KING CRIMSON

king crimson


↑の写真の上段、左から二つ目がデビュー作の「クリムゾン・キングの宮殿」。
なんともインパクトのあるジャケットっすよね~!
’69年、ビートルズの「アビー・ロード」を蹴落として全英アルバムチャートの第1位に輝いたって
ぐらいですから、インパクトの強さはジャケットだけではなく、その音作りも強烈!
あたしゃその頃はまだ小学生でしたから、とてもこんな恐ろしいものは聴けませんでしたが、
1曲目の「21世紀の精神異常者」あたりは未だにTVCMで使われたりもしてますが、
どの曲とも、今聴いても斬新だし、まるで聴く者全てを深紅の冷たい炎で包み込んでしまうかのような
そのおどろおどろしい陰鬱さは、まったく色褪せてはいません。

その頃のメンバーはっちゅうと、
Robert Fripp (g)、Ian McDonald (kb)、Greg Lake (b,vo)、Michael Giles (d)
の4人に、作詞とステージイルミネーションを担当するPeter Sinfieldが加わります。
グレッグ・レイクは言うまでもなく、後にE・L&PのLになる人ですね(^^;。

その後メンバーが増えたり減ったりしながら一旦解散し、
Robert Fripp (g)、John Wetton (b,vo)、Bill Bruford (d)、David Cross (vio,kb)
というメンバーで’73年の「太陽と戦慄」で復活。
あたしゃこの頃のクリムゾンが一番好きですね~。
ジョン・ウェットンのボーカルもカッチョいいし、ビル・ブラッフォードのドラミングも大好きなんですが、
音作りがシンプルかつメタリックになり、ロバート・フリップのギターがより一層
鋭く研ぎ澄まされたような気がして素晴らしい。
人間の体温を一切拒絶したようなヘヴィーでメタリックなリフとインプロビゼーション、
その中で時折ほとばしる、ほんとに涙が出るほど美しい旋律。
全てを破壊せんばかりの荒々しさと、触れれば砕け散ってしまいそうな繊細さ。
この相反する要素が見事に共棲しているところが
キング・クリムゾンの素晴らしいところではなかろうか・・・?
って、その「太陽と戦慄」、むかし組んでたバンドのボーカルの野郎に貸したままだ!
アタガワ~!返しやがれ、戻しやがれ~~!!このヤロー!!!

コホン・・・
’80年代に入ると、元トーキング・ヘッズのAdrian Belewをギター&ボーカルに迎え再度復活。
この頃、一度ライブを観に行ったのですが、スティックなどという楽器を抱えたハゲ親父(Tony Levin)が
ステージ上を所狭しと暴れまわり、エイドリアン・ブリューのギターの音色とあいまって
それなりに新しい音作りにトライしている様子は見受けられるものの、
エイドリアン・ブリューのボーカルはあまり好きになれなかったし、
ロバート・フリップは結局一度もパイプ椅子から立ち上がらず、なんだかちょっとがっかり・・・(^^;。

それでも、’94年のミニアルバム「ヴルーム」と翌年リリースされたフルアルバム「スラック」
には驚きました。
Robert Fripp (g)、Trey Gunn (st)、Pat Mastelotto (per)
Adrian Belew (g,vo)、Tony Levin (b,st)、Bill Bruford (per)
という、Wトリオとも言うべきメンバー構成がます斬新だったし、そこから繰り出される
音の厚みたるやまさにド迫力!
いやいや、フリップおじさん、まだまだあきらめてまへんな(^o^)。

現在は、Robert Fripp (g)、Adrian Belew (g,vo)、Trey Gunn (st)、Pat Mastelotto (per)
というメンバーで活動中。
’03年には来日公演もあるようです。

ちなみに、一番初期のメンバーがロバート・フリップを抜きにして「21世紀の精神異常バンド」
という名前で来日したそうなんですけど、
これはちょっときっついですよねぇ~~!(^o^)
友達が観に行ったらしいから、今度感想を聞いてみよう・・・(^^;。


ま、それはともかく、一般的にはキング・クリムゾンと言うとプログレッシブロックという
ジャンルに含まれてますが、(別にそれに異を唱えるつもりは毛頭無いけど)私の中では
ヘヴィーメタルとはこういう事だぜぇ!!
という表現が一番当たってるような気がしますな。



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