わたしのブログへようこそ 詩吟・漢詩は花鳥風月、山川草木など、自然の美、喜怒哀楽、日本、中国の聖人達の魂、感情に触れ、歴史も学べます。知らない事が多い私にとって漢詩は、この上もない知識源と、この上もない趣味といえますがブログではもっぱら漢詩とその説明の為の写真を撮りに出かけて綴ります。写真がないものは私なりに作った合成写真、絵などで説明に替えます。時間が取れる時に出来るだけ大いに旅を楽しみたいと思ってます。
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しゅんらい いのうえこんこう
春 雷
りゅうがん かぜしょう えんし なな ようや み ちじょう あめあさ ごと
柳岸 風 生じて燕翅 斜めなり 漸く看る 地上 雨 麻の如し
いんいん らいき なんざん ふもと よ さ しゅんし まさ はな ひら
殷々たる雷起 南山 の 麓 呼び醒ます春枝 将に花を発かんとす
詩文説明
柳が植えてある池の岸辺に、突然強い風が吹き付け空飛ぶ燕の翼も斜めになるほどである。池の上の雨が麻のように乱れて水面を叩くのを漸く見ることが出来る。盛んに発生する雷は南山の麓一帯を駆け巡っている。春に花を咲かせる枝々を呼び起こし、まるで花々を咲かせようとしているようだ。
1、柳の木の周辺を飛んでいる燕 ( 合成 )
2、南山の山々(想定)
3、柳の木がある池の岸辺に風雨が強く吹きつけ、飛んでる燕の翼も斜めになるほどで
ある。
(
合成加工)
南山の麓では春雷が発生し春に咲かせる枝々を呼び起こし、まるで花を咲かせようとしているようだ。
※上の2の南山(想定)をさらに加工 (
合成加工
)
作者 井上昆江
名は栄・貞勝。昆江は号。文政 10 年 (1827) 筑後 ( 福岡県 ) 。御井郡日比生村旧三井郡大城村日比生で生まれる。この年、父知愚 ( 直次郎 ) は、広瀬淡窓より開塾の認可を得て『柳園塾』を開く。天保 14 年 (1834) 昆江 17 歳の時、日田の広瀬淡窓の咸宜園に入塾。弘化 4 年 (1847) 帰郷。師淡窓より「託道之言」あり。父を援けて塾生を指導。明治 9 年久留米師範学校教師拝命。明治 18 年「咸宜園」に招聘さる。明治 21 年 8 月 26 日逝去、享年 62 .
※ 都合によりしばらく休ませていただきます。ありがとうございました