テクニカル的には円売りゴーサイン

2005年12月02日
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◆昨日、ECBは予想通り25bpの利上げを実施(政策金利の変更は03/6月以来、利上げ
は00年10月以来)。EUR/USDは利上げ発表前から下落していたが、発表後も下げ幅
を拡大。更に、その後のトリシェ総裁のコメントも特に先行きの利上げを示唆する
ようなタカ派的なものでなかったことから一段と下落した。欧州各国の長期債利回
りは低下し、株価は上昇した(DAXは02/4月以来の高値を更新)。昨日1日で見る
と、EURは主要通貨の中でJPYの次に弱い通貨となった。昨日も指摘した通り、過去
の経験則から言えば、ECB(Buba)の利上げがEUR(DEM)の上昇に繋がるとは言えな
い。11/18日のトリシェ総裁発言で利上げ期待が高まって以降、EUR/USDは利上げ後
の上昇を期待した投機的な買いから底堅く推移していたが、実際に利上げが行われ

る。

◆昨日のJPYは、ECBの利上げ発表前までは独歩安の展開となり、USD/JPYは120円を上
抜け。ECB利上げ発表後はEUR/USDの下落につれる形で更に上伸、2003年4月以来の
水準となる120.73円を付けた。USD/JPYとEUR/USDだけ見ると、USDが強かったよう
にも見えるが、実際USDは一日を通してみるとAUD、NZD、GBPなどに対しては弱含ん
でおり、JPYとEURの弱さが際立っていたことになる。実際、米10月PCEコア・デフ
レーターは予想を若干下回り、11月製造業ISMはほぼ予想通りであった。但し、FF金
利先物から見たFedの利上げ期待は上昇している。米長期債利回りも3日連続上
昇。なお、昨日はエネルギー、コモデティ価格が軒並み大幅上昇。WTI先物は2%上
昇し58ドル台まで反発。銅は最高値更新、金も22年振りの高値を更新している。

◆Fedが利上げサイクルを終え、その後利上げを停止して暫くの期間は、過去の

JPY、EUR安であったが、4.75%までの利上げも完全には織り込まれていないことに鑑
みれば、今後USDが一段と騰勢を強める余地は残されている。本日の11月米
雇用統計について、コンセンサスより強めの予想をしている。もし、予想通り
となれば、USD/JPYが一段と上昇するリスクを警戒する必要がある。なお、本日はグ
リーンスパンFRB議長の発言も予定されている。


きであるが、最近の比較的良好な経済指標、低水準に止まっているSEK、ECBの利上
げなどを考慮すると、利上げが行われるリスクも排除はできない(同時に発表され
るインフレ・レポートもタカ派的内容となる可能性)。EUR/SEKのリスクは下落方
向であろう。






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最終更新日  2005年12月02日 08時43分59秒
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