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びー。 @ Re:久しぶりぃ〜(09/01) おかえりなさいませ? なんか違うな。別荘…
みえこ55 @ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) お久しぶりです〜^o^ ブログにコメントを…
rose_chocolat @ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) kaoritalyさん コメントありがとうござい…
kaoritaly @ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) ご無沙汰してます。 ベスト10の映画、…
rose_chocolat @ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2010.03.30
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カテゴリ: 洋画(ま行)

原題: MOLIERE

監督 : ローラン・ティラール

出演 : ロマン・デュリス 、 リュディヴィーヌ・サニエ 、 ファブリス・ルキーニ 、 ラウラ・モランテ

鑑賞劇場 : ル・シネマ

公式サイトはこちら。



<Story>


1644年・パリ。
22歳の演劇青年モリエール(ロマン・デュリス)は、「タルチェフ」や「人間嫌い」などで成功した喜劇王にはほど遠く、駆け出しの役者に過ぎなかった。
仲間たちと意気込んで旗揚げした劇団は、経営難で破産の危機に。
債権者に訴えられて投獄されたモリエールは二度目の釈放の後、忽然と姿を消す…。

すべてのモリエールの伝記で空白になっているこの数ヶ月間の間に何が起こったのか?

モリエール 恋こそ喜劇 - goo 映画
モリエール 恋こそ喜劇 - goo 映画




<感想>

これも単館上映なんで、下手したら見逃しそう? と思ったんだけど、
うまい具合にスケジュールが合ったので行って来ました。
火曜サービスデー、初回と2回目は満席。 へぇ、人気あるんだ~。。。
これ、 『PARIS』 『ジャック・メスリーヌ』 のリュディヴィーヌ・サニエちゃんも気になるしで、見逃したら絶対に後悔しそうな予感満載。
よかった観に行けて。
喜劇を生み出したフランスの劇作家・モリエールの若き日のエピソードに焦点を当てて
描いた作品です。



劇団の困窮の故に取引をしたモリエール。
流れ着いた先は、商人・ジュルダンの家だった。
そこで繰り広げられる数々の滑稽な話、真剣な恋愛の話、上流階級のゴシップ。
それらが全て、後の彼の肥やしになっていく。


それにしても当時の風俗の滑稽なことといったら・・・。
結婚しているのに、他の異性に秋波を送ることなんて当たり前、「愛を得るのだ~」などと堂々と言い放って作戦を立てるなんて(笑
今では笑止な話だけど(そうじゃない地域もあるかもだけど)、いい歳(!)こいて何やってるんだって本気で笑ってしまう。 みんな性懲りもなくって感じで。。

大体20歳で未亡人っていうのもかなり怪しい話ですが(笑)、堂々と頽廃と高慢さと美しさを醸し出していたサニエちゃん。 やっぱりうまいなーと。
適当にいただくものはいただいて、後はうまく鼻であしらうなんてまさに彼女の得意な役っぽい(笑
当時の上流階級の腹黒さも否応なくはさまれています。 結婚を踏み台にしてのし上がりたい野望、財産目当ての策略、その場しのぎの嘘。。。 どれもこれもみんな面白い。 昔から人間の考えることなんて変わってないし。


それらをモリエールはシニカルな眼で見つめている。 
笑い、非常識、涙、そして恋。 それら全てを肥やしにして、

案外したたかでもあり、また情に厚いところもあったり。 きっと公私にわたって根っからの役者なんだろうなあ・・・ と思わせる。
そしてそれを彩るのが彼とエルミールとの恋。
ラウラ・モランテは艶っぽかったですね。
あんな熟女さんなら恋しても悔いはなさそうっていう感じです。


邦題にもあるように、この映画の基本は「喜劇」なんです。
演劇全般に対してとてもプライドを持ち、大衆的な喜劇よりも悲劇の方が
価値があるのではないかと考えるモリエール。
ですが人にはそれぞれ「立ち位置」というものがあり、
それぞれのポジションで活躍をした方が、その人にとっては幸せなんじゃないかと思うことがたくさんある。
今の自分のなすべきことを忘れて溺れそうになった時、分別をわきまえた行動ができるかどうか、
または周りが引きとめてくれるのかどうか。
それもその後の自分の人生を大きく左右するような気がします。
モリエールはたぶん、人に恵まれたのだろう。 
彼の行くべき道を指し示す人がいたから、その後の彼の名声を築けた訳ですし、
それぞれの活躍すべき場所で輝いていくことが、人間にとっては一番のことのようにも思うから。


笑いを根底に置いているので、あくまでも後味は爽やかですし、
いろいろな世界を垣間見せてくれながら、人間模様についても考えさせてくれる作品でした。
意外な掘り出し物といった印象です。
フランス映画好きさんなら、観て損はありません。







今日の評価 : ★★★★ 4/5点






















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Last updated  2010.04.02 00:17:04
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