
体質と呼ばれ、私たちの外見、動き方、考え方、性格など全てに影響し、個性に
なります。目に見えないエネルギーの結果です。そして、このバランスの違いが、世
界にひとりだけの私を作っています。この5大元素が組み合わせによってヴァータ、
ピッタ、カファの3種類に分類されます。ヴァータ、ピッタ、カファのひとつはドーシャと
呼ばれ、3つのドーシャという意味でトリドーシャと言います。

  ヴァータ・・・空+風  ピッタ・・・火+水  カファ・・・水+土 

このように、3つのタイプに分けますが、この3つがいつも私たちの中にあります。





●よりよく生きるために

 3つのドーシャは体質にも大きな影響を与えています。そのバランスがとれている状態が健康な状態であり、くずれると病気になります。
 また、人によってそのバランスには差があり、カパが強い人、ヴァータが、ピッタが強い人と別れます。それがその人の体質となるのです。
 健康に暮らすためには体質に応じてドーシャのバランスをとるということが上げられます。ドーシャは時間や季節、年齢などさまざまな影響を受け、刻々とそのバランスを変化させています。また行動や精神面もドーシャに影響されます。

このようにアーユルヴェーダにとってドーシャは日々の生活において常に意識する存在であり、そのバランスをとるために、アーユルヴェーダは食事、運動、入浴、マッサージ、就寝にいたるまで望ましい生活のリズムを教えているのです。




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