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2023年05月26日
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カテゴリ: アンディ
犬の尿毒症。症状や原因、予防法をご紹介【獣医師監修】
犬との暮らし大百科 2022.11.08




尿毒症は、突然、発症するというよりは、腎臓の機能低下に伴って現れる症状の一つとして考えられています。名前からはただ事ではないイメージもしますが、尿毒症はどんな病気で、原因や治療法は何なのか、そして予防法についても解説します。

犬の尿毒症とは?どんな病気?
尿毒症とは、本来、尿として排泄されるべき老廃物や、尿素やクレアチニンをはじめとした窒素化合物が血液中に多量に蓄積し、生命維持を脅かすほど重篤な状態をいいます。つまり尿路、特に腎臓をはじめとした泌尿器に深刻な機能異常が生じることにより、尿毒症が引き起こされます。

血液中の窒素化合物が増加する理由として最も大きな要因は、腎臓とそれに関連した部位の機能異常です。

どんな症状?
尿毒症は多くの場合、すでに腎臓疾患を発症しています。そのため、腎臓病(急性腎障害、慢性腎臓病)に関連した症状が現れます。尿毒症は進行するにつれて重症化し、致命的な状態に至ることがあります。そのため、尿毒症の症状を知っておくことは進行抑制や早期発見のために非常に重要です。

初期症状
尿毒症の初期症状として、慢性腎臓病の延長のような症状が見られます。

食欲不振や体重減少をはじめ、嘔吐、下痢、毛並みの悪化、貧血、口臭が強くなるといった兆候が見られます。多くの場合、適切な対応がとられなければ病気が進行し、症状の悪化を招きます。

血液検査では、腎臓内部の糸球体という部分のろ過機能を評価する項目のSDMA、血中尿素窒素(BUN)、クレアチニン(CRE)に異常が見られます。腎臓はわずかな機能低下では、血液検査の結果に大きく反映されない特徴があります。比較的早期の段階で数値に反映されるSDMAであっても、腎機能が4割程度喪失されないと異常値とならないという報告があります。そのため、上記すべての項目で異常値となっている場合は腎臓にかなりのダメージが加わっている可能性が高いと言えます。

症状が進行すると…?
尿毒症が進行すると、きわめて致命的な状態に至ります。脱水症状がさらに進行し、本来尿として排泄されるべき尿毒素が、体のさまざまな部位に傷害を加えます。

消化器症状としては、食欲廃絶や吐き気、タール状の下痢などが見られます。また、尿毒症に関連した口内炎が発生したり、尿毒素に含まれる窒素により、てんかんのような発作が起き、意識がもうろうとし、昏睡することがあります。さらに筋肉の緊張が低下し脱力を招きます。腎臓では、尿の生成機能が著しく低下し、ほんのわずかしか尿が作られない「乏尿」、完全に腎臓で尿を作れなくなる「無尿」に進行し、改善がなければ死に至ります。

このような目に見える変化が生じている場合は、迅速かつ適切な治療が必要です。

原因は?
犬の尿毒症。症状や原因、予防法をご紹介【獣医師監修】
2022.11.08
増田国充
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尿毒症は、突然、発症するというよりは、腎臓の機能低下に伴って現れる症状の一つとして考えられています。名前からはただ事ではないイメージもしますが、尿毒症はどんな病気で、原因や治療法は何なのか、そして予防法についても解説します。

犬の尿毒症とは?どんな病気?
尿毒症とは、本来、尿として排泄されるべき老廃物や、尿素やクレアチニンをはじめとした窒素化合物が血液中に多量に蓄積し、生命維持を脅かすほど重篤な状態をいいます。つまり尿路、特に腎臓をはじめとした泌尿器に深刻な機能異常が生じることにより、尿毒症が引き起こされます。

血液中の窒素化合物が増加する理由として最も大きな要因は、腎臓とそれに関連した部位の機能異常です。

どんな症状?
尿毒症は多くの場合、すでに腎臓疾患を発症しています。そのため、腎臓病(急性腎障害、慢性腎臓病)に関連した症状が現れます。尿毒症は進行するにつれて重症化し、致命的な状態に至ることがあります。そのため、尿毒症の症状を知っておくことは進行抑制や早期発見のために非常に重要です。

初期症状
尿毒症の初期症状として、慢性腎臓病の延長のような症状が見られます。

食欲不振や体重減少をはじめ、嘔吐、下痢、毛並みの悪化、貧血、口臭が強くなるといった兆候が見られます。多くの場合、適切な対応がとられなければ病気が進行し、症状の悪化を招きます。

血液検査では、腎臓内部の糸球体という部分のろ過機能を評価する項目のSDMA、血中尿素窒素(BUN)、クレアチニン(CRE)に異常が見られます。腎臓はわずかな機能低下では、血液検査の結果に大きく反映されない特徴があります。比較的早期の段階で数値に反映されるSDMAであっても、腎機能が4割程度喪失されないと異常値とならないという報告があります。そのため、上記すべての項目で異常値となっている場合は腎臓にかなりのダメージが加わっている可能性が高いと言えます。

症状が進行すると…?
尿毒症が進行すると、きわめて致命的な状態に至ります。脱水症状がさらに進行し、本来尿として排泄されるべき尿毒素が、体のさまざまな部位に傷害を加えます。

消化器症状としては、食欲廃絶や吐き気、タール状の下痢などが見られます。また、尿毒症に関連した口内炎が発生したり、尿毒素に含まれる窒素により、てんかんのような発作が起き、意識がもうろうとし、昏睡することがあります。さらに筋肉の緊張が低下し脱力を招きます。腎臓では、尿の生成機能が著しく低下し、ほんのわずかしか尿が作られない「乏尿」、完全に腎臓で尿を作れなくなる「無尿」に進行し、改善がなければ死に至ります。

このような目に見える変化が生じている場合は、迅速かつ適切な治療が必要です。

原因は?

尿毒症の原因は、血液中の窒素濃度が高まる状態(高窒素血症)です。この高窒素血症は、尿が生成される流れから、腎臓の前・腎臓そのもの・腎臓の後の大きく3つに分類できます。腎臓そのものの機能低下に由来するものが多くを占めますが、腎臓以外の部位の異常が血液中の窒素濃度の上昇を招くこともあり、その結果、尿毒症に至る場合があります。それらの詳細を解説します。

腎前性の高窒素血症によるもの
腎前性高窒素血症は、腎臓に送られる血流の量が低下することに起因します。循環機能不全や重度の感染や発熱、外傷などで血圧が低下すると、腎臓の糸球体への血流量が減るため尿を作り出す効率が低下します。そのため、血液中の窒素濃度が高くなります。

腎性の高窒素血症
急性あるいは慢性の腎臓疾患が関連したものです。腎臓には、ネフロンと呼ばれる尿を作り出す組織が多数備わっていて、不要な老廃物(窒素成分など)を尿として排出しています。この機能がさまざまな原因によって低下することで発症します。ネフロンは一度機能を喪失すると再生できないため、残ったネフロンが補いながら尿を作り続けます。進行すると機能するネフロンの量が減っていき、血液中の窒素濃度が上昇していきます。この反応は、加齢による腎機能の低下や、腎臓に発生した腫瘍、腎臓に毒性のものが取り込まれたことによる中毒などによって発生します。

腎後性の高窒素血症
腎臓から先、尿管や尿路の構造に問題が生じ、スムーズな排尿が妨げられた場合に血中の窒素濃度が上昇します。その際、腎臓自体が尿を作る機能は正常に保たれていますが、尿の排泄障害によって次第に腎臓にもダメージが加わります。

尿路の閉塞は結石の形成や尿管、膀胱、尿道に生じた腫瘍などによって発生することがあります。結石による閉塞は構造上、男の子でリスクが高まります。腎後性の高窒素血症は時間経過とともに急性腎障害(AKI)へと移行しやすく、放置すれば尿毒症を発症するほどに悪化していきます。

もしなってしまったら、治療法は?
尿毒症は、腎臓や腎臓に関連のある部位に異常が起き、それが進行したことで生じます。犬にとっても非常に辛く危険な状態のため、尿毒症に至ってしまう前に対策を講じることが重要です。それでも残念ながら、尿毒症に進行してしまう場合は存在します。その際に重要なのは、原因に即した治療を迅速かつ確実に行い、同時に尿毒症の症状を改善させるという点です。

尿毒症の基礎的な原因が腎前性のものであれば、腎臓に向かう血流の流れを悪化させている要因を改善させることに努めます。循環不全が認められるようであれば、心臓や血管に対する治療も同時に行います。血圧や心拍数の安定を図るほか、感染や外傷によるものに対して原因除去を行います。

腎臓の機能が低下したことによって尿毒症となった場合は、急性腎障害や慢性腎臓病に準じた治療が行われます。体の電解質バランスが乱れている場合は補正を行い、また、体内の水分バランスの改善や、腎臓に十分に血液が送れるようにするため、点滴や薬剤を使用します。

腎後性の尿毒症の場合は、原因となっている尿路の閉塞を速やかに解除します。尿道結石は閉塞を解除して腎臓への負担を速やかに取り除くことができれば回復が期待できます。そのほか、麻酔や鎮静を必要とする場合は、犬の身体的な状態をきちんと評価したうえで最適な解決策を講じます。

いずれの場合においても、腎臓の完全な機能喪失は、致命的な状態であることを意味するため、腎血流量の安定を図って尿の生成が保たれるようなケアを行います。動物の場合は輸液療法が必須となります。

一方、吐き気や下痢の症状に対し、吐き気止めや消化管機能の改善といった対症療法も同時に行います。尿がきちんと作られているかの評価も重要です。そのため、一定時間にどれだけ尿が生成されたか、尿量を計測することもあります。

治療費はどのくらい?
尿毒症は緊急的な治療を的確に行うため、原因究明のための血液検査や画像診断、点滴や容態チェックなどを持続的に行います。この状態になると入院が必要となり、個体によって回復に必要な期間が異なります。それらが治療の費用にも反映され、1日数万円となってしまうこともあります。

予防方法は?
尿毒症の多くは腎臓やその周囲の組織の機能異常が関連し、進行することで発生します。そのため、尿毒症になる前に、対策することで悪化を遅らせることができます。

例えば慢性腎臓病の初期あるいは中期の場合は、療法食や薬による治療、必要に応じて輸液療法を行いますが、それらを獣医師の指示のもと行うことが予防方法の一つとなります。さらに、まだ健康上大きな異変が発生していない段階から健康診断を定期的に行い、泌尿器に関して問題がないかを普段からチェックしておくことが望ましいです。

泌尿器に生じる結石や循環器障害も血液の窒素濃度を上昇させるきっかけとなるので、これらの持病がある犬は、初期の段階で問題が解決できるように治療や養生を行うことが、結果として尿毒症を回避することにつながります。

まとめ
犬の尿毒症は腎臓疾患に関連した、重篤な病気です。結石による尿路閉塞のように原因を取り除き改善につなげられるものもあります。慢性腎臓病の末期に尿毒症が発現することもあります。尿が作られなくなり腎臓の機能が喪失する前に、できるだけ早急な対策をとって症状の緩和や改善につなげることが何より重要です。腎臓やそれに付随した膀胱、尿道、あるいは血管などの健康に留意しながら、極力、尿毒症にならないよう健康管理を行うことが理想的です。そのためには、健康な時から体の異常がないか定期的な検診をしておきましょう。


犬の腎臓病 原因や症状、治療法まで解説【獣医師監修】
犬との暮らし大百科 2022.08.12






飼い主持ち込みでセンター殺処分候補生だったアンディ(2013年)
性格はめっちゃ悪い しかしそれは犬の所為ではない
飼い主に恵まれなかっただけの話 
咬み付き 喧嘩上等 食糞・・・
今はその癖は残っているが我慢する事ができる犬になった

毎日の補液も上手に受けてくれる 尿毒症が若干緩和されてきていると思われる
失われたネフロンの機能が回復することはないが より良い状態で過ごさせたいと 食事管理 投薬 皮下点滴が欠かせない
ずっと元気に過ごして来たのにここ半年余りで一気に病気に捕まった





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最終更新日  2023年05月26日 23時22分09秒
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