つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

2007年01月07日
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カテゴリ: アート
ここの重厚な雰囲気の廊下とエレベーター、これから日常生活
を離れて「美の世界」に行くのだよというような感じがして、
ワクワクしてきます。

東博の「博物館に初もうで」も、華やかな気分に浸れて楽しか
ったのですが、こちらも少数精鋭ながら、素晴らしい展示作品
に出会うことができました。

まずは茶道具のコーナー。重要文化財、玳玻盞(たいひさん)
天目。見込み(内部)には鳥の絵が描かれており、鳳凰だと思っ
たら鸞(らん)という鳥だそうです。鸞は鳳凰より少し下の瑞

ってしまいました。胴の部分のまだら模様が怪しげで素敵でした。

本阿弥光悦作の黒楽茶碗も重要文化財。さりげない作りのよう
ですが、しかしきっと手に取ると重々しい感じがするのでしょ
うね。黒はいいです。

志野茶碗.jpg

その奥の部屋には、国宝の志野茶碗。日本製の国宝の茶碗は
2点しかなく、そのうちのひとつだということをはじめて知り
ました。いびつな形をした茶碗。360度ぐるぐると周囲を廻っ
ているうちに。一瞬、この茶碗が生き物のように思えました。

松左.jpg

松右.jpg

さて、次の展示室は日本画のコーナー。やはり何と言っても応
挙の国宝「雪松図屏風」。松に積もる雪の部分は白い紙の地のま
ま。墨で松の幹や枝と葉を描き、金泥を塗る。応挙はどんな順

間に時間が経ってしまいました。特に左隻のモコモコと丸く茂
った松葉の部分の表現にうっとりと見とれてしまいました。

長谷川等伯の「松林図屏風」が抽象的・観念的に幽玄な世界を
描いた絵だとしたら、こちらは具体的なテクニックが鋭く冴え
た絵といえるかもしれません。


うっとり見とれながら、重要文化財に指定されたばかりの「東
福門院入内図屏風」に感心し、さてと反対側の展示を見ると!
思わず目を見開き、次にニンマリ。室町時代の「放屁合戦絵巻」、
詳細は見てのお楽しみ。とにかく笑えます。いやぁ、オメデタイ!





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最終更新日  2007年01月26日 05時48分13秒
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