わんころりん☆にゃんころりん

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2023年09月03日
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カテゴリ: 報道
「あなたは大切な存在」 
自ら命たった子どもの親たちが伝えたいこと

毎日新聞 9/3(日) 17:00配信




自ら命を絶った子供の親たちが、在りし日の写真や手紙を各地で展示し、命の大切さを伝える活動を続けている。
小中高生の自殺が過去最多を記録しており、夏休み明けの前後は特に増える傾向にある。展示に協力する母親の願いとは。

 <お母さんへ。いつもありがとう。私を生んでくれてありがとう。育ててきてくれてありがとう>

 青森県立高校2年の大森七海さん(当時17歳)は2014年7月4日、昼休み中に学校から姿を消し、同県八戸市の沖合で4日後に見つかった。
前年の母の日に書いた手紙は、多摩平の森ふれあい館(東京都日野市)で8日まで開かれるパネル展で紹介されている。

 展示は、いじめ自殺などで子供を亡くした親たちでつくるNPO「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)が協力。
学校でのいじめや生徒指導をきっかけに自殺したり、犯罪で命を奪われたりした13人のスナップ写真、生前の手記などが並んでいる。
このNPOは00年以降、「命が失われたことの重みを知り、一人一人ができることを考えてほしい」との願いから、遺族の理解を得て、同様の展示を各地で開いてきた。

 七海さんの自殺について青森県が15年に公表した調査報告書は学校で無視されたり、LINEに悪口を書かれたりしたいじめがあり「自殺との一定の因果関係があった」と結論づけた。

 母の冬実さん(59)によると、高校1年の夏ごろ「入学して最初に仲良くなった子たちとうまくいっていないんだ」と打ち明けられた。
「食欲ないから」。好き嫌いはないはずだったのに次第に食が細り、痩せていった。生理も止まった。
冬休み前には、逆に過食で嘔吐(おうと)を繰り返すようになる。体重が増え、摂食障害も悪化した。

 娘が無視されるなど同級生からのいじめに悩み、摂食障害であることも1年の時から学校には伝えていた。
でも「人間関係のトラブル」と受け止められ、十分な対処はなかったという。

 小学5年から憧れていた進学校だった。
電車を乗り継いで通学に1時間半以上かかるため、母親としては心配だった。
でも、空や海の青い色が好きだった七海さんは、青い制服がとても気に入って入学を決めた。

 高校2年になってもいじめは続いた。
「お母さん、私のどこが変なんだろう」「隣で寝ていい?」と漏らすようになり、2人で手を握って寝ることもあった。

 枕元では、管理栄養士を目指し、青森か山形の大学に進む夢も語っていた。
「お母さん、私がもし山形に行ったら絶対さみしいでしょ」。大学に進んだら、母親思いの娘に、穏やかな日常が戻ると期待していた。

 だが、七海さんは亡くなった。
学習机を開けてみると<愛情をそそがれて、行きたい学校に行って着たい制服を着て、それなのになんでこうしてるんだろう>と書かれた紙を見つけた。

 「大丈夫だよ」と気丈に話す娘に、なぜ「学校に行かなくていいよ」と言えなかったのか――。
冬実さんは自分を責め続けている。9年たっても、心の整理はついていないが、子供がそばに居る人に伝えたい。
「頑張って学校に行っていたからこそ、深刻さに周囲が気づかなかったのかもしれません。娘のSOSに対して、私も周りの大人たちも危機感がなかったのです」

 国の統計では22年に自殺した小中高校生は過去最多の514人で、6月(62人)、9月(57人)、3月(48人)の順に多かった。
自殺の理由が不明とされるケースも多く、国や学校も十分な対策が打てていないのが現状だ。
今年は7月までに232人(前年同期291人)が亡くなっている。

 「『子供の異変に気づきましょう』と呼びかけるのは簡単ですが、実際は『分からなかった』と振り返る遺族が多いのです」。
ジェントルハートプロジェクト理事で、25年前に15歳の一人娘が自ら命を絶った小森美登里さん(66)は語る。

 自身や交流を重ねてきた遺族の経験を踏まえ、
「おなかが痛い」などと体調の異変を訴える
▽急に携帯電話を離さなくなる
▽トイレに入った時に中から鍵をかける
▽言葉づかいが荒くなる
――など言動の変化を感じたら大人たちは「反抗期」とは捉えず、「注意深く様子を見守ることが大切です」とアドバイスする。

 また、悩みを打ち明けられた時は、内容を否定せずに「『よく言ってくれたね』と気持ちを受け入れ、耳を傾けてください。
『強く生きよう』『夢中になるものを見つけて』と期待の言葉をかけても、心がボロボロになっている子には響きません」と呼びかける。

 何より重要なのは、孤独や絶望から守るために「あなたは大切な存在なんだよ」と伝えることだという。

 ◇相談窓口

・#いのちSOS

 「生きることに疲れた」などの思いを専門の相談員が受け止め、一緒に支援策を考えます。

 0120・061・338=フリーダイヤル。月・木、金曜は24時間。火・水・土・日曜は午前6時~翌午前0時

・いのちの電話

 さまざまな困難に直面し、自殺を考えている人のための相談窓口です。
 研修を受けたボランティアが対応します。

 0570・783・556=ナビダイヤル。午前10時~午後10時。

 0120・783・556=フリーダイヤル。午後4時~同9時。毎月10日は午前8時~11日午前8時、IP電話は03-6634-7830(有料)まで。

・まもろうよ こころ(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/)

 さまざまな悩みについて、LINEやチャットで相談を受けている団体を紹介する厚生労働省のサイトです。年齢や性別を問わず、自分に合った団体を探せます。

・こころの悩みSOS(https://mainichi.jp/shakai/sos/)

 悩みを抱えた当事者や支援者への情報のほか、相談機関を紹介した毎日新聞の特設ページです。


【転載ここまで】






逆縁の悲しさ・・・
子供に先立たれてしまった親の気持ち・・・
命を絶たなければならなくなるほど追い込まれてしまった子供の気持ち・・・
悲しすぎる

そんな思いをさせないで済む環境が何よりも必要なのでは・・・
子供がノビノビと生きていかれない事に目を向けて改善していくには個人の力は小さすぎる
せっかくこの世に生を受けた命すら守り切れない事を 真剣に考える社会であって欲しい





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最終更新日  2023年09月03日 23時12分53秒
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