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昨夜は本社の人達と寮で呑んでました。
途中参戦のオーナーが出がらし専用に持ってきたのはハイボール。
オーナーの意識の中では出がらし=ハイボールらしい。
俺は吉高か?
出がらしです。
うちには問題の蹄病の牛が1頭います。
左後蹄の内外蹄とも蹄病に浸食されそれでも蹄踵でしっかりと歩いていました。
彼女の詳細は 削蹄師のG'dayさんのブログ にありますので参照してください。
昨年から削蹄師が変わり彼らが初めて彼女を見た時は驚いたと思います。うちは蹄病が多い牧場ですが、その中でも特に彼女は重症でした。
彼らの削蹄により2度目の削蹄時には外蹄はほぼ治ってました。そして今回の削蹄で彼女の蹄病は治っていました。
彼女は去年の11月にお産しましたが以前より重度の蹄病だったので産後は種付けをすることなく廃用される牛でした。しかし1年後の今も彼女は飼養され搾乳されています。
彼女にとって幸運だったのは削蹄師が変わったこと。
最初の削蹄のときに産後で乳量が多い時期だったため削蹄対象から除外されずに削蹄されたこと。
そして前回外蹄につけたブロックを外さずにいたため内蹄に負荷がかからなかったため蹄病が治癒したことだと思います。
もし彼女が削蹄されずいたら、今頃いなかったはずです。
普通廃用予定牛は削蹄はしませんが出がらしは乳量の出ている牛は削蹄してもらいます。廃用予定牛であっても少しでも長く生きて多く乳を出してもらって牧場経営に貢献してもらいたいからです。
なので今回も廃用予定牛の半分以上削蹄してもらいました。削蹄することで足元がよくなりエサの食い込みがよくなって乳量が増加する牛が多くいます。事実、彼女は削蹄後乳量が若干増加傾向にあります。
経済動物たるもの我が命を以て人の命を支えるもの。
そのためには牛にとって最適な環境を与え最大限の能力を発揮して牧場経営に貢献してもらう努力をしなければなりません。
常に僕はそう考えて牛に接しています。
不慮の事故、つまらないミスで牛を死なせてしまう。それは悲しいことです。
しかし残念なことに牛が死ぬことに慣れてしまっている酪農家が多くいることは事実です。
牛が廃用されることを仕方ないと考えるか残念なこと考えるかで牧場は大きく変わってきます。
管理者のミスで彼女は廃用予定の身となってしまったわけですが、廃用予定であっても少しでも彼女が牧場に貢献できるよう管理していきたいと考えています。
彼女は決して特別な牛ではありません。
スーパーカウでも共進会チャンピオン牛でもありません。
優秀な血統で優秀な後継牛を産んでいるわけでもありません。
ごく普通のホルスタインです。
特別な牛でなくてもしっかりと管理して経済動物としての使命を全うできるスタッフにならなければ、と彼女から教わった気がします。