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手術当日

手術当日(火曜日)


◆◆◆ 手術前 ◆◆◆
朝、病院で貸してくれる手術着(肩から袖上のラインと袖下~脇~脇腹のラインがスナップで止めるようになっているもの。スナップを外すと前と後ろに分解できる。)に着替える。
10時前、膣内消毒、点滴、導尿の管入れを処置室で行う。
(管の違和感で歩いたり座ったりが嫌な感じ)
手術開始時間は、前の人(11時開始)が終わり次第だったのではっきりとは分からない。
なおなお、パパ、母、義母と呼ばれるまでロビーでお話。
なおなおは電車で遊んで私の所には来ない。1回だけ点滴の所とお腹をなでなでしてくれた。
12時過ぎ頃に呼ばれて、車椅子で手術室へGo。
なおなおは「ママどこいくの?」と聞いていた。

◆◆◆ 手術室 ◆◆◆
中央手術室の入り口付近で手術台兼移動ベッド(?)に乗り換える。この時手術着のスナップを全て外され上にタオルをかけられただけの姿になる。そして、個別の手術室にベッドのまま移動する。
ベッドが手術室で固定される。
産婦人科の医師が2人、麻酔科の医師が2人、手術室の看護婦、産婦人科の看護婦、麻酔科の看護婦、等たくさんのスタッフがいた。(なおなおの時は小児科の医師と看護婦もいたと思うが今回はいたかどうだか分からなかった)

まずは、脊椎麻酔。横向きに寝て背中をなるべく丸める。(お腹が大きいからそんなに曲げられないよ)最初に脊椎麻酔が痛く無いような麻酔をうつ。(歯医者でうつ麻酔みたいなもの?)それから麻酔をうつが、痛みは無く、ぐぐ~っと何か押されているような感覚。
仰向きに寝て胸の上にタオル等で幕がおろされ、お腹は完全に見えなくなる。右手には血圧測定のやつを巻かれ、左手には点滴。口には酸素マスク。
足の先から温かく、痺れた感覚がじわじわとお腹に向かってやってくる。
麻酔が効いてるかどうかは、?冷たい大きな綿棒で肩とお腹を交互にさわって冷たく感じなくなる、?先の尖った物で肩とお腹を交互にさわって痛みを感じなくなるのでチェックしていた。
このチェックのペースが異様に早くて、でもいい加減に答えると麻酔が効かないまま切られるので(実際、痛いまま切られた人が同じ時期に入院してました)、分からない時は「分からない」と応えた方が良いみたいです。

麻酔が効いてる事が確認されるといよいよ開始。お腹を切ってるらしいが、全然痛みは無い。時々引っ張っているような感覚はある。
ちょっと動悸がしてぼーっとする。麻酔科医師がしきりに「気分悪く無いですか?」と聞き、血圧を何度も計っている(血圧計で何度もしめられて痛い)。どうも血圧が下がっているらしく血圧を上げる薬を使っているらしい。「そんなに何度も計ったら痛いよ。今薬入れたばかりなんだからまだ上がらないよ。」ともう一人の麻酔科医師に注意されてた(おいおい、大丈夫か~?と思った)。血圧が上がって来たらとても楽な気分になって意識もはっきりしてきた。看護婦さんに「もう切ってるんですよね?」と聞いてみたりした。
脊椎麻酔は2時間以内の手術に有効らしいです。胸より下が麻痺します。帝王切開は1時間前後なのですが、何か事情があって手術が長引いたりすると全身麻酔に切り替わる事もあるらしいです。(そういう事例はほとんど無いそうです)

よく手術室のライトの銀色の部分が鏡のようになっていて切っているのが見えると言いますが、ここの手術室のライトの周りは白くて見えませんでした。ライトの縁がちょっとだけ銀色で赤く反射している部分があったのであれが血とか切っているお腹だったのかもしれません。

医師の「出ます」とか、看護婦さんの「もうすぐ産まれるよ~」の言葉のあと、お腹の上の方をぐいぐいっと押された。「ほぎゃー!」の声を聞いて一安心。(お腹を押される時、気持ち悪くなる人もいるらしいが、私は全然大丈夫でした)
看護婦さんが「女の子みたいだよ」と教えてくれました。
(男の子だと思っていたので、ちょっと「え?」っとびっくり)
12:45、切り始めてから結構あっという間に赤ちゃんは出て来ます。
産まれたばかりの赤ちゃんの姿は幕の向こうで見えません。へその緒の処置や少し身体を拭いたりした後、看護婦さんが「女の子でしたよ~」と横に連れてきてくれました。
顔が真ん丸で私にそっくりだったので「わ~本当に女の子だったんだ。わたしだ~。」と思いました。
血圧測定の右手を自由にしてくれて、両手で少し頭を撫でたり、手を握ったりする事ができました。(なおなおの時は見るだけで触れなかった)
で、赤ちゃんは体重測定等のために先に病棟に帰ってしまいます。

産まれた後は眠くなる薬が入るのか、ぼーっとしてきて半分眠ってました。
この後の処置の方が長いんです。胎盤等子宮の中に残っている物をきれいに取り出したり、縫合したり、2回目の人は癒着している部分を剥がしたり。
全部終わって手術室を出た時間が13:40頃だったと思う。病棟から迎えが来るまで手術室横で血圧を測ったりしながら待ちます。迎えが来たら病棟のベッドに移し変えられて中央手術室を後にします。

◆◆◆ 回復室 ◆◆◆
中央手術室の出入口付近に家族待合室があり、家族はそこで待つ事になっています。
出たらパパにだっこされたなおなおの姿が見えたので、眠かったけど「なお~」と呼んでみました。そしたら「ママだよ!ママだよ!」と叫んでました。ゆっくり会えないまま回復室に入りました。回復室はもちろん子供入室禁止。もう昼寝の時間だし待ちくたびれてぐずっているというので、みんなには帰ってもらいました。

酸素マスクを付けて、ひたすら寝ました。時計を見る余裕は無かったので分かりませんが30分か1時間おきに看護婦さんが検温と血圧測定に来ました。
足はまだ痺れて動かないのに、お腹が痛くなってきました。傷ではなく子宮の収縮痛です(あとガスがたまってくるのも痛かった)。脊椎麻酔というのは収縮痛には効かないらしい。看護婦さんに痛み止めを頼んだら肩にうつ筋肉注射をうたれました。うつ時は痛いけどすごく効く!汗をかくけどよく眠れる!でも強烈なので5~6時間置きにしかうてないらしい。4時間ぐらいで切れてくるので「はやく~」ともがいていた。次の日まで合わせて4本うった。
麻酔は段々切れてきて、痺れている感覚はあるものの、足の指先、足首、膝の順に少しずつ動かせるようになっていった。
枕が無いから腰が痛くて「枕欲しい」と看護婦さんに頼んだら、脊椎麻酔の場合、頭を高くすると頭痛がしやすいので24時間は枕できません、と言われてしまった。でも辛いので、筋肉注射の後「暑いから氷枕欲しい」と言ったらそれはOKだった。次の日になっても頭痛はしなかったので良かった。

母子同室なので、赤ちゃんが泣いたら連れてきてと頼んでおいたのに、なかなか来ない。やっと会えたのは22時頃になってから。少し添い乳して(起きあがれないので)赤ちゃんが眠ったら、新生児室で預かってくれて次の日まで会えなかった。

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