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地球人はこのことを知っていません。注目してください。ここの地形は地球の砂漠とほとんど同じなのです。
これらの格納庫の内部には多数の作業員とその家族用の宿舎があり、あらゆる設備がしてあります。(みお註:『ぼく地球』の月基地のようなものです。)
豊富な水が山々からパイプで引かれていますが、これはちょうど地球の荒地を肥沃にする目的で地球人がやっているのと同じです。
宇宙船がこれらの格納庫へ入るときは、乗船者の減圧処理がほどこされます。これには約24時間を要するのです。
もしこれを行わないと、乗船者は月面に降りたとたんに極端な苦痛を体験するでしょう。
実際には人間の肺は、人体内部の収縮と膨張が急速に起こらぬ限り、超高圧ばかりか超低圧に対しても自然に調整できるようになっているのですが、急激に変化すると、その結果は死です。
本船は月の縁に接近しています。あの雲(複数)をご覧なさい。
みな薄くて、どこからともなくやってくるように見えますが、これは雲にありがちなことです。
ほとんどの雲は全然濃密にならないで、すぐに散ってしまいます。しかし、適当な条件のもとでは、ときどき濃密になるのもあります。
この雲の影が地球から望遠鏡で見られています。今、本船は地球から全然見えない側へ接近しています。
真下の地表を見てください。いいですか、この地域には山々がありますね。
高山の峰々には雪さえありますし、低地の斜面には大森林が茂っています。月のこの側には多くの山中湖や川もあります。
谷間や山腹にいろいろな大きさの部落がたくさん見えます。
着陸して減圧処理を受けた上で歩きまわる時間があれば、あなたは住民たちと直接に会えるでしょうが、月面の研究に関する限り、いま観察している方法がはるかに実際的なのです。」(9)
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