チビ怪獣“りょーたん”&“あすか”の成長記録

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再発:8『手術2008-07-28』



前夜は看護婦さんに『必ず飲んでね』と処方された睡眠薬と下剤を飲んだら、見事に熟睡。
いつ寝たか覚えていなくて、気がついたら朝5時でした。
そして下剤のおかげで術前の浣腸を免れました。

前夜から絶飲絶食。
お腹グーグーで過ごしました。

当日は10時から点滴開始。
テレビを見ながら退屈な待ち時間を過ごしていました。

13時にパパが到着。
たわいない会話をして過ごしました。
とにかく今回の私は全く緊張感がなく、ドキドキしたりしませんでした。
入院するまでは少し緊張していたのに不思議。

13時20分、看護婦&主治医が来て、パパも一緒にゾロゾロと手術室へ歩いて移動しました。
手術室の前でパパとバイバイして、主治医は先に手術室に入り、看護婦は手術スタッフとバトンタッチして、私は車椅子に乗せられ、手術室へ移動。

まるで超広いシネコンみたいでした。
番号のついた手術室がズラ~っと並んでいました。
だいぶ車椅子で移動したところでスタッフが『こちらのお部屋になります』と言ってドアの向こうへ。
まさにテレビで見る手術室と同じだ!
そんなことをスタッフと話しながら、自分で手術台へ乗りました。

全身麻酔は全裸にならなければなりません。
私が麻酔の先生と会話している間に、若いスタッフは私の体にバスタオルをかけて、麻酔の先生に見えないように気を配りながら一生懸命に浴衣や下着を脱がせてくれましたが、なかなか脱げず苦戦^_^;
これで、か~な~り!時間がかかりました。
自分で脱ごうてしたら『ダメです!』と言われるし。
ようやく脱げたところで、心電図の機械とか血圧計とかいろいろ取り付けられました。
体にかけてもらったバスタオルが温かくてリラックス。

まだ余裕の私は麻酔の先生とたわいのない会話を楽しんでました。
この時、手術室には、麻酔の先生と助手、スタッフが一人。
執刀医と主治医の姿はまだありませんでした。

準備が調い、麻酔の先生が『今から点滴より麻酔の注入を開始します。すぐには意識はなくならず、だんだんと効いてきます。必ず効きますから心配しないで下さい。』といいました。

間もなく頭がくらくらしてきて、体が重くなり、呼吸がしにくくなっていきました。
私『めっちゃ体がだるいけどまだ余裕です。効いてる?』
麻酔科医『ハハハ、もうすぐですから(笑)』



次に気がついたら、手術が終わってました。

向かえに来ていた看護婦が『病室に戻りましょうね』と言ってベッドを押し始め、また私は意識がなくなりました。(この時、16時半。)

次に気がついたら病室で、パパの顔が見えました。
と、途端に猛烈に耳が痛い!
看護婦が座薬してくれた記憶があるけど、いまいち意識がはっきりしていませんでした。

ウトウトしながら過ごし、5時半頃、ようやく会話ができるくらい覚醒しました。
顔には酸素マスク、下半身にはおしっこの管、そして毛布と掛け布団が2枚かかっていました。
どうやら私が寒いと言ったらしいが、よく覚えていません。

6時になり、お茶の許可がおりたので、ベッドを30度くらいの角度起こし、看護婦にストローで飲ませてもらいました。
むせずに飲めたのでプリンなど柔らかいものは食べて良いと言われました。

体を30度以上起こしたらいけないし、尿道カテーテルもつながっているし、まったく身動きできないのが辛かった。
これが後ほど、私を最大に苦しめることになりました。。。

7時頃、お腹がすいてきたので、パパにプリンを食べさせてもらいました。
1口食べて、めっちゃ違和感!
甘いはずのプリンが苦いような酸っぱいような。
すぐにわかりました。これが味覚障害なのでした。

ともかく空腹だったので、プリンは完食。

間もなく、執刀医が説明に来られました。

・予定通り、悪いものを全て取り除くことができたこと。
・耳小骨は3つのうち2つが真珠腫に侵されていたので取り外したこと。プラスに考えれば1つ残ったことはラッキー。
・音を伝える骨を取り外したため、来年の耳小骨連鎖の再建手術をするまでは、音は聞こえないこと。
・さらに真珠腫は脳との境界の骨も溶かし、脳膜が露出していた。幸いに脳膜に傷は付いていなかったが、もう少し遅ければ大変なことになっていた。
・空っぽになった耳の中はシリコンの膜で保護をした。
・骨を取り外した時に味覚神経を触ったので、しばらく味覚障害が出る。顔面神経は問題無し。

という話しでした。

パパは『脳膜が露出するほど進行するまで手術の予約を入れてくれなかったのは納得いかない。何かあったら病院の責任だ。』と激怒してました。
大学病院は、半年先まで手術の予約が詰まっています。
でも、状態によっては早くしてもらわないと、手遅れになってからでは困ります。
まあ、今回は先生も、まさか脳膜まで病気が進行しているとは、事前に判断できなかったのでしょう。。。

取り外したキヌタ骨とツチ骨は記念にと言って、持ち帰るように手渡されました。
右耳にはアブミ骨だけ残ったのでした。

8時にパパは帰って行きました。

夜は看護婦が何度も様子を見に来てくれました。
寝ようと思っても、意識がなくなるとすぐに意識が戻り、なんか変な感じ、眠れません。
喉が渇くので、パパが買ってきてくれたパックのお茶を枕もとに置き、それを頻繁に吸いながら喉を潤しました。

夜中3時、急にものすごい尿意がありナースコール。
見てもらうと、カテーテルがねじれていたそうで、直してもらうとスッキリしました。
寝苦しさで足をジタバタさせたのが悪かったみたい。

それから完全に目がさめてしまい、ここからが辛かった!
腰痛持ちの私。
昼の1時半から丸14時間も寝たきりの姿勢です。
気がつくと脂汗が出るくらい腰が痛くなっていました。
またカテーテルが絡まると嫌だからそ~っと腰を捻ってみたりしたけど、気休めにしかなりません。
頭を動かしたらいけないと言われているので、どうしようもなく。

午前5時、再びナースコール。
またカテーテルがねじれました^_^;
もう腰痛でじっとしていられません!
看護婦が見兼ねて、6時にカテーテルを抜き、歩行許可ということになりました。
1時間、数分おきに時計を見て過ごしましたー。

6時、看護婦に連れられてトイレへ。
起き上がった瞬間、強烈にめまいがして、しばらく座り込む。
めまいがおさまってから歩き出したけど、視界が歪んで見えてフラフラでした。
無事カテーテルを外してもらい、自由の身に!


手術翌日は、ひたすらベッドに横
になって安静を保ちました。
頭に負担がかからないような腰のストレッチをしたりして過ごしました(笑)
患部は痛みがひどいし、めまいもあるし、体はしんどいものの、無事に手術が終わった安堵感で精神的にはリラックスです。

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