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競技ダンスのおかげで長いことラテン音楽を聴いて耳に馴染んでいるはずなのに、いつまで経ってもスペイン語が上達しないのはなぜか。単語を知らないから?そう思い立って言語学習の無料スマホアプリを使ってみることにしました。最初に出てくる単語は the boy(少年)のスペイン語だったんです。『エル・ニーニョ』これって、どっかで聴いたことあるな。あ、エルニーニョ現象か…。次が the girl(少女)でした。『ラ・ニーニャ』エルニーニョ現象と対のラニーニャ現象って、『少年と少女』だったのね。今更大発見みたいな感動を覚えました。単語の意味が分かると、いいことあるわ。ところでよく耳にするエルニーニョ現象ですが、一体どんなことが起こってて、日本はにどんな影響があるのか、ついでにちょっと勉強しておくことにします。気象庁のサイトを参照させていただきました。この現象が起こるのは、太平洋の赤道近辺。まずそういった現象が起こっていない正常時はどんな感じなのかというところから。太平洋の海水温は赤道近辺が高くて南極や北極に向かって緯度が高くなるほど冷たくなっていくように思いますが、地球は自転していて風も吹いているのでもっと流動的です。太平洋の赤道近辺の暖かい海水は東風(貿易風)に吹き寄せられてインドネシアで堰き止められ、何百メートルという深さまで暖かい海水が溜まっていきます。だからこの辺でよく台風が発生するんですね。逆に太平洋の東端の南米ペルー沖では、下から冷たい海水が上がってくるので、通常の海面水温は太平洋の赤道域西部では高く、東部では低くなります。エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の海面水温が平年より高い状態が1年ほど続く現象です。東風は弱まり海面水温は全体的に上がって、台風の発生域が東側に広がります。日本では夏は太平洋高気圧が弱まって冷夏、冬は暖冬になる傾向があります。<1997年11月のエルニーニョ現象>ラニーニャ現象は、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が1年ほど続く現象です。東風は強まり海面水温は太平洋の東西で差が大きくなって、インドネシア付近での台風発生率が上がります。日本では夏は猛暑、冬は西高東低の冬型気圧配置が強まるようです。<1988年12月のラニーニャ現象>こちらのグラフはエルニーニョ現象(赤)とラニーニャ現象(青)の発生期間と海面水温の基準値からの温度差を表しています。去年から今年にかけてエルニーニョだったんですね。程度の差はあるにしろ、いつもどっちかの現象が起こっているイメージです。今が暑すぎて冬のことを思い出せないんですが、今年の正月ごろって暖冬でしたっけ?なんでこの現象が少年少女と呼ばれるようになったのかご興味ある方は、こちらをご覧ください。
2024/08/21
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インド出身のある資産家が、貧しく有能な子供たちを支援する学校を創設した話を本で読みました。スラムに暮らす子供たちにとって、高等教育を受けることは現実的に厳しいので、これは希望の光です。インドは人口も多いし数字に強い遺伝子が貧富に関わらず多く潜在するんでしょう。当然ながら応募者全員は面倒見きれないので試験があります。その一つとしてこんな問題が出されたそうです。nは素数で、n≧5である。n2 - 1が常に24で割り切れることを証明せよ。生成AIを使えばたちどころにスマートな回答を出してくれるかもしれませんね。AIを使わなくてもネットで検索すれば、答えは出てくると思います。でもこういった答えの分かっている問題は、ゲーム感覚で自分で考えるところが面白いんですよ。よかったらみなさんも、ここから下はしばらく見ないで答えを考えてみてください。では、スタート!素数とは何かをまず知ってないとダメですね。日本では中学で習うようです。不等号≧は小学校で習うようですが、あまり生活で使いませんから、この記号なんだっけなという人もいるでしょうね。2乗、3乗といった累乗や平方根も中学のようです。この学校の受験対象者は中学卒業レベルの学力を持った人ということでしょうね。中学以上なら因数分解も知っているということです。n2 - 1 = (n + 1)(n - 1) ‥‥‥(1)これが出てこないとなかなか厳しいですが、この方程式はすごいことを言ってるんですよ。ある数字の前後の数字を掛け合わせると、その数字を2回掛け合わせたものから1を引いたものと同じ。例えば、7 x 7 - 1= 48 = 6 x 8みたいな。素数に限らずどんな数字でも、です。因数分解なんて覚えてますか? (n + 1)(n - 1) = n x n + n x 1 - n x 1 - 1 x 1 = n2 - 1 これだけでもすでにへ〜って感じですね。さて問題に戻ると、素数というのは1かその数以外の数字で割れない数字のことなので、偶数ではないということは分かります。さらに5以上ということですので以下のような数字になります。5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、...先ほどの因数分解の式(1)を見ると、2乗して1を引いた数字は2と4の倍数をかけたものだと分かります。4つずつ数字を並べてみてください。1か3の列に素数は来るので、その前後の数字が必ず2と4の倍数になってることがわかりますね。1234567891011121314151617181920もう一つ、今度は3つずつ数字を並べてみます。1234567891011121314151617183の倍数は素数ではないですから、必ず素数は1か2の列に来ます。つまり、素数の前後どちらかは必ず3の倍数ということになりますね。因数分解の式(1)のn - 1は前の数字、n + 1は後ろの数字、この2つのどちらかは必ず3の倍数ということです。まとめると、5以上の素数の前の数字と後ろの数字を掛け合わせると、それは必ず2と4と3の倍数になっていて、つまり24の倍数になっているということになります。そして、ある数字の前の数字と後ろの数字を掛け合わたものは、その数字を2乗して1を引いた数字と同じです。(1)ダンスにもいろんな定理があって、それを理解すると応用が効きますね。<これまでにご紹介したダンスの法則>内回りの定理 頭の回転の法則 アウトサイドパートナーの法則 ダイヤモンドの法則 圧力一定の法則 プレパレーションの法則
2024/04/17
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H-IIA47号機で去年9月に打ち上げられた「SLIM」の月面着陸が成功しました。日本初の快挙です。アメリカ、ソ連、中国、インドに続いて月面着陸は5番目になります。ずっと小さい小惑星にも行けるくらいですから、成功して当然と思われるかもしれませんが、宇宙は過酷で何が起こるかわかりませんからね。SLIMは2024年1月20日午前0時頃に着陸降下を開始、午前0時20分に月面に到達しました。ニュースで見た会見では、太陽電池がうまく稼働していないとのこと。太陽電池パネルの向きがうまくないんでしょうか。バッテリー切れで全てが終わりというわけでもないらしく、太陽の向きによって復活の可能性もあるそうです。着陸誤差は100m以内を目指したピンポイント着陸、成否は今後1か月程度で評価するとのことです。昨日見上げた月は半月を少し過ぎた感じで、近くに木星が明るく輝いていました。あの辺にいるんだろうなと思ったら、なんだかワクワクしました。SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)は、日本の宇宙開発の新たな一歩を刻みましたね。
2024/01/20
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ガラパゴスというと、何か文明の進歩に取り残された遺物のような響きがあります。旧来の携帯電話をガラ系と呼ぶのは、そういった意味合いですね。昨日10年ぶりくらいにお会いした知り合いに、お土産としてかわいい亀のキーホルダーをいただいたんです。甲羅の部分にガラパゴスと書いてありました。彼は世界中を旅する火山学者なんですが、最近、地質学者や火山学者の有志でツアーを組んでガラパゴス諸島へ行ってきたそうです。ガラパゴス諸島は、ユネスコの世界遺産リストに最初に登録された1つ。太平洋の東端に位置する群島で、南米エクアドルから1000kmほどにあります。1835年、ダーウィンが26歳の時に英国海軍の調査船ビーグル号でガラパゴス諸島に立ち寄りました。見たこともないユニークな生物たちが、彼に進化論なんていう突拍子もないアイデアを与えたという話を学校で聞いた記憶があります。いただいたお土産は、ここに生息するゾウガメがモデルだそうです。こんな怪獣みたいなカメが島にウヨウヨいたら、ちょっと怖いかもですね。すごく長生きらしく、150歳とかいう亀もいるそうです。生物学的にも面白いところですが、地質学的にも面白い場所です。日本の東側に沈み込んでいる太平洋プレートが生まれる場所なんですよ。今アイスランドで線上に噴火してマグマが噴き出していますが、あれと同じようなことがガラパゴス近海の海底で起こっているんです。『お土産屋さんなんてあるの?』なんて、すっとぼけたことを聞いてしまいましたが、名前のついている島だけでも100くらいあって、観光のできる島々も多いようです。もしチャンスがあったら行ってみたいですね。今日は冬至。日本列島は最強寒波に覆われて各地で大雪に見舞われています。柚子湯で温まりながら、暖かいガラパゴスにでも思いを馳せることにしましょうか。どうぞ皆様もご自愛ください。
2023/12/22
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今月初めごろ、北海道でオーロラが見えたというニュースが流れていました。洗面所に貼ってある100均で買ったカレンダーを毎日眺めながら歯を磨いているんですが、11月・12月の最後の一枚の写真がオーロラなんで、こんなすごい自然現象が日本でも見られるんだなあと思ったんですね。オーロラは太陽の活動が活発になるとたくさん見られます。親分の太陽がくしゃみすると、地球に飛沫がたくさん降り注ぐみたいな感じでしょうか。太陽の活動が活発になると黒点が増えるそうです。11年周期というのを聞いたことがあります。調べてみると黒点の記録が始まったのは1755 年で、一番最近の山場は2008年12月に始まり2019年12月に終了したとのこと。極地研のこのグラフを見ると、盛り上がりのピークは毎回違うようで、ここのところだんだん山が小さくなって盛り下がってきてる感じですね。このままずるずる下がっていくのかと思っていた研究者も多かったようです。しかし2023年の6月、アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると過去20年以上のどの月よりも黒点が多かったそうなんです。今始まっている25周期目の太陽活動、大波が来るぞ〜って感じで、12月に日本でもオーロラ観測のニュース。オーロラがたくさん見られるということは、磁気嵐が頻繁に吹き荒れるということなので、手放しで喜んでもいられないんですね。身近なところでは大規模な停電が起こったり、人工衛星が故障して通信障害が起こったり、2025年にピークを迎える太陽活動は、ちょっと厄介かもしれません。NASAの太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー撮影の写真をつなげた動画。1秒ごとに太陽の1日を表しています。(2010.6.2-2020.6.1)<参照>太陽黒点11年変動とオーロラ活動太陽のオーロラが地球のオーロラをつくる6月の太陽の黒点は史上最多レベルだった
2023/12/14
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秋空が高く澄んで、この時期星がよく見えます。明晩、木星が衝(しょう)を迎え、夜空で最も大きく明るい星になります。イタリアのピサに生まれたガリレオは、1610年に望遠鏡で木星を見て、その周りに小さな星たちが動いていることを発見しました。何日も辛抱強く観測して、ついにこの星たちが木星の周りを回っていることを確信するんですね。これらの衛星はガリレオ衛星と呼ばれています。木星の衛星たちの動き(2023年11月)やっぱり地球も回ってるんだ!!当時主流だった天動説に対抗する地動説を唱え、随分苦労されたみたいですね。ガリレオは望遠鏡の見過ぎで73歳の時に両目とも見えなくなってしまいます。亡くなったのは78歳の時で、お墓はフィレンツェのサンタ・クローチェ教会にありました。明日から三連休。お天気もいいみたいですね。皆さんはどんな風に過ごされるでしょうか。どうぞ良い週末を。
2023/11/02
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2021年12月25日にアメリカから打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、運用を開始して約1年半。ハッブル宇宙望遠鏡の後継機として、素晴らしい映像を次々と地球に届けてくれています。こちらは2022年10月19日に撮影された創造の柱と呼ばれる雲です。赤外線検出器を搭載しているので、雲の向こう側も綺麗に撮影できています。巨人の手みたいですね。全長およそ1光年ぐらい(9兆4600億キロ)とのこと。へび座にある、わし星雲メシエ16の中心部です。そもそもへび座ってどこにあるのかというと、夏の南の空の蠍座の直ぐ上あたりですね。白っぽいのは天の川、白鳥座、琴座、わし座の夏の大三角形が天頂付近に見えています。へびつかいが持ってるのがヘビで、M16は下の図でいくとちょうど蛇の尾のあたり、『たて』の文字の付近です。こちらがM16わし星雲。7000光年の彼方にあります。ハッブル望遠鏡で2014年に撮影された映像も感激的でした。それをJWSTではっきり捉えたのが、こちら。冒頭の赤外線映像とはまた一味違った不気味さがあります。この一年で、宇宙誕生にまつわる研究が大きく変わったそうですよ。JWSTの活躍で宇宙の謎がどんどん解明されそうな気がします。ズームイン映像で、7000光年の旅を体験してみましょう。
2023/10/04
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日本の水道水は、安心して飲めると定評があります。厳しい水質基準で管理されているため、そのまま飲んでも料理に使ってもお腹を壊したりはしないはずなんです。ところがどうしたわけか、大将は日本の水が体に合わないらしく、海外に行くと調子が良いらしいんですね。ヨーロッパはペットボトルで買う水も硬水なので、そのせいじゃないかと言います。日本は水道水もペットボトルで買う水も大多数が軟水です。違いは水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分の量。硬水は1リットル当たり100ミリグラム以上のミネラルが含まれていると言われています。そのため大将は近所のスーパーにほぼ毎日水を汲みに行ってます。自販機みたいなのが置いてあって、5リットルのペットボトル容器に水を汲んでくるんです。せっかく蛇口をひねれば水が出るという高度文明社会の利器があるのに、水汲みに行くなんて変わってるなと思いますけど本人にとっては体調管理の重要なポイントみたい。硬水を飲んでみると、明らかに味が違うのがわかります。海洋深層水みたいな、しょっぱくない塩っぽさを感じるんですね。ナトリウムが舌にまとわりつく感じです。私はそういった味の付いる硬水より、さらりとした軟水が好きです。塩っぽいお茶なんて飲みたくありませんよ。皆さんは、硬水と軟水、どちらがお好みですか?色々入ってる方が体には良いのかもしれませんね。三度のメシより美味しいビールがいい!
2023/09/20
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カーボンニュートラルという言葉を、よく耳にするようになりました。カーボン (C) は炭素を、ニュートラル (neutral) は中立・中性を意味します。CO2などの温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させるよう、2050年までになんとかしましょうという取り組みです。地球上では温暖化問題を引き起こす多すぎて困っているくらいの炭素ですが、宇宙的に見るとかなりレアな存在です。最も多いのは水素(93.4%)で、水素とヘリウムを足すとほぼ宇宙の99.9%になりますので、元素周期表にあるその他多くの元素たちは全部足しても宇宙の0.1%くらいにしかならないようです。今から10年以上前の話ですが、すばる望遠鏡が125 億光年彼方の銀河に炭素を発見したというニュースを聞きました。練習に行く途中の車の中で、ラジオから流れてきたんです。宇宙って、いったいいつ出来たのかというのはいまだにはっきり分かっていませんが、だいたい137億年くらい前じゃないかとされています。今のところ一般的な説はビッグバンという宇宙の始まりがあって、125億年前というと宇宙が出来て割とすぐってことになるんですけど、その時期にもう炭素があったってことなんですね。炭素で一番一般的なのが温暖化問題でよく出てくるCO2(二酸化炭素)です。カーボンは嫌われ者のようなイメージがありますが、女性が大好きなダイヤモンドも、お父さんのゴルフクラブも、人間だって10%くらいは炭素なんですね。炭素繊維複合材料 CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)は、優れた耐熱性を持っているのでロケットのノズルやスペースシャトルの先端部分にも使われていました。元素のルーツを探ることは、宇宙の歴史を知るだけじゃなく人類の起源を探るとっても面白いテーマです。炭素はどのようにしてつくられたのか
2023/09/14
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大きな満月が綺麗に輝いていました。スーパーブルームーン、皆さんはご覧になれましたか?人類が月面を初めて歩いたのはもう50年以上前になりました。私たちにとっては月は見上げて愛でるものですが、世界では再び月を目指す過酷なレースが展開しています。7月14日にインド宇宙研究機関(ISRO)が打ち上げた月探査機『チャンドラヤーン3号』を、8月23日に無事月面に着陸させました。ソ連、アメリカ、中国に続き、インドは月面着陸を成功させた4番目の国となり、南極付近への着陸は初めてとのこと。今まさに着陸機が月面を走り、いろんな探査データを地球に向けて送信している最中なんですね。世界で初めて、月に水や硫黄の存在を確認するといった成果を上げています。月は38万キロもの彼方にあるので、そこまで送り届けるのも大変だし、軟着陸させるのも容易なことではありません。お金もとってもかかりますから、NASAはアポロ計画を1972年に終了し、ソ連も1976年のルナ24号が月面着陸した最後の探査機でした。その後しばらく月へ向かうミッションは無くて、中国が3回探査機を送っただけ。ところがしばらく静かだった月面が、今また賑わいを取り戻してきているんです。2019年にインドがチャンドラヤーン2号を打ち上げたんですが着陸に失敗、イスラエルも失敗、今年4月に日本のispaceが民間のロケットを利用して月面着陸を試みましたが残念ながら月に激突してしまいました。ロシアも47年ぶりにルナ25号を打ち上げ、今年8月21日に月面着陸の予定でしたが衝突して失敗。日本のJAXAが開発したスリム(SLIM)と呼ばれる着陸機が、まもなく打ち上げられることになっていますし、アメリカ、中国のミッションの打ち上げも来年に予定されています。人間をもう一度月に送り込むNASAのアルテミス計画もありますね。みんな何を目指しているのかというと、どうやら極付近に存在するであろうと思われている水らしいです。水を月で現地調達できれば酸素も作れるし飲み水も確保できるし、月面基地を作るには是非とも欲しいアイテムなんですね。月にもいつか国境ができてしまうんでしょうか。空も海も星も、できれば地球も、みんなのものだといいんですけどね。
2023/08/31
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満月のことを十五夜と呼ぶように、新月から数えて15日目に満月になります。普通は1ヶ月に一度の満月が、2年半に一度くらい1ヶ月に二度の満月が見られることがあって、これを西洋ではブルームーンと呼ぶんだそうです。単純に考えて1日が満月なら30日も満月ってことです。実際に青く見えるわけではなく、『とっても珍しい』と言う意味でそう呼ばれるようになったと言われています。全米で人気のビール『ブルームーン』も、とっても珍しい美味いビールと言うことでその名になったとか聞いた気がします。2年半に一度なら、それほど珍しくない気がしますけどね。『月がとっても青いから〜遠回りしてか〜えろ』なんて言う日本の歌もあるし、エルビスも『ブルームーン』と言う歌を歌ってますから、月が青く見えることもあるんでしょうね。火山の噴火などで大気中にチリがたくさん舞っていたりすると、その影響で実際に青く見えることもあるとのことですが、まだ見たことはありません。次のブルームーンは、2023年8月31日(日本時間10:35)に起こります。8月2日に満月でしたから、今月二度目と言うわけ。これが只者のブルームーンじゃないそうなんです。日本国立天文台によると、月は8月31日(日本時間)の0時54分に近地点(地球に最も近付く地点)を通過しての満月なので、一番でっかいブルームーンが見られるんです。これまで何度かご紹介してきたスーパームーンです。今年最も大きく、最も明るい、スーパーブルームーン。蒸し暑い夜を明るく照らしてくれそうです。
2023/08/29
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水晶とか蛍石とかといった鉱物って、いったい何種類くらいあるのか、気にしたことありませんでした。5000種類くらいあるそうですね。しかも毎年100種類くらいずつ新種が見つかっているとのこと。星の数ほどではありませんが、地球ってすごいなと思います。ニュースで、紫外線で光る新鉱物北海道石が発見されたと報じていました。きれいな石です。オパールみたい。こんなのが山のどこかに落ちてるんでしょうか。恐竜の全身骨格が発見されたり、北海道は地学的に面白い場所なんでしょうね。北海道鹿追町のとかち鹿追ジオパークビジターセンターで、今月29日から実物が展示されるとのことです。ご興味ある方はこちらの動画をご覧ください。
2023/05/30
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連休も中盤に差し掛かってまいりました。今日はみどりの日、そしてスターウォーズの日です。いい天気なので昨日も今日も午前中は洗濯と虫干しに励み、今日は午後になって御墓参りに行くことにしました。行楽帰りの渋滞にちょこっと巻き込まれていつもより余計に時間がかかったので、大将と車の中でどっちでもいい話題で色々盛り上がりました。中でも少しだけまともだった話題は、地球の動くスピードについてです。ビックバンが起こったとすると宇宙のどこかに爆発の中心があるということです。すべては爆発の勢いで宇宙空間を突っ走っているわけですよね。いったいどのくらいのスピードなんだろうという話です。地球は太陽の周りを1年かけて回っていますが、その太陽は銀河系の円盤の上に乗って回っています。そして銀河系はビッグバンで投げ出されてから宇宙の果てに向かってすっ飛んでいっているわけです。宇宙は遠い星ほど加速しているというのを読んだことがありますので、爆発のエネルギーだけではなく加速させる何かがあるのかもしれません。結構盛り上がった話題でしたが、結局結論に至らず家に帰って調べました。銀河系が宇宙を進むスピードはだいたい秒速600kmだそうです。東京〜大阪間を1秒で行く速さ!地球の自転速度、地球の公転速度、太陽系が銀河系内を回転する速度、銀河系の宇宙空間での移動速度をアニメーションにしたものがありました。右側に動く点は、それぞれが150kmを進む速さだそうです。とんでもないスピードで移動していても何にも感じないのは、加速も減速もしていないからなんでしょう。40億年後には隣のアンドロメダとぶつかることがわかっていますが、その時地球はどうなるのか。人類は宇宙のどこかで生き延びることができるでしょうか。
2023/05/04
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1ヶ月後、日の出前に土星、海王星、木星、水星、天王星の惑星大集合が見られます。2023年5月29日の早朝が一番集まって見えるようです。惑星直列というと惑星が一列に並ぶ様子を想像しがちですが、惑星軌道は同じ平面上にあるわけではないので完全に整列することはできないんです。ある程度の幅で同じ側に集まることはありますが、かなり稀です。今回のような惑星大集合は、太陽の同じ側に地球もある場合で、惑星が並んでるように見えるだけで実際に一直線になってるわけではありません。惑星が同じような方向に並んで見えることを惑星パレードと呼んでいます。惑星2個が並んでもパレードとは言わないんですが、3個以上になるとそう呼ぶみたいで年に何回かは見られるようです。ただ、天王星や海王星は遠くて見えにくく、水星も太陽に近いので見えづらいです。5個以上並ぶとパレードと呼びにふさわしい感じですよね。2022年6月の惑星パレードは勢揃いということで話題になっていたので覚えている方も多いのではと思います。2022年12月終わりの日没直後にも惑星全部のパレードが見られたようです。そのころは激痛で空を見上げる余裕がなく、これは見逃しました。ご覧になった方、いらっしゃいます?17年後の2040年9月8日の夕方には、水星、金星、火星、木星、土星に三日月も入ってかなり近い位置に並ぶようです。覚えてられないだろうな。生きてるかもわからんし。国立天文台の星座早見表を参考にさせていただきました。
2023/04/28
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再生可能エネルギーが世界中で注目されているこの時代。これまで縁がなかったので知りませんでしたが、太陽光や風力発電よりもっと身近に利用できるものがあったんですね。それが地中熱です。地熱とは違います。地面に穴を掘っていくと温泉が湧いたりしますが、それは地下200mより深く掘った時のことで、それより浅いところは大体地中の温度は一定なんだそうです。地上は夏は30度以上、冬は氷点下になっても、地下15mくらいからは温度一定になって、季節にに関係なく15度くらいとのこと。これを夏は冷房に冬は暖房として使うと言うのが地中熱利用です。環境省のサイトを見ると、すでに多くの家庭や施設で利用されていてちょっと驚きました。東京スカイツリータウン、東京郵便局跡地に建ったKITTE、つい先日利用した羽田の国際線ターミナル他、日本中で利用されていたんですね。マップを見ると、北の方が利用率は高いようです。寒い時期の電気代がこれで随分浮くんじゃないでしょうか。ご興味ある方は環境省のサイトをご覧ください。また、2023年4月25日から9月3日まで、つくば市の産業技術総合研究所にある地質標本館で地中熱の特別展を開催しています。ゴールデンウィークに地中熱を利用した施設見学なんて、いかがですか。
2023/04/27
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夕方5時過ぎ、職場のデスクでモニターを眺めていた時のことです。なんとなく船に乗っているような小さな揺れを感じたんです。まさか、めまい?それが次第に大きくなってきて、はっきり地震と分かるほどの横揺れになると館内の警報が鳴りました。本棚がギシギシきしみだし、次第に音が大きくなります。これはヘルメットかぶって机に潜るべきかと中腰になったまま決めかねていたんですが、ようやくおさまって来たのでホッと胸を撫で下ろしました。NHK参照よくある福島県沖か茨城県南部が震源の地震だろうと思ったら、なんと震源は三重県南東沖の深さ350キロ。発生時間は2022年11月14日午後5時9分でマグニチュード6.1と発表されています。地震計の誤作動かと思ってしまいましたよ。震源の近くより、遠くのエリアで大きく揺れる現象は異常震域と呼ばれるのだそうです。気象庁参照太平洋をじわじわ西へ旅してきた海洋プレートは冷たくて硬いので地震が伝わりやすいんでしょうね。日本列島の下に沈み込んでもなお、深いところでガタっと揺れるとその真上に乗っかっている柔らかい陸よりプレートの方に揺れが伝わって関東・東北地方に反動が出てくるようです。気象庁参照三重県沖と聞くと、いよいよ南海トラフかと思ってしまいがちですが、南海トラフはフィリピン海プレートという太平洋プレートとは別のプレートが大きく動くと起こるものなので、間接的には何か関係するかもしれませんが直接は関係ないとのこと。割とよくある地震で数年に一度は起きてるらしいんですが、あまり気にしてなかったのか、異常震域という言葉を初めて聞いた気がしました。備えあれば憂いなし
2022/11/14
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今日は皆既月食です。天気がいいので多分よく見えるのではないかと期待しています。2021年11月19日に月の98%が隠れるほぼ皆既月食というのがありましたが、覚えておられますか。日本で見られるのは140年ぶりとか言われて、ありがたく見上げた気がします。今回のは本当の皆既月食で、日本各地で観測できそう。さらに月食中に天王星が月に隠れる『天王星食』も起こるとのことで、1580年7月以来約442年ぶりの極めて貴重な天体ショーとマスコミが騒いでいました。(出典:国立天文台)私は子供の頃天文少女だったんですが、天王星は見たことがありません。水金 (地) 火木土までですね、見たことあるのは。天王星は明るさが6等ということなので、1580年の綺麗な空でも見た人がいたかどうか疑問ですね。ちょうど織田信長が大活躍してた頃です。(本能寺の変が1582年)先週末、キムタクが信長に扮した『ぎふ信長まつり』も大変な人出だったようですね。皆既月食は、午後6時9分から部分食が始まり、皆既月食は7時16分から8時42分まで。その後、月はだんだん膨らんで9時49分に終わります。天王星が月の後ろに入るのは南に行くほど早くて、大体午後8時10分から8時50分ごろ。月の影から出てくるのは、午後8時50分から9時50分ごろだそうです。結構幅がありますね。東京で午後8時40分から9時22分が天王星食となっています。詳しくはこちらの動画をご覧ください。2010年から2030年までの月食一覧はこちらです。
2022/11/08
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今朝方、夢で地平線まで広がる満天の星を見ました。石がゴロゴロしている緩やかな坂道を登りながら空を見上げ、こんなに綺麗な天の川を見るのは久しぶりだと思って目が覚めたんです。今日は山の日。お盆休みという方も多いでしょう。帰省や旅行を我慢していた人々が3年ぶりにいっせいに動き出したようで、ニュースでは渋滞や交通機関の混雑を伝えていました。今夜の満月は大きくて綺麗でしたね。ところで夜はなんで暗くなるんでしょうか。太陽が沈むからに決まってますよね。でも数百年前にこんなことを考えた天文学者がいました。宇宙が無限の大きさを持っていて、均等に星が散らばっていれば、空は夜でも明るいはず。でも夜が暗いのはなぜ?これがオルバースのパラドックスと呼ばれる謎です。例えばダンスパーティで、踊ってる人が少ない時は、フロアの反対側の席にいる友達に手を振ったりできますけど、ある程度混んでくるとフロアの向こうは見えなくなりますよね。フロアが広いほど、人と人の間に必ず誰かがいて向こうが見渡せない感じになると思うんです。同じように宇宙が無限に広いとなると、空はキラキラ星で埋め尽くされて明るいはずではないかという発想です。この問題はすでに解決しています。想像以上にいろんな天文学者が何百年にもわたってこの問題に取り組んで来たんですよ。ケプラーやハッブルやアインシュタインなんかも。いろんな説があるんです。宇宙が膨張してるからとか、星に寿命があるからとか、暗黒物質があるからとか。宇宙と呼ばれているものは現在140億年前のビッグバンから生まれたと言われていますが、光のスピードが決まっているので140億光年以上遠い世界は見えないんですよ。つまり宇宙は無限じゃなくて有限ということ。有限にしても充分に広ければ混んだダンスフロアみたいに向こうが見渡せなくなるはずですが、それほど星は密じゃなかったということでしょうか。それじゃ、あとどのくらい宇宙が広ければ夜でも明るくなるのか。エドワード・ハリソン(Edward Robert Harrison)という天体物理学者が計算したところによると、現在考えられている宇宙の10兆倍の大きさがあれば夜空は明るくなるそうです。こういうのを天文学的数字っていうんでしょうね。
2022/08/11
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国際研究プロジェクト『イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)』が、天の川銀河の中心部にあるブラックホールの撮影に成功しました。2019年に初めてブラックホールの撮影に成功して、今回は2例目。2020年にはブラックホールでノーベル物理学賞も授与されて、いよいよその正体が明らかになっていきそうです。EHTに関しては、史上初ブラックホールシャドウの撮影に成功の時に詳しく書きましたので、ご興味ある方はそちらをご覧ください。前回は地球から5500万光年の彼方、おとめ座の方向にあるM87銀河でした。巨大ブラックホールは多くの銀河に存在すると考えられていますが、それこそ天文学的に遠いのでなかなかその実態の解明が難しいです。今回のターゲットは、地球が含まれる銀河系の中心部。多分これが一番地球に近いブラックホールでしょうね。地球からの距離は約27000光年、天の川の射手座の方向に『いて座Aスター』と呼ばれる電波を発する天体があって、周りの星の動きから大質量を持つ巨大なブラックホールがあるのではと考えられていました。ブラックホールの写真を撮る試みは2017年から続けられていて、先に遠いおとめ座の方で成功して2019年に公開されたようです。素人考えで、遠くの風景撮るより近くの花の写真撮る方がピント合わせが難しいみたいな感覚かななんて思ってしまいましたが、どんな苦労があるのかチャンスがあったら直に聞いてみたいですね。もう一つ、宇宙にまつわるニュースがありました。アポロ計画で採取した月の土で植物を育てる事に成功したという発表です。将来人間が月で生活するなら絶対超えなくてはいけないハードルを一つ超えた感じでしょうか。アブラナ科の植物シロイヌナズナって、食べられるんでしょうかね。植物は食べる以外にも光合成で酸素出してくれますから、空気の確保という意味でも重要なアイテムです。地球の火山灰で育てた場合(左側)と比べると根は短く成長は遅い(右側)とのこと。月の土は宇宙放射線浴びまくってますし、金属成分を多く含んでたり微生物もいないですから植物を育てるのは大変そうだなと想像はできます。1970年ごろに採取された土で、今になって植物育ててみようと思ったのはNASAの有人月面着陸計画『アルテミス計画』の一環なんでしょうか。訴訟などで計画は2025年以降にずれ込んでいるようですが、その間に必要な基礎研究はどんどん進みそうで楽しみです。
2022/05/13
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直径約1キロメートルの小惑星が、地球に接近中です。7482(1994 PC1)という名前の小惑星。最接近時間はアメリカ東部時間1月18日午後4時51分頃、日本時間では19日午前6時51分頃と考えられています。恐竜絶滅みたいな衝突は起こらず、約200万キロの位置を通過する予定。地球に接近する軌道を持つ小惑星を地球近傍小惑星、NEA (Near Earth Asteroid) と呼んでいて、NASAによると監視が必要とされるものは約8500個あるそうです。ただ、今後少なくとも100年間は地球に衝突する恐れはないとのこと。火星と木星の間にメインベルトという小惑星帯があって、重力の作用で時々そこからはじき飛ばされて地球の方へ飛んでくるのが原因の一つ。彗星の成れの果てがやってくる場合もあります。太陽系の外側にもエッジワース・カイパーベルトと呼ばれる円盤状の小惑星帯があって、相当遠いんですけどそこからやってくるものもあります。小惑星は詳しく研究されていて、直径1キロ以上の者にはみんな番号が付いているんです。50万個くらいあったと思います。ちょっと大きめだったりすると名前も付いています。ハヤブサが目指していたリュウグウも地球近傍小惑星の一つで、2015年以前は名前がなくて番号だけだったようです。今回の小惑星も地球から200万キロですから、接近と言ったって月までの距離の5倍はありますからね。全然遠いですよ。ただ宇宙なんて何が起こるかわかりませんから、ひょっとしてこっちに向かってくる可能性もゼロじゃありません。そこで人間は知恵を絞って、NASAでも何かぶつけて軌道変えようという計画が進行中です。数年前、ESA(欧州宇宙機関)でドンキホーテ計画っていうのがあったんですよ。どうなったのか知りませんが、風車に向かって突進する騎士の名を冠した人工衛星が小惑星に突っ込んでいくというわけです。イメージ映像見るとカバに体当たりする蚊みたいですけどね。こんなんで軌道が変わるのかとクスっと笑っちゃいました。
2022/01/13
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JAXAが13年ぶりに宇宙飛行士を募集しています。宇宙兄弟がいよいよ現実味を帯びてきました。応募資格は次のすべての条件を満たす者となっています。(1) 2021年度末(2022年3月末)の時点で、3年以上の実務経験を有すること。修士号取得者は1年、博士号取得者は3年の実務経験とみなします。(2) 以下の医学的特性を有すること。身長 149.5-190.5cm視力 遠距離視力 両眼とも矯正視力1.0以上 色覚 正常(石原式による)聴力 正常(背後2mの距離で普通の会話可能)ただし、次のいずれかに該当する者は応募資格がありません。・ 日本国籍を有しない者・ 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでの者又はその刑の執行猶予の期間中の者その他その執行を受けることがなくなるまでの者・ 日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者・ 反社会的勢力と社会的に非難されるべき関係を有している者受付期間は、2021年12月20日(月)から2022年3月4日(金)までです。初めて学歴不問での募集と騒がれていますが、書類選抜に続き第0次審査としてまず英語の試験があります。学歴も年齢も関係ないけど、英語できないとダメみたいですよ。合格した人だけ、一般教養試験(大学の教養課程相当)とかSTEM試験(大卒程度の国家公務員試験相当)に進めます。STEMとは、Science (科学)、Technology (技術)、Engineering (工学)、Mathematics (数学)の略ですので、結局理系の知識は必要になってくるんですね。その後、第3次選抜まであって、選ばれるのは若干名。それほど簡単な話ではなさそうです。何億かお金払って宇宙に行くのもハードル高いですが、お金もらって宇宙に行くのはもっとずっと大変そうですね。条件満たして受験資格がある人は多いと思います。私も多分大丈夫。でも、月に長期出張行きたいですか?宇宙ステーションに単身赴任したいですか?ご興味ある方はこちらからどうぞ。
2021/12/22
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山梨と和歌山で震度5弱の地震が立て続けに起こりました。震度5弱っていうと、首都圏の交通機関が大混乱した大きさです。皆さんのところは大丈夫だったでしょうか。これはいよいよ富士山噴火か、それとも南海トラフ大地震かみたいに、ニュース聞いてちょっとゾクっとしましたが、先生方の解説聞いてるとそうでもないようでした。なんで日本はそんなに地震や火山が多いのかというと、世界でただ一つ、3つのプレートがひしめきあってる場所だからなんですって。ちょっとどんな風になってるのか見てみましょう。地球内部構造の3D表示 ~日本列島下の地震の分布とプレートの形状~むずかしくてなんのことやらよう分かりまへんな。地球内部のこと、もっと簡単に教えて。プレートってなんですの?富士山噴火するんか?地震がいつ来るか、分かる?地震は肘掛の取り合い?笑えるけどすっごく勉強になりましたね。備えあれば憂いなし
2021/12/03
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2021年11月19日は月の98%が隠れる部分月食だそうです。日本で見られるのは140年前ぶりとか言ってマスコミが興味を煽ってますが、月食自体はそれほど珍しい現象ではなく、これまでにも何度かご紹介してきました。それより140年前の1881年12月6日(明治14年)の方が気になりましたね。その頃空を見上げていたのはどんな人たちだったでしょうか。NHK大河ドラマで脚光を浴びている渋沢栄一は41才。大政奉還した徳川慶喜は44才、明治天皇は29才です。ちょうどドラマに登場してる人たちが生きていた時代です。文学界では夏目漱石が14才、二葉亭四迷が17才、樋口 一葉は9才です。どんな風にこのほぼ皆既月食を見上げたんでしょうね。
2021/11/18
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太陽の表面でおきる大爆発がまた発生しました。太陽フレアです。太陽のくしゃみみたいな感じで、方向が悪いと地球はその飛沫をモロにかぶるんです。飛沫と言っても飛んでくるのは高温のコロナガス。X線はじめいろんな周波数の電磁波、電気をおびた素粒子で、通信妨害や磁気嵐をおこします。情報通信研究機構によると、発生したのは2021年10月29日午前0時35分(日本時間)で、5段階評価で最大規模とのことです。レベル分けはX線強度で決まるみたいです。コロナガスは30日から31日にかけて地球を通過すると言われていました。この週末、車のGPS接続がやけに遅いなと思っていたんです。オーロラの活動も活発になっていると言うニュースを見ました。コロナガスは予想より遅く、10月31日夕方に地球へ到来したそうで11月1日朝には収まったそうです。地磁気が地球を守ってくれているからこの程度で済んでますけど、爆発規模がもっと大きかったり、地磁気が弱まったりしたら地球はひとたまりもありません。太陽フレアのコロナガスは、ウィルスのコロナとまた別の意味で厄災をもたらすんですね。ところで週末のGPS異常はなんだったのかしら。確か10月30日の15時ごろだったと思うんで、まだコロナガス来てないですもんね。コロナガスより先になんか地球に飛んできてたんでしょうか。もう一つ、うちの電波時計がイギリス時間になってました。発見したのは11月1日の夜9時ごろ。大将が太陽フレアの影響だとか言ってましたけど、他の電波時計はなんで正常なのかしら。皆さんは何か、太陽フレアの影響ありましたか?
2021/11/01
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カーク船長を宇宙に連れて行ったジェフ・ベゾスの宇宙企業ブルー・オリジンが、今度は宇宙ステーションを作る計画を発表しました。名前は Orbital Reef(オービタル・リーフ)。この計画は2020年代の後半までに、研究だけでなくビジネスや観光などの多目的宇宙拠点を低軌道で運用するというものです。多分まだお値段高くて誰でもホイホイいけるわけではないと思いますが、今みたいに行って数時間で帰ってくるだけの体験型宇宙旅行ではなく、滞在もできて、仕事も遊びも可能な本当の意味での宇宙利用ができるんですね。高度400キロで現在飛行中のISS国際宇宙ステーションはかなり老朽化も進んでるでしょうし、選ばれた人しか行けないし、選ばれた研究しかできません。オービタル・リーフなら、お金出せば誰でも自分の目的のために宇宙に滞在できるようになるわけです。『宇宙でこんなことしたいです』というだけで、あらゆる技術的サポートもしてもらえるようです。企業の『宇宙支社』なんていうのも作れるわけですよね。これはすごい。やっと2001年宇宙の旅みたいな世界になってきた感じです。仕事に限らず、2泊3日の宇宙旅行なんていうのも可能になるでしょうね。せっかく行くなら船外に出て、宇宙の深淵や地球の美しさを見てみたいものです。詳しくはこちらをご覧ください。
2021/10/28
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宇宙旅行ビジネスがいよいよ本格化してきました。2021年7月20日に初の友人飛行に成功した宇宙船ニューシェパードは、今日2021年10月13日に2回目の飛行を成功させました。開発したのは米宇宙企業ブルーオリジンで、アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が設立した民間会社です。初号機にはベゾス氏本人とその弟のマーク、18歳のオリバー・デーメン、82歳のウォリー・ファンクの4人が搭乗しました。デーメンは史上最年少、ファンクは史上最高齡の宇宙飛行士だったんです。ファンクさんは初の女性宇宙飛行士候補に選ばれながらも宇宙に行けなかった人ということでも知られています。今回の2回目の飛行には、クリス・ボシュイゼン博士、グレンデ・フリース、オードリー・パワーズ、ウィリアム・シャトナーの4人の宇宙飛行士が搭乗しました。クリス・ボシュイゼン博士とグレンデ・フリースさんはベンチャー企業の社長で、オードリー・パワーズさんは元NASAのフライトオペレーターで弁護士でもあり、現在はブルーオリジンのミッション&フライトオペレーション担当副社長です。一番話題になったのは1966年からテレビシリーズのスタートレックでカーク船長を演じていた俳優ウィリアム・シャトナーさんで、90歳というのは宇宙飛行の最高齢記録の更新だそうです。宇宙船ニューシェパードは打ち上げ後に乗組員をのせたカプセルを切り離して再び地上に垂直に戻ってくるタイプのロケットで、切り離された宇宙船は高度約100キロの宇宙空間からパラシュートで減速しながら着陸します。宇宙の無重力を体感できるのはほんの数分だそうですが、打ち上げには大きなGがかかりますから高齢者や子供にはかなりの負担がかかると思います。ブルーオリジンは今年もう1回打ち上げを予定していいて、2022年にもさらに飛行計画は続いています。乗ってみたい人はこちらアクセスしてみてください。
2021/10/13
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2021年のノーベル物理学賞は、地球温暖化を予測する気候モデルの開発に取り組まれた真鍋淑郎さんら3名が受賞されました。気象学って物理学なのかなと、このニュースを聞いたときまず思ったんですが、でも化学でもないし平和でもないだろうし、やっぱり物理しかないんでしょうね。こちらは地球温暖化が年を追うごとに進んでいるのを見せてくれる動画です。Five-Year Global Temperature Anomalies from 1880 to 2016 (NASA & NOAA)90歳で受賞とのこと。こういう人こそ、長生きしてて良かったと言えるなあと思いました。左から真鍋淑郎氏、クラウス・ハッセルマン氏、ジョルジョ・パリージ氏真鍋さんの気候モデルは、現在でもお天気の長期予報を出すときに使われているとか。1960年代のコンピュータなんて、電卓に毛が生えたようなものだったと思いますし、入力もパンチカードか何かだったんじゃないでしょうか。とんでも無く時間がかかったでしょうね。そんな時代でもロケットは月まで行けたんですから、コンピュータシミュレーションで気候変動も計算できたのかもしれません。真鍋さんはなぜアメリカに渡ったのかという質問に対して、調和を重んじる日本より、好きなことを自由に研究できるアメリカが自分の気質に合っていたとおっしゃっていました。同じような理由で優秀な研究者の多くが海外流出しているのは残念な気がします。現在世界的に叫ばれているCO2削減も、そのきっかけを作ったのが1989年に発表された真鍋さんの論文なんだそうです。当時はまだ『異常気象って何?寒い冬がなくなるなら温暖化してもいいんじゃないの?』なんて軽く考えてました。ここ数年の爆弾台風による被害や、海水温上昇による不漁のニュースを聞くにつけ、今やっと温暖化の怖さが身にしみて分かるようになりました。真鍋さんは、研究を進める原動力は好奇心とおっしゃってました。好奇心を持っている人は、楽しく長生きできるということなんでしょうね。ノーベル物理学賞、おめでとうございます。ご興味ある方、研究の内容をこの辺りでご覧になれます。
2021/10/07
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オレンジのような月が東から上がる時から見ていました。中秋の名月、皆さんはご覧になりましたか?そもそも中秋って何か。月のこよみ太陰暦(たいいんれき)では、7月、8月、9月が秋と言うことになっていて、その真ん中の8月のことを中秋というそうです。中秋の名月とは太陰暦の8月15日の月のことで、満月とは限らないとのこと。しかも太陽のこよみ太陽暦で言うと9月7日~10月8日の間で毎年違って、今年のように満月に重なるのは8年ぶりだそうです。2015年9月28日の日記にも中秋の名月なのに満月じゃないとか書いてました。19年周期でパターンが繰り返されるようです。国立天文台のサイトを見るとその理由は、以下の通り。・中秋の名月は太陰太陽暦の日付(新月からの日数)で決まるが、満月(望)は、太陽、地球、月の位置関係で決まる。・月の公転軌道が楕円形であり、新月(朔)から満月(望)までにかかる日数が13.9日から15.6日と大きく変化する。もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
2021/09/21
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人工衛星が地球の周りをおとなしく回っていられるのは、月が地球の周りを回っているのと同じで遠心力と引力が釣り合っているからです。衛星が積んでる燃料は姿勢制御のためのほんの少しのガスジェットくらいで、飛行機みたいにエンジンふかして宇宙をすっ飛んでるわけではないんですね。遠心力の方が大きければどこか宇宙の彼方に飛んでいってしまいますし、向心力の方が大きければ地球に落ちてきます。遠心力は、人工衛星の重さmにスピードVの二乗を掛けて、地球中心からの距離Rで割ったものです。引力は、万有引力定数Gと人工衛星の重さmと地球の重さMをかけて、地球中心からの距離Rの二乗で割って求められます。遠心力 = 引力ですから上の式を変形するとV2 X R = G X M (一定)となります。つまり人工衛星のスピードは地球からの距離によって決まるということです。スピードが決まるということは、1周する時間が決まるということですね。これって実は有名な天文学者ケプラーの第3法則です。そもそも静止衛星とは何かというと、地球の自転と同じスピードで1周24時間で回るのであたかもずっと真上にいるように見える衛星のことです。気象衛星ひまわりみたいな1周する時間がちょうど24時間になる距離が、高度36000キロというわけです。人工衛星の重さに関係なく、ひまわり1号から9号までみんなこの高度。地球からの距離が近くなるほど引力が強くなるので遠心力を稼ぐために速く回る必要があって、国際宇宙ステーションは高度400キロのところを90分で一周しています。参考までに概算で周期とスピードを出してみました。ご興味ない方はすっ飛ばしてください。************************************************************************V2 = GM / R ・・・ (1)G (万有引力定数) = 6.67 x 10-17 (N・m2 / kg2)M (地球の重さ) = 5.972 x 1024 (kg)GM = 398332 (km3 / s2)R = 6378 (地球半径)+ 36000 (衛星高度)(km)これらの数値を使って(1)を計算すると、V = 3.066 (km / s) ← 高度36000キロでの衛星のスピードは1秒間に3キロ!高度36000キロでの衛星の周期Tは、T = 2πR(軌道一周の距離) / V = 86805.6秒 = 約24時間 ・・ (2)(1)に(2)のV = 2πR / Tを代入して変形すると、T2 = ((2π)2 / GM) X R3周期の2乗と半径の3乗の比は一定 (ケプラーの第3法則)となります。************************************************************************さて、その高度36000キロの静止軌道に宇宙太陽光発電システムを作ろうという話が、温室効果ガスの削減に絡んで持ち上がっています。2022年度から実証実験を開始し、いかにローコストで宇宙にパネルを運ぶか、宇宙で発電した電気をどうやって地上で受け取るか、研究課題は山積ですが宇宙はいつも晴れてますから実現すれば発電効率は良さそうですね。2.5キロ四方の巨大パネルを展開して、スペースデブリの被害は大丈夫かというところも気になります。36000キロは地球上のどの国にとっても静止軌道ですから、衛星も割と密に飛んでる気がするんですよ。中国やアメリカも宇宙太陽光発電に関して、研究開発を加速させているそうです。結構遠いので、そう簡単に修理なんてできませんから、後々のメンテナンスも含めてデザインや素材にも知恵をしぼる必要があるでしょうね。
2021/09/09
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夜になってから近所のスーパーに二人で買い物に行きました。まだ気温は30度あります。それでも秋の虫たちがもう道端の草むらで鳴いていました。『虫って、汗かくのかな。』虫はどうやって暑さを凌ぐんだろうという話になりました。蝶々なんかはビューっと風切って飛んで涼むとか?飛べない虫は草陰でじっとしてるのかもね。朝露でもすすりながら。その後スーパーに着くまで延々と虫話が続いたんですが、結局どうやって暑さを乗り切っているのか結論が出ませんでした。後で調べてみたら、虫は暑さに弱いということが分かりました。氷河期を生き抜くゴキブリも、気温が30度を超えると命に危険がおよび、40度になると死んでしまうそうです。エアコンが効いてる部屋に忍び込んで夜を待つんでしょうね。蚊は35度を超えると飛ばなくなるそうです。そういえば今年はまだ一度も蚊に刺されてません。暑いから?どっちかというと蚊って、寒さに弱いイメージでしたけど暑さにも弱いんですね。セミやカブトムシも熱中症のようになって、寿命を全うする前に死んでしまうことがあるとのこと。ここ数日、駐車場でたくさんの黄金虫が転がっているのを目撃していて、彼らも暑さに負けたのかもしれません。ミミズもアスファルトで大量に干からびています。好き好んで暑いところに出てこなくてもよかったのに。飛んで火に入る夏の虫。這って陽に入る夏の虫。暑さに弱い夏の虫。それで最近夜中にセミが鳴いてるのかな。鳴き方から必死さが伝わってきます。コオロギやスズムシみたいな秋の虫にとっても、この暑さはきついでしょうね。残暑厳しき折、皆様もどうぞご自愛くださいますよう。
2021/08/27
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カルチャー・クラブやセックス・ピストルズといった人気ミュージシャンが所属していたヴァージン・レコードの創始者リチャード・ブランソンさんが宇宙旅行をプレゼントしてくれるそうです。1980年代には航空機産業、2000年代には宇宙旅行産業へと乗り出した大富豪。2021年7月11日、彼が立ち上げた宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックの有人宇宙船で自ら宇宙旅行に成功。無事帰還してニュースになっていました。飛行機タイプのロケットなんですね。この約1時間の宇宙体験は一人2800万円ほどかかるそうで、すでに世界中から600人くらいの申し込みがあるそうですよ。ここしばらくは宇宙に行けるのは大金持ちとその関係者くらいだと思います。一般の人にもチャンスをということで宇宙旅行チケットが当たる企画が発表されました。慈善団体Space for Humanityへの寄付が必要だそうです。でも寄付の額が多い人ほど有利な感じですので、やっぱり大金持ちしか宇宙に行けないかも。アマゾンのベソス氏とブルーオリジンで宇宙に行く座席も落札価格30億円とか言ってましたもんね。応募の〆切は9月1日で当選発表は9月29日。ご興味ある方、こちらのサイトをご覧ください。Win Two Seats on One of the FIRST Virgin Galactic Flights to Space
2021/07/12
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地球は丸いと教えてもらわなければ、多分一生、自分の住んでいる土地は平らだと思っていたんじゃないかと思います。どうして丸いなんて思い付いたんでしょう。最初の記録は紀元前6世紀ごろの古代ギリシャだそうです。すごく頭の良い人がいたんでしょうね。ピタゴラスみたいな。紀元前3世紀ごろのギリシャに生まれたエラトステネスは、地球が球形ならどのくらいの大きさなんだろうと思ったんですね。しかも測る方法を思い付いたんですよ。三角法。サイン、コサイン、タンジェント、なんて覚えてます?エジプト南部のシエネ(アスワン)では夏至の日に太陽がちょうど真上で垂直に立てた棒に影ができませんでした。一方、地中海に近いアレクサンドリアでは垂直に立てた棒に影ができることに気づいたんです。それから角度を割り出し、シエネとアレクサンドリアの距離を何とか見積もって、地球の全周の距離を計算したんですね。まさか歩いて測ったわけじゃないと思いますが、当時の交通手段は徒歩かラクダか船くらいしかないでしょうし、1歩が50センチとかして歩数を掛け算したんでしょうか。大体地球1周四万キロという概算値は、そんな適当な方法でもほとんどあってました。古代ギリシャの天文学は素晴らしかったんですが、地球が丸いと証明できたのは16世紀の大航海時代で、それまでは天動説が主流になってしまうんです。今日は夏至。日本では梅雨真っ最中であまり晴れませんから、縄文時代にこんな測量は思いつく人はいなかったかもしれません。ちょうど12年前の夏至の日に今の家に引っ越して来た時も大雨でした。でも今年は10年ぶりに日照時間が長ったそうです。
2021/06/21
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ジャンクメールの整理をしていたら、3月に来ていたメールを見落としていたことに気づきました。ニューヨーク在住の学生時代からの友人で、前澤友作氏の月旅行に一緒に応募しないかというお誘いでした。行くのは2023年。 dearMoonプロジェクトと呼ぶそうです。 スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ開発の超大型ロケットで月を周回する宇宙旅行の全席を買って、同乗者を世界中から8名募集するとのこと。太っ腹ですね=。前澤氏といえばZOZOの創業者で、芸能人との恋仲が一時期話題になりました。残念ながらとっくに締め切りが過ぎていたので申し込むことはできませんでしたが、友人は申し込んだそうです。一体何人くらい応募があったのか、どんな人が選ばれるのか興味ありますけど、自分が応募しても選ばれる可能性は限りなくゼロに近い気がしますね。締め切りは2021年3月14日だったそうで、彼女は申し込んだけど何の音沙汰もないと言っておりました。タダで月旅行に行けるなんて、すごいですね。
2021/06/15
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中国の大型ロケットの残骸が、インド洋に落下したというニュースが先月ありました。隕石以外にも、いまの時代は宇宙から降ってくるものがあるんですね。燃え尽きずにそのまま落ちてくる可能性がある場合、普通は軌道計算して安全な場所に落ちるよう予め備えると思うんですが、アメリカが騒いでたところを見ると中国はそういった対策は考慮していなかったということでしょうか。大型ゴミが空から降ってくる驚異もさることながら、宇宙に浮遊している大量のゴミも問題になっています。昨日のニュースで、宇宙ゴミが国際宇宙ステーションのロボットアームに衝突したと報じていました。ゼロ・グラビティという映画、ご覧になりましたか?宇宙ゴミが宇宙ステーションに衝突して犠牲者が出る話です。起こりうる事態だけに心底怖い映画でした。欧州宇宙機関(ESA)によると、1億3000万個近い1ミリ以上のゴミが現在地球の周りを回っているそうです。それ以下の小さな数えきれないゴミも超スピードで移動していますので、頼りにしている気象衛星や放送衛星などの故障の原因にもなりえます。故障した衛星も宇宙ゴミになってしまうので、ゴミは増える一方。まだしばらくは地球の周りはゴミだらけでしょうけど、2020年から日本でも人工衛星を使ってスペースデブリを除去するプロジェクトが始動しています。誰もが宇宙旅行に行ける頃には、きっと宇宙も綺麗にお掃除されていることでしょう。
2021/06/02
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数日前からニュースでも取り上げられていますので皆さんご存知かと思います。今日は、皆既月食。月食は世界中のどこかで毎年のように見られますが、日本で見られる皆既月食で、しかもスーパームーンとなると24年ぶりだそうです。18時45分ごろ部分食始まり 20時11分ごろ皆既食始まり 20時26分ごろ皆既食終わり 21時52分ごろ部分食終わり もうすぐ始まる時間ですが、こちら薄曇りです。見えるかしら。もっと詳しく知りたい方は、国立天文台のサイトなどをご覧ください。<月食のしくみ>
2021/05/26
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火星は人間にとっては過酷な環境です。数十億年前には水があったとされていますが、今は気圧が低すぎて水を液体として地表に留めておくことができません。地球の1気圧に対して、0.0074気圧だそうです。シュワルツネッガー主演の映画『トータル・リコール』では、火星外気にさらされた途端、みんな顔が風船のように膨らんで目玉飛び出しそうになってましたね。そんな薄い空気でも、NASAはヘリコプターを飛ばしたと先日ニュースになっていました。そして今日、また新たな実験のニュースが飛び込んできました。火星の探査車パーシビアランスに搭載した装置で、火星の大気から酸素を作り出すことに成功したというニュースです。火星大気はとっても薄い上に、95%が二酸化炭素(CO2)でできています。人間が将来火星に移住するにしても、酸素を安く現地調達できないと暮らしていけないわけです。NASAはMOXIEと呼ばれる機器を使って二酸化炭素に800℃の熱を加え、二酸化炭素を酸素(O2)と一酸化炭素(CO)に分解しました。2CO2 → O2 + 2CO地球外で酸素をつくったのは初めてだそうですね。この技術を応用して、将来的には水も作る予定だそうです。詳細についてはこちらをご覧ください。SF映画大好き
2021/04/22
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宇宙ビジネスを始めてみませんか?2017年からJAXA (宇宙航空研究開発機構)とNEDO (新エネルギー・産業技術研究開発機構)の共催で内閣府宇宙開発戦略推進事務局が始めた企画。今年で4回目になります。応募受付は2021年5月20日までです。対象は日本及びアジア・オセアニアの個人、もしくはグループで、書類による一次審査の後、面接の2次審査を経て12月に最終審査があります。各業界の専門家が事業化に向けた具体的なアドバイスをくれたりして、しかも賞金がもらえるんですよ。最優秀賞1000万円、その他幾つかのアイデアに対して賞金100万円です。すぐできそうなビジネスだけでなく、未開発の技術でもいいらしいです。ガガーリンが『地球は青かった』と言ってから昨日でちょうど60年になります。その間に宇宙空間はどんどん身近になって、いまや地球をめぐる人工衛星なしでの生活は考えられない時代になりました。あとどのくらいで重力コントロールが可能になるでしょうか。大気圏外への脱出が簡単になったら、みんなが普通に宇宙に出かけられるようになるでしょうね。宇宙ビジネスというと、まず思い浮かぶのは旅行ですよね。火星移住とか月面イベント開催とかもありかも。宇宙葬とか流星ビジネスなんかはもうありますよね。核廃棄物の宇宙投機なんていうのも多分すでに考えられてるでしょう。ダンスがらみで宇宙ダンスパーティビジネスなんてどうですか。社交ダンスは基本的に重力がないと踊れないんですけど、別の形態のダンス競技編み出すのも面白そうです。ご興味ある方は、こちらのサイトからご覧ください。
2021/04/13
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自分と全く同じ見た目の反物質で出来た人と出会うと二人は消滅するなんていう話を、むかしSF小説で読んだ気がします。本当かどうか怪しいと思っていましたが、宇宙誕生の時は、物質と反物質は同じ数だけ生まれたそうです。0から-1と+1が出てきたようなイメージでしょうか。ところがどうしたわけか、いつの間にかこの宇宙から反物質が消えてしまっていたんです。その理由として対称性の破れという説が湧き上がって、日本人科学者がノーベル賞を受賞されたりしたのは比較的最近のことでした。2021年4月1日の科学雑誌Nature (Vol. 592 Issue 7852)の表紙を飾ったのは、レーザー冷却された反物質(紫外光による反水素原子の操作と冷却)です。反物質をめぐるどんな新しい発見があったんでしょう。反物質は、存在しないんですけど作り出すことはできます。ヨーロッパの素粒子物理学研究所(CERN)粒子加速器で1995年に11個の反水素原子が生成されました。とんでもないエネルギーを注ぎ込んで粒子を光速に近いスピードまで加速して反応させたんです。でも存在したのはわずか数十ナノ秒だけ。0.00000001秒くらいじゃ、ほんとに居たんですかっていうレベルです。どんなものだったのかなんてよく分かりません。そこでもっとゆっくり観察できるようになんとかスピードを落とせないか、世界中の頭のいい人たちが考えたわけです。冷やせばいいんじゃないか?人だって寒いと動き鈍りますからね。でも簡単じゃないんです。超高速で飛んでる一瞬しか存在しない極小の粒子ですから。レーザー冷却というのは1970年代に開発されて1997年にノーベル賞を受賞した手法で、今では様々な分野で応用されている技術です。レーザーポインターの光に当たったところで人はなんら影響を受けませんが、光子にはほんの少し圧力があるんです。水素原子のような小さい粒子になると、その圧力の影響を受けるんですね。レーザーポインター 猫用 ネコ おもちゃ 小型 シンプル 電池いらない USB充電 ペンライト ポインター3WAY使用 赤色楽天で購入それを初めて物質ではなく反物質に応用してみたという研究が今回紹介されていました。障害物競走で走ってるお父さんが、網を潜るときに減速するみたいなイメージでしょうか。そのちょっとした減速で反物質の正体を見抜けるかどうかはこれからの課題だと思いますが、これまで捉え所のなかった幽霊のしっぽを捕まえる方法の一つを見つけたというわけです。赤または緑のレーザーポインターは、通常、1秒あたり1015~1016のレーザー光子を放出しますが、各光子が与えることができる運動量は非常に小さいため、この光が日常の物体に及ぼす圧力を検出することは困難です。 ただし、単一の反水素原子の質量は非常に小さいため(1.7×10–24グラム)、紫外線波長が121.6ナノメートルのレーザー光子を吸収するたびに速度が時速約12キロメートル変化する可能性があります。著者らは、数十のそのような吸収がサンプル中の原子の一部を時速50キロメートル未満に減速させることを観察しました。 この速度の低下は、原子の冷却に対応します。(Nature誌から引用)チームには日本人科学者も参加されていて、これをとっかかりに宇宙の謎にも迫ろうとのこと。生きている間にこんな話が聞けるなんて、すごいですね。もっと詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。
2021/04/01
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ここのところ火球目撃のニュースをよく目にします。街の至る所に防犯カメラが設置されるようになったことや、スマホの普及で映像記録が残りやすくなったせいもあるかもしれません。小さい隕石なら大した問題にはなりませんが、恐竜が滅亡するほどの巨大隕石が降ってきたら、映画ディープインパクトのような大パニックになることでしょう。そうならないためにNASAでは高度に自動化された衝突監視システムSentryが、小惑星を継続的にスキャンして今後起こりうる地球への影響を計算しています。今のところリスク評価トップは、小惑星29075(1950 DA)で、2880年に0.012%の確率で地球と衝突する可能性あるとされています。二番目は小惑星ベンヌで、2175年から2199年の間に地球に衝突する確率0.037%となっています。はっきり言って随分先の話だし、ぶつかる可能性も低いので私たちが生きている間には巨大隕石衝突の危険はなさそうです。ご興味ある方はこちらからご覧ください。ところで今日のテーマのヤルコフスキー効果ですが、重力だけでなく、熱輻射も天体の軌道に影響を及ぼすという理論です。イワン・ヤルコフスキーは19世紀後半に生きたポーランド人で、学者ではないんですが、ロシアの鉄道会社に勤務しながら仕事の合間に小天体の軌道を研究していました。小天体はみんなジャガイモのようにいびつな格好をしていますので、太陽から受ける熱にむらがあって、これが影響して軌道をほんの少しですが変えてしまうんですね。直径10キロ以下の小天体でしか問題にならないほどの小さな変化ですが、この微弱なヤルコフスキー効果がじわじわと小天体の軌道をずらし、予想していたよりも早く地球に落ちてくる可能性があるそうです。もちろんNASAのシステムもこの効果を組み込んで計算しているんだろうとは思いますが、小天体の数は莫大で形もまちまちですから全てを完璧に計算し尽くすのは世界最速のスーパーコンピュータでも無理じゃないかという気がします。屋根を直撃して穴を開けた程度の火球に関しては、多分計算対象になってないでしょうね。子供の頃読んだルパンの話の中に隕石に当たって死んだ男が出てきて、子供ながらにそんなことあるんだろうかと不安になったことがあります。一説によると、人が一生の間に局地的な隕石などの衝突で死亡する確率は「160万分の1」だそうで、サメに襲われる確率よりは高いようですね。Meteorites, Impacts, & Mass Extinction - Tulane University
2021/03/30
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天気予報で解説されていたので、ご存知の方も多いかと思いますが、桜の開花日を予測する600度の法則というのがあるそうです。2月1日から日々の最高気温を足して600度を超えたあたりで桜が咲くとのこと。試しに東京の過去10年の気温データで計算してみることにしました。日々の最高気温は気象庁のサイトからダウンロードできます。それをエクセルで累計計算して、600度になる日を出してみました。実際の開花日と比較してみます。地点は東京です。--------------------------------------------- 年 計算値 実際の開花日---------------------------------------------2010年 3月23日 3月26日2011年 3月25日 3月28日2012年 3月29日 3月31日2013年 3月19日 3月16日2014年 3月25日 3月25日2015年 3月22日 3月23日2016年 3月18日 3月21日2017年 3月20日 3月21日2018年 3月20日 3月17日2019年 3月19日 3月21日2020年 3月15日 3月14日---------------------------------------------誤差3日くらいあるようですが、結構当たってますね。東京だけしか計算してませんが、ご興味ある方はこちらのサイトから地点を選んでデータをダウンロードできますので検証してみてください。桜が600度なら梅は500度とか、そういうのあるんでしょうか。いろんな花の開花日を地域別にみることができるサイトはこちらです。ちなみに2021年の開花予測日ですが、3月10日までの時点で最高気温の累計は546度でした。あと3〜4日で桜咲きますかね。
2021/03/10
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太陽黄道の春分点を0度として15度ずつの24分割にし、その点を太陽が通過する時を二十四節気としています。紀元前400年〜200年ごろに四季を知るため中国で始まった暦だそうです。一方現在のカレンダーに使われているグレゴリオ暦は、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が当時最高の有識者たちに命じて作らせたもので、日本では1872年(明治5年)から採用されているとのこと。どちらもかなり歴史がある暦なんですね。二十四節気ってよく耳にしますけど、全部言える人ってそんなに多くない気がします。自分も祝日になってる春分、秋分、昼が一番長い夏至、一番短い冬至、それに節分の翌日の立春くらいしか記憶してませんでした。節分て、本当は年に4回あるらしいです。立春だけじゃなくて、立夏、立秋、立冬の前日、季節の分かれ目ということなんでしょうね。二十四節気とはずっと2月3日だった節分が、今年は124年ぶりの2月2日だそうです。1984年に2月4日だったこと、覚えてます?まだ生まれてない?それ以前は節分が2月4日の方が普通だったんですね。もし1年が360日だったら、こんなズレは起こらないでしょうね。地球の自転と公転周期の関係で1年は365.2422日なんだそうで、小数点以下 (6時間弱) の誤差を解消するために4年ごとに閏年(うるうどし)を設けています。閏年になると実は45分ほど補正しすぎになって400年で3日のずれが起こります。そこで100で割れる年は閏年なし、ただし400で割れる年は閏年ありにしてるんだそうです。20歳以上の多くの人にとって一生に一度と思われる100で割れる年は2000年だったわけですが、400でも割れる年なので普通の閏年だったということですね。2000年に100年ごとの修正がなかったことで、下のグラフで青線の跳ね上がりがなくてずっと下がり続けています。ピンクの帯に入ってる年は立春が2月4日、下にはみ出してる年は2月3日になりますので、節分も同様に2月2日にずれるというわけです。2100年に近づくほど、節分は2月2日が普通になるでしょうね。これから2100年までは節分だけでなく二十四節気全部が1日前にズレる年が増えていくんです。秋分の日も9月23日じゃなくて、22日になる年がだんだん増えるということ。気にしたことなかったけど、暦って面白いですね。国立天文台の下記のサイトを参照しました。 節分の日が動き出す
2021/02/02
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寒いせいか、このところいつも眠いです。人間も熊みたいに昔は冬眠してたんじゃないかと思ってしまいます。今日のニュースでブラックホールも冬眠するらしいという話を目にしました。英科学誌「ネイチャー・アストロノミー」に掲載されたとのことですので、冗談ではないようです。冬眠じゃない時は何してるのかというと、成長してるらしいんです。強い重力で周りのガスを取り込んでどんどん重さが増すみたいですね。ところが私たちのいる天の川銀河もお隣のアンドロメダ銀河も、中心の巨大ブラックホールの周りにガスがなくて、成長できない冬眠状態なんですって。なんで冬眠してるのか、ずっと謎でした。単純に、周りのガスを全部食い尽くしたからではないんでしょうね。10億年ほど前に、アンドロメダ銀河は別の小さな銀河と衝突した事実があるらしいんです。天の川銀河にも同じことが起こったのかどうかは分かりませんが、東大の先生方がこの衝突のときになんかあったんじゃないかと考えたんですね。スーパーコンピューターでシミュレーションして分かったのは、衝突によって周りのガスを剥ぎ取られる可能性もあるということでした。銀河同士の衝突なんてどんなアルゴリズムでプログラム組むのかさっぱり見当もつきませんが、壮大なスケールの数値計算です。40億年後にアンドロメダと私たちのいる天の川銀河がぶつかってミルコメダになるときはどうなるんでしょうね。冬眠同士がぶつかると、一気に春が来るんでしょうか。
2021/01/25
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夕方5時半くらいに空を見ると、とても綺麗な天体ショーが見られます。今月15日が新月でしたので、昨日は二日月でした。すぐ近くに明るい木星と少し暗い土星が美しい構図で並んでいました。ご覧になれましたか?17日午後5時19分、京都市東山区から南西を望む(京都新聞)大寒波襲来で大雪に見舞われている日本海側の皆さんには申し訳ないような気もしますが、今月下旬くらいまで夕方の南西の空で木星と土星の大接近が見られます。最接近するのは12月21日前後。肉眼では1つの星に見えてしまうかもしれません。前回の大接近は1623年07月17日ですので、実に397年ぶりの天体ショーになります。木星が太陽の周りを1周するのに約12年かかります。土星はもっと遠いので、約30年で1周します。惑星が同じ方向に並ぶことを会合と言いますが、木星と土星の会合周期は約20年です。なんで20年か?昔懐かしい鶴亀算みたいな問題ですね。木星は1年で12分の1周、土星は30分の1周します。1/12 - 1/30=(5-2)/60 = 3/60 = 1/20木星と土星は1年に20分の1周ずつ差ができていくと言うことで、20年経てばまた近づくと言うわけです。20年ごとに近づくのになんで397年ぶりなんでしょう。それは木星と土星の公転軌道が同じ平面状になくて、わずかに傾いているため同じ方向に見えても上下方向にずれるからです。今回はたまたま二つの軌道の交点近くなので大接近に見えますが、もちろん太陽からの距離は木星が7億8千万キロ、土星は14億キロとすごく離れてますので衝突なんてことは起こらないわけです。地球から見て同じ方向にあるように見えるというだけの話。太陽が邪魔して見えないということもあるんです。どうやら397年前はそれで、大接近はしたものの地球からは見えなかったのではとのことです。次回の超大接近は約60年後、2080年03月15日まで起こりませんので目の黒いうちに見ておくなら今でしょうね。詳しくはこちらをご覧ください。
2020/12/18
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『温泉て飲むと効きそうな気がするけど、入っただけでなんで身体にいいの?』那須ダンス合宿に行った時に、メロンチョコさんに言われて、そういえば家で入る水道水のお風呂と一体何が違うのか、よく分かっていないまま喜んで温泉に通っていたことに気づきました。そもそも温泉と呼ばれるには温度が25度以上か、1キロの水の中に一定以上の成分が含まれているものでなければならないと温泉法で決まっているそうです。そんな法律があったんですね。具体的に何が含まれてる必要があるのか知りたい方は温泉の定義をご覧ください。何が入っているかによって、温泉は10種類に分類されています。塩辛い温泉とか、硫黄臭い温泉とか、泡の出る温泉とかありますよね。茶色とか白とか色にもバラエティがあります。泉質の分類に関してもっと知りたい方は日本温泉協会のサイトに詳しく書いてあります。話戻って温泉がなぜ身体に良いのかですが、以下のような考え方があるそうです。温泉=温水+化学物質+環境要因温水は血の巡りが良くなるという効果がありますね。温かいお湯に浸かるということで、栄養や修復物質の含まれた血液が体の隅々まで行き渡るので、滞っている老廃物が洗い流されます。きずを早く治したり、免疫力が上がったり、疲労回復したりといった効果も見込めそう。さらに温めることは神経にも作用して関節痛を和らげたりもします。ですが、それなら水道水の風呂でも良さそうですね。温泉にはいろんな成分が溶け込んでいるので、ただの水道水よりは暖まりやすく冷めにくいそうで、効果が長く見込めるという利点があります。温泉の素を入れると同じ効果が得られるということなんでしょうか。化学物質という意味では、炭酸ガス(泡風呂)や硫化水素(ゆで卵臭い風呂)に血管拡張作用があることが科学的に立証されているそうで、動脈硬化改善に効果が見込めそうです。メタホウ酸を多く含む温泉は目に効くと言われています。怪我した鹿が入っていたという鹿の湯もそうですが、酸性泉や、マンガン、ヨウ素を含む温泉は傷を消毒してくれます。傷以外にアトピーのような皮膚疾患にも効くようです。アルカリ性の温泉は角質を溶かしてお肌すべすべ効果があります。こういった化学成分が温泉に含まれているので温まる以上の効果が得られるんですね。温泉地を訪れるという環境の変化が、それに適応しようと身体が働いて、これまでの偏った生活習慣を改善するというメリットがあるようなんです。地元が温泉地という方は関係ないかもしれませんね。温泉の何がどう良いのか、なんとなく分かりました。参考にさせていただいたのはこちらの論文です。具体的にどんな温泉にどんな効果があるのかご興味ある方は、環境省のこちらのサイトに分かりやすく書いてありますので参考になさってみてください。
2020/12/16
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<殺生石のタタリ>那須に行くなら是非見てみたいと思っていた石がありました。近づくと死ぬと恐れられていた石で九尾の狐伝説があったりするんですが、今では那須の観光スポットの一つになっています。九尾の狐といえばナルトに封印されていた尾獣ですよね。殺生石(せっしょうせき)は那須岳(茶臼岳)にあって、噴火警戒レベル1の活火山なので現在でも有毒な火山ガスが漏れ出していて、あたり一面茹で卵みたいな硫黄の匂いがします。石がゴロゴロしているだけの場所なのに駐車場は混んでいて、順番待ちでした。火山ガスは硫化水素(H2S)や亜硫酸ガス(SO2)ですので空気より重く、地面近くの虫や小動物は死ぬかも。山肌にそこら辺だけ草木も生えない白っぽい石がゴロゴロしていて、千体地蔵がずらっとこっちをみているので不気味です。松尾芭蕉も訪れて「殺生石は温泉の出づる山陰にあり。石の毒気いまだ滅びず、蜂蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほど重なり死す。」と奥の細道に書いてこんな句を詠んでいます。 石の香や 夏草赤く 露あつしここから展望台に向かって約1キロの険しい山道が通じているんですが、降りてきた若者に聞くと『ハンパないです。』とのことでした。そう聞くとじっとしていられないダンサー4人、ちょっとだけ様子を見に行ってみることに。土砂崩れを防ぐためか要所に石垣が積んであるんですが、石がゴツゴツのかなり急な山道なので途中まで行って引き返すことにしたんです。行きは良い良い帰りは怖い。なんとわたくし、下りでコケてしまったんですよ。幸い厚手の暖パンにモコモコのダウンを着ていたので裂傷にはならなかったんですが、どうも足首をやられたようでした。それにしても大失敗です。ヒールの高いゆるめの靴を履いていたので、石の上でグリンとなったんですよね。ちょっと山を甘くみていました。明日試合とかじゃなくてよかったですけど、ダンス合宿できるのかな?ゆっくり立ち上がってみると痛いけど歩けるのでそのまま殺生石まで降りて、温泉神社に向かいました。しっかりお参りして、旅の安全を祈願してきました。樹齢八百年の真っ直ぐ伸びた那須の五葉松が立派です。源平戦で有名な那須与一はこの辺りの豪族の出身だそうで、この神社にゆかりのある一族とのこと。一矢必中のお守りが人気だそうです。他にも君が代に出てくる『さざれ石』などもあったようなんですが、負傷した足が気になって落ち着いて観光できなかったですね。殺生石のタタリですか?わたしだけ?最近バランスボードで鍛えてないから感覚鈍ってたのかもしれません。(つづく)
2020/12/07
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<伊予の青石>夕日を観に行った佐田岬灯台の駐車場から、断崖絶壁の真下を眺めると、波打ち際に綺麗な緑色の石が見えます。伊予の青石と呼ばれているそうで、この辺りの庭石やお寺の砂利なんかはみんなこの緑色の石が使われています。普通のグレーの砂利より綺麗ですよ。正式名称は緑色片岩というんですが、実はこれ、関東の名所である秩父長瀞の岩畳と同じ岩石なんです。関東から紀伊半島を通って四国を横断し九州に至る日本列島最大の断層、中央構造線の南側に沿って続いている三波川(さんばがわ)変成帯という同じ出来方をした地質帯に属しています。大鹿村中央構造線博物館のHP参照三波川は群馬県を流れる川で四国からは遠いんですが、多分最初にこの地質帯が調査された場所なんでしょうね。日本は繋がっています。太平洋の海底はベルトコンベアーみたいになっていて一年に数センチずつ日本列島の下に沈み込んでいるというプレートのお話を高知県の時にしました。海洋プレートが沈み込む時に、大陸プレートにはぎ取られて大陸に加わった岩石のことを付加体と言います。三波川変成帯は、付加体の岩石が白亜紀に地下15~30kmに引き摺り込まれて低温高圧型の変成岩になって、のちに地表に露出したものだと言われています。低温と言っても300℃から500℃くらいはあって、圧力も5000気圧くらいはあるでしょう。変成岩とは岩石が温度や圧力を受けて化学反応して異なる鉱物になったものです。元は玄武岩やはんれい岩と言ったマグマからできる黒っぽい火成岩だったのが、長い時間かけてじわじわ押し潰されて、こんなに綺麗な岩になるんですね。(つづく)
2020/11/12
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今年のハロウィーンは満月だそうです。月の明るく見える部分は太陽が当たっていて、110℃にもなるとのこと。逆に陽の当たらない部分はマイナス170℃なんだそうです。人間が住むには過酷な環境です。2005年にNASAの探査機ディープ・インパクトの観測で、月にも水が存在するというデータが得られて月って砂漠じゃなかったんだということになりました。その後も観測や研究が続けられていましたが、これまで水があると分かっていたのは陽の当たらない場所だけでした。2020年10月26日、陽の当たる月の表面でも水を確認したというNASAからの発表がありました。月の南半球で地球からも見えるクラビウスクレーターに初めて高い濃度の水分子を発見したそうです。高濃度ってどのくらいかと思ったら、サハラ砂漠の100分の1だそうです。やっぱり砂漠ですね。110℃にもなる陽の当たる月面でも蒸発しないのかしらと思いますよね。月面で水たまりになってるわけではなく、砂つぶのガラス粒子とか月の石の中に取り込まれた形で存在するんでしょうね。地球上でも火山岩中の石英などの結晶に水が捕獲されたりしているので同じような形態ではないかと思います。発見したのはボーイング747を改造した特別機での観測だそうです。ロケットじゃなくて、飛行機。NASAとドイツ航空宇宙センターの共同プロジェクト、成層圏赤外線天文台SOFIAです。直径106インチの望遠鏡で地上約1万4000メートルから太陽系の天体を観察しているとのこと。NASAはアルテミス計画で、2024年に月に宇宙飛行士を送り込む計画ですので、月に水があるとなると月面基地に地球から水を持って行かなくていいですから便利かもしれませんね。陽のある場所には少ししかなくても、当たらない場所には大量にあるみたい。ウサギが餅つくにも水は必要でしょうし。
2020/10/27
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地球温暖化の影響で極地の氷が溶け、海水面が上昇して、南太平洋に浮かぶツバルなど海抜の低い島では国土の大部分が水没すると言われています。CO2が極端に増えているせいももちろんあるんですが、それ以外にも長い目で見た地球の周期みたいな原因が関係しているのかもしれません。こちらのサイトで紹介されていた10万年周期の海水面の高さの変化は、日射量に起因する現象のようです。グラフで見ると、今は海水面が高くなる周期にあるんですね。セルビアの地球物理学者ミランコビッチが1920年代に発表した仮説によると、地球の気候に大きく影響する天文学的な事象が3つあると言います。地球の離心率の周期的変化、地軸の傾きの周期的変化、自転軸の歳差運動の三つです。1つ目の離心率の変化というのは、地球が太陽の周りを回っている楕円軌道の形がちょうど10万年周期で伸びたり縮んだりしてるというんです。そのせいで太陽から届く光の量が周期的に変化して氷河期になったりするというわけ。2つ目の地軸の傾きですが、地球儀をみていただくとわかるように回転軸が傾いていますね。23.4度だそうです。これが4万年くらいの周期で21.5度から24.5度まで変わるんですって。傾きが大きくなると冬と夏の寒暖差が激しくなりそうな気がします。最後に3つ目の歳差運動。地球の自転軸は23.4度の傾きをビシっと維持しているわけではなく、倒れかけたコマみたいに若干グラグラしているんです。2万年くらいの周期らしいです。この3つが合わさって大きな気候変動の周期が形成されているんじゃないかというのがミランコビッチさんの主張でした。ミランコビッチサイクルと呼んでます。地球46億年の歴史を見ると、地殻変動とか巨大隕石とか他にも気候に影響しそうな原因は色々あります。でも地球の動きが周期的な気候変動に影響してるということをきちんと計算して示したミランコビッチさんはやっぱり凄い人です。なかなか証明は難しいんですが、海底ボーリングで得られた微生物の化石から昔の気候変動を知ることができて、それと結構合ってるらしいんですね。海面上昇が地球の動きと関係してるんじゃ、それはもうしょうがないよねという話ではありません。人為的なCO2の増加は確実に温暖化に拍車をかけているようですので、CO2削減への取り組みはこれからも必要です。コロナ禍で飛行機の便数が減った分、今年は例年よりCO2排出量は減ってるでしょうね。
2020/10/20
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2020年のノーベル物理学賞のテーマはブラックホールでした。ブラックホールといえばホーキング博士がまず頭に浮かんでしまいますが、残念ながら2018年に亡くなっています。今回受賞されたロジャー・ペンローズ博士は、ホーキング博士との共同研究でブラックホールの特異点定理を証明した方です。もともと数学者で、確かベネディクト・カンバーバッチ主演のホーキング博士の映画にも登場してましたね。誰もが認める超天才とのこと。ペンローズの三角とかペンローズタイルとか、聞いたことありませんか?宇宙以外にもいろんなことに興味をもって取り組まれています。ブラックホールについてはまだ謎がたくさんあります。つい最近まで本当にあるのかどうかもわかってなかったほど。私の大好きだったヘビメタバンドのRUSHが、1980年頃に出したアルバムにシグナスXー1という曲が入っているんです。白鳥座の方向にブラックホール候補があると言われていたので、そこに宇宙船で突っ込んでいく無謀な歌なんですが、当時はまだSFレベルと言った感じでした。2019年に写真を取ることに成功したことで一気に世界中がその存在を知ることになったと思います。ブラックホールの存在を観測面で証明しようとしたのが、今回同時受賞となったラインハルト・ゲンツェル博士とアンドレア・ゲズ博士。射手座の方向に銀河系の中心があるんですが、その辺りを何十年も観測して非常に重くて目に見えない天体があることを発見。つまりブラックホールがあることを突き止めたんです。ブラックホールはものすごく興味をそそられるテーマなので世界中でたくさんの人々が研究しています。日本でもX線観測衛星とか打ち上げて謎の究明に貢献してきています。今回の受賞でより多くの人が宇宙に興味を持って、新しい研究成果が期待できるといいですね。ブラックホールに突っ込んだらタイムトラベルができるなんていう話もあったっけな。
2020/10/07
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<見残し海岸>弘法大師が見残したと言われるこの見残し海岸は、陸続きの小さな半島ですがそこに至る道がないんです。観光案内所で聞いたところによると、絶壁がずっと続いていて歩いてはいけないとのこと。一部観光コースになっているところだけ海側からボートで渡って見ることができます。船から降りると、こんな看板が立っていました。白っぽい砂岩と茶色っぽい泥岩が交互に層になって1700万年ほど前にできた地層の説明や、それが浸食によって不思議な形に削り取られてきた奇岩の見どころが書かれています。気をつけてねって書いてある!最初はここ、名付けて浪の花道。右に見えますのが夫婦岩でございます。愛情の岩?つづみ岩。手のひらで打つと鼓のような音がするらしいんですが、あまり心の余裕がない。何せ足もとがこれだ。ここ、落ちても自力で上がるしかないでしょうね。これが蜂の巣か。岩とは思えない。自然の力ってすごいですね。この怪しげな茶色い石はノジュールとよばれる何かの生物が核となりできるもののことだそうです。中心には何かが化石となって入っています。 見たいような見たくないような。振り返るとさっき通ってきた夫婦岩が見えます。こんなとこよく歩いてきたな。平太郎釣場は波が打ち寄せていて、タイミング見計らってダッシュしないと足をすくわれそうでした。越えていくか?ここを抜けると人魚御殿と呼ばれる岩があるんですが、怪我すると困るので、ここから引き返しました。帰りの船から見た人魚御殿。地元の子供たちは遠足でここに来るそうです。船長さんも子供のころ来て、あの穴には10人くらい入れるとおっしゃってました。竜串海岸に無事戻って来ました。道端に咲いてた変わった植物が気になりました。(つづく)
2020/09/05
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