ラムサ 真・聖なる予言


著者名:ラムサ
翻訳 :川瀬 勝
出版社:飛鳥新社

感想:
ラムサ「私は地球、テラと呼ばれる次元に遠い昔に生きていた王者たる存在である。
その生では私は死を迎えることはなかった。」という。「高次元へと昇華することができたからだ」でこの物語が始まる。この本はJ.Z.ナイトという金髪の美女を通して語られるラムサのメッセージである。ラムサはラムと呼ばれることもあるが、その生い立ちは過酷だった。レムリアからアトランティスに恵まれぬ集団としてやってきて無知と絶望のなかに生をうける。科学を崇拝するアトランティス人はレムリア人をことごとく軽蔑し知性の傲慢さで苦しめた。ラムサはそのような境遇の中で憎しみを募らせてゆく。そしてその憎悪と反感が彼を突き動かし世界を征服する偉大な野蛮人となっていった。罪のない人々に戦を仕掛け町を焼き尽くし破壊しそして人々を解放していった。しかし或る日瀕死の傷を負う・・・・・。

この本のポイントは「自分の内にある神なるものに気付くこと、それ以外に人類には
救いはない。」といってること。神は善でも悪でもない。審判者でもない。「私が来たのはすでにあなたの自分の中にアル知っている状態を再び呼び覚ますためであり、自分を見失い、罪悪感や怖れ、そして自己否定に苦しむことをなくすためである。」
「自分の生を抱き、受け入れるのだ。これまであなたがしてきたこたがあったからこそ今の自分の存在の強さがあるとしることだ。罪悪感を持つのをやめる。悲しみに暮れる自分という偽善はやめよう。自分に重荷をかすのは、やめ他人のせいにするのはやめるのだ。」
抜粋したい個所はまだまだあって書ききれないがこの本は深い真理の響きを感じる。何度も読み返さずにはいられなかった。ラムサと云う「風」に昇華した存在の語り口は金髪の美女が語っているにも関わらず王者だった者の威厳と風格を感じる。非常に気に入っている。

点数:
スリル  ☆☆☆★★
泣ける  ☆☆☆☆★
ドキドキ ☆★★★★
気に入り度☆☆☆☆☆

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