阪神優勝 沖縄でも歓喜爆発




応援バットやメガホンを打ち鳴らし、「六甲おろし」などを熱唱し、18年ぶりの優勝を祝う阪神ファン=15日午後9時10分ごろ、那覇市の国際通り

 プロ野球の阪神タイガースがセ・リーグ優勝を果たした15日夜、県内各地でもタイガースファンが18年ぶりの美酒に酔った。那覇市や沖縄市では熱狂的なファンが集まり祝杯を上げた。今年初めてキャンプが行われた宜野座村では、役場に関係者が集まり「宜野座キャンプ効果だ」と喜び、「ぜひ日本一に」と日本シリーズに向けエールを送っていた。

◇美酒に酔う宜野座村
 【宜野座】宜野座村役場では、阪神が広島に勝ち、ヤクルトが大差で負けている情報が入ると、職員たちが祝勝会の準備にとりかかった。優勝を祝う横断幕や垂れ幕を掲げ、くす玉や鏡開き用のたるなどを用意。20人余が集まった。優勝が決まると全員で「六甲おろし」に合わせ手拍子、星野仙一監督のインタビューに感激の面持ちで聞き入っていた。
 漢那区の豊年祭から駆け付けた浦崎康克村長は「ありがとう。私は世界一の幸せ者」とやや興奮気味。「これで宜野座村の名も日本全国に知ってもらえるだろう」と喜んだ。

◇国際通りも興奮のるつぼ
 那覇市牧志の「スポーツ居酒屋 Jスタジアム」には、縦じまの法被やユニホームなどに身を包み、応援バットやメガホンを持った200人以上のファンが集まり、鳴り物を打ち鳴らして興奮のるつぼに。ファンは国際通りにも繰り出し、道行く人々を巻き込みながら、「六甲おろし」を声がかれるまで熱唱し、18年ぶりの優勝を祝った。
 美ら虎会の宮里康一応援団長は「われわれの熱い思いが通じた。『なせば成る』ということを教えてくれた」と興奮しながら語った。

◇「六甲おろし」店内に響く/沖縄市・影虎
 【沖縄】阪神ファンが集まる沖縄市山里の居酒屋「影虎」には約20人が詰め掛け、優勝が決まった瞬間、ジェット風船が飛び交い、「六甲おろし」の大合唱で喜びを爆発させた。名古屋観戦ツアーからこの日の午後帰ったばかりの店主、稲福保一郎さん(39)は午後6時から店をオープン。ヤクルト-横浜戦をファンと一緒に観戦しながら優勝の時を待った。
 試合が9回2死まで来ると「あと1人」の大合唱。優勝が決まると店内は興奮状態に。稲福さんは「1番の至福の時。涙が出た。うれしさは18年前の10倍もある。次は日本シリーズで優勝してほしい。ダイエーかかってこい! 」とテンションは上がりっ放しだった。(琉球新報)



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